札幌市円山動物園

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札幌市円山動物園
Sapporo Maruyama Zoo
Maruyama Zoo.jpg
施設情報
愛称 円山動物園
前身 円山児童遊園
専門分野 総合
所有者 札幌市
管理運営 札幌市環境局
所在地 064-0959
北海道札幌市中央区宮ヶ丘3-1
位置 北緯43度3分5.1秒 東経141度18分26.7秒 / 北緯43.051417度 東経141.307417度 / 43.051417; 141.307417座標: 北緯43度3分5.1秒 東経141度18分26.7秒 / 北緯43.051417度 東経141.307417度 / 43.051417; 141.307417
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札幌市円山動物園(さっぽろしまるやまどうぶつえん)は、北海道札幌市中央区宮ヶ丘の円山公園内にある動物園。札幌市環境局が管理運営を行っている。

概要[編集]

1950年(昭和25年)、上野動物園の移動動物園を札幌にて開催し、好評を得たことが起源となっている。北海道の中核的な動物園の地位を保ってきたが、年間入園者数は1974年の124万7千人をピークに減少し[1]1979年を最後に100万人を割り込んだ[1]2003年(平成15年)には旭川市旭山動物園に入場者数が抜かれて道内首位から転落した[2]。インフラ面の整備に力を入れ始めた。その後、2005年からは年間パスポートも発行し、入場者数は増加傾向にある。 2014年5月末現在、182種934点(昆虫類を除く)が展示飼育され、総面積は224,780m²(未使用の原生林を含む)。

飼育下での自然繁殖が難しいとされるホッキョクグマの繁殖に、2000年以降成功している動物園。同園の「デナリ」(父)と「ララ」(母)が、2003年12月にメスの「ツヨシ」、2005年12月にメスの「ピリカ」、2008年12月に双子のオスの「イコロ」と「キロル」、2010年12月にメスの「アイラ」、2012年12月に双子のメスの「マルル」と「ポロロ」を誕生させている

開園時間[編集]

  • 3月 - 10月 : 9:30 - 16:30(入園締切は16:00)
  • 11月 - 2月 : 9:30 - 16:00(入園締切は15:30)

7月から8月の特定日は、「夜の動物園」と称して開園時間を21:00まで(入園締切は20:30)延長する。

休園日
  • 毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は翌日)
  • 4月第3週の月から金曜日
  • 11月第2週の月から金曜日
  • 12月29から12月31日

入園料[編集]

  • 大人(高校生以上) - 600円
  • 団体(大人30名以上) - 540円
  • 円山動物園年間パスポートは1,000円。購入日から1年間有効。
  • 中学生以下、65歳以上の札幌市在住者、身体障害者と介助者は無料。

沿革[編集]

         年間入園者数が124万7千人となりピークに達する[1]

  • 1975年(昭和50年) : 国内で初めてカオジロガン(人工孵化)、クロクモザルの繁殖に成功。
  • 1977年(昭和52年) : 類人猿館が完成。国内で初めてアフリカタテガミヤマアラシの繁殖に成功。
  • 1979年(昭和54年) : 世界のクマ館が完成。

         この年を最後に年間入園者数が100万人を割り込む[1]

         国内で初めてペルシャヒョウアメリカワシミミズクの繁殖に成功。

4月 : 国内の動物園で唯一飼育されていたナマケグマ「ゴマキ」(雌、30歳)が死亡。[19]

    • 5月28日 : マレーバクの「トーヤ」(2歳半)屋外プール内の壁と鉄柵との間に左顎を引っかけ、溺れて死亡。[要出典]
    • 5月4日 : コツメカワウソ「ずんだ」が取水口に足吸い込まれ溺死。溺れているのを客が発見した。[20]
    • 7月25日 : マレーグマの「ウッチー」を死亡させる事故発生。
    • 8月23日 : グランドシマウマの「飛馬(ひゅうま)」死亡。グラントシマウマは6月中旬にも雌「スモモ」(28歳)が肺炎で死んでおり、これでゼロに。[21]
    • 8月30日 : マサイキリンの「ナナコ」死亡。

施設・飼育動物一覧[編集]

虐待・不祥事[編集]

餌の持ち帰り[編集]

2005年11月、札幌市内のスーパーから動物用の餌として寄贈された食品のうち、米や果物などの一部を飼育員が自宅に持ち帰っていたことが発覚。市は当該職員などを処分した。[要出典]

マレーグマ・ウッチーの問題[編集]

2015年7月25日、推定30歳以上(1985年以前生まれ。野生個体のため正確な年齢不詳)になるマレーグマのメス、「ウッチー」が寝室で死んでいるのを飼育員に発見された。死因は右脇腹の折れた肋骨が胸膜と横隔膜に穴を開けたことによる腸管ヘルニアだった。前日の24日にオスの個体「ウメキチ」に攻撃されており、この時に内臓を損傷したとみられる。YouTube にはその時の様子が動画であげられており、血だらけのウッチーをぼんやりと眺める飼育員の姿が確認できる。

同園のマレーグマは、もともと別のメスの個体「ハッピイ」とウッチーが同居し、ウメキチとは別居していた。そして2015年6月16日から、繁殖を目的として複数回同居訓練を行っていたところ、たびたび攻撃も確認されていたが、現場には「飼育担当者が裏でこっそり様子を見ていますのでご安心ください」との張り紙が掲示されていた。この一連の同居に伴い、ウッチーはウメキチから外傷を受け、右眼下の裂傷、擦過傷および右後肢の咬傷等が確認されていた[広報 2]

この死亡事故に対して動物園の動物に対する管理不足などが批判の対象となり、7月30日に札幌市長の秋元克広が定例記者会見で、「市民の貴重な財産であるマレーグマを失うことになりましたこと、そしてまた、そのことによって多くの市民の皆さんに悲しい思いをさせてしまったということにつきましては、おわびを申し上げなければならない」と陳謝する事態となった[広報 3]

2015年8月21日、札幌市動物管理センターは記者会見で「ネグレクト型の虐待」と指摘した[23]

同日、秋元克広市長が秋元克広市長自身に改善勧告書を提出し[広報 4]、それを受けて同28日、やはり秋元克広市長が秋元克広市長自身に改善計画を出した[広報 5]

円山動物園は、死亡報告[広報 6]、改善計画[広報 7]において、一貫してこの事故を「闘争」による死亡と表現している。

また、円山動物園が公式HPで公表している死亡報告書[広報 8]では、「獣医師は、ウメキチとの同居時後肢裂傷 (7月6日)の経過を見て経過を見て、化膿が確認されたことから、抗生剤の処方を行いました(7月17日から3日間分)」と記載されている。この経緯について、10月16日に放送されたNHK札幌放送局北海道クローズアップ[要ページ番号]によると、7月6日にウッチーがウメキチに攻撃されて怪我をしたことが飼育員の飼育日誌に記載されていたにもかかわらず、それは直属の上司に伝えられただけで同園の獣医には伝えられる体制になっておらず、11日後の7月17日に獣医が巡回中に偶然ウッチーの受傷に気付いたということであった。

シマウマ・キリンの急死[編集]

2015年8月23日、グラントシマウマの「飛馬(ひゅうま)」が移動中に急死[広報 9]。原因は輸送時におけるストレスによる肺のうっ血性水腫である[広報 10]。さらに、同月30日、移動を控えていたマサイキリンの「ナナコ」が急死した[広報 11]。死因は胃内容の誤嚥による窒息死と推定される[広報 12]。事故が相次いだため動物の輸送方法の再検証を行う必要があると判断した。また7月25日のマレーグマ「ウッチ―」の死亡事案に関して、札幌市動物管理センターから改善勧告を受けて実施した施設点検において、修繕を要する箇所が確認された。そのためアフリカゾーンを部分オープンすることにし、残りの動物は来年春以降に移動の形になった[広報 13]

カンガルーの急死[編集]

2017年1月6日、オオカンガルーの雌「ウメ」(5歳)が同日朝に死んだと発表。死因は首の骨の脱臼による脊髄損傷、えさ箱の側面に付けた網に首を挟んだとみている[24]。これまでにも動物の死が相次いでいて、飼育体制が問われている[25]

今後の計画・構想[編集]

  • 2015年度からホッキョクグマの繁殖施設の国際基準を満たす目的でアザラシの飼育施設を併設したホッキョクグマ館を新設予定[26][広報 14]。2017年着工予定。2018年(平成30年)完成予定。
  • 平成28年度に熱帯動物館を取り壊す予定。平成30年秋に跡地にゾウ舎を建設しアジアゾウを多頭飼育する予定[広報 15]
  • 熱帯鳥類館を南米ゾーンとしてリニューアルする予定[広報 16]。そのため、ニジキジハイイロコクジャクキンケイサンケイアオミミキジといった南米産以外の鳥類を他の動物園に転出してる。

所在地[編集]

札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

交通手段[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 熊本在住時点では「小夏」であったが、セブン-イレブンが輸送費を援助し改名した。名前の由来はICカード「nanaco」である[要出典]

出典[編集]

  1. ^ a b c d “札幌・円山動物園、100万人復活も夢じゃない? 双子クマ人気で”. 北海道新聞. (2013年10月23日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/499630.html 2013年10月23日閲覧。 [リンク切れ]
  2. ^ “入園者数の道内首位転落 円山動物園ショック 「新機軸でばん回狙う」 園内ツアーや考える会 リスザル館完成弾みに”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年3月2日) 
  3. ^ “札幌・円山動物園 モノレールが完成”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1971年7月28日) 
  4. ^ “円山動物園 「世界の熊館」が開館”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1980年5月17日) 
  5. ^ “「日本一でごザル」 「ワーイ」68匹サル山開く 円山動物園”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1982年10月9日) 
  6. ^ “新モンキーハウス開館 円山動物園”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1984年10月10日) 
  7. ^ “円山動物園 タスマニア館オープン”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1989年9月25日) 
  8. ^ “熱帯のさえずり高らか 円山動物園 鳥類館オープンへ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1995年4月28日) 
  9. ^ “タスマニアデビル逝く 円山動物園 国内最後の1頭”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1996年3月15日) 
  10. ^ “動物園に行こう 上 “老舗”円山 自然の楽園 母追いちょこまか ホッキョクグマ赤ちゃん人気 頭上行き交うリスザル楽し 「ドーム」も来月登場”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年3月23日) 
  11. ^ “札幌・円山動物園 展望レストハウスオープン 寒くても笑顔いっぱい ガラス越しにサル観察 「子供の国」も営業開始”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年4月23日) 
  12. ^ “円山動物園の長寿ゾウ「花子」死ぬ “アイドル”勤め半世紀 来園者ら「長い間お疲れさま」 来月10日「追悼の会」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年1月29日) 
  13. ^ “3施設オープン 来て!見て!円山動物園”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年4月11日) 
  14. ^ “熱帯植物園 34年の歴史に幕 円山動物園 31日で公開終了 跡地に新は虫類館建設”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年8月27日) 
  15. ^ “昆虫館 月末で閉館 円山動物園 老朽化、移設せず”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年3月19日) 
  16. ^ “ヒグマ生き生き 札幌・円山動物園に新施設あすオープン”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年4月16日) 
  17. ^ “サヨナラ 500円に感謝込め 円山子供の国 閉園まで1カ月 遊具1日乗り放題 きょうから”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年8月28日) 
  18. ^ “風太の五男お引っ越し 27日にエイタお別れ会 千葉市動物公園”. 千葉日報. (2013年10月23日). http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/162536 2013年10月23日閲覧。 
  19. ^ 国内唯一のナマケグマ「ゴマキ」死ぬ 札幌の円山動物園[リンク切れ]
  20. ^ 札幌市円山動物園のコツメカワウソ「ずんだ」が施設不備で溺死 溺れているのを客が発見[出典無効][要高次出典]
  21. ^ シマウマ「飛馬」園内で輸送中に急死 札幌・円山動物園[リンク切れ]
  22. ^ http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics2-715.html
  23. ^ “「ネグレクト型の虐待」札幌市センターが円山動物園に勧告 マレーグマ問題”. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞). (2015年8月22日). オリジナル2015年8月23日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150823142001/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0170660.html 
  24. ^ 円山動物園の雌カンガルー死ぬ えさ箱に首挟み脊髄損傷か北海道新聞(2017年1月6日), 2017年1月7日閲覧。
  25. ^ 今度はカンガルー 動物の死相次ぎ問われる管理体制テレ朝news(2017年1月7日), 2017年1月7日閲覧。
  26. ^ “円山動物園にホッキョクグマ館新築―15年度から2ヵ年で”. e-kensinニュース (北海道建設新聞社). (2012年11月30日). http://e-kensin.net/news/article/7409.html 

広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]