シュナイダーエレクトリック

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シュナイダーエレクトリック: Schneider Electric SA)は、フランスパリ近郊のリュエイユ=マルメゾンに本社を置く世界的な巨大重電メーカー。日本法人はドイツ語読みのシュナイダーと称するが、以前はフランス語読みでシュネデールエレクトリックと称した。

世界におけるエネルギーマネジメントのスペシャリストとして100カ国以上で、公共事業、インフラ、産業・機械製造、ビルディング、データセンター、ネットワーク、さらには住宅用アプリケーションまで、多様なマーケットを網羅した統合ソリューションを提供。 グループ全体で17万人以上の従業員を擁し、2014年の年間売上は250億ユーロ。

旧社名はシュナイダー社 (Schneider et Cie)英語版で、創業地からシュナイダー・クルーゾ (Schneider-Creusot) とも呼ばれた。戦前は軍需産業として有名であったが、戦後は総合メーカーとなり、後に電機専門のメーカーとなった。

概要[編集]

  • 従業員:約18万人 (2015年)
  • 代表者:ジャン=パスカル・トリコワ (Jean-Pascal Tricoire)執行役会長
  • 売上高:3兆6000億円 (2015年)
  • 販売・サービス拠点:世界100か国以上

なお、同社名は仏語読みに基づくと「シュネデール」であり、かつて日本法人も「シュネデールエレクトリック」としていた時期がある。現在も東芝シュネデール・インバータ株式会社などにこの名称を使っている。

吸収合併した会社名APC (エーピーシー)メランジェラン(英語読み:マランジェラン)、テレメカニックスクエアディーをそのままブランド名として使用しているのも特徴的である。

沿革[編集]

1836年、ドイツ系フランス人のシュナイダー兄弟(兄アドルフ・シュナイダー英語版、弟ユージェーヌ・シュナイダー英語版)は、困難の中にあった、1782年以来続いていたフランス中部ル・クルーゾの製鉄所クルーゾ鋳造所 (Creusot Foundries) を買収して再生し、2年後、シュナイダー社 (Schneider & Cie.) を創立。

1838年には機械工場を設置して国産第一号の蒸気機関車を製作したり、シャロン=シュル=ソーヌに造船所を建設したりし、事業を拡張した。1870年代になると大砲、装甲鋼板などの兵器の生産を初め、一定の評価を得る。さらに19世紀末には現在の事業の基盤となる重電機分野に進出。1919年、European Industrial and Financial Union (EIFU) を介し、ドイツと東ヨーロッパでシュナイダー製品の導入が開始。その後、大手グローバル電気グループウェスティングハウス・エレクトリックと提携し、発電所と電気機関車用電気モーター、電気装置の製造へと分野を拡大。

戦後は軍需産業から手を引いて、建設、製鋼所、電気の分野へと転換を果たし、多様化した新規市場を開拓するため事業を再編成、1949年には持株会社シュナイダー・グループ (Group Schneider SA) を中心とする組織に改組する。1960年代になると、ベルギーのアンパン財閥が経営に介入するようになり、エドゥアール・アンパン英語版が経営権を奪取。シュナイダー・アンパン (Schneider-Empain)英語版と呼ばれるようになり、重工業を柱とし、電話、土木、不動産、銀行など事業を多角化していった。

1980年代になりアンパン財閥が経営から離れると、不採算事業を売却する傍ら、電気系で力を持つ海外企業の買収を行うなど、数多くの戦略的資本提携を重ね、電気業界への集中を図る。1999年シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric) と社名変更。2000年代に入ってからは、エネルギー関連の専門企業として発展している。

日本での展開[編集]

日本には、「シュナイダーエレクトリック株式会社」、「株式会社デジタル」、「インベンシス プロセス システムス株式会社」、「エナジープールジャパン株式会社」、「東芝シュネデール・インバータ株式会社」、「富士電機機器制御株式会社」のグループ会社がある。

シュナイダーエレクトリック株式会社[編集]

シュナイダーエレクトリック株式会社(東京都港区芝浦)

概要[編集]

  • 社名:シュナイダーエレクトリック株式会社 Schneider Electric Japan, Inc. (英語名)
  • 本社所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦二丁目15-6 オアーゼ芝浦MJビル (2015年9月移転)
  • 設立:1996年4月

以前は、両社共に東京都台東区鳥越に本社を構えていたが、(初代)シュナイダーエレクトリックが2008年10月1日富士電機グループとの合弁会社「富士電機機器制御株式会社」へ移行すると同時に東京都中央区日本橋大伝馬町へ移転した。ホールディングスはしばらくしてから富士電機機器制御社内に移転したが、後に再移転。2011年10月1日、エーピーシー・ジャパンが2代目のシュナイダーエレクトリックとなった。2015年9月に芝浦に移転し、シュナイダーエレクトリック(株)本社、(株)デジタル東京支店、インベンシス プロセス システムス(株)、エナジープールジャパン(株)4グループ会社の東京拠点を集約した。 。

事業内容[編集]

  • IT事業:データセンター向けソリューション
    • データセンター向けに統合された UPS、ラック、空調機、 管理ソフトウェアなどに幅広い製品を提供。適応性に優れたデータセンターを目指す
  • IT事業:小型UPS
    • サーバー、デスクトップPC、ネットワーク機器、ストレージ等、IT機器向けに世界で最も選ばれている「APCブランド」のUPS(無停電電源装置)を提供
  • ソーラー事業
    • モニタリング機能・系統連系要件・パワコンを内蔵したパッケージ型昇圧変電所、モニタリングシステム、およびサービスを提供
  • ビルディング事業
    • 中小建物設備(空調、照明など)におけるエネルギー使用をデマンドコントロールや自動制御システムにより最適化するとともに、エネルギーの見える化やコンサルを提供し、運用改善を支援
  • エネルギー事業
    • 受配電の設計・設置・運用を可能とするハード・ソフト・サービス
  • デマンドレスポンス事業
    • 電力需給安定化を最も迅速、確実に実現するソリューションを電力会社、大口需要家に提供

日本法人群その他[編集]

  • 富士電機機器制御株式会社(東京都中央区日本橋大伝馬町)
    • 旧日本国内中核事業法人で初代のシュナイダーエレクトリック株式会社。2008年10月に富士電機グループとの合弁会社に移行し、社名変更。
    • 取扱製品:受配電機器・制御機器等
  • 株式会社デジタル大阪府大阪市
    • 2002年に傘下入り(フランス本社との提携)。2011年にシュナイダーエレクトリックホールディングス子会社のアロー株式会社(2008年傘下入り)と合併。
    • 取扱製品:HMIインターフェース・積層表示灯・回転灯・電子音警報機・音声合成装置
  • インベンシス プロセス システムス株式会社(東京都港区芝浦)
    • 事業:産業用プロセスオートメーション
  • エナジープールジャパン株式会社(東京都港区芝浦)
    • 事業:デマンドサイドマネジメント
  • 東芝シュネデール・インバータ株式会社(三重県三重郡朝日町
    • フランス本社と東芝の提携で設立されたシュネデール東芝インバータ社の日本法人
    • 取扱製品:産業用インバータ

外部リンク[編集]