名古屋港水族館
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名古屋港水族館 Port of Nagoya Public Aquarium | |
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施設情報 | |
正式名称 | 名古屋港水族館[1] |
専門分野 | 総合 |
事業主体 | 名古屋港管理組合 |
管理運営 | 公益財団法人名古屋みなと振興財団(指定管理者) |
館長 | 日登弘[2] |
面積 | 21,707 m2[3] |
種数 | 約500種 |
水槽総容量 | 約24,600 t |
開館 | 1992年10月 |
所在地 |
〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1-3 |
位置 | 北緯35度5分26.48秒 東経136度52分41.67秒 / 北緯35.0906889度 東経136.8782417度座標: 北緯35度5分26.48秒 東経136度52分41.67秒 / 北緯35.0906889度 東経136.8782417度 |
アクセス | 名古屋市営地下鉄名港線名古屋港駅から徒歩約10分 |
公式サイト | 名古屋港水族館 |
名古屋港水族館(なごやこうすいぞくかん)は、愛知県名古屋市港区の名古屋港ガーデンふ頭にある公立の水族館。一部事務組合の名古屋港管理組合が設置し、指定管理者として公益財団法人名古屋みなと振興財団が管理・運営を行っている[4]。また、名古屋みなと振興財団の事務局も同水族館内に設置されている。2017年現在、日本最大の延床面積を誇る水族館でもある。
館内ではイルカをはじめ、シロイルカ(ベルーガ)、ペンギン、ウミガメなどが飼育・繁殖・研究されている。屋外には世界最大級の野外水槽(13,400t)を保持しており、非常にダイナミックなイルカやシャチのショーを間近で見ることができる。またイベントが豊富であり、ゴマフアザラシ、シャチのトレーニングやマイワシのトルネード等イベントが定期的に開催されている。
概要[編集]
- 日本の水族館における延床面積ランキング1位。平成29年度(平成29年4月1日〜平成30年3月31日)には、年間来場者数2,221,822人となり、日本の水族館の入場者数ランキングで3位。(日本の水族館を参照)。
- 平成29年度には、220万人を記録した。(当水族館の歴代2位となる記録)
- コウテイペンギンを飼育している。(コウテイペンギンは国内で2か所、名古屋港水族館とアドベンチャーワールドでのみ飼育されている)
- シャチを飼育している。(シャチは国内で2か所、名古屋港水族館と鴨川シーワールドでのみ飼育されている)
- レストランが中にあり、軽く食事をすることができる。
主な活動の内容[編集]

日本最大のメインプール[5]
- イルカなどによるパフォーマンス
- ウミガメの保護・研究・繁殖
- 1995年、日本で初めて屋内の人工産卵場で産まれたアカウミガメの人工孵化に成功。
- 2003年より米国海洋大気局 (NOAA) と共同で、成長過程のアカウミガメの子ガメを放流、人工衛星追跡システムにより北太平洋における回遊ルートを調査・研究している。
- ペンギンの保護・研究・繁殖
- シロイルカ(ベルーガ)の研究・繁殖
- 2004年7月17日、日本で初めての出産に成功した。
- シャチの繁殖生理学的研究および環境エンリッチメント
- 2012年11月13日、「ステラ」がメスを出産し人工授精・繁殖に成功。さらに死亡した「クー」の卵母細胞が神戸大学農学部に保管されているほか、シャチの発情周期の把握、環境エンリッチメントの研究など、数々の成果を挙げている。
シャチ[編集]
2003年10月よりシャチの飼育が開始された。飼育は「クー」に始まり[6]、「ナミ」[7]、「ステラ」、「ビンゴ」、「ラン」と続き、2012年11月13日には「ステラ」の仔が産まれた[8][9]。
2015年12月以降は「ステラ」「リン」「アース」の3頭を飼育している。国内で飼育中のシャチは2011年1月に当館の「ナミ」が死んで以降は全て親族による構成となり、2014年8月に当館の「ビンゴ」が死んで以降はステラとその子孫のみの構成となった。
- 家族構成
- 母 - ステラ(1987年アイスランド産、推定33歳)
- 父 - ビンゴ(1984年アイスランド産~2014年8月2日、当館で死亡(推定32歳))
建築概要[編集]
- 北館
- 竣工 - 2001年
- 設計 - 名古屋港管理組合建設部、大建設計名古屋事務所
- 施工 - 銅金株式会社(ドーム部) チタン素材(新日鐵住金TranTixxiiチタン)
- 構造 - SRC造、RC造、S造
- 規模 - 地上4階
- 建築面積 - 10,420.18 m2
- 延床面積 - 21,707.15 m2
- 総水量 - 約24,600 t(野外水槽を含む)
付帯施設[編集]
- カメ類繁殖研究施設
カイオー[編集]
マスコットキャラクターとして「カイオー」がいる。
詳細は「カイオー」を参照
交通アクセス[編集]
沿革[編集]
- 1985年4月 - 名古屋港水族館計画立案が発表される
- 1992年3月 - 名古屋港水族館(南館)が竣工
- 1992年10月 - 開館
- 1997年10月 - 開館5周年
- 2001年2月 - 世界最大級の野外水槽を持つ北館が竣工
- 2001年11月 - 北館開館
- 2002年10月 - 開館10周年
- 2003年10月 - シャチの「クー」が和歌山県のくじらの博物館から5年間のレンタル移籍。
- 2004年1月 - 「クー」を一般公開
- 2004年2月 - 「クー」の性成熟を確認
- 2004年8月 - ベルーガのNo.3が出産、国内初のベルーガの赤ちゃん「ベル」が誕生(父親はNo.2)
- 2005年5月30日 - バンドウイルカ新個体3頭 (W, X, Y) を和歌山県東牟婁郡太地町のドルフィン・ベェイスより搬入
- 2005年10月11日 - ベルーガのNo.2が死亡
- 2006年11月 - 累計総入場者数2,500万人を達成
- 2007年2月6日 - バンドウイルカのV(「クー」の同居個体として、くじらの博物館より「クー」と共に搬入した個体)が胃重積で死亡
- 2007年7月22日 - ベルーガの「グレイ」(No.5) がNo.8を出産
- 2007年7月25日 - ベルーガの「タアニャ」(No.6) が「ナナ」(No.9) を出産、父親は「ホドイ」(No.1)
- 2007年8月16日 - ベルーガのNo.8が死亡
- 2007年10月 - 開館15周年
- 2008年5月 - 当館と連携した「コミュファ光水族館」サイトで一部の水槽の映像ライブ配信を開始
- 2008年7月 - 「クー」のレンタル期間5年延長(2013年10月まで)が決定
- 2008年6月27日 - カイオーの水族館日記がスタート
- 2008年9月19日 - 「クー」が死亡(午前7時55分)
- 2008年9月24日 - 「ベル」が胃重積で死亡(午前10時26分)
- 2008年12月26日 - ベルーガのNo.3(「ベル」の母親)が死亡(午前10時43分)
- 2008年12月26日 - カマイルカの新規個体2頭(No.3♀、No.4♀)を和歌山より搬入
- 2009年6月4日 - カマイルカの「サラ」(No.3) が出産(搬入時には既に妊娠)
- 2009年9月4日 - ベルーガの「ホワイト」(No.4) の妊娠発表、「ホドイ」(No.1) と交配
- 2009年11月25日 - 「サラ」の子、「アイ」を一般公開
- 2010年2月2日 - バンドウイルカの「アン」(旧個体名 A)の妊娠発表
- 2010年2月18日 - 新地蔵川に迷い込んだ野生のスナメリを保護収容
- 2010年6月18日 - くじらの博物館から購入したシャチの「ナミ」を搬入
- 2010年8月1日 - 「ホワイト」が出産、出産後の母体の不調により新生イルカは人工哺育に切り替え
- 2010年8月9日 - 「ナミ」が一般公開
- 2010年9月15日 - 「ホワイト」の子(人工哺育個体)が死亡
- 2010年9月26日 - 「アン」の子、出産直後に死亡(午後9時53分)
- 2010年10月21日 - 「ホワイト」が死亡(午後3時7分)
- 2010年11月12日 - 鴨川シーワールドと、同施設飼育個体「ビンゴ」・「ステラ」のペアの有償ブリーディングローン実施の合意を発表
- 2010年12月30日 - おたる水族館から来たゴマフアザラシ「ナノハ」の展示を開始
- 2011年1月8日 - 「アイ」がパフォーマンスにデビュー
- 2011年1月13日 - 「ナミ」展示中止
- 2011年1月14日 - 「ナミ」が死亡(午後7時24分)
- 2011年3月3日 - おたる水族館から、ゴマフアザラシの「アラシ」が搬入
- 2011年6月4日 - カマイルカの「サラ」、訓練中に死亡
- 2011年12月14日 - 鴨川シーワールドからシャチの親子3頭が、母シャチの出産に伴う治療のため搬入。翌2012年3月24日一般公開
- 2012年10月 - 開館20周年
- 2017年7月21日 - 『でら近っ!「ごまちゃんデッキ」』がオープン
- 2017年10月 - 開館25周年
脚注[編集]
- ^ 名古屋港水族館条例
- ^ “正会員名簿【水族館】”. 日本動物園水族館協会. 2015年2月22日閲覧。
- ^ “作品紹介:名古屋港水族館”. 大建設計. 2013年8月25日閲覧。
- ^ 運営団体の紹介
- ^ メインプール
- ^ 「ありがとう、さよなら」シャチのクーにお別れ 名古屋 2008年9月20日11時32分 asahi.com(朝日新聞社)2013年3月2日閲覧
- ^ 名古屋に来たばかりなのに…シャチの「ナミ」死ぬ 2011年1月14日22時48分 asahi.com(朝日新聞社)2013年3月2日閲覧
- ^ 追跡2012:新しいアイドル誕生 名古屋港水族館、シャチの赤ちゃんスクスク/愛知 毎日jp(毎日新聞)2012年12月2日閲覧
- ^ 朝日新聞デジタル:シャチの赤ちゃん誕生、体重はお相撲さん級! 名古屋 2012年11月13日16時30分 2013年3月2日閲覧
- ^ 同名のシャチがアドベンチャーワールドで1990年~2004年にかけて飼育されていたが、全く別の個体である。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 公益財団法人名古屋みなと振興財団
- 名古屋港水族館
- コミュファ光 水族館(中部テレコミュニケーション株式会社運営の名古屋港水族館 水槽動画配信サイト)
- 名古屋港水族館動画集ー映像で綴る名古屋の400年より
- アカウミガメの旅 - トカゲ太郎のワンダー・ワールド 2003年より名古屋港水族館とNOAA(アメリカ海洋大気庁)が共同で行っているアカウミガメの回遊経路についての調査
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