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モモイロインコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モモイロインコ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: オウム科 Cacatuidae
亜科 : Cacatuinae 亜科
: Eolophus
: モモイロインコ
E. roseicapilla
学名
Eolophus roseicapilla
Vieillot, 1817
和名
モモイロインコ
英名
Galah
Bird_range_galah.png
モモイロインコの分布

モモイロインコ(学名:Eolophus roseicapilla)は、オウム目オウム科に分類される鳥の一種。

分布

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オーストラリアのほぼ全域に分布する固有種。分布域内では疎林、海岸地帯、都市やその近郊の公園、農地など様々な環境に適応している。特にかつて森林であったところが、ヨーロッパ人の入植以降、農地に開拓されてから、個体数が増え、生息域が広がった[1]タスマニアには移入された。

形態

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体長35-38cm。頭部から腹部にかけてはピンク色で、背面、翼の上面は灰色、尾羽は翼より淡い灰色である。また、頭部には冠羽があり、これは淡いピンク色をしている。雌雄ほぼ同色であるが、虹彩の色がオスは茶色、メスは赤色である。アイリングは基亜種では灰色、他の2亜種はピンク色をしている。

分類

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英名はGalah(ガラー)という。これはオーストラリアの先住民族であるアボリジニの言葉から来ている[1]

3亜種が確認されている。

  • E. r. roseicapilla:南オーストラリア州中部以西から西オーストラリア州にかけて分布する基亜種。
  • E. r. albiceps:クイーンズランド州中部以南からニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州の東部にかけて分布する亜種。アイリングはピンク色をしている。
  • E. r. kuhit:クイーンズランド州中部以北からノーザンテリトリー、西オーストラリア州北東部にかけて分布する亜種。3亜種の中では最も小さく、冠羽も短い。アイリングは淡いピンク色をしている。

生態

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餌は主に植物の種、果実などであり、普通、採餌は集団で地上で行う。一度つがいが形成されると一生の間、そのつがいは継続され、集団の中においてもつがいで採餌を行うことが多い。

繁殖期は一年中続き、巣は水辺に近い樹洞に作られることが多い。メスは最大で5個の卵を産卵する。雌雄が交代で抱卵を行う。卵は約25日で孵化し、雛は約2ヶ月で巣立つ。

参考文献

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  1. ^ a b Egerton, L. ed. 2005. Encyclopedia of Australian wildlife. Reader's Digest ISBN 9780864491183
  • Michael Morcombe,Field Guide to Australian Birds, Steve Panish Publishing, 2004, ISBN 9781740215596
  • Egerton, L. ed. 2005. Encyclopedia of Australian wildlife. Reader's Digest ISBN 9780864491183