ダノン

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フランス・パリ9区オスマン大通り17番地 (17 Boulevard Haussmann, Paris 9e arr.) のダノン本社。
ユーロネクスト上場企業(EuronextBN

ダノン: Danone S.A.)は、フランスパリに本社をおく国際的な食品関連会社。ヨーグルトミネラルウォーターシリアル食品ビスケットなどの製品を世界的に製造・販売している。ガラス工業のBoussois-Souchon-Neuvesel を傘下とする。

歴史と概要[編集]

ダノン工場のある国々。ダノンはダノンネーションズカップの冠スポンサーである。

ダノンの歴史は、1919年アイザック・カラッソによってスペインバルセロナに設立された小さなヨーグルト工場から始まった。当時は、バルカン半島について西ヨーロッパではあまり知られていなかった時代であったため、そのヨーグルトは独特なものであった。工場の名前は、アイザックの息子ダニエルの愛称からとって「ダノン(Danone)」とした[1]

10年後、最初のフランスでの工場ができたが、第二次世界大戦の間に、ダニエルは会社をニューヨークに移し、ダノン・ミルク(Dannon Milk Products Inc.)を設立した。彼はよりアメリカ風な発音になるように、ブランド名をDannonに変えていた[1]1958年に本社をパリに戻し、現在まで続いている。1970年ミネラルウォーターを製造企業のエビアンを買収、1980年代にはボルヴィックを買収した[1]2016年7月、アメリカのオーガニック食品企業ホワイトウェーブ・フーズを買収した[2]

ここ数年の「無脂肪ヨーグルト(fatless yoghurt)」のキャンペーンのおかげでスペインでは、「細くて引き締まった、モデルのようなボディ」という意味のcuerpo Danone("ダノン・ボディ")という俗語ができた。


日本でのダノン[編集]

ダノンジャパン株式会社[編集]

ダノンブランドを展開する日本法人として、1980年に味の素とダノンの折半出資で設立された「味の素ダノン株式会社」を設立、その後1992年にこの事業を引き継ぎ、味の素およびカルピスとダノンの合弁(ダノン50%、カルピス30%、味の素20%出資)による「カルピス味の素ダノン株式会社」を設立し、ダノンブランドのヨーグルト・デザートやカルピスブランドのチルド飲料を製造・販売していた。しかし、2007年1月31日にダノンの100%出資子会社となり、翌2月1日、社名を「ダノンジャパン株式会社」に変更した。

また、この合弁と関連して、日本においての"エビアン"(Evian)・ミネラルウォーターの独占販売権を1987年にカルピスが取得し、2000年にはカルピス・味の素・伊藤忠商事による合弁会社「カルピス伊藤忠ミネラルウォーター株式会社」を設立して、日本におけるエビアンブランドのミネラルウォーターの販売者となっていたが、カルピスとダノンの提携解消により、2008年4月13日をもって取り扱いを終了した。翌2008年4月14日からは、カルピスに変わって伊藤園がエビアンの日本での独占販売権を取得し、伊藤忠商事と合弁で「伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズ株式会社」(出資比率:伊藤園65%、伊藤忠35%)を設立して、エビアンブランドの販売・マーケティング等を行っている。

ダノンウォーターズオブジャパン株式会社[編集]

"エビアン"(Evian)および ヴォルヴィック(Volvic)ブランドの管理・マーケティングを行う日本法人。

キリンMCダノンウォーターズ株式会社[編集]

ボルヴィック(Volvic)ブランドのミネラルウォーターの日本における販売と、キリンビバレッジのウォータービジネスの強化を目的として、三菱グループであるキリンビバレッジおよび三菱商事との合弁により、「キリンMCダノンウォーターズ株式会社」を設立し、"Volvic"および「アルカリイオンの水」ブランドの飲料水を販売している。(キリンビバレッジ51%、ダノン25%、三菱商事24%出資)

ヤクルト本社[編集]

ダノンは現在ヤクルト本社の株式20%を取得し、筆頭株主となっている。2004年より中華人民共和国インドなど、海外の乳酸菌事業で提携が行われている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c Our Heritage” (英語). ダノン. 2017年1月3日閲覧。
  2. ^ 仏ダノン、米健康食品ホワイトウェーブの買収で合意-約1兆円”. ブルームバーグ (2016年7月7日). 2017年1月3日閲覧。

外部リンク[編集]