ショッカー首領

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ショッカー首領は、特撮テレビドラマシリーズ「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場する架空のキャラクター。

ここでは、その別の名称であるゲルショッカー首領デストロン首領、真の姿である岩石大首領などについても記述する。

概要

オリジナルは特撮テレビ番組『仮面ライダー』に登場。その名の通り、秘密結社ショッカーを率いる首領である。『仮面ライダー』後半ではゲルショッカー、『仮面ライダーV3』ではデストロンへと組織を鞍替えしている。その後、『仮面ライダーストロンガー』で登場する岩石大首領がショッカーから『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団までを操っていた黒幕であることが明かされる。さらにテレビスペシャル『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』ではショッカーから『仮面ライダーZX』のバダンまでの黒幕であるバダン総統が登場している。

その正体は謎に包まれ、昭和仮面ライダーシリーズの映像作品中では明らかにされていない。後年の作品では個々に設定を設けているものもある。

各作品でのショッカー首領

テレビシリーズ

『仮面ライダー』

仮面ライダー』では当初、各地のショッカー基地のショッカーレリーフから指令を送るのみであった。末端の構成員はおろか、歴代の大幹部でも直接謁見することはできなかったという[1]

やがて首領は敗戦の続くショッカーを見限り、ゲルダム団と結託してゲルショッカーを組織する[注 1]。最終回(第98話)では浜名湖地下の日本ゲルショッカー本部に突入した仮面ライダー1号と2号の前に、赤いフードで姿を隠して登場する。そのフード下の素顔は、無数の蛇をまとった単眼の怪物となっていた。追い詰められた首領は顔面から閃光を放ち、体から毒ガスを噴出して抵抗するがダブルライダーにはかなわず、最期は「わしと一緒に死ね!」と自爆する。難を逃れたライダーの前には、眼球のような球体だけが残された。

一人称は基本的に「私」を使用しているが、まれに「わし」、最終話では「俺」も使用していた。

首領の正体について
テレビマガジン』1972年10月号掲載の「ショッカーのひみつ100」では、正体は読者が知っているような人物かもしれないと脅かしつつ[3]、地球人であると明言されていた[4]。平山亨プロデューサーも後年のインタビューで「正体はいつもボカしていたけど、案外そこら辺に歩いているお爺さんじゃないかって思ったりもした」と当時の構想を語っている[5]。しかし後述の通り、シリーズが続くと宇宙からの来訪者であることがほのめかされるようになる。
ゲルショッカー首領のデザイン画では単眼の顔と蛇の絡みついた顔が並んで描かれており[1]、その2案とも採用したために「蛇の群れの下に隠された一つ目」という造型となった[6]。『仮面ライダー大研究』では、石ノ森側と制作スタッフ側で案を一本化できなかったために両案を採用することになったと記述している[7]
最終回の前に毎日放送ではゲルショッカー首領の正体のデザインを公募しており、『仮面ライダー大研究』では応募の大多数はゲルショッカーのシンボルマークを模した「鷲と蛇の合成怪人」であったという噂があることを記述している[7]
制作関連
ショッカーのレリーフは準備段階での美術を担当した三上陸男によるもので、発泡スチロールの削り出しで急ごしらえされた[8]。アジトに象徴的なモチーフを置くことで舞台的なイメージを持たせることが意図された[8]
首領が喋る際の演出は、視聴者に毎回同じとは思われたくないという照明の太田耕治の意向により、照明の色やフィルターの形状などが変更されていった[9]
声を担当した納谷悟朗は、音響監督の太田克己の「かっこ良くやればいい」という意見に基づき、手下に容赦しない非情さと統率者としての威厳を意識して「怖く強く絶対である」というイメージで演じたと述べている[10]

『仮面ライダーV3』

『仮面ライダー』最終話で基地とともに自爆したかに思われていたが『仮面ライダーV3』では新組織・デストロンを結成し、再び世界征服に乗り出す[注 2]

旧組織の時と同じく姿は見せず、デストロンレリーフ(サソリを象った像)から声を送り、幹部や怪人たちに命令を下す(これには無線受信器が内蔵されており、これでV3にアジトを知られた)。一人称は「私」だが、第14話のみ「俺」。

第48話でV3の前で現した首領は、笑い顔の仮面を付け頭に包帯を巻いた姿だった。第51話での結城丈二との会話で、自身が人間ではないことを示唆している。最終話で現したその実体は、原始人の白骨体に心臓と電子頭脳を擁した正体不明の怪人であった。自身を地球の人類に死をもたらす死神と称していたが、V3の攻撃によってバラバラになり心臓も破壊され、アジトごと自爆した。

『仮面ライダーストロンガー』

『仮面ライダー』のショッカーから『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団まで(前述のショッカー・ゲルショッカー・デストロン以外にも、『仮面ライダーX』のG.O.D.機関、『仮面ライダーアマゾン』のゲドンやガランダー帝国、『仮面ライダーストロンガー』のブラックサタンなど)の悪の組織を影から操っていた[注 3]と設定されている。詳しくは#岩石大首領を参照。

テレビシリーズの設定を基にした作品

『私の愛したキャラクターたち』
平山亨による短編小説。雑誌『宇宙船』に連載後、単行本化された。ショッカー大首領は第4章・死神博士の節に登場する。
後に死神博士と呼ばれる青年イワン・タワノビッチが、亡き妹ナターシャを蘇生させる方法を求めた果てに頼ったのが、伝説的なチベットの魔法医「チェン・マオ」だった。チェン・マオの治療は思念の力で健康な肉体を想起して具現化するというものであるが、イワンがチベットの山奥を訪れたとき、彼の思念は肉体をその場に残してニカラグアまで飛んでいたため、接触できなかった。その後、ニカラグアまで追いかけてきたイワンにチェン・マオの思念が語りかけ、ショッカー大首領であることを明かすと、ナターシャを癒す技術と引き換えに自らの配下になるよう持ちかける[16][17]
「わがショッカーよ永遠なれ!」
『宇宙船』Vol.30の仮面ライダー特集に際し、平山亨が執筆した掌編。歴代の組織や大幹部を使い捨てながら、自らは決して滅びないショッカー大首領の恐ろしさを、暗闇大使の視点から描く。
死神博士は同輩と功績を競う一介の幹部として扱われることに自尊心が耐えられずに破滅し、地獄大使が裏切りを装うという捨て身の策に出てまで示した忠誠心も虚しく、ショッカーはただちにゲルショッカーに取って代わられた。さらに、その後に控えていたデストロンのドクトルGは、黒魔術を使う悪魔に近しい存在として大首領からもある種の敬意を得ていたが、武人としての責任感の強さを刺激され、仮面ライダーV3を相手に討ち死にを遂げるという、死神博士と好一対の末路となった[18]
以下、GODからデルザー軍団に至るまですべては大首領の操るところであり、7人ライダーに敗れて自爆した後も大首領は数年のうちにショッカーの残党を狩り集め、ゼネラルモンスターにネオショッカーを組織させた。これも仮面ライダーたちに滅ぼされるとドグマが現れ、次いで悪魔元帥率いるジンドグマが現れた。悪魔元帥の本性であるサタンスネークもまた大首領の顕現[注 4]であり、「体中器械の悪魔元帥の脳というのは、ショッカー大首領そのものであったわけだ」と暗闇大使は述懐する。長年にわたり陰から大首領の所業を眺めてきた暗闇大使にもその正体は見当が付かず、「イドの怪物」とたとえるのが精一杯だった[注 5][19]
HERO SAGA『MASKED RIDER EDITION -ここより永遠に-』
ショッカー首領が、「つまらない地球侵略」を面白くするための手段として、仮面ライダーという対抗勢力を生み出したことを明かしている。また、この作中ではB26暗黒星雲[注 6][注 7]出身となっている。
スーパーファミコン用ソフト『仮面ライダー』
199X年にショッカーが復活し、ラスボスとしてデスバンイーターの姿で登場。上半身がカマキリ型、下半身が節のあるヘビ状の巨大な怪人である。
PlayStation用ソフト『仮面ライダー』 / 『仮面ライダーV3』
ライダーストーリーのラスボスとして登場。ショッカーストーリーでは音声のみで登場して怪人たちにバトルロワイヤルを行わせ、その頂点に立った者(プレイヤー)を最強怪人へ改造させる。この作品ではプレイヤーキャラクターとならないが、続編『仮面ライダーV3』では隠しキャラクターとしてデストロン首領が登場する。ショッカーの時でもデストロンの時でも実際に戦闘を行い、必殺技を使う[20]
漫画『仮面ライダーSPIRITS
ネオショッカー大首領や帝王テラーマクロや悪魔元帥がバダン総統 (JUDO) とは別の存在として描かれているのに対し、ショッカー首領(デストロン首領・岩石大首領)との関係は同一の存在のように描かれている[注 8][注 9]。しかし、JUDOは過去の首領について「自律プログラム」であると語るほか、結城丈二がデストロン首領に仕えていたことを「知らない」と言い放つなど、厳密には別個の存在であることも示唆されている。
漫画『7人ライダー最後の大決戦』
成井紀郎による『仮面ライダーストロンガー』終盤を題材とした漫画作品。首領の正体はタルタロス星の王「キング・ショッカー」であり、デルザー軍団の改造ベースは人間ではなくタルタロス星人であることを、デルザー軍団の捕虜となっていたエリュシオン星人の科学者が語っている。

漫画『仮面ライダー』 / 小説『仮面ライダーEVE』

一切姿を現さず、本郷猛改造やコブラ男の再改造の際に音声のみ登場している。別名は「ゴッドショッカー」。総統とも呼ばれる。

続編となる小説では、ツングース隕石に乗って地球に飛来した寄生生物であることや、その寄生のための鉢としてガイボーグの製造に着手していたことが明かされている。また、テレビシリーズとは異なり、ショッカーからバダンまでの組織を支配していたことが明確となっている。

『仮面ライダー THE NEXT』

TVシリーズ同様姿を現さず、ショッカーレリーフから指令を送るのみの登場。本作は『仮面ライダー THE FIRST』の続編であるが、『THE FIRST』では幹部が指令を送るのみで、首領の存在は確認されていなかった。

平成仮面ライダーシリーズ

仮面ライダーオーズ/OOO
仮面ライダーシリーズの999回記念と1000回記念の回では、『仮面ライダーオーズ』以前にショッカーが存在していたことを示唆する描写がある。また、鴻上の制作する1000回記念映画(作中作)『仮面ライダーオーズ対ショッカー』では、アンクの憑依した泉信吾がショッカー首領役を担当した。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
『仮面ライダー』と同じ格好で登場し、末端の戦闘員にその姿を見せている。ショッカーのみならず、同盟関係にあるさまざまな暗黒組織の頂点に君臨する存在になっている。戦闘描写も加わり、一つ目や両手からの光弾、頭部に生えた複数匹の蛇を伸ばして行う締め付けや投げつけ、蛇の口から連続して火炎弾を放つなどの多彩な攻撃で28大ライダーを圧倒するが、新たに変身したオーズ タマシーコンボが放った「魂ボンバー」を受けて飛ばされる。怒りが頂点に達したショッカー首領は、岩石大首領へと姿を変える。以降の動向は#岩石大首領を参照。
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
『仮面ライダー』と同様の最期を迎えるが、仮面ライダー3号が生まれたことで歴史が狂い、ショッカーは2015年の時代も健在である。後に首領自身も、電子頭脳を利用することで生き延びていることが明らかになる。
『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル』
上記映画の前日談。計画の途中で死亡したディー博士を、ロイミュードを使って複製し、歴史改変マシンを完成させる。その後、主人公・泊進ノ介に一連の事件の黒幕として正体を暴かれると、ディー博士を複製したロイミュード089のショッカーベルトから仮面ライダードライブやニンニンジャーと会話を交わす。
『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』
上記映画でライダーロボ破壊と共に消滅したかと思われていたが、実際には倒されていなかった。再起動した歴史改変マシンから現れたその姿は、『仮面ライダー555』の乾巧と同一(もう1人の乾巧)であった。
小説『HERO SAGA
小説『MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-』
立花藤兵衛の記憶から1971年4月3日に移動したネガタロスに、本郷猛拉致の計画を邪魔されるが、単身基地に乗り込むネガタロスや時の列車の存在に興味を示す。本作では、一つ目から実体化したイマジンの身体を崩壊させる怪光線を発射する。ネガタロスはショッカー首領に憑依したことで記憶を偶然覗き、その正体が地球外生命体だと知る。ライダーとの最終決戦では、ネガタロスがショッカー首領の中の岩石大首領のイメージから岩石大首領の姿となっている。
小説『KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の後日談。敗退したが、生き延びて新たな身体を手に入れるために6連ドライバーの開発を目論んでいた。
フードを被った骸骨というデストロン時代の姿(デストロン首領と呼ばれる姿)で登場する。ゲルショッカーグリードなどの人造グリードを操り、新たな計画を実行する。
ショッカー首領 変身態
ショッカー首領がオーズドライバーをベースに更なる改良を加え完成した「六連ドライバー」に各人造グリードのコアメダル(「ショッカー」「ゲルショッカー」「デストロン」「ゴッド」「ガランダー」「デルザー」などのコアメダル)を装填し、仮面ライダーオーズの意匠を持つ鎧を纏った髑髏という禍々しい姿に変貌した。オーズのプテラ・トリケラ・ティラノのメダルを砕くなど、紫のコアメダル同様に通常では不可能なコアメダルを破壊する力を持っている。また、漫画『仮面ライダー』でのビッグマシン同様に機械を狂わせる能力も見せており、その際に「10月計画」というフレーズを言及している。
小説『MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』
ライダーロボの正体としてショッカー首領の名が名前のみ登場。

岩石大首領

昭和仮面ライダーシリーズ
『仮面ライダーストロンガー』
最終回(第39話)で奇厳山からデルザー軍団の支配者として姿を現す[注 10]
数十メートルの岩石の巨人で、巨体を生かしたパンチやキック、両目からの破壊光線で攻撃する。また奇械人やデルザー改造魔人を復活させる能力を持つ。デルザー軍団のアジトである奇厳山に「人面岩(じんめんいわ)」として潜み、デルザーとライダーの死闘を監視していたが、マシーン大元帥の死亡後に全身を現した。本体は、体内に潜んでいた「一つ目の巨大な脳」という生命体である。7人ライダーに体内に潜入されて自身の正体を知られた後、敗北を認めて「宇宙に還る」と言い残し、自爆する。
昭和仮面ライダーシリーズ関連作品
漫画『新 仮面ライダーSPIRITS』
マシーン大元帥などのデルザー軍団の改造魔人に率いられ、東京湾の海中に出現する。
小説『仮面ライダーEVE』
ショッカー首領が復活させた個体としてキングダークなどとともに登場。
平成仮面ライダーシリーズ
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダーオーズタマシーコンボの「魂ボンバー」を受けて怒りが頂点に達したショッカー首領が姿を変えた姿として登場。デザインは『ストロンガー』当時と異なっており、身の丈は4000メートルを超える。アポロガイスト曰く、「首領がこの姿になることは世界の滅亡を意味し、すべてを破壊し尽くすまで止まらない」とのこと。その巨体は溶岩や噴石を放ち、その一挙手一投足が天災クラスの人智を超えた破壊力を誇る。変身時には怒りに同調するかの如く、周りの山々は噴火して空は黒く染まり、大きな地割れが発生した。その規格外の力でライダーたちを追い込むが、彼ら全員の協力による必殺技「オールライダーブレイク」でその身を貫かれ、崩壊した。
小説『MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-』
ネガタロスがショッカー首領のイメージで現出した新たなる姿として岩石大首領が登場。『ストロンガー』当時の岩石大首領に似ている。
小説『MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-』
本来なら後世に出現するはずであったデルザー軍団の大首領。その巨体を生かしたパワーで、ディケイドとタックルらに襲いかかる。ディオラマは前述の『MASKED DEN-O EDITION -1971年4月3日-』に登場した際の物を使用。本体は「ストロンガーの世界」の城茂。

ショッカー首領を演じた人物

納谷悟朗
ショッカー首領やその派生キャラクターの登場する実写作品の大半で声を担当。仮面ライダーシリーズでは、『仮面ライダーストロンガー』のブラックサタン大首領、『スカイライダー』のネオショッカー大首領、『仮面ライダーZX』のバダン総統、『仮面ライダーBLACK RX』のクライシス皇帝、『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』のスマートブレイン社の黒幕の1人なども演じている。
なお、上記の通り、仮面ライダーシリーズではさまざまな役を演じているが、納谷の最初の役・最後の役は、ともにショッカー首領である(『仮面ライダー』と『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』)。
三浦涼介
『仮面ライダーオーズ対ショッカー』(『仮面ライダーオーズ/OOO』の作中作)で担当。劇中キャラクターのアンクが演じているという設定で、本物の首領を元にした別キャラクターである。
関智一
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!』でショッカー首領の声を担当。その後、『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』でも声を担当(関のtwitterではショッカー大首領名義)。納谷悟朗の声を非常に意識した声色で、上擦った声になっている。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では同じく納谷悟朗が演じたバダン総統の声を担当。
佐々木省三
スーパーヒーロージェネレーション』で担当。『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の姿で登場する。
半田健人
『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』で担当。正体がもう1人の乾巧という設定となっている。

関連キャラクター

バダン総統
『仮面ライダーZX』(『10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!』)に登場するキャラクター。岩石大首領同様、ショッカーからデルザー軍団を裏で操ってきた存在とされ、その後の『仮面ライダー (スカイライダー)』のネオショッカー、『仮面ライダースーパー1』のドグマ王国やジンドグマも支配していたとされる。しかし、ショッカー首領が直接変身したこともある岩石大首領と異なり、その関係性は明確にはされていない[注 11]
映像作品では、ショッカー首領を演じた納谷悟朗と関智一がそれぞれ、バダン総統の声を担当している。
ショッカー総統
仮面ライダー 恐怖の地球温暖化計画』に登場するキャラクター。ショッカー首領との関係性は明確にはされていない[注 12]。声優は柴田秀勝が担当。
本郷猛
仮面ライダー』に登場するキャラクター。原典では別キャラクターだが、小説『仮面ライダー 流星1973』では、〈大首領〉/【彼】が本郷猛と同じ姿で登場。
城茂
仮面ライダーストロンガー』の主人公。原典では別キャラクターだが、小説『MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-』では岩石大首領の本体が城茂とされている。
乾巧
仮面ライダー555』の主人公。原典では別キャラクターだが、『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』ではショッカー首領の正体がもう一人の乾巧とされている。

モチーフとしたキャラクター

〈大首領〉/【彼】
小説『仮面ライダー 流星1973』に登場したショッカー首領をモチーフとしたキャラクター。
元は人間だったが、【神】にまでなった存在とされ人類を守るため、【真人類】や【改造人間】を使い、【新人類】と呼ばれる超能力者を殺害していた。
トライアルB
仮面ライダー剣』に登場するキャラクター。ショッカー首領(ゲルショッカー首領)を踏襲したデザインとされている[24]

脚注

注釈

  1. ^ ゲルショッカーの首領時代を「ゲルショッカー首領」と呼称されるが、PlayStation用ソフト『仮面ライダー』や「全怪獣怪人 下巻」では「ショッカー首領」とされている[2]
  2. ^ デストロンの首領時代を「デストロン首領」と呼称される[11][12][13][14][15]
  3. ^ G.O.D.からブラックサタンまでは、それまでのショッカーからデストロンまでと違い、組織の頂点に立っていたのはそれぞれ別のキャラクター。
  4. ^ 映画『オーズ・電王・オールライダー』では、ショッカー首領の戦闘時に蛇の頭が肥大化し、サタンスネークに近い姿と化している。
  5. ^ 原作者・石ノ森章太郎の『サイボーグ009』でも「イドの怪物」をモチーフとした敵が登場している。
  6. ^ ネオショッカー大首領、帝王テラーマクロや悪魔元帥・魔女参謀・幽霊博士・鬼火司令・妖怪王女などの出身地。
  7. ^ 長谷川裕一は『もっとすごい科学で守ります!』において記憶転移説を援用し、ネオショッカー大首領の姿が種族本来の形態であり、太古の昔に地球に墜落して四散した同族の別個体の生き延びた脳髄がショッカーからデルザー軍団までの大首領、心臓がゴルゴム創世王にそれぞれ変異した可能性を指摘している。
  8. ^ 『仮面ライダーストロンガー』以降のネオショッカーからジンドグマ、『ストロンガー』以前のG.O.D.やゲドンやガランダー帝国といった、ショッカー首領が直接支配していなかった組織の頂点が第3部で魂のない怪人として登場しているのに対し、ショッカー首領などは登場しないことや、デルザー軍団がJUDO直属の特別な組織と設定されていることからも、それがうかがえる。
  9. ^ 『新 仮面ライダーSPIRITS』の番外編ではショッカー首領が死神博士と会話している場面があるが、その言動はJUDOそのものである。また、第7巻で地獄大使に「その蘇りし魂で何を望むか」とJUDOが話しかけたことから、地獄大使については知っているらしい。
  10. ^ 書籍によっては、名称を「デルザー軍団大首領[21]、または巨人を「岩石巨人」本体を「大首領」と区別して記載している[22][23]
  11. ^ 平山亨の小説では、スカイライダーとスーパー1を含めたライダーが、『ストロンガー』の最終回のように自分たちが戦った組織の頂点と同一の存在と気づく描写がある。
  12. ^ 漫画『仮面ライダー』では、ショッカー首領の事を「総統」と呼ばれている。

出典

  1. ^ a b OFM 特2 2005, p. 9.
  2. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 53.
  3. ^ 100のひみつ 2009, p. 51.
  4. ^ 100のひみつ 2009, p. 52.
  5. ^ 切通理作「仮面の世界スペシャル」面白さ無限大!平山亨の巻、『東映ヒーローMAX』Vol.18、辰巳出版、2006年9月、p.89。ISBN 4-7778-0290-6
  6. ^ OFM Vol.11 2004, p. 13.
  7. ^ a b 大研究 2007, pp. 262–265, 「100 結局、ゲルショッカー首領の正体は?」
  8. ^ a b OFM6 2004, pp. 27–29, 杉田篤彦「特集 仮面ライダー造型美術 “異形のマスク”が形作られるまで」
  9. ^ OFM6 2004, p. 32, 杉田篤彦「匠たちの肖像 『仮面ライダー』を支えたスタッフたち 第4回 太田耕治」
  10. ^ OFM7 2004, p. 28, 小川びい「面劇の主役たち ライダーを支えた10人の声優 第10回 納谷悟朗の巻」.
  11. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 62.
  12. ^ 画報 2001, p. 73.
  13. ^ 超辞典 2011, p. 515.
  14. ^ キャラクター大全昭和編 2011, p. 80.
  15. ^ プレイステーション用ソフト『仮面ライダーV3
  16. ^ 平山亨 1998, pp. 58–63.
  17. ^ 超辞典 2011, p. 396.
  18. ^ 平山亨 1986, pp. 29–32.
  19. ^ 平山亨 1986, p. 32 - 33.
  20. ^ PlayStation版『仮面ライダーV3』の方では、プレイヤーキャラクターとなったこともあって必殺技名も設定されている。
  21. ^ キャラクター大全昭和編 2011, p. 136.
  22. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 81.
  23. ^ 宇宙船SPECIAL ’70年代特撮ヒーロー全集』監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998年5月30日、214頁。ISBN 4-257-03533-1 
  24. ^ 僕たちの「仮面ライダー」怪人ランキング 18ページより。

参考文献