おたる水族館

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おたる水族館
Otaruaquarium 01.jpg
施設情報
愛称 おたる水族館
前身 小樽市立水族館
専門分野 総合
事業主体 小樽市(第三セクター)
管理運営 株式会社小樽水族館公社
館長 伊勢伸哉
面積 107,000㎡
頭数 5,000頭
種数 約260種
来園者数 32万840人(2006年)
主な飼育動物 ネズミイルカアザラシペンギンなど
開館 1959年1月
所在地 047-0047
北海道小樽市祝津3丁目303番地
位置 北緯43度14分12.5秒 東経141度0分40.5秒 / 北緯43.236806度 東経141.011250度 / 43.236806; 141.011250座標: 北緯43度14分12.5秒 東経141度0分40.5秒 / 北緯43.236806度 東経141.011250度 / 43.236806; 141.011250
アクセス 小樽駅より「おたる水族館」行バスで終点下車徒歩1分
公式サイト otaru-aq.jp
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おたる水族館(おたるすいぞくかん)は、小樽水族館公社(第三セクター)が北海道小樽市で運営する水族館である。

概要[編集]

1958年7月に北海道博覧会の「海の会場」として建設され、1959年に「小樽市立水族館」として営業を開始した。1974年に新館(現 本館)竣工と共に第三セクター小樽水族館公社による経営となった。

豊富な種類の魚介類を展示している本館、イルカ・オタリアのショーが楽しめるイルカスタジアム、アザラシ、セイウチ、トド、ペンギンなどが飼育されている海獣公園、遊園地「小樽祝津マリンランド」で構成されている。 海獣公園は自然の入り江を利用しており、海鳥も飛来している。海岸から野生のトドやゴマフアザラシが迷い込むことがあり、そのまま飼育される例もある。

営業期間は通常3月の春休み期間(以前は4月)から11月までだが、2006年からは小樽雪あかりの路さっぽろ雪まつりと連動した冬季営業も行っている。2011年からは実質通年営業に切り替えた。

沖縄美ら海水族館」開業までは「東洋有数のスケール」をキャッチフレーズにしていた。

沿革[編集]

  • 1958年 - 北海道博覧会における「海の会場」として誕生。
  • 1959年 - 小樽市立水族館として発足。
  • 1974年 - 運営母体が公社に移り現在に至る。

世界最長記録[編集]

2008年まで生存したオスのネズミイルカの「次郎吉」(ジロキチ)が24年の世界最長飼育記録を持つ[1]。 「次郎吉」 は、1984年(昭和59年)に寿都町後志管内寿都町沖)で定置網にかかっていたところを保護された個体で、小田誠館長(当時)によると、保護した当時は歯もはえそろわない子供のイルカだったという[1]。 以後、水族館にて暮らし、高齢となってから視力がほとんどなかったが、2008年3月25日まで生存した[1]。 体長約165cm、推定年齢24歳とされる[1]

施設[編集]

本館[編集]

北海道と寒帯に生息する魚類を中心に62水槽を使い約250種類5,000点が展示されている。ウミガメクリオネ等も飼育展示されている。

オホーツク海・ベーリング海

円形の水槽で展示。

海のパノラマ回遊水槽

本館最大の水槽で、サメ、エイなどが展示されている。

ぼのぼのプール

2006年春からネズミイルカアザラシゴマフアザラシワモンアザラシ)が共存していたが、現在はネズミイルカのみとなっている。

コツメカワウソ

メイン水槽とサブ水槽が空中トンネルと水中トンネルで連結されている。空中トンネルはテレビ番組「イチオシ!」で「コツメブリッジ」と命名された。

休憩所
売店
レストラン

2009年よりニュー三幸が出店している。それまでは小樽グランドホテルの経営だった。

別館[編集]

イルカスタジアム
バンドウイルカオタリアセイウチのショーが催されている。
ペリ館

別館の傍に有り、夏季はモモイロペリカンが飼育展示(冬季は本館に移動)、冬季は海獣公園のペンギンが展示されている。

海獣公園[編集]

海獣公園

海獣、鳥類等13種約150点を展示。夏季のみ公開され、冬季間は閉鎖される。

トド

ボスの「ガンタロウ(雄)」をはじめとする7頭のトドが飼育され、隣接する海岸寄りのショープールにおいて「トドショー」も行われている トドの繁殖に長けており、他の水族館へ巣立つ子供も多い。 2009年6月18日に「ガンタロウ」と雌の「ウメ」のペアで出産し、更に同月中には「カキ」との間で妊娠中の子供が出産予定である。

アザラシ

海岸寄りにある「ゴマフアザラシ・ゼニガタアザラシプール」と「ケアプール」(高齢の動物用)にゴマフアザラシゼニガタアザラシが、山側の「クラカケアザラシ・ワモンアザラシプール」にクラカケアザラシワモンアザラシが、セイウチ館隣にアゴヒゲアザラシが飼育されている。アザラシの飼育個体は日本一多いとされている(ゴマフアザラシだけで2009年5月時点で33頭居る) いつからか「ゴマフアザラシ・ゼニガタアザラシプール」で飼育されているアザラシが、餌のバケツを持った客が近づくと、前鰭を腹や水面に叩いて「餌を強請る」仕草の動きを始めた(本来は威嚇する動作であるとされる)。これは2009年4月15日放送の「ナニコレ珍百景」で取り上げられた。

餌の販売

海獣公園の「ゴマフアザラシ・ゼニガタアザラシプール」「トドプール」では、それぞれ周辺のテント庇で餌の販売(200円・300円・500円、餌に使用される魚はイカナゴホッケ)が行われており、購入者は給餌をすることができる。なお、客がアザラシにエサを与える(給餌する)ことが出来るのは、当館の他、稚内市立ノシャップ寒流水族館下田海中水族館マリンワールド海の中道などがある。

ペンギン・アザラシショープール

フンボルトペンギンとゴマフアザラシ・ゼニガタアザラシのショーが行われている。ちなみにペンギンショーは、ペンギンが係員の言うことを全く聞かないショーとして知られており人気である。

セイウチ

雄の「ウチオ」と雌の「ウーリャ」(二見シーパラダイスより搬入)のペアで長らく飼育されている。2002年に日本においては鴨川シーワールドに次いで繁殖に成功し、「セイタ(雄)」と名付けられたが、2006年に歯髄炎が原因で死亡した。その後、2度の死産を経て、2009年5月31日に雌の子供を出産。公募から「ツララ」と名付けられ、母子共に展示されて、2011年よりツララはショーに出演するためにイルカスタジアムで飼育されている。

オタリア

ショーを引退した雌の「ミエ」と、人工飼育により日本動物園水族館協会の「繁殖賞」を受賞した雄の「オウジ(王子)」(2002年生まれ)が飼育展示されている。

浜の屋食堂

海獣公園にある浜茶屋を模した来場者向けの食堂。ニシンやツブ貝などの焼き物や蕎麦などを提供している。

マリンランド[編集]

屋外に小規模の遊園地「小樽祝津マリンランド」が営業されている。(水族館冬期営業期間中は積雪のため休業する)

遊具は観覧車、バイキング、ゴーカート、サイクルライダー、チェーンタワー、スピントップ、スカイライド、モーターボート、メリーゴーランド、くじら列車、バッテリーカーが用意されている。

入園料は無料。利用するには切符売り場で券を購入してから遊具ごとに定められた点数分の券を払う(バッテリーカー除く)。

主な飼育生物[編集]

水族館内で飼育されているガラ。水槽には自由に手を入れることができる(2007年4月)

営業[編集]

2008年より年間パスポートも発売されている。

開館期間[編集]

  • 夏期・冬期の営業を切り替える12月1日 - 12月9日、年末年始は休みとなる。
  • 通常期が2013年3月16日 - 11月30日、冬期は12月10日 - 12月28日および2013年1月2日 - 2月28日。

開館時間[編集]

入館締切は、閉館時間の30分前となる。

  • 通常期 : 9:00 - 17:00
GWやお盆期間、秋季は下記の営業時間となる
  • 4月27日 - 4月29日 : 8:00 - 17:00
  • 5月3日 - 5月5日 : 8:00 - 18:00
  • 5月6日 : 8:00 - 17:00
  • 8月11日 - 8月15日 : 8:30 - 18:00
  • 8月16日 : 8:30 - 17:00
  • 10月16日 - 11月30日 : 9:00 - 16:00
  • 冬季 : 10:00 - 16:00

駐車料金[編集]

夏季は有料だが、冬季は全車種無料である

交通[編集]

その他[編集]

  • 2005年より毎年9月に行われる「おたる祝津花火大会」では駐車場の一角でイベントステージが組まれている。
  • 2011年4月飼育員の神前和人が写真集「おたる水族館の生き物たち」(ウィルダネス)を出版した。飼育員目線で撮られた海獣達のいきいきした表情が人気を集めている。
  • 2012年7月 海獣公園を舞台にした写真本「かいじゅうさん、ハイ!」を出版(長崎出版)。写真は神前和人、イラストは獣医師の角川雅俊が担当している。
  • 2013年7月神前和人が写真集「おたる水族館の生き物たち」【新版】(ウィルダネス)を出版。イラストは前作同様、角川雅俊が担当。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 世界記録更新のネズミイルカ 「次郎吉」 死す! おたる水族館2008/03/28 小樽ジャーナル、ネズミイルカ「次郎吉」死ぬ おたる水族館 飼育24年・世界最長 47NEWS(よんななニュース) 2008/03/29 08:09 北海道新聞 2013-3-11閲覧、スポーツ報知

外部リンク[編集]