コンチネンタル (自動車部品製造業)
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Publicly traded company | |
ティッカー |
FWB: CON OTC Pink CTTAY |
ISIN |
DE0005439004 ![]() |
業種 | 輸送用機器 |
事業分野 | 自動車・自動二輪車機器、タイヤの研究・開発・生産 |
設立 | 1871 (150年前) |
本社 | 、 |
主要人物 |
Elmar Degenhart, CEO Wolfgang Reitzle, Chairman |
製品 | Tires, brake systems, powertrain and chassis components, automotive safety, vehicle electronics[1] |
売上高 |
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総資産 |
36,174,900,000 ユーロ (2016年) ![]() |
純資産 |
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従業員数 | 244,582 (2019)[3] |
ウェブサイト |
www |
コンチネンタル(Continental AG )は、ドイツのハノーファーを本拠におく総合自動車部品及びタイヤメーカーである。日本法人はコンチネンタル・オートモーティブ株式会社。DAXの構成銘柄の一つ[4]。
概要[編集]
1871年、ドイツ・ハノーファーに馬の蹄鉄の緩衝材や、自転車用のタイヤを生産する会社として創業される。のちに自動車が発明されると車用タイヤや自動車機器関連事業に進出する。
コンチネンタルAGが持ち株会社として「コンチネンタル・グループ」を形成しており、タイヤを含むラバー事業、自動車システムを手がけるオートモーティブ事業、パワートレイン事業の3つの事業グループが置かれる。グループ全体の売上高は2018年地点で約444億ユーロ(約5兆5000億円)であり、世界第2位のメガサプライヤーである。61カ国に拠点を持ち、従業員数は約24万名(2018年)。
沿革[編集]
1871年 - ドイツ・ハノーファーに「コンチネンタル弾性ゴム・グッタペルヒャ」(Continental-Caoutchouc und Gutta-Percha Compagnie)として創業。四輪馬車や自転車用のソフトラバー製品、ゴム引き素材、ソリッドタイヤなどを製造した。
1892年 - ドイツで初めて自転車用空気入りタイヤの生産開始。1904年に世界で初めてトレッドパターンを採用した自動車用タイヤを発表。 1995年に自動車システム事業の強化のため、オートモーティブシステム部門を設立し、1998年にはEBSシステム開発を手がける米・アルフレッドテーベス社を買収。
2000年 - 日清紡と共同出資し、日本法人としてコンティネンタル・テーベス株式会社を設立。
2006年 - 米モトローラ社の自動車エレクトロニクス事業を買収。2007年には独シーメンス社の自動車電子部品部門(シーメンスVDO)を買収。ヨーロッパ、北米、アジア市場における地位を強化し、テレマティクスやブレーキ制御、シャシー制御といった走行性能や安全性能に関わる分野に進出する。その後、インテリアエレクトロニクス、パワートレイン、HV、先進運転支援システムなども開発するようになり、現在の自動車システムをトータルパッケージで提案できるメガサプライヤーとなる。
2009年 - 上海にアジア地域統括本社と研究開発センターを設立。ラバー事業では、独アディダス社のランニングシューズにコンチネンタル製のラバーが採用される。
2015年 - ゴム及びプラスチック技術分野の企業であるVeyance Technologiesを買収。また先進運転支援システムやインフォテイメントシステムを手がけるElektrobitを買収。
2016年 - 3DフラッシュLiDAR開発を手掛ける米Advanced Scientific Conceptsを買収。48Vマイルドハイブリッドシステムを発表。
2017年 - 米・シリコンバレーに先端研究開発センターを開設。またITセキュリティを手がけるArgus Cyber Security(英語)社や、ネットワーク型ナビゲーション開発などを手掛けるシンガポールのQuantum Inventionsを買収。
2019年 - 国内自動車業界で初めて、無人運転車両の車両ナンバーを取得[5]。パワートレイン部門が、Vitesco Technologies(英語)社として独立。
2020年 - 統合コックピットの開発で、パイオニア社と戦略的パートナーシップを締結。
日本法人[編集]
- 2000年 - 日本法人としてコンチネンタル・オートモーティブ株式会社を設立。神奈川県横浜市に本社を置く。ブレーキ摩擦材市場で世界最大手である日清紡との共同出資で設立された合弁企業である。
- 2019年 - パワートレイン部門の独立に伴い、ヴィテスコ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社を設立。
主要製品群[編集]
同社は3つの事業部門で構成され、それぞれ以下の製品群を持つ[6]。
自動車技術部門(Automotive Technologies)
- 自動運転及び安全
- 先進運転支援システム (ADAS)
- 油圧ブレーキシステム
- パッシブセーフティ・センサー
- 車両ダイナミクス
- 車両ネットワーク及びインフォメーション
- コネクテッドカーネットワーキング
- HMI
- 商用車向けサービス
ゴム製品技術部門(Rubber Technologies)
- タイヤ
- 商用車用タイヤ
- 乗用車用及び小型トラック用OEタイヤ
- 乗用車用及び小型トラック用補修用タイヤ(アジア太平洋地域) APAC PLT
- 乗用車用及び小型トラック用補修用タイヤ EMEA PLT
- 乗用車用及び小型トラック用補修用タイヤ The Americas PLT
- 二輪車用タイヤ
- ContiTech
- エアスプリングシステム
- コンベアベルトグループ
- 産業用フルイドシステム
- 自動車用フルイドシステム
- パワートランスミッショングループ
- サーフェスソリューション
- 振動制御
パワートレイン技術部門(Powertrain Technologies)
- パワートレイン
- 電子制御
- 電子化テクノロジー
- センシング及びアクチュエーション
タイヤのシェア[編集]
2018年度、世界でのタイヤ生産シェアは1位ブリヂストン、2位ミシュラン、3位グッドイヤーについで第4位である。一方、欧州でのオリジナルエクイップメント:OE(Original Equipment, メーカー純正装着)シェアは第1位である。
タイヤの特徴[編集]
- トレッドは固めで耐久性や信頼性を重視したオーソドックスなタイヤ。
- トレッドパターンはブロックパターンよりリブを基調としたデザイン。
- 3Dグループと呼ばれる放射状の横溝。
- ABSやESCといった電子制御を前提にしたタイヤ設計。
- タイヤコンパウンドにシリカを多く使用。シリカを多く使うことでウエットグリップと低温グリップの両立に成功。
- 自動車メーカーのライン装着用のタイヤとして小型車・大型車・ハイパフォーマンスカーなどの用途にそれぞれ適応したタイヤを製造している。
- 自転車用には先鋭的なレース用タイヤもある。
主なタイヤ製品[編集]
- 乗用車用サマータイヤ
- ContiSportContact 5P (CSC5P), ContiSportContact 5 (CSC5), ContiSportContact 3 (CSC3), ContiSportContact 2 (CSC2), ContiSportContact (CSC), ContiSportContact Vmax, Conti Force Contact (CFC)
- ContiPremiumContact 2 (CPC2), ContiPremiumContact (CPC)
- ContiEcoContact 5 (CEC5), ContiEcoContact 3 (CEC3), ContiEcoContact EP (EP), ContiEcoContact CP (CP)
- ExtremeContact DW
- 乗用車用スタッドレスタイヤ
- ContiVikingContact 5, ContiVikingContact 3
- ContiWinterContact TS810 Sport, ContiWinterContact TS810P, ContiWinterContact TS790V
- SUV用タイヤ
- ContiCrossContact UHP, Conti4x4SportsContact, Conti4x4Contact**ContiCrossContact Winter, Conti4x4WinterContact
- バン用タイヤ
- VancoContact 2, Vanco2, VancoContact
採用メーカー[編集]
- メルセデス・ベンツ
- BMW
- アウディ
- フォルクスワーゲン
- ポルシェ
- オペル
- スマート
- ジャガー
- ランドローバー
- アルファロメオ
- フィアット
- ジープ
- プジョー
- ルノー
- ボルボ
- 欧州フォード.米フォード
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- ホンダ
- 三菱自動車工業
- スバル
- スズキ
- GM
- KTM
- Husqvarna
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ “Continental Automotive -The Automotive Group of Continental AG - Innovations for a Mobile Automotive Future”. conti-online.com. 2015年6月4日閲覧。
- ^ a b c d “Continental Annual Report 2018”. Continental AG. 2020年8月27日閲覧。
- ^ “Continental Company (Pressemitteilung)”. Craft (Conti Media)
- ^ “DAX Members - ドイツ DAX指数” (日本語). Bloomberg.co.jp. 2020年11月29日閲覧。
- ^ https://www.continental.com/ja-jp/press/press-release/continental-driverless-vehicle-192410
- ^ “Continental AG - 自動車産業ポータル マークラインズ”. www.marklines.com. 2020年11月29日閲覧。
外部リンク[編集]
- コンチネンタルAG公式サイト (英語)(ドイツ語)
- コンチネンタルタイヤ (日本語)
- ヨーロッパ車両プラットフォームの最初の大口契約: ターボチャージャーの生産が2011年に開始 [リンク切れ]
- バイキングタイヤ
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