マンドリル

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マンドリル
マンドリルのオス
マンドリル(オス) Mandrillus sphinx
保全状況評価[1][2][3]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
: オナガザル科 Cercopithecidae
: マンドリル属 Mandrillus
: マンドリル M. sphinx
学名
Mandrillus sphinx
(Linnaeus, 1758)[3][4]
和名
マンドリル[4][5][6]
英名
Mandrill[3][4][5][6][7]

分布域

マンドリル(Mandrillus sphinx)は、哺乳綱霊長目オナガザル科マンドリル属に分類される霊長類。

分布[編集]

ガボン西部、カメルーン南部、コンゴ共和国南西部、赤道ギニア[5]

形態[編集]

体長61 - 76.4センチメートル[7]。体長オス約81cm、メス56cm。尾長9cm程度。体重オス25キログラム、メス11.5キログラム[6][7]。体重オス約27kg、メス約12kg。メスはオスの半分程度の大きさである。体毛は褐色や灰色で、腹面の体毛は白い。黄色い髭がある[6][7]

オスの成獣は鼻筋は赤く[5]、これは皮下に毛細血管が発達しているため血の色が透けて見えている[4]。鼻の両脇は青く[6]、縞模様が入る[4]。オスの尻は青や紫色[6][7]。青い頬、黄色い髭という特徴的な配色で、このような派手な色彩は、昼間でも暗い熱帯雨林のなかで仲間を見分けるのに役立つと考えられている。

メスよりもオスの方が顔の色が鮮やかで、オスの尻は青紫色をしており、陰茎は赤色、陰嚢は紫色をしている。

生態[編集]

熱帯雨林に生息するが[7]、林縁のサバンナやプランテーションで見られることもある[3]。夜間は樹上で眠る[7]。熱帯雨林の地上部に生息している。樹上の果実などを採るために木に登ることもあるが、あまり高いところへは行かない。250頭程度の群れを形成し、そのなかで1頭のオスは20頭程度のメスを従えたハーレムを形成している。野生での生態はよく知られていない。一般的に行動に攻撃性がないとされる。

主に果実種子を食べるが、草本樹皮・アリ類などの昆虫なども食べる[5]。果実、種子、昆虫類、小動物などを食べる。捕食者に関する報告はないが、ヒョウなどの大型食肉類に捕食されている可能性はある[7]。天敵はヒョウ、ワシ、毒ヘビ。

繁殖様式は胎生。6 - 10月に交尾すると考えられ、12月から翌4月に出産する[7]。妊娠期間は約6か月[7]。妊娠期間は約150-180日。通常、1子を産む。

人間との関係[編集]

種小名sphinxは「スフィンクス」に由来する[4]。名前は18世紀には西アフリカの商人によって用いられていたという記録はあるが、由来は不明とされる[4]

生息地では食用とされることもある[7]

食物が不足すると農場を襲うこともある[3][7]

生息地である森林の破壊、食用の狩猟による影響が懸念されている[3]。1977年に霊長目単位でワシントン附属書IIに掲載され、1981年にはワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]

日本では2018年現在マンドリルルス属(マンドリル属)単位で特定動物に指定されている[8]

画像[編集]

出典[編集]

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  1. ^ Appendices I, II and III<https://cites.org/eng> (Retrived 15/4/2018)
  2. ^ a b UNEP (2018). Mandrillus sphinx. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (Retrived 15/4/2018)
  3. ^ a b c d e f Oates, J.F. & Butynski, T.M. 2008. Mandrillus sphinx. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T12754A3377579. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T12754A3377579.en, Downloaded on 15 April 2018.
  4. ^ a b c d e f g 岩本光雄「サルの分類名(その2:オナガザル,マンガベイ,ヒヒ)」『霊長類研究』第2巻 1号、日本霊長類学会、1986年、76-88頁。
  5. ^ a b c d e 本郷峻 「マンドリル」『世界で一番美しいサルの図鑑』湯本貴和全体監修・古市剛史「アフリカ」監修、エクスナレッジ、2017年、190-191頁。
  6. ^ a b c d e f Thelma E. Rowell 「グエノン,マカク,ヒヒ」早木仁成訳『動物大百科 3 霊長類』 伊谷純一郎監修、D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、70-85頁。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l Lisa Ingmarsson 1999. "Mandrillus sphinx" (On-line), Animal Diversity Web. Accessed April 15, 2018 at http://animaldiversity.org/accounts/Mandrillus_sphinx/
  8. ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理)環境省・2018年4月15日に利用)

関連項目[編集]