池田動物園

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池田動物園
Ikeda Zoo
入口
施設情報
前身 池田産業動植物園
専門分野 総合
所有者 株式会社池田動物園
管理運営 株式会社池田動物園
園長 池田厚子
開園 1953年昭和28年)2月14日[1]
所在地 700-0015
岡山市北区京山二丁目5番1号
位置 北緯34度40分29秒 東経133度54分19秒 / 北緯34.67472度 東経133.90528度 / 34.67472; 133.90528座標: 北緯34度40分29秒 東経133度54分19秒 / 北緯34.67472度 東経133.90528度 / 34.67472; 133.90528
公式サイト https://ikedazoo.jp/
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池田動物園(いけだどうぶつえん、Ikeda Zoo)は、岡山県岡山市北区にある民間の動物園

展示されている動物数は約100種、約450個体である(2022年8月現在)[2]

概要[編集]

園内で保存されている井原笠岡軽便鉄道機関車第1号形蒸気機関車の2号機

1953年昭和28年)に元岡山藩主・池田詮政の孫・池田隆政昭和天皇の第四皇女・池田厚子夫妻により「池田産業動物園」として開設[2]1960年(昭和35年)に現在の池田動物園となった。

特徴として、園の大半が京山の山中にあることが挙げられる[2]。この「山を利用した動物園」というのは国内でも珍しく、しばしば観光案内のうたい文句として取り上げられる。

園内にはキリン、レッサーパンダやマゼランペンギン、エリマキキツネザルなどの人気動物が多数飼育されており、ヤギ、ヒヨコ、フラミンゴなどに触れることができる。また、期間限定でナイトズーやクリスマスコンサートなどのイベントなどが開催されている。そのほか、旧民家を移築して造られた岡山民俗館があり農耕器具や家具類などを展示している。宮中御臺人形の展示なども期間限定で行われた。

1986年(昭和61年)には中国の西安動物園と動物の交換を行い池田側からダチョウやニホンキジ・西安側からレッサーパンダを贈り、これが縁となり1988年(昭和63年)には瀬戸大橋開通記念の「中国三大珍獣展」の一環としてジャイアントパンダを3月下旬から3ヶ月間展示した[3]

2008年平成20年)度の来園者は約11万人。2009年(平成21年)に、約200万円をかけ、ペンギンの飼育舎を改装し散歩通路を設け、より近くでペンギンをみることができるようになった。

2012年(平成24年)から園長は前述の池田厚子が務めている[4]。しかし園は資金難等により今後のあり方が模索されている[5][6]

園内には1988年(昭和63年)からゲーム機や乗り物などを設置した「遊園コーナー」があったが、老朽化などから2022年令和4年)10月31日をもって閉鎖された[7]

2024年(令和6年)4月3日、築40年超となっていた売店と食堂を改装した「あしあとショップ&ごちそうキッチン」がオープンした[8]

歴史[編集]

主な動物[編集]

利用案内[編集]

以下の情報は2022年9月現在のものである。

開園時間
  • 4〜10月 9時30分〜17時00分まで
  • 11〜3月 9時30分〜16時30分まで
※閉園1時間前まで入園可。
休園日
入園料
  • 大人(高校生以上):1,300円
  • 小学生・中学生:800円
  • 幼児(3歳以上):400円
  • 65歳以上:650円(要年齢確認書類)
駐車場
  • 220台、1日500円
注意事項

2009年平成21年)1月1日から、園内を全面禁煙としている。ペット入園禁止。

交通アクセス[編集]

  • JR岡山駅西口から
    • 岡電バス岡山中央病院経由津高営業所行きで5分、「京山入口」下車、徒歩約12分        
      • 京山バス停が最も近いが開園時間帯の運行がない。(早朝に1往復のみ)
    • タクシーで約8分
  • 山陽自動車道岡山ICから岡山市街地方面へ約15分

記録[編集]

過去、園内にいた動物の中でも、1999年(平成11年)に老衰で死亡したアメリカアリゲーター(ミシシッピーワニ)のシッピーは推定年齢70歳以上であり国内最長寿を記録している(日本に輸入された最初のワニでもある)。またこのワニは体長約3.3m、胴回り約1.3mであり大きさでも国内最大だった。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『山陽年鑑 昭和39年版』 山陽新聞社、1964年。pp90
  2. ^ a b c d エサが高い!暑すぎ!限界! 池田動物園が34年ぶり入園料値上げ”. 朝日新聞 (2022年8月15日). 2022年10月29日閲覧。
  3. ^ 岡山)動物園にパンダがやってきた 瀬戸大橋開通を記念 - 朝日新聞 2018年4月7日
  4. ^ livedoor (2017年5月29日). “民間人になった女性皇族のその後 池田厚子さんは動物園の園長に”. 2017年6月2日閲覧。
  5. ^ 産経新聞 (2017年3月30日). “天皇陛下の実姉が園長、岡山の動物園が存亡の危機…市民ら公営化求めるも市は困惑”. 2017年6月2日閲覧。
  6. ^ 山陽新聞 (2017年6月2日). “公営化模索する池田動物園 “看板スター”減少 運営苦境に”. 2017年6月2日閲覧。
  7. ^ さらば昭和レトロな遊園コーナー 池田動物園、31日限りで閉鎖”. 山陽新聞 (2022年10月28日). 2022年10月29日閲覧。
  8. ^ 売店と食堂一新 池田動物園楽しく 木材ふんだんに使用 新グッズ登場”. 山陽新聞. 2024年4月16日閲覧。
  9. ^ 岡山・池田動物園:ベンガルトラ「ヒロ」大往生 24歳”. 毎日新聞 (2017年10月14日). 2017年11月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]