アクアマリンふくしま

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ふくしま海洋科学館
(アクアマリンふくしま)
Marine Science Museum,
Fukushima Prefecture

(aquamarine Fukushima)
Aquamarine Fukushima 20100124.JPG
施設情報
正式名称 ふくしま海洋科学館[1]
愛称 アクアマリンふくしま
専門分野 総合
事業主体 福島県
管理運営 公益財団法人ふくしま海洋科学館(指定管理者[2]
開館 2000年平成12年)7月15日
所在地 971-8101
福島県いわき市小名浜字辰巳町50
位置 北緯36度56分33.9秒
東経140度54分05.4秒
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金魚の水槽。子供の目線に水槽が位置する。

ふくしま海洋科学館(ふくしまかいようかがくかん)は、福島県いわき市小名浜に所在する水族館。愛称はアクアマリンふくしま。施設は福島県が所有し、県の外郭団体である公益財団法人ふくしま海洋科学館が指定管理者として運営管理を行っている。

施設[編集]

浜通り南部の太平洋に面した小名浜港第2号埠頭いわき小名浜みなとオアシス・アクアマリンパーク内)に立地する。「海洋科学館」や「環境水族館」という名目のごとく、観光施設の要素に加えて教育施設の側面も持ち、水生生物の環境事業も行っている。そのため施設内にタッチングプールや展示物を設け、水生生物保全センターを設置している。[3]

愛称「アクアマリンふくしま」は、1998年に実施した全国公募の結果、応募総数4,722点の中から選定された。水族館 (Aquarium) と海洋博物館・科学館 (Marine Museum) の機能を併せ持った施設であることに因み、それぞれの英文字を簡潔に組み合わせた造語「アクアマリン」でまとめたもので、且つ強化ガラスのドーム屋根が、太陽光によって宝石のアクアマリンのようにきらきらと輝く様子にも因んでいる。またアクアマリンは航海の安全を祈る守護石でもあり、小名浜港に出入りする船の安全を守るシンボルとしての意味も込められている。

新潟県の新潟市水族館 マリンピア日本海2007年(平成19年)11月23日に友好館提携契約を締結しており、情報交換や技術提携など相互間の協力が図られている他、いずれかの年間入場パスポートを所有している入館者に対する割引制度が設けられている。

展示エリア・生物一覧[編集]

沿革[編集]

年表[編集]

東日本大震災[編集]

2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)では揺れによる建物への損傷こそ殆ど無かったが4.2mの津波が襲い、施設の地上1階全体が水没し、スタッフ80人が3階に避難した。

その後は自家発電装置で飼育生物の生命維持装置である濾過装置などを稼働していたが、日動水の支援もあり3月16日セイウチなど海獣を中心とした動物を他の水族館や動物園へ緊急移送(避難)させた。

トドセイウチゴマフアザラシユーラシアカワウソなどの海獣ウミガラスなどは鳥類鴨川シーワールド伊豆三津シーパラダイスへ、カワウソ上野動物園に、ウミガラスが葛西臨海水族園など。ただしバックヤードに収容されるため基本的に展示は行われない[9][10][11]。また、2011年4月1日にはメヒカリガーといった魚類がマリンピア日本海に避難した[12]

搬出用のクレーンに自家発電装置用の備蓄燃料である軽油を消費したが、交通網の遮断に加えて立地するいわき市北部が福島第一原発事故による屋内退避基準の半径30kmに含まれる関係もあり、燃料と餌の調達は困難であった。その後漁港の機能がマヒし、アザラシなどの海獣やカニなどの海洋生物・両生類・鳥類など約700種の餌も入手できず、最後に残った小型発電機の燃料を使い果たし水の管理が出来なくなったため海洋生物20万匹が全滅したことが3月25日に判明した[10]

また施設内のWebサーバーも被災のため公式サイトが一時不通となり、3月16日頃に「マリンピア日本海」の公式サイトで被害状態などの惨状が掲載された。 2011年7月15日、震災から4ヶ月ぶりに営業を再開した[13]。同日は、7月16日)・17日)・18日海の日)の週末3連休の前日で、同館の開館記念日にあたる。震災後に生まれ、「きぼう」と名付けられたゴマフアザラシが注目を集めている。 再開には安部義隆館長(2000年の開館以来の館長。前上野動物園長、2014年で73歳)の力が大きいという。 しかし2013年度の入場者数は最高時の6割であり、再建途中である[14]

入館者数[編集]

年間入館者数[15][16]
年度 入館者数
2000年度 115万8770人
2001年度 098万6187人
2002年度 085万9117人
2003年度 075万7444人
2004年度 079万7703人
2005年度 081万5984人
2006年度 091万2529人[17]
2007年度 100万2446人[17]
2008年度 087万1666人[17]
2009年度 090万3498人[17]
2010年度 086万1326人[17]
2011年度 025万8244人[17]
2012年度 052万2269人[17]
2013年度 059万7302人[18]
2014年度 056万7069人[19]
2015年度 055万8630人[20]

0

250,000
500,000
750,000
1,000,000
1,250,000
1,500,000
2000年度
2002
2004
2006
2008
2010
2012
2014

入館料[編集]

アクセス[編集]

電車・路線バス
高速バス
  • 東京駅から「アクアマリンパーク」バス停まで約3時間。下車後徒歩約3分。(現在運休中)

脚注[編集]

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  1. ^ ふくしま海洋科学館条例
  2. ^ 指定管理者制度導入施設
  3. ^ 教育普及活動
  4. ^ a b 新潟にさらに魚1800匹 薬剤ミスで全滅受け提供河北新報 2010年6月22日)
  5. ^ 魚大量死のマリンピア日本海をアクアマリンが支援福島民友 2010年6月20日)
  6. ^ 魚大量死の水族館、福島から援軍1800匹 新潟朝日新聞 2010年6月20日)
  7. ^ アクアマリン1000万人福島民報 2011年8月28日)
  8. ^ 和歌山)つなぐ復興 福島の水族館分館、串本でオープン朝日新聞 2014年3月11日)
  9. ^ 東日本大震災:福島で被災のトド 千葉に避難し元気に 毎日新聞 2011年03月21日
  10. ^ a b アクアマリン20万匹死ぬ:YOMIURI ONLINE 2011年03月25日
  11. ^ 東日本大震災:電源の燃料尽き魚類など絶望 福島の水族館 - 毎日新聞 2011年3月17日
  12. ^ 福島から「メヒカリ」など避難 マリンピア日本海に20種、164点 新潟
  13. ^ アクアマリンふくしま、がれきの中で営業再開:YOMIURI ONLINE
  14. ^ 「アクアマリンふくしま 早い復旧、旗振った館長」日本経済新聞2014年10月11日朝刊5面
  15. ^ 平成20年度入館者数について(財団法人ふくしま海洋科学館 2009年4月1日)
  16. ^ 「アクアマリンふくしま」入館者数が2年ぶり増福島民友 2010年4月6日)
  17. ^ a b c d e f g 3 監査検証結果 (PDF) (福島県)
  18. ^ 平成25年度公益財団法人ふくしま海洋科学館事業報告書 (PDF) (公益財団法人ふくしま海洋科学館)
  19. ^ 平成26年度公益財団法人ふくしま海洋科学館事業報告書 (PDF) (公益財団法人ふくしま海洋科学館)
  20. ^ 平成27年度公益財団法人ふくしま海洋科学館事業報告書 (PDF) (公益財団法人ふくしま海洋科学館)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]