1983年の映画
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1983年の映画(1983ねんのえいが)では、1983年(昭和58年)の映画分野の動向についてまとめる。
目次
出来事[編集]
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世界[編集]
- 5月23日 - ディズニーランド内のファンタジーランドがリニューアルオープン。そのセレモニーで眠れる森の美女の城の吊り橋がオープン当初の釣り下ろす演出を行った。そしてこの日をもってウォルト・ディズニー・プロダクションの代表取締役会長・E・カードン・ウォーカーが退任。後任にレイモンド・L・ワトソン。
日本[編集]
- 4月15日 - 千葉県浦安市にウォルト・ディズニー・プロダクション制作、オリエンタルランド運営の東京ディズニーランドが開園。E・カードン・ウォーカー(ウォルト・ディズニー・プロダクション会長)と高橋政知(オリエンタルランド社長)がミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィー、プルートとともにテープカット。アメリカ国外初のディズニー・テーマパーク。
- 5月20日 - ホテルオークラで東映配給、トップクラフト制作の長編アニメーション映画・「風の谷のナウシカ」の製作発表会が開かれ、宮崎駿(原作、脚本、監督)、高畑勲(プロデューサー)、徳間康快(徳間書店代表取締役社長)、近藤道生(博報堂代表取締役社長)が出席[1]。
周年[編集]
- 創立60周年
日本の映画興行[編集]
- 入場料金(大人)
- 1,500円[2]
- 映画館・映画別
- 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』)[3]
- 1,500円(松竹、8月公開『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』)[4]
- 1,476円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[5] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[6]
- 入場者数 1億7043万人[7]
- 興行収入 1863億円[7]
配給会社 | 配給本数 | 年間配給収入 | 前年対比 | 概要 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
新作 | 再映 | 洋画 | ||||
松竹 | 19 | 62億0613万円 | 88.0% | 正月の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(15.5億円[8][注 1])はシリーズ最高〔の配給収入〕だったが、夏の『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』(10.2億円)は伸び悩み。アンコール上映の角川映画『蒲田行進曲』は、松竹製作の『時代屋の女房』との2本立てで配給収入9億円を稼いだ。『この子を残して』(4.3億円)や『迷走地図』(4.8億円)は伸びず、『きつね』や『海嶺』は極端な不振。 | ||
15 | 4 | 0 | ||||
東宝 | 29 | 83億4119万円 | 83.1% | 4年連続年間配給収入100億円突破は成らなかった。『影武者』の持つ日本映画配収記録(27億円)を大幅に更新した『南極物語』(59億円[8][注 2])は、共同配給の日本ヘラルド映画に計上されている。近藤真彦の『嵐を呼ぶ男』(8.5億円)が大きく期待を裏切ったのに対し、『プルメリアの伝説 天国のキッス』/『刑事物語2 りんごの詩』(12億円)は好稼動。『ウィーン物語 ジェミニ・YとS』など(11億円)と『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』など(10億円)の2番組も配給収入10億円の大台を突破した。『細雪』(9.5億円)は健闘、『居酒屋兆治』は安定した成績。 東宝東和配給の『プロ野球を10倍楽しく見る方法』(10.8億円)、角川映画『幻魔大戦』(10.6億円)も大台を突破した。 | ||
23 | 1 | 5 | ||||
東映 | 29 | 127億1428万円 | 115.5% | 2年連続で年間配給収入100億円を突破した。角川映画『探偵物語』/『時をかける少女』(28億円)も『影武者』の持つ日本映画配収記録(27億円)を更新している。角川映画『汚れた英雄』/『伊賀忍法帖』(16億円)、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『楢山節考』(10.5億円)、『伊賀野カバ丸』/『カンニング・モンキー 天中拳』(10.4億円)、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(10.1億円)の4番組も配給収入10億円の大台をクリアした。『陽暉楼』(8.5億円)は、同じ宮尾登美子原作の『鬼龍院花子の生涯』(11億円[11])には及ばないものの堅実な稼動。ヌードの話題先行の『白蛇抄』は成果を挙げず、『日本海大海戦 海ゆかば』は期待を裏切る結果に終わった。 | ||
23 | 1 | 5 | ||||
にっかつ | 55 | 33億8008万円 | 86.5% | アダルトビデオソフトの隆盛を前に12年目の日活ロマンポルノは苦戦。美保純のような人気女優が現れなかったのも一因。文芸ポルノ『ダブルベッド』、演歌ポルノ『ブルーレイン大阪』・『3年目の浮気』などの新しい試みは不発。従来、3本立てのうち1本は他社製作映画を利用していたが、3本全てを自社製作映画に変更。 | ||
55 | 0 | 0 |
各国ランキング[編集]
日本配給収入ランキング[編集]
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | E.T. | ![]() |
ユニバーサル映画/CIC | 96.2億円 |
2 | 南極物語 | ![]() |
日本ヘラルド映画=東宝 | 59.0億円 |
3 | スター・ウォーズ ジェダイの復讐 | ![]() |
20世紀FOX | 37.2億円 |
4 | フラッシュダンス | ![]() |
パラマウント映画/CIC | 34.0億円 |
5 | 探偵物語 時をかける少女 |
![]() |
東映 | 28.0億円 |
6 | 007 オクトパシー | ![]() ![]() |
MGM=UA=CIC | 19.2億円 |
7 | 汚れた英雄 伊賀忍法帖 |
![]() |
東映 | 16.0億円 |
8 | 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 次郎長青春篇 つっぱり清水港 |
![]() |
松竹 | 15.5億円 |
9 | プルメリアの伝説 天国のキッス 刑事物語2 りんごの詩 |
![]() |
東宝 | 12.0億円 |
9 | ランボー | ![]() |
東宝東和 | 12.0億円 |
北米興行収入ランキング[編集]
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | スター・ウォーズ ジェダイの復讐 | 20世紀FOX | $252,583,617 |
2. | 愛と追憶の日々 | パラマウント | $108,423,489 |
3. | フラッシュダンス | パラマウント | $92,921,203 |
4. | 大逆転 | パラマウント | $90,404,800 |
5. | ウォー・ゲーム | MGM | $79,567,667 |
6. | 007 オクトパシー | MGM | $67,893,619 |
7. | ダーティハリー4 | ワーナー・ブラザース | $67,642,693 |
8. | ステイン・アライブ | パラマウント | $64,892,670 |
9. | ミスター・マム | 20世紀FOX | $64,783,827 |
10. | 卒業白書 | ワーナー・ブラザース | $63,541,777 |
- 出典: “1983 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。
日本公開映画[編集]
1983年の日本公開映画を参照。
受賞[編集]
- 第56回アカデミー賞
- 作品賞 - 『愛と追憶の日々』
- 監督賞 - ジェームズ・L・ブルックス(愛と追憶の日々)
- 主演男優賞 - ロバート・デュヴァル(テンダー・マーシー)
- 主演女優賞 - シャーリー・マクレーン(愛と追憶の日々)
- 第41回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『愛と追憶の日々』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - シャーリー・マクレーン(愛と追憶の日々)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - トム・コートニー(ドレッサー)、ロバート・デュヴァル(テンダー・マーシー)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『愛のイエントル』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジュリー・ウォルターズ(Educating Rita)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - マイケル・ケイン(Educating Rita)
- 監督賞 - バーブラ・ストライサンド(愛のイエントル)
- 第49回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『愛と追憶の日々』
- 第36回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール - 『楢山節考』(今村昌平)
- 監督賞 - ロベール・ブレッソン(ラルジャン)、アンドレイ・タルコフスキー(ノスタルジア)
- 男優賞 - ジャン・マリア・ヴォロンテ(LA MORT DE MARIO RICCI)
- 女優賞 - ハンナ・シグラ(ピエラ・愛の遍歴)
- 第40回ヴェネツィア国際映画祭
- 金獅子賞 - 『カルメンという名の女』(ジャン=リュック・ゴダール)
- 第33回ベルリン国際映画祭
- 金熊賞 - 『Ascendancy』 (エドワード・ベネット、イギリス)、『The Beehive』(マリオ・カムス、スペイン)
- 第57回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『ソフィーの選択』
- 日本映画第1位 - 『家族ゲーム』
- 外国映画第1位 - 『ソフィーの選択』
- 第38回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『戦場のメリークリスマス』
誕生[編集]
- 5月9日 - 松田龍平、日本の俳優
- 6月7日 - 浅見れいな、日本の女優
- 7月24日 - 水川あさみ、日本の女優
- 10月4日 - 前田愛、日本の女優
- 10月20日 - 山田孝之、日本の俳優
- 11月25日 - 伊藤淳史、日本の俳優
死去[編集]
![]() | 映画に直接関係のない人物(お笑いタレントやスポーツ選手、アナウンサー等)を記載しないで下さい。 (この注意テンプレを無断除去した場合は荒らしとして管理者伝言板に通報します。)またノート:2016年の映画もお読み下さい。 |
日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 24日 | ジョージ・キューカー | ![]() |
83 | 映画監督[12] |
27日 | ルイ・ド・フュネス | ![]() |
68 | コメディアン[12] | |
2月 | 18日 | 和田夏十 | ![]() |
62 | 脚本家[12] |
20日 | 河津清三郎 | ![]() |
74 | 俳優[12] | |
25日 | テネシー・ウィリアムズ | ![]() |
71 | 劇作家[12] | |
3月 | 14日 | モーリス・ロネ | ![]() |
55 | 俳優[12] |
18日 | 渋谷天外 | ![]() |
76 | 俳優・劇作家・演出家[12] | |
31日 | 片岡千恵蔵 | ![]() |
80 | 俳優[12] | |
4月 | 4日 | グロリア・スワンソン | ![]() |
84 | 女優[12] |
13日 | 中村鴈治郎 | ![]() |
81 | 俳優[12] | |
22日 | ランベルト・マジョラーニ | ![]() |
73 | 『自転車泥棒』主演[12] | |
23日 | バスター・クラブ | ![]() |
75 | 俳優[12] | |
5月 | 4日 | 寺山修司 | ![]() |
47 | 作家・映画監督[12] |
6月 | 12日 | ノーマ・シアラー | ![]() ![]() |
80 | 女優[12] |
28日 | 沖雅也 | ![]() |
31 | 俳優[12] | |
7月 | 29日 | デヴィッド・ニーヴン | ![]() |
73 | 俳優[13] |
レイモンド・マッセイ | ![]() |
86 | 俳優[13] | ||
ルイス・ブニュエル | ![]() |
83 | 映画監督[13] | ||
8月 | 3日 | キャロリン・ジョーンズ | ![]() |
53 | 女優[13] |
9日 | 市村俊幸 | ![]() |
62 | 俳優[13] | |
11日 | 山本薩夫 | ![]() |
73 | 映画監督[13] | |
10月 | 3日 | 花登筺 | ![]() |
55 | 作家・脚本家[13] |
10日 | ラルフ・リチャードソン | ![]() |
80 | 俳優[13] | |
15日 | パット・オブライエン | ![]() |
83 | 俳優[13] | |
24日 | かとう哲也 | ![]() |
42 | 俳優・ひばりプロ社長[13] | |
11月 | 6日 | 金子正次 | ![]() |
33 | 俳優[13] |
28日 | クリストファー・ジョージ | ![]() |
52 | 俳優[13] | |
12月 | 5日 | ロバート・アルドリッチ | ![]() |
65 | 映画監督[13] |
8日 | スリム・ピケンズ | ![]() |
64 | 俳優[13] | |
28日 | ウィリアム・デマレスト | ![]() |
91 | 俳優[13] |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ スタジオジブリ作品関連資料集〈1〉 & 1996/6/1, p. 55.
- ^ 斉藤 2009, p. 97.
- ^ “第30作 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
- ^ “第31作 男はつらいよ 旅と女と寅次郎”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ a b 1983年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ 「1983年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報』1984年(昭和59年)2月下旬号、キネマ旬報社、1984年、 116頁。
- ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報』1984年(昭和59年)2月下旬号、キネマ旬報社、1984年、 115頁。
- ^ 1982年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 映画界物故人 1984, p. 210.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 映画界物故人 1984, p. 211.
参考文献[編集]
- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
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