ミズオオトカゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲ Varanus salvator
保全状況評価
ワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : オオトカゲ下目 Platynota
: オオトカゲ科 Varanidae
: オオトカゲ属 Varanus
亜属 : ミズオオトカゲ亜属 Soterosaurus
: ミズオオトカゲ V. salvator
学名
Varanus salvator
(Laurenti, 1768)
和名
ミズオオトカゲ
英名
Water monitor

ミズオオトカゲ(水大蜥蜴、Varanus salvator)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属に属するトカゲ。別名サルバトールモニター

分布[編集]

  • V. s. adamanensis

インドアンダマン諸島

  • V. s. bivittatus

インドネシアジャワ島スンバ島バリ島フローレス島ロンボク島

  • V. s. cumingi

フィリピンスールー諸島サマール島ボホール島ミンダナオ島レイテ島

  • V. s. marmoratus

フィリピン(パラワン島ミンドロ島ルソン島

  • V. s. nuchalis

フィリピン(セブ島ティカオ島ネグロス島パナイ島マスバテ島

  • V. s. salvator

インド東部、インドネシア(スマトラ島ボルネオ島)、カンボジアシンガポールスリランカタイ中華人民共和国南部、ベトナムマレーシアミャンマーラオス

  • V. s. togianus

インドネシア(スラウェシ島トギアン諸島

形態[編集]

最大全長250cm。体重25kg。体形は細い。全身は細かく丈夫な鱗で覆われ、黒や褐色の体色に白や黄色の細かい斑点が入ることが多いが亜種や地域により異なる。尾は側偏し水中で泳ぐのに適している。

吻端は細長い。鼻孔は丸く、吻端寄りに開口する。四肢や指趾は頑丈で、指趾には鋭い爪がある。

  • V. s. adamanensis

体色は黒味が強く、斑紋が無い。全身が黒化する個体もいる。

  • V. s. cumingi

体色は黄色味が強い。

  • V. s. nuchalis

頸部の鱗が大型。体色は黒味が強い。

  • V. s. salvator

最大亜種。

分類[編集]

  • Varanus salvator salvator (Laurenti, 1768)  
  • Varanus salvator adamanensis Deraniyagala, 1944  Andaman Islands water monitor
  • Varanus salvator bivittatus (Kuhl, 1820)  Two-striped water monitor
  • Varanus salvator cumingi Martin, 1838  Cuming's water monitor
  • Varanus salvator marmoratus (Wiegmann, 1834) Marbled water monitor
  • Varanus salvator nuchalis (Günther, 1872)  Negros water monitor
  • Varanus salvator togianus (Peters, 1872)  Togian water monitor

生態[編集]

森林などに生息し、和名や英名(water=水)の通り水辺を好む。水によく入り、泳ぎや潜水も上手い。鋭い爪を使い地面に深い穴を掘って巣穴にしたり、樹上に登ることもある。

食性は動物食で小型哺乳類鳥類やその卵、爬虫類やその卵、両生類魚類昆虫類甲殻類、動物の死骸などを食べる。

繁殖形態は卵生。地中やシロアリの蟻塚などに、1回に約15個の卵を産む。

時には複数で連携して、ワニをおびき寄せてその間に他の個体が卵を奪うこともある。

人間との関係[編集]

民家の近くに生息する場合、イヌやネコ、ニワトリなどの小型の愛玩動物や家畜を捕食することがある。しかし、その一方では田畑を荒らすネズミを捕食するなど、人間の役に立っている面もある。

肉が食用とされたり、皮が革製品に利用されることがある。そのため、人間の乱獲により生息数は減少している。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。黒味の強い個体がkomainiと亜種のような流通名で流通することもあるが、実際に記載されておらず有効な亜種ではない。以前は地方自治体によっては飼育に許可が必要だったが、動物愛護法が改正されたため2008年現在では飼育にあたり法的な規制はない。しかし大型で力が強いため、飼育には大型かつ頑丈なケージが必要。それに加え動きが俊敏で、もともと巣穴などにも潜む習性もあることから、脱走に注意する必要もある。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、142、235頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、216頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館2004年、108頁。
  • Go!!Suzuki 『爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ』、誠文堂新光社2006年、92-97頁。

外部リンク[編集]