日光 (列車)

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日光
きぬがわ
スペーシアきぬがわ
JR東日本253系1000番台による特急「日光」 (2017年6月19日)
JR東日本253系1000番台による特急「日光」
2017年6月19日
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 東京都埼玉県栃木県
運行開始 2006年3月18日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
東武鉄道
路線
起点 新宿駅
終点 東武日光駅(日光)
鬼怒川温泉駅(きぬがわ・スペーシアきぬがわ)
営業距離 134.9 km (83.8 mi)(新宿 - 東武日光間)
140.2 km (87.1 mi)(新宿 - 鬼怒川温泉間)
運行間隔 「日光」- 毎日1往復
「きぬがわ」- 毎日1往復
「スペーシアきぬがわ」- 毎日2往復
列車番号 1090M+号数(日光)
1080M+号数(きぬがわ・スペーシアきぬがわ)
使用路線 JR東日本:山手線東北本線宇都宮線
東武鉄道:東武日光線東武鬼怒川線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
座席 グリーン個室:6号車(スペーシア)
普通車指定席:1 - 6号車(スペーシアは5号車まで)
技術
車両 253系電車大宮総合車両センター
100系電車南栗橋車両管区春日部支所
軌間 1067 mm
電化 直流1,500 V
最高速度 120 km/h
備考
東武鉄道が保有する100系「スペーシア」で運行される列車には、列車名に「スペーシア」が冠される。
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日光(にっこう)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)および東武鉄道新宿駅 - 東武日光駅間を山手線東北本線宇都宮線)、東武日光線経由で運行している特別急行列車である。

本項では、同じくJR東日本と東武鉄道が新宿駅 - 鬼怒川温泉駅間を山手線、東北本線(宇都宮線)、東武日光線、東武鬼怒川線経由で運行する特急「きぬがわ」について記載するとともに、東北本線および日光線経由で東京方面と日光線方面を結んでいた日本国有鉄道(国鉄)・JR東日本の準急列車急行列車「日光」などの優等列車の沿革についても記述する。

概要

「日光」および「きぬがわ」は、JR東日本および東武鉄道が2006年平成18年)3月18日から運行を開始し、新宿駅から山手線、宇都宮線、東武日光線、東武鬼怒川線経由で栃木県西部地域(日光例幣使街道沿線)を縦貫し東武日光駅または鬼怒川温泉駅を結ぶ特急列車で、東京方面と栃木県西部地域間の中距離輸送を担っている。日本有数の国際観光都市である栃木県日光市を訪れる観光客を対象とする一方、早朝に日光方面を出発する列車、および夕方日光方面に戻る列車も設定されており、栃木県内沿線住民の東京方面への足としても機能している。

運行開始以来、JR東日本大宮支社小山車両センター所属の485系普通車のみの6両編成、G55+G58編成)と東武鉄道南栗橋車両管区春日部支所所属の100系電車「スペーシア」(4人個室車1両を含む6両編成)により運行されてきたが、2011年(平成23年)6月4日にJR東日本大宮支社大宮総合車両センター所属の253系電車1000番台(普通車のみ6両編成、OM-N01およびOM-N02編成)が投入され485系の定期運用を受け継いだ。従前はJR東日本の485系がG55+G58編成1本のみであったため、G55+G58編成が定期検査で運用離脱する際の定期列車と臨時列車は、東武鉄道の100系電車「スペーシア」およびJR東日本の189系電車「彩野」(普通車のみの6両編成、OM201編成)が充当されてきたが、JR東日本も253系1000番台に置き換え後は同一編成が2編成となったことから、これらの運用にも定期列車と全く同じ編成を充当することが可能となった。

運行開始後、多客期には横浜駅品川駅などを発着する臨時列車も設定されているが、この東海道本線沿線と日光方面間では、かつて1960年代に国鉄が「湘南日光」(伊東線伊東駅 - 日光線日光駅間)や「特別日光」(東海道本線横浜駅 - 日光線日光駅)をいずれも品川駅・東京駅上野駅宇都宮駅経由(現在の上野東京ライン経由)で運行したことがあり、1964年東京オリンピックの需要により人気を博した実績がある。JR移行後も平塚駅藤沢駅を始発・終着とし新宿駅(現在の湘南新宿ライン経由、または武蔵野線)、宇都宮線、宇都宮駅、日光線経由で日光駅まで結ぶ臨時列車が運行されてきたほか、東海道本線や横須賀線南武線神奈川県内各駅と日光駅を結ぶ修学旅行列車がシーズン毎日運転されている。

「日光」「にっこう」の名称については、かつて以下の列車がこの名称を冠して運転されていた。運行経路は異なるが、ともに東京方面と日光方面を結ぶ列車である点では共通している。

  • 時期不明:東武東上線池袋駅 - 川越駅 - (川越線) - 大宮駅 - 春日部駅 - 東武日光駅間で運転されていた臨時快速「にっこう」川越線内は蒸気機関車による牽引。
  • 1950年6月 - 1956年10月:上野駅 - 日光駅間で運転されていた臨時快速「にっこう」
  • 1956年10月10日 - 1982年11月14日:上野駅(のちに東京駅、その後臨時列車では横浜駅) - 日光駅間で運転されていた準急急行・快速「日光」
  • 1988年12月 - 1992年10月:池袋駅・新宿駅 - 日光駅間で運転されていた臨時快速・特急「日光号」「ホリデー快速日光号」
  • 1992年10月 - 池袋駅・新宿駅 - 日光駅間で運転されていた特急「日光号」の特急としての運転は取りやめられ、以後は「日光」は臨時快速や臨時特急として運行された。

列車名の由来

「日光」「きぬがわ」ともに、目的地の地理名に由来している。

なお両列車ともに、東武鉄道が保有する100系電車「スペーシア」で運行される列車については、列車名に「スペーシア」が冠されている。

運行概況

2006年3月18日の運行開始以来、定期列車の運転本数は以下のとおりとなっている。

  • 「日光」- 毎日1往復
  • 「きぬがわ」- 毎日1往復
  • 「スペーシアきぬがわ」- 毎日2往復

これらの定期列車のほか、多客期には大船駅八王子駅千葉駅・品川駅・新宿駅 - 東武日光駅間、新宿駅 - 鬼怒川温泉駅間に臨時の「(スペーシア)日光」号や「(スペーシア)きぬがわ」号、「はちおうじ日光」号が運行されている。

東日本大震災の影響

2011年3月11日に発生した東日本大震災による電力危機の影響により、全列車が同年4月28日まで運休したほか、臨時列車も同年7月15日運行分までが全列車運休となった。定期列車は4月29日より運行再開され、臨時列車については同年7月16日より253系1000番台で運行される「日光」23・24号から運行が再開された[1][2]

停車駅

日光
新宿駅 - 池袋駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 栃木駅 - 新鹿沼駅 - 下今市駅 - 東武日光駅
きぬがわ
新宿駅 - (この間は「日光」と同じ) - 下今市駅 - 東武ワールドスクウェア駅 - 鬼怒川温泉駅
  • 大宮駅と栃木駅の間で、JRと東武の接続駅である栗橋駅に停車するが、これは乗務員交替のための運転停車であり、客扱いは行わない(詳細は栗橋駅#JR・東武連絡線とデッドセクションを参照)。
  • 2013年3月16日より浦和駅の東北貨物線(湘南新宿ライン)ホーム完成に伴い、浦和駅に停車を開始した[3]
  • 池袋駅と大宮駅はJR東日本の駅に、栃木駅は東武の駅に停車する。
  • 2017年7月22日開業の東武ワールドスクウェア駅は、当初は日中時間帯の「スペーシアきぬがわ」3・6号のみ停車していた[4]。「きぬがわ」は当初同駅を通過していたが、2018年3月17日から停車するようになった[5]。2020年6月6日のダイヤ改正より東武ワールドスクウェア駅の営業時間が拡大され、全列車が停車するようになった。

使用車両・編成

2011年6月4日現在の編成図
スペーシア日光・スペーシアきぬがわ
← 東武日光・鬼怒川温泉
新宿 →
東武100系「スペーシア」
1 2 3 4 5 6
指・売 [指] 個4
  • 全車禁煙
凡例
個4=4人個室座席指定席
指=普通車座席指定席
売=ビュッフェ
[]=車椅子利用者優先座席設置車
2011年6月4日現在の編成図
日光・きぬがわ
← 東武日光・鬼怒川温泉
新宿 →
JR東日本253系
1 2 3 4 5 6
(指)
  • 全車禁煙
凡例
指=普通車座席指定席
()=バリアフリー対応設備設置車

JR東日本の車両は、大宮総合車両センターに所属する、253系200番台(サッカーワールドカップ時の増備車)6両編成2本(12両)の走行機器や内装を改造した253系1000番台(OM-N01編成およびOM-N02編成、各6両編成)が使用されている[6][7]

東武の車両は、2006年の運転開始以来、南栗橋車両管区春日部支所に所属する100系「スペーシア」が使用されている。当初JR東日本は定期運用編成として485系を1本のみ配置していたため、485系の車両検査時などはJR東日本189系「彩野」よりむしろ東武100系「スペーシア」で運行されることが多かった。計画検査に伴う代走日は時刻表に明記され、「スペーシア」で運行される列車には列車名に「スペーシア」が冠された。後継車である253系1000番台(6両)は2編成が配置されている。

「スペーシア」の新宿寄り先頭車(6号車)は4人個室座席のみとなっており、この車両はグリーン車扱いとなっている。JR編成は全車普通車でグリーン車の連結はない。

過去の使用車両

485系
JR線・東武線直通特急としての「日光」「きぬがわ」号が新設された2006年3月18日以来、2011年6月3日まではJR運行分の2往復に小山車両センター所属の東武直通特急専用仕様の485系電車1本(6両編成、G55+G58編成)が使用された。この編成は、かつて東北特急用に新製(いずれも1975年から1979年製)青森運転所(現・青森車両センター)に配置され、JR移行後には同所のA7(6両固定)編成として特急「はつかり」に充当されていた車両で、2002年に青森運転所から一旦仙台電車区(現・仙台車両センター)の所属となり特急「あいづ」などで使用されたが、2005年12月15日には小山車両センターに配属となり、2006年3月に東武線直通特急仕様車として営業運行を開始した[8]。2011年4月16日に253系1000番台に置換え「日光」「きぬがわ」運用からは外れる予定であったが[9][10]、同年3月11日に東日本大震災が発生し、東武線直通特急は同年4月28日まで運休する。その影響によって予定されていた置き換えが延期となり、同年6月3日まで485系で運行された。
189系「彩野」
横浜駅・八王子駅発着の臨時列車および予備車として、大宮総合車両センターの189系「彩野」編成が充当された。253系1000番台の投入により運用から離脱し廃車された[11]

料金制度

全席座席指定席である。特急券は通年同額で、JR線内での通常期、繁忙期、閑散期による料金変動や、東武線の各種特急割引料金は設定されていない。 東武100系「スペーシア」の個室(グリーン4人用個室扱い)を利用する場合は、JR線および東武線各線内ごとに定められるグリーン個室料金(それぞれ3,150円、両社に跨って利用する場合は6,300円)のほか、実際に個室を利用する人数分の特急料金[注釈 1]が必要となる[12]

特急券の発売箇所

JR・東武直通特急の特急券・グリーン券は、JR東日本の主な駅のみどりの窓口[注釈 2]または東武鉄道の主な駅のほか、JTB東武トップツアーズなどの主な旅行会社(日本旅行近畿日本ツーリスト名鉄観光サービス西鉄旅行農協観光など)で発売されている[注釈 3][注釈 4][注釈 5]

なお、東武鉄道の自動券売機では購入できない[13]

特急券の予約、購入、受取

JR東日本のえきねっとでも、個室を除きJR・東武直通特急の予約・購入が可能である[14]。えきねっとで予約購入した際の特急券受け取り箇所は、JR東日本の駅の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザとなっており、東武線内各駅はこれに含まれていない[15][注釈 6]

東武鉄道は特急券の電話予約およびインターネット予約を行っているが、いずれもJR・東武直通特急については取り扱っていない[16]。同じく携帯電話の「チケットレスサービス」においても、JR・東武直通特急は不可となっている[17]

交通系ICカード乗車券による乗車

JR・東武直通特急が発着するJR線および東武線は、すべて首都圏における交通系ICカード乗車券のSuicaPASMO(及び相互利用が可能なICカード乗車券)の利用可能駅であるが、当列車はICカード乗車券での乗車が認められておらず、乗車区間の乗車券を購入する必要がある[18][注釈 7]

定期券による乗車

東武線内、JR線内ともに、定期券による乗車は認められていない[18]

臨時列車

多客期には189系「彩野」や東武100系スペーシアを用いて横浜駅新宿駅 - 東武日光駅鬼怒川温泉駅間で臨時特急「(スペーシア)日光」「(スペーシア)きぬがわ」が運行されてきた。2009年夏には、特急「はちおうじ日光」が中央本線八王子駅 - 東武日光駅間で初めて運転され、以後、多客期週末を中心に同列車が設定されている。2017年春以降は武蔵野線経由に変更となった。

2011年秋には千葉駅品川駅大船駅を発着とする臨時列車が運転された。253系が山手線外の駅発着の臨時列車に充当されることがある一方で、東武100系は通常山手線内までの乗り入れとなっているが、2019年の春季には八王子駅まで乗り入れた[注釈 8]

停車駅
  • 大船駅・横浜駅発着列車
湘南新宿ライン経由の「日光」:大船駅 - 戸塚駅 - 横浜駅 - 武蔵小杉駅 - 渋谷駅 - 新宿駅 … この間は、「日光」と同じ … 東武日光駅
上野東京ライン経由の「きぬがわ」:大船駅 - 戸塚駅 - 横浜駅 - 川崎駅 - 品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 … この間は、「きぬがわ」と同じ … 鬼怒川温泉駅
武蔵小杉駅は、横須賀線ホーム開業以降
  • 八王子駅発着列車
2017年4月以降は武蔵野線経由となっている。
停車駅:八王子駅 - 立川駅 - 新秋津駅 - 北朝霞駅 - 大宮駅 … この間は、「日光」と同じ … 東武日光駅
かつては新宿駅経由として運転されていた。
停車駅:八王子駅 - 立川駅 - 国分寺駅 - 三鷹駅 - 吉祥寺駅 - 新宿駅 … この間は、「日光」と同じ … 東武日光駅
  • 千葉駅発着列車
千葉駅 - 津田沼駅 - 船橋駅 - 錦糸町駅 - 秋葉原駅 - 新宿駅 … この間は、「日光」と同じ … 東武日光駅
  • 品川駅発着列車
品川駅 - 渋谷駅 - 新宿駅 … この間は、「日光」と同じ … 東武日光駅

運行の経緯と背景

485系直通専用編成
(2006年5月30日 白岡駅 - 新白岡駅間)
急遽485系に代わり100系「スペーシア」で運行された「日光」1号
(2006年3月21日 大宮駅)

東京方面と日光方面を結ぶ直通列車については、国鉄が戦前から昭和40年代まで東北本線(宇都宮線)と日光線を経由する優等列車を複数設定していたが、東北新幹線の開業に伴い廃止された。その後の国鉄あるいはJR東日本の列車で東京方面と日光方面を移動する場合は、臨時の直通列車が利用できる場合を除き、東北新幹線(あるいは東北本線)から日光線へを乗り継ぐ必要があった[注釈 9]

一方、東武日光線は開業時から東京と日光方面を結ぶ列車を運行しており、国鉄の直通列車が廃止された後は、東武鉄道の東武浅草駅東武日光駅・鬼怒川温泉駅・鬼怒川公園駅を発着する特急または快速列車のみとなった[注釈 10]。東武ではJR東日本との相互乗り入れを実施する以前、東上線の利用客を日光方面へ誘致する目的で池袋駅 - 東武日光駅間を同線と秩父鉄道線伊勢崎線、日光線経由で直通する団体列車を、1967年9月に6000系で運行したことがある。また、大宮市(現在のさいたま市大宮区)の要望を受けて1990年8月28日と29日に1720系「DRC」を使用して大宮駅 - 東武日光駅間に「市制施行50周年記念大宮市民号」という団体列車を運行した。

1970年代以降は高速道路網の整備が進み[注釈 11]首都高速道路川口線と直結して首都圏の各地と高速道路で直接結ばれるようになると、家族連れの行楽客を中心に鉄道利用から自家用車観光バス利用への転移も顕著に現れるようになった[独自研究?]

こうした中、相互直通特急の導入は、JR東日本と東武鉄道に次のようなメリットがあったといわれている。

  • 共通
    • 自家用車やバスツアーに対する競争力の強化。
    • 相互直通による話題の醸成、観光需要の再喚起、観光客増による増収。
  • 東武鉄道
  • JR東日本
    • 日光・鬼怒川温泉の観光収益へ本格参入[注釈 14][注釈 15]
    • 沿線外である鬼怒川温泉方面への輸送収益に参入。
    • 他社人気車両(スペーシア)の直通による需要喚起。
    • 宇都宮駅での方向転換の解消と単線であるJR日光線の効果的使用による効率化。

また、一部報道ではバブル崩壊後に団体客が中心であった鬼怒川温泉の観光産業自体が以前に比べて衰退[注釈 16][注釈 17]しているとされた。実際に国土交通省の報告書[19]では宿泊客の減少や、それに伴う衰退[20]が指摘されている。

国鉄・JR東日本日光線優等列車沿革

東北新幹線の開業に伴い急行「日光」が廃止されて以降、国鉄→JR東日本日光線には定期優等列車が設定されていないが、それ以前の国鉄時代には準急列車急行列車などが東武特急・急行などと同様に設定されており、昭和30年代から40年代には特急並みの設備を持った列車も設定され、湘南・東京方面や新宿方面から日光方面の旅客利便性に貢献していた。

国有鉄道の日光線は、1890年明治23年)8月に半官半民ではあるが日本初の私鉄である日本鉄道によって開通した。その後、1906年(明治39年)3月公布の「鉄道国有法」に基づき同年11月に日本鉄道の国有化によって国有鉄道の一路線となった。大正までは日本各地から日光へ行く最速でほとんど唯一の交通路であったことから独占的な活況を収めていたが、1929年(昭和4年)10月に東武日光線が全線電化で開通すると大きな脅威となり、以後長きの間、東武との日光戦争(東京都内から日光への旅客争奪戦)が繰り広げられるようになった。

そのため、当時の国有鉄道の経営母体だった鉄道省(通称:省線)は、東武に対抗すべく、1930年(昭和5年)から準急という料金不要だが急行と同じ速度か、またはそれより速い列車を東北本線日光線上野駅 - 日光駅間に設定した。同年10月の時刻表によると、上野駅 - 日光駅間直通の普通列車が3時間40分を要していたのに対し、準急は同区間を2時間30分で結んでおり、当時の東武の電車特急が浅草雷門(のちの浅草駅) - 東武日光駅間(約135km)を2時間24分で結んでおり、省線の非電化客車列車が宇都宮駅での折り返しが必要な上野駅 - 日光駅間(約145km)をほぼ同等の所要時間で結んでいた。東北本線内では赤羽駅 - 宇都宮駅間無停車とし、青森行きの急行列車でさえ停車していた大宮駅小山駅をも通過していた。

その後太平洋戦争の戦況の悪化した1943年2月には準急列車が全廃され、上野駅 - 日光駅間の直通列車も消滅していた。

戦後は、石炭などの動力、そして線路や車両といった整備の状況は戦時中以上に悪化し、1947年には省線から一時急行列車が消滅するといった日本の鉄道史上最悪の事態を迎えた。1949年に国有鉄道は公共法人である日本国有鉄道(国鉄)に移管されるが、このあたりからようやく各地で「観光列車」のような列車が設定されるようになり、連動して日光行列車への復活の期待も次第に高まった。

国鉄準急の登場

  • 1913年(大正2年)5月:上野駅 - 宇都宮駅間(宇都宮線区間)で快速運転する普通列車609・610列車(一・二等客車付き)が上野駅 - 日光駅・黒磯駅間に設定される。
  • 1934年(昭和9年)12月ダイヤ改正により、準急の上野駅 - 日光駅間所要時間が2時間27分に短縮され、和食堂車も連結される。また臨時増発列車も20分先行する時刻で設定され、戦前の最盛期だった。なお、この当時の準急列車は12月 - 翌年3月に運休となった。当時の東武特急の浅草駅 - 東武日光駅間の所要時間は最速列車で2時間18分だった。
  • 1940年(昭和15年)10月:上野駅 - 日光駅間の準急列車から食堂車の連結を取りやめ。
  • 1942年(昭和17年)11月:上野駅 - 日光駅間の準急列車の所要時間は2時間40分に延長[注釈 18]

準急「日光」「湘南日光」の登場と花形157系

  • 1950年(昭和25年)6月:上野駅 - 日光駅間で臨時快速「にっこう」が運行を開始。これが国鉄での日光行観光列車の復活であるとされる。しかし当時は客車列車であり、所要時間は2時間40分程度。
  • 1955年(昭和30年)3月:「日光」はキハ45000形(のちのキハ17形)を使用して客車から気動車列車となるが、性能が悪かったために速度は客車時代よりも低下。
  • 1956年(昭和31年)10月10日:電車特急として浅草駅 - 東武日光駅を2時間弱で運行していた東武特急に対抗して、当時開発されたばかりの最新鋭気動車であるキハ44800形(のちのキハ55系気動車)を導入して準急「日光」の運行を開始。なお、これまでの「日光」は「だいや」に変更。
    • 準急「日光」の途中停車駅は宇都宮駅のみで、上野駅 - 日光駅間を約2時間で結んでいた。客車と同等の設備を有する3等車のみ4両編成(座席定員330名)で運行され、座席は全車指定で乗車券のほか準急券が必要であり、準急券は東京駅・上野駅・新宿駅・宇都宮駅・日光駅ほか周辺の交通公社でしか購入することが出来なかった。この時の東京都区内 - 日光駅間の料金は乗車券310円、準急指定券60円の計370円であった。
  • 1957年(昭和32年)10月:準急「日光」の発着駅が上野駅から東京駅へと変更(引き続き上野駅にも停車)。
    • 東武特急の始発駅が浅草駅なのに対し、国鉄は上野駅とアクセスの良さで格段の差があり、運賃も安かったこともあって東武優位に歯止めを掛け、さらに東京駅発着となるとその流れに拍車が掛かる。ただし運行本数は準急「日光」(1往復、上野駅 - 日光駅間約2時間、370円)と新しく登場していた快速「だいや」「しもつけ」「二荒」(計3往復、上野駅 - 日光駅間約2時間30 - 40分、310円)の計4往復で、東武は1700系の増備による速度向上と本数増(下り3本上り4本、浅草駅 - 東武日光駅間約2時間、470円)によってこれに対抗した。
  • 1958年(昭和33年)4月:国鉄日光線が電化。上野駅 - 日光駅・黒磯駅間の気動車準急「しもつけ」が電気機関車牽引の客車準急に変更され、「二荒」の日光行きは廃止され3往復体制になる。
  • 1959年(昭和34年)
    • 9月22日:特急電車151系並みの内装・設備を有した157系電車「日光形」が落成し、準急「日光」が電車化。また増便されて2往復(うち1往復は季節運転の「第2日光」)となる。停車駅は従来通り上野と宇都宮の2駅のみであったが、所要時間は短縮されて東京駅 - 日光駅間が約2時間、上野駅 - 日光駅間が約1時間50分に。上野駅 - 宇都宮駅間では1時間18分と、2年後の1961年に登場する気動車特急「つばさ」「ひばり」と同じ所要時間で結んだ。同時に新宿駅発着の季節準急「中禅寺」(冬季運休)が同じ157系で運行開始され(1往復、新宿駅 - 日光駅間約2時間。停車駅は宇都宮のみ)、出発地点の増強と「特急並みのサービスで準急の料金」という廉価性で国鉄は勝負を掛けることとなる。さらに、快速「だいや」を格上げして季節準急「だいや」とし、80系電車での運行とする(上野駅 - 日光駅間約2時間)。代わりに準急「しもつけ」は80系電車化され日光駅発着列車が廃止されたため、総じて運行本数は4往復体制(うち3往復は季節運転)に。
    • 11月20日:準急「日光」の日光駅発の片道1本を伊東駅まで延長運転(1960年1月31日まで)
  • 1961年(昭和36年)3月:準急「日光」を延長し、伊東線伊東駅発着の準急「湘南日光」が運転開始(「踊り子」も参照のこと)。また夏季多客日の深夜1時前に上野駅を出発し日光駅に4時過ぎに到着する夜行快速「奥日光」が運転開始。この頃が国鉄時代の日光方面輸送の頂点だった。
  • 1962年(昭和37年)10月1日:準急「だいや」上り1便を増発。
  • 1963年(昭和38年)
    • 3月25日:準急「湘南日光」の使用車両を165系電車に変更。
    • 4月25日:準急「中禅寺」の使用車両を165系電車に変更。
    • 10月1日:準急「日光」「中禅寺」「湘南日光」などの停車駅に今市駅を追加[21]。これにより東京発着の「日光」は上野・宇都宮・今市の3駅停車、新宿発着の「中禅寺」は宇都宮・今市の2駅停車となる。
  • 1964年(昭和39年)
    • 夏:準急「臨時日光」が上野駅 - 日光駅間で(1往復、上野駅 - 日光駅間約2時間)、準急「常磐日光」が日立駅 - 日光駅間で1往復運転される。
    • 10月1日:東海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で、準急「中禅寺」の始発駅を新宿駅から東京駅に、終着駅を上野駅に変更。
    • 10月3日 - 11月4日(「特別日光」のみ10月28日で終了:東京オリンピック輸送対応として横浜駅 - 日光駅間に準急「特別日光」、上野駅 - 日光駅間に準急「臨時日光」を運転。いずれも元「ひびき」編成の157系電車の7両編成で、1等車を2両連結していた。「日光」もこの期間には運用が変更され「臨時日光」と共通運用となったため、共通運用実施期間中は1等車の連結が復活した。

157系の撤退から急行「日光」の廃止まで

  • 1966年(昭和41年)
    • 3月5日:準急行制度の改変に伴い「日光」「だいや」「中禅寺」「湘南日光」を急行に格上げ。所要時間は準急と変わらなかったため事実上の値上げとなった。
    • 4月17日:臨時急行「第2日光」「第3日光」が横浜駅 - 日光駅間で運転されたほか、上野駅 - 日光駅間で快速「霧降高原」が運行。1966年 - 1968年の春季・秋季の土曜・休日を中心に臨時運転が続けられる。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正に伴い、以下のように変更される。
    1. 急行「日光」を増発し毎日4往復とする。うち1往復を157系、ほかの3往復を165系で運転、うち2往復は東京駅始発・終着便。一部の165系使用便(下り2本、上り1本)が急行「なすの」「わたらせ」と併結運転。
    2. 80系使用の急行「だいや」・165系使用の急行「中禅寺」を急行「日光」に統合。「だいや」「中禅寺」を廃止。
    3. 急行「湘南日光」の日光駅→伊東駅間を廃止。
  • 1969年(昭和44年)4月25日:急行「日光」から157系が撤退し、すべて急行形車両165系となる。
    • なお、「日光」全4往復のうち東京駅始発・終着便は2往復。
  • 1970年(昭和45年)10月1日:急行「湘南日光」廃止。急行「日光」の東京駅始発・終着便が1往復のみとなり、下り1本が近郊形車両である115系での運転となる。
  • 1973年(昭和48年)4月1日:急行「日光」の東京駅発着列車が廃止され、全列車が上野駅発着の4往復体制となる[22]
  • 1976年(昭和51年)11月1日:115系で運転される急行「日光」を快速列車に格下げ、上り4本、下り3本の運転となる。
  • 1978年(昭和53年)10月2日:急行「日光」が3往復体制となる。
  • 1982年(昭和57年)11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により急行「日光」が廃止。これにより国鉄日光線を走る定期列車としての優等列車は消滅した。

国鉄分割民営化後の臨時列車

189系「彩野」日光ロマン号
(2005年8月20日 鶴田駅)
  • 1988年(昭和63年)12月:池袋駅 - 日光駅間で臨時快速「日光号」の運行を開始。
    • 東北新幹線とJR東日本日光線を宇都宮駅で乗り継ぐ必要があった東京駅 - 日光駅間に、臨時列車ながら直通列車の運行を復活。運行日は休日中心としたが、この復活に際して上野駅発着とせず池袋駅発着としたことは、東京西部からの需要開拓という目的もあったとされ、かつての急行「中禅寺」と同等の意味合いを持っていたとされる。
  • 1989年平成元年):快速「日光号」が新宿駅まで乗り入れ。
    • これ以降「ホリデー快速日光号」のちに「日光号」と名称を変更するが、基本的には快速列車として運行された。また始発・終着駅は新宿駅や池袋駅とされ、基本的に山手線内のターミナル駅に発着することとなる。
  • 1992年(平成4年)10月:快速「日光号」を特急に変更。
    • 経路は東京駅を経由しない池袋駅・新宿駅経由とされたが“かつての準急「日光」の再来”と広告され、デザイン的に157系の直系とされる185系を使用し、実際にかつて157系で使われていた「日光」のヘッドマークに模したものを使用したりとPRに努める。また一時期は「スーパービュー踊り子」用の251系による「ビュー日光」も運転される。
  • 1994年(平成6年)
    • 7月:特急「日光」の下り列車については始発駅を東海道本線藤沢駅とする。
    • 10月:特急「日光」の上り列車の終着駅を大船駅とする。
      • この後、特急としての運行は一時中止され、「日光」は快速列車として運行されるようになる。
  • 1997年(平成9年)
    • 4 - 5月:ゴールデンウィーク期間中の休日に、藤沢駅(復路は大船行き) - 日光駅間を新宿駅経由で特急「日光」が運行される。
      • 停車駅:藤沢駅 - 大船駅 - 戸塚駅 - 横浜駅 - 新宿駅 - 池袋駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 日光駅
      • 列車番号:9040M-9041M・9044M-9045M(新宿駅で列車番号を変更)
      • 編成:普通車自由席・指定席およびグリーン車の編成で運行。
      • この運転をもって特急「日光」の運行はしばらく休止される。
    • 6 - 11月:土曜休日限定で上野駅 - 日光駅間に「ホリデー快速日光号」が運行される。
  • 2003年(平成15年)4月5日:新宿駅 - 日光駅間で臨時快速「やすらぎの日光」が運転開始。当日は新宿駅ホームで盛大に発車記念式典が開催された。これは2002年に波動輸送用となる165系・167系の営業運転終了・廃車に伴い、183系・189系に車種を変更し、列車名も変更された。
    • 停車駅:新宿駅 - 池袋駅 - 赤羽駅 - 大宮駅 - 蓮田駅 - 久喜駅 - 古河駅 - 小山駅 - 宇都宮駅 - 鹿沼駅 - 今市駅 - 日光駅
  • 2004年(平成16年)
  • 2005年(平成17年)11月:前年同様に「やすらぎの日光」が平塚駅 - 日光駅間で運行される。

東武との直通運転開始

  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • 4月28日:新宿駅 - 東武日光駅間で臨時「日光」の運行を開始。当日は特製のステッカーも貼付され、横浜駅では出発式も挙行された。その後、概ね行楽シーズンの土曜・休日を中心に運行されている。
    • 11月25日:東武ファンフェスタ開催により、南栗橋車両管理区の最寄り駅である南栗橋駅への臨時列車が品川駅から運転。
      • 品川駅から渋谷駅に停車し、新宿駅以北は相互直通区間を運行し、新栃木駅で折り返して南栗橋駅へ向かった。100系の旅客列車としての新宿駅以南の入線は初めて[23]
  • 2008年(平成20年)
    • 3月15日:同日のダイヤ改正にて「日光1号」の運転時刻を約20分繰り下げ。
  • 2009年(平成21年)7月18日 - 7月20日:八王子駅 - 東武日光駅間を中央本線・新宿駅経由で直通運転する「はちおうじ日光」が189系を使用して運行される。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日東日本大震災東北地方太平洋沖地震)発生により、同日の地震後の運行を休止。
    • 3月14日:地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫のため、この日から運行を休止。
    • 4月29日:一部の臨時列車をのぞき、運行再開[25]
    • 6月3日:485系・189系での運転を終了。
    • 6月4日:253系1000番台での運転を開始[7]
    • 10月8日:253系1000番台による臨時特急「はちおうじ日光」が初めて運転される。
    • 10月15日品川駅発着の臨時特急「スペーシア日光」が初めて運転される。
      • 100系の特急列車としての品川駅以南への入線は初めて。
    • 10月22日千葉駅発着の臨時特急「日光」が初めて運転される。
    • 10月29日大船駅発着の臨時特急「日光」が初めて運転される。
  • 2013年(平成25年)3月16日浦和駅湘南新宿ラインホーム供用開始に伴い、全列車の停車駅に浦和駅を追加[3]
  • 2014年(平成26年)10月11日-13日:はちおうじ日光号運転。この際、夜間待泊としてJR青梅線拝島駅まで回送乗り入れが行われた。特急車両のおはようライナー滞泊のE257系と253系1000番台が2編成並ぶ光景が見られた。
  • 2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年)3月28日:「日光」、「きぬがわ」、「スペーシアきぬがわ」3・6号、の平日車内販売が中止[30]
  • 2017年(平成29年)7月22日:東武ワールドスクウェア駅開設により、同駅に「スペーシアきぬがわ」3・6号の停車開始(それ以外は通過)[4]
  • 2018年(平成30年)3月17日:東武ワールドスクウェア駅に「きぬがわ」が停車開始[5]
  • 2019年(平成31年)3月15日:この日限りで車内販売を廃止[31]
  • 2020年(令和2年)
    • 6月6日:同日のダイヤ改正により、東武ワールドスクウェア駅に全ての「スペーシアきぬがわ」が停車するようになる。

列車名の由来

五十音順

  • 「湘南日光」(しょうなんにっこう):「湘南」と「日光」を結ぶことから。
  • 「だいや」:鬼怒川支流で日光中禅寺湖から流出される「大谷川(だいやがわ)」にちなむ。
  • 「中禅寺」(ちゅうぜんじ):日光市の「日光山中禅寺」にちなむ。

脚注

注釈

  1. ^ 個室利用時のJR分の特急料金は1人当たり大人530円引きとなる。小児はこれの半額に対して10円未満のは数を切り捨てた額。
  2. ^ JR区間のみであれば、JR東日本以外の他5社の窓口でも購入可能。なお、JR西日本・JR東海と東武鉄道の連絡運輸が2014年3月31日限りで廃止されるまでは、この2社でも東武直通の特急券が発売可能だった。
  3. ^ 『JR時刻表』2014年4月号 p.78、p.795の記載による。
  4. ^ 連絡運輸があるJR東日本エリア以外でJR・東武直通で発券する場合、JR区間(JR券)と東武区間(船車券)を栗橋駅を境に分割発券することになるため、JR特急券・乗車券を取り扱っている店舗に限定される。
  5. ^ かつては京王観光でも取り扱いがあったが、社員による不正使用問題によりJRの切符自体の発券停止処分を受けて、販売中止になっている。
  6. ^ JR西日本北陸地区やJR北海道主要駅・ツインクルプラザのえきねっと取扱駅では受取不可
  7. ^ 当列車は栗橋駅が会社境界駅となるが、ICカード乗車券の場合最安運賃での計算となるため、会社境界駅が北千住駅となってしまい、両社の運賃収入の金額が本来の経路の場合と大きく異なってしまう可能性がある。
  8. ^ 2020年にも八王子発着で運行予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、運行取り止めとなった。
  9. ^ JR東北新幹線 - JR日光線だと東京駅から宇都宮駅で乗り換えで日光駅まで毎時1本程度、所要時間は1時間40 - 50分程度(JR東北本線 - JR日光線は新宿駅から東北本線乗り換えで日光駅まで毎時1本、所要時間は2時間20 - 45分程度)。
  10. ^ 2012年現在、東武特急が浅草駅 - 東武日光駅・鬼怒川温泉駅間に毎日16往復、JRと東武直通の特急が新宿駅 - 東武日光駅・鬼怒川温泉駅間に毎日4往復、所要時間はどちらも約2時間。
  11. ^ 1972年東北自動車道岩槻IC - 宇都宮IC1976年日光宇都宮道路1980年に東北自動車道浦和IC - 岩槻IC間、1987年に東北自動車道川口JCT - 浦和ICが開通した。
  12. ^ 東武線内のみを走るけごん・きぬの停車駅は浅草駅北千住駅春日部駅のみである(直通開始当時)。
  13. ^ 東上線・越生線の池袋駅、越生駅寄居駅を除く各駅と東上線沿線の東武トップツアーズ店舗では、日光・鬼怒川温泉方面の特急券(東武トップツアーズでは旅行商品・割引乗車券も)を購入もしくは提示すると、東上線池袋駅または川越駅までの往復運賃が2割引となる「東上線日光・鬼怒川リレーきっぷ」を発売している。
  14. ^ JR東日本の旅行業(びゅうプラザ)でも直通特急利用の旅行商品を発売している。
  15. ^ 東武線内はJRの収益にはならないが、新宿・池袋・大宮 - 栗橋間はJRの収益となる。
  16. ^ 鬼怒川温泉の宿泊施設が主な取引銀行としている足利銀行が経営破綻状態になったことによりその流れに拍車が掛かって「鬼怒川温泉は瀕死」という報道がされたこともあった。
  17. ^ バブル崩壊後の団体客(会社の慰安旅行など)の減少に加え、円高に伴う海外旅行の一般化(特に中京関西といった遠方からは、日本国内の日光・鬼怒川温泉に行くよりも、日本国外の観光地などに行った方が安くなるケースが多い)、さらには東北新幹線の延伸や航空運賃の低下などによる東北北海道など北日本各地の観光地との地域間競争の激化なども要因として挙げられる。
  18. ^ 東武日光線に至っては、戦中に不要不急線扱いを受け、「特急」「急行」が消滅しすべて各駅停車とされ、浅草駅 - 東武日光駅間の所要時間は2時間44分に延長している。

出典

  1. ^ 東日本旅客鉄道プレスリリース「夏の増発列車のお知らせ」(2011年6月17日付)
  2. ^ ジェイアール東日本企画 大宮支店企画、編集 パンフレット「JR東日本 小さな旅 日光エリア 列車で行こう "気軽な旅" 2011.7 > 2011.9」(東日本旅客鉄道大宮支社発行)
  3. ^ a b 2013年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道ニュースリリース 2012年12月21日
  4. ^ a b 東武鬼怒川線 新駅「東武ワールドスクウェア」の開業日を7月22日(土)に決定しました!~特急列車やSL「大樹」も停車します~” (PDF). 東武鉄道 (2017年2月28日). 2017年7月22日閲覧。
  5. ^ a b 東武・JR相互直通特急「きぬがわ4号」「きぬがわ5号」も新たに「東武ワールドスクウェア駅」に停車します!” (PDF). 東武鉄道 (2017年12月15日). 2018年3月1日閲覧。
  6. ^ 253系「日光号」「きぬがわ号」6月4日(土)デビュー!! (PDF) - 東日本旅客鉄道大宮支社プレスリリース 2011年5月26日
  7. ^ a b 253系1000番台が営業運転を開始 - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年6月5日
  8. ^ 『鉄道ファン』2011年6月号 交友社
  9. ^ JR・東武直通特急にニューフェイス登場 (PDF) - 東日本旅客鉄道大宮支社プレスリリース 2010年11月18日
  10. ^ 253系1000番代 〈日光〉〈きぬがわ〉への導入延期 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年3月24日
  11. ^ 鉄道ホビダスRMニュース 2011年6月27日「【JR東】189系"彩野"  廃車回送」(ネコ・パブリッシング社)
  12. ^ 特急スペーシア・JR線直通特急の特急料金 - 東武鉄道
  13. ^ スペーシアの切符の購入・予約方法 | 特急列車・TJライナーのご案内 | 東武鉄道 - 東武鉄道
  14. ^ えきねっと(JR東日本)|JR券申込 ご利用ガイド>お申込み可能な列車 - 東日本旅客鉄道
  15. ^ えきねっと(JR東日本)|JR券申込 ご利用ガイド>お受取り・お支払い方法 - 東日本旅客鉄道
  16. ^ 特急券の予約 | 乗車券・定期券・特急券 | 東武鉄道 - 東武鉄道
  17. ^ ご利用案内 | 乗車券・定期券・特急券 | 東武鉄道 - 東武鉄道
  18. ^ a b 特急スペーシア・JR線直通特急の特急料金 | 乗り換え・運賃検索 | 東武鉄道 - 東武鉄道
  19. ^ 従来型観光地での地域の魅力の再発見または創出と、それを活かした集客力回復とまちの再構築に関する調査報告書”. 平成16年度国土施策創発調査. 国土交通省 (2004年). 2018年7月6日閲覧。
  20. ^ 従来型観光地での地域の魅力の再発見または創出と、それを活かした集客力回復とまちの再構築に関する調査 藤原町” (PDF). 平成16年度国土施策創発調査. 国土交通省 (2004年). 2018年7月6日閲覧。
  21. ^ 日本交通公社「時刻表」1963年9月号と同10月号の国鉄日光線のページの比較。
  22. ^ 鉄道ピクトリアル 2012年3月号 特集「ターミナルシリーズ 東京」 記事「東京駅を行き交った列車の興味」(寺本光照著。P49-60)
  23. ^ 11月25日(日)「東武ファンフェスタ」開催にあわせJR“品川駅”発⇒“南栗橋駅”(会場最寄駅)ゆき臨時特急スペーシアを運転 (PDF) - 東武鉄道ニュースリリース 2007年10月12日
  24. ^ 夏の増発列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道ニュースリリース 2009年5月15日
  25. ^ JR・東武直通特急 ゴールデンウィーク期間中は定期列車のみ運転 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年4月13日
  26. ^ 大雨の影響による復旧作業の進捗状況について” (PDF). 東武鉄道 (2015年9月11日). 2015年9月13日閲覧。
  27. ^ 台風第18号及び第17号による大雨等に係る被害状況等について(第8報) (2015/09/11 12:00現在)” (PDF). 国土交通省 (2015年9月11日). 2015年9月13日閲覧。
  28. ^ 東武鬼怒川線・日光線が再開 水害で運休、連休に間に合う - 日本経済新聞、2015年9月19日
  29. ^ 東武線 9月18日(金)以降の運転計画について” (PDF). 東武鉄道 (2015年9月18日). 2015年9月18日閲覧。
  30. ^ JR相直特急列車の平日車内販売中止について東武鉄道 2016年3月28日
  31. ^ "新幹線・在来線特急列車の車内販売サービスの一部列車の終了と取扱品目の見直しについて" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 18 February 2019. 2019年2月18日閲覧

関連項目

外部リンク