シュバシコウ

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Ciconia ciconia
Ciconia ciconia - 04.jpg
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: コウノトリ目 Ciconiiformes
: コウノトリ科 Ciconiidae
: コウノトリ属 Ciconia
: C. ciconia
学名
Ciconia ciconia (Linnaeus, 1758)[1][2]
英名
White stork
黄:繁殖地、青:越冬地

シュバシコウ[要出典] (Ciconia ciconia、朱嘴鸛) は、鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類される鳥類。

分布[編集]

ヨーロッパ北アフリカ、中近東に分布する。繁殖地は主にヨーロッパ中央アジア。特にポーランドは他を圧倒する世界最大の繁殖地で、2004年の調査で確認された全世界約23万のペアのうち約4分の1に当たる52500ペアがポーランド国内で繁殖[3]、夏のポーランド湖水地方の田舎は木々も家々の煙突電柱も、あらゆる高い場所がコウノトリの巣だらけになる。

分類[編集]

以前は本種およびその亜種C. c. boyciana(旧コウノトリの基亜種C. c. ciconiaと亜種C. c. boycianaの間に亜種間雑種ができるため、亜種とする説もあった。)の和名が、コウノトリとされていた[4]。DNA交雑法では別種C. boycianaとされた[5]

以下の亜種の分類は、IOC World Bird List (v11.1)に従う[2]

Ciconia ciconia ciconia (Linnaeus, 1758)
ヨーロッパ・西アジア・中東・アフリカ北部および南部で繁殖する
Ciconia ciconia asiatica Severtsov, 1873
中央アジアで繁殖する

生態[編集]

ヨーロッパでは屋根煙突営巣する習性がある。共同で抱卵、育雛をする。

人間との関係[編集]

分布が非常に広く生息数も多いと考えられており、2016年の時点では絶滅のおそれは低いと考えられている[1]。一部の地域では生息数が減少しているものの、2016年の時点では種全体としては生息数は増加傾向にあると考えられている[1]。一方で湿原開発や河川改修・ダム建設・汲み上げなどによる生息地の破壊、干ばつや砂漠化・農薬の使用による獲物の減少、農薬や食肉類用の毒餌による中毒、狩猟、送電線との衝突死などによる影響が懸念されている[1]

日本では1964年大阪市天王寺動物園が、初めて飼育下繁殖に成功した[6]

縁起が良い鳥として危害が加えられないため、をそれほど恐れない。

リトアニア国鳥である。

画像[編集]

伝承[編集]

高い塔や屋根に営巣し雌雄で抱卵、子育てをする習性からヨーロッパでは赤ん坊や幸福を運ぶ鳥として親しまれている。このことから欧米には「シュバシコウが赤ん坊をくちばしに下げて運んでくる」または「シュバシコウが住み着く家には幸福が訪れる」という言い伝えが広く伝えられている。日本でもこのため「コウノトリが赤ん坊をもたらす」と言われることがある。

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e BirdLife International. 2016. Ciconia ciconia. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22697691A86248677. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22697691A86248677.en. Downloaded on 03 May 2021.
  2. ^ a b Storks, frigatebirds, boobies, darters, cormorants, Gill, F & D Donsker (Eds). 2021. IOC World Bird List (v11.1). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.11.1. (Accessed 03 May 2021)
  3. ^ Preliminary results of the VI.International White StorkCensus 2004/05”. Naturschutzbund Deutschland. 2007年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月11日閲覧。
  4. ^ 小宮輝之 「コウノトリ科の分類」『世界の動物 分類と飼育8 (コウノトリ目・フラミンゴ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1985年、48 - 58頁。
  5. ^ 竹下信雄 「コウノトリ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、180 - 181頁。
  6. ^ 中川道朗・東政宏 「シュバシコウの繁殖」『世界の動物 分類と飼育8 (コウノトリ目・フラミンゴ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1985年、65 - 68頁。

関連項目[編集]