日立GEニュークリア・エナジー

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"日立GEニュークリア・エナジー株式会社 "
企業形態 株式会社
法人番号 4050001024551
業種 原子力事業
設立 2007年7月1日
本部 茨城県日立市
代表者等 久米正(取締役社長)
従業員数 約1500名
株主 日立(80.01%)
ゼネラル・エレクトリック(19.99%)[1]
ウェブサイト http://www.hitachi-hgne.co.jp/
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日立GEニュークリア・エナジーは、原子炉プラントの建設と原子力サービスを行う企業である。 アメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック)と日立製作所の提携によって設立されたGE日立ニュークリア・エナジー日本法人である。 ABWR(改良型沸騰水型軽水炉)では国内No.1のシェアを持ち、三菱重工東芝と並ぶ、国内に3社ある原子炉プラントメーカーの1社である[2]福島第一原発事故後も原子力発電を強力に推進している[3]

歴史[編集]

1952年に日立の原子力技術開発がスタートする[4]。 1955年に日立事業所(旧日立工場)に「原子力係」設置される。 1957年に日立が「原子力開発部」を設立する。 1961年に日立の自社用の研究炉が完成する。 1967年に日立とGE(ゼネラル・エレクトリック)がBWR(沸騰水型軽水炉)の技術ライセンス契約を締結する。 1974年に純国産のBWR初号機である島根原子力発電所1号機が完成する[5]。 1996年にABWR(改良型沸騰水型軽水炉)初号機である柏崎刈羽原子力発電所6号機が運転開始する。 1997年に日立とGEが提携する。

2006年に日立単独でのABWRである志賀原子力発電所2号機が完成する。 2007年6月4日にGE日立ニュークリア・エナジーがアメリカ、カナダで設立される。 2007年7月1日に日立GEニュークリア・エナジーが設立される。

事業内容[編集]

国内、海外へのABWR(改良型沸騰水型軽水炉)プラント建設事業を推進している。 軽水炉高速増殖炉原子燃料サイクルの研究・設計・製造・建設・保守などの業務を行っている。 また、ABWR(出力向上)、ESBWR(高経済性単純化沸騰水型軽水炉)、次世代BWRの開発推進を行っている[6]

原子炉の建設[編集]

国内でのABWR(改良型沸騰水型軽水炉)プラントについてはNo.1のシェアがあり、国内のABWR全プラントの建設に参画している[7]

敦賀発電所日本原子力発電
1号機(共同建設)
福島第一原子力発電所東京電力
1号機(共同建設)
4号機(プラント一式)
島根原子力発電所中国電力
1号器(プラント一式)、2号機(プラント一式)、3号機(プラント一式)
浜岡原子力発電所中部電力
1号機(タービン設備一式)、2号機(タービン設備一式)、3号機(タービン設備一式)、4号機(タービン設備一式)、5号機(タービン設備一式)
東海第二発電所(日本原子力発電)
2号機(共同建設)
福島第二原子力発電所(東京電力)
2号機(プラント一式)、4号機(プラント一式)
柏崎刈羽原子力発電所(東京電力)
4号機(プラント一式)、5号機(プラント一式)
6号機(共同建設)、7号機(共同建設)
志賀原子力発電所北陸電力
1号機(プラント一式)、2号機(プラント一式)
女川原子力発電所東北電力
3号機(タービン設備一式)
大間原子力発電所電源開発
1号機(共同建設)
東通原子力発電所(東京電力)
1号機(共同建設)

原子燃料サイクル事業[編集]

再処理、高速炉、中間貯蔵など、原子燃料サイクル事業を推進している[8]

ウラン濃縮工場日本原燃
六ヶ所再処理工場(日本原燃)
使用済み核燃料受入貯蔵施設、分離施設、低レベル廃液処理施設
もんじゅ日本原子力研究開発機構
ふげん(日本原子力研究開発機構)
常陽(日本原子力研究開発機構)
東海再処理工場(日本原子力研究開発機構)
LWTF(低放射性廃棄物処理技術開発施設)

その他設備[編集]

大飯原子力発電所関西電力
乾燥造粒固化設備
伊方原子力発電所四国電力
超音波流量計、搬出検査設備
SG取替工事三菱重工
玄海原子力発電所九州電力
雑固体モルタル充填設備
川内原子力発電所(九州電力)
洗濯設備
日本原子力研究開発機構
搬出検査設備

廃炉事業[編集]

福島第一原子力発電所

2011年10月4日に、1号機の放射性物質の飛散を抑制するための「建屋カバー」を、日立GEニュークリア・エナジーと清水建設が共同で完成させた[9]

2012年4月17日に、4号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しに向けて、クレーンや燃料取扱機の設置スペースのある建屋カバーの設置工事に着手した。施工は日立GEニュークリア・エナジーと竹中工務店が共同で行っている[10]。 また、4号機の解体・撤去作業、使用済み燃料プールの中の瓦礫撤去作業は、日立GEニュークリア・エナジーと日立プラント・テクノロジーで行われている。

会社組織[編集]

役員[編集]

取締役社長
魚住弘人
副社長
長澤克己[11]
小田篤[12]

諸問題[編集]

  • 志賀原発1、2号機と柏崎刈羽原発7号機のストレステストを自社で行い、国に提出していることで、その信頼性が疑われている[13]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 会社概要 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
  2. ^ 原子炉メーカー資料 原子炉メーカーを糾弾する会、2013年1月3日閲覧
  3. ^ 中西社長、「日本でも海外でも、原発は重要。それを支えるのが日立の責務」と、”原発企業宣言” Finance GreenWatch、2013年6月21日発表
  4. ^ 日立を辞めたもうひとつの理由 プレジデント・オンライン、2012年6月4日更新
  5. ^ 原子力事業の実績 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
  6. ^ 基本方針 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
  7. ^ 国内ABWRプラントの中心的役割 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
  8. ^ 燃料サイクル施設・発電所設備 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
  9. ^ 福島第一原発1号機の建屋カバーが完成 建設通信新聞の公式記事ブログ、2011年11月1日更新
  10. ^ 中・日立GEらJVで建屋カバー設置始まる 建設通信新聞の公式記事ブログ、2012年4月18日更新
  11. ^ ニュースリリース 日立、2011年3月17日発表
  12. ^ ニュースリリース 日立、2011年9月15日発表
  13. ^ 原発再稼働テスト“お手盛り検査”東芝・日立も しんぶん赤旗、2012年5月31日更新