井の頭自然文化園

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井の頭自然文化園
井の頭自然文化園のヤギ舎(2006年4月28日)
施設情報
専門分野 総合
所有者 武蔵野市
管理運営 東京動物園協会
2011~2015年度指定管理者
面積 115,500m2
開園 1942年5月17日
所在地
東京都武蔵野市御殿山1-17-6
位置 北緯35度42分3秒 東経139度34分21.9秒 / 北緯35.70083度 東経139.572750度 / 35.70083; 139.572750座標: 北緯35度42分3秒 東経139度34分21.9秒 / 北緯35.70083度 東経139.572750度 / 35.70083; 139.572750
公式サイト http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/
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井の頭自然文化園(いのかしらしぜんぶんかえん)は、東京都武蔵野市(分園は三鷹市)にある都立の動物園井の頭公園の一角にある。開園は1942年5月17日

概要[編集]

大型動物としてはアジアゾウの「はな子」が2016年まで長く飼育されていた。その他にはニホンカモシカアライグマなど可愛らしい動物が飼育されている。樹木が多く、地元の住民の憩いの場となっている。「モルモットコーナー」や「ヤギ舎」、「リスの小径」のように動物と触れ合ったり、間近で観察したりできる施設が多い。

2006年からは環境省に協力し、飼育下個体群の危険分散等を目的として、絶滅危惧IA類に分類されているツシマヤマネコの分散飼育に取り組んでいる(体調不良で公開を中止していたが、2008年2月22日から再開)。

武蔵野市御殿山にある本園と、三鷹市井の頭にある分園に分かれている。本園では、おもには哺乳類鳥類が飼育されており、井の頭池に囲まれた分園では水鳥が飼育されている。また、本園には、文化施設である「資料館」があり、特設展示や講演会などが開催されている。「熱帯鳥温室」もあったが2013年6月2日に老朽化のために閉館。分園には魚類両生類を飼育する「水生物館」がある。

本園の一角には「彫刻園」が設置され、長崎平和祈念像の作者として有名な彫刻家北村西望の作品が展示されている。平和記念像は彫刻園のアトリエで製作されたもので、その原型を鑑賞できる。

また、本園の一角には小さな遊園地(素朴なメリーゴーラウンドコーヒーカップ・豆電車など)が設置されており、幼児向けの楽しい遊園地として親しまれている。

代表的な飼育動物[編集]

井の頭自然文化園のニホンリス

開園までの歴史[編集]

1905年9月、渋沢栄一が井の頭御殿山御料地の一角(現在の自然文化園本園)を皇室から拝借して、非行少年を収容する東京市養育院感化部(のちの井の頭学校)を創設した。1917年5月1日、御料地全体が東京市に下賜され、井の頭恩賜公園が開園。1934年5月5日、現在の分園の位置に「中之島小動物園」が開園した。

1939年、井の頭学校が移転すると、この地に大きな動物園を作る計画が進められた。当初は上野動物園に匹敵する「一大動物園」が構想されたが、戦時中のために予算と物資が不足し、大型動物を集めることができず、「自然生態観察園」という趣旨に変更されて1942年5月17日に開園した。

開園当時にはキリンが2頭飼育されていたが、2頭とも終戦までに死亡している。

  • 参考文献:「井の頭自然文化園50年の歩みと将来<資料編>」(東京都建設局、1992年

年表[編集]

はな子[編集]

アジアゾウのはな子(2006年4月28日

はな子は、井の頭自然文化園で飼育されていたメスのアジアゾウ。1947年タイ生まれ。戦後はじめて来日したゾウである。1949年に上野動物園に贈られ、戦争中に餓死させられたゾウ「花子(ワンリー)」の名前を継いだ。はな子は、1950年に始まった上野動物園の「移動動物園」という企画で全国や東京都下を巡回し、井の頭自然文化園を3年連続で訪れた。武蔵野市や三鷹市ではな子の誘致運動が起こり、1954年に上野動物園から井の頭自然文化園に引っ越した。

1956年、開園前にゾウ舎に侵入した酔客を踏み殺し、さらに1960年にも男性飼育員を踏み殺している。

1980年代に歯が抜け落ちて左下一本だけとなった。バナナやリンゴをすりつぶした流動食で体を維持していた。

2013年に、日本で飼育されたゾウの長寿記録を更新した[4]

2016年5月26日、69年に及ぶ生涯を閉じた。

基本情報[編集]

  • 交通:JR中央本線京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩10分
  • 面積:115,500平方メートル(本園82,500平方メートル、分園33,000平方メートル)
  • 飼育動物数:本園は哺乳類や鳥類など約90種、700点、分園は魚類や鳥類など約100種、4,000点
  • 開園時間:9:30 - 17:00(入園は16:00まで)
  • 休園日:月曜日祝日に当たるときは翌日)、年末年始
  • 入場料:大人400円、65歳以上200円、中学生150円、小学生以下無料
  • 年間パスポート:大人1,600円、65歳以上800円

脚注[編集]

  1. ^ 斉藤三奈子"台風4号:倒木で金網に隙間…リス脱走 東京・武蔵野"毎日新聞、2012年6月20日(2012年6月22日閲覧。)
  2. ^ a b 熱帯鳥温室の取り壊し工事開始のお知らせと、飼育されていた動物たちの移動先について - 東京ズーネット(2013年8月8日)
  3. ^ 園内マップ - 井の頭自然文化園ウェブサイト(2015年4月26日閲覧)。マップ上、アジアゾウ舎の上に位置する「芝生広場」の一角が熱帯鳥温室のあった区画である。
  4. ^ アジアゾウ「はな子」、日本新記録!! | 東京ズーネット | TokyoZooNet

外部リンク[編集]