1984年の映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

1984年の映画(1984ねんのえいが)では、1984年(昭和59年)の映画分野の動向についてまとめる。

できごと[編集]

日本の映画興行[編集]

配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 前年対比 概要
新作 再映 洋画
松竹 15 060億1324万円 096.9% 全般的にジリ貧状態。正月の『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(12.5億円)と夏休みの『男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎』(11.5億円)が配給収入10億円の大台を突破する高稼動。製作費10億円をかけた勝負作『上海バンスキング』は配給収入8億円と大きく期待を裏切る結果。テレビの人気シリーズの映画化『必殺! THE HISSATSU』(6.3億円)は善戦。
15 0 0
東宝 25 081億0065万円 097.1% 東宝にとっては不本意な年。ハイアベレージで安定したシリーズの『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(17億円[注 1])が東宝トップの配給収入。『夏服のイヴ』/『刑事物語3 潮騒の詩』(8億円)は大台に迫る、まずまずの成績。『おはん』(5.5億円)もまずまず。SF大作『さよならジュピター』(3億円)は低迷、夏の勝負作、かつ、社内前売大量動員映画『零戦燃ゆ』(6億円)は企画のズレのため不発。たのきんシリーズも大きく落込み、正月の『エル・オー・ヴィ・愛・N・G』で打ち止めになる。
19 0 6
東映 28 132億7359万円 104.4% 東映は好企画を連発し、好調な成績を収めた。半期配収新記録を樹立。角川映画の2番組、『里見八犬伝』(23億円)と『メイン・テーマ』/『愛情物語』(18.5億円)、それに大量動員映画『空海』(16億円)の合計3番組が配給収入10億円の大台を突破した。『天国の駅 HEAVEN STATION』(8億円)は好調。『修羅の群れ』はまずまずのアベレージ。話題先行の角川映画『麻雀放浪記』(併映『いつか誰かが殺される』)は伸び悩み。『北の螢』は主題歌のみ注目される。
23 1 4
にっかつ 65 030億7461万円 091.0% ロマンポルノ路線の下落傾向は依然継続中。山城新伍監督・早乙女愛主演の正月映画『女猫』(4.5億円)は好調(併映は五月みどりの『ファイナルスキャンダル』)。夏休みの『イヴちゃんの花びら』は平均以上の稼動。ゴールデンウィークの『夕ぐれ族』(2.5億円)、山城監督の第2弾『双子座の女』(3.5億円)は不発。当初、成人映画館が風営法改正の規制対象だったため、宣材・新聞広告を自粛した。そのため、成人映画離れに一層拍車がかかった。
64 1 0
出典:「1984年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1985年昭和60年)2月下旬号、キネマ旬報社1985年、 114 - 120頁。

各国ランキング[編集]

日本配給収入ランキング[編集]

1984年邦画配給収入トップ10
順位 題名 配給 配給収入 備考
1 里見八犬伝 東映 23.2億円 [注 2]
2 メイン・テーマ
愛情物語
東映 18.5億円
3 ドラえもん のび太の魔界大冒険
忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ
東宝 16.5億円 [注 3]
4 空海 東映 16.0億円
5 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
喜劇・家族同盟
松竹 12.5億円
6 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎
ときめき海岸物語
松竹 11.5億円
7 五福星
コータローまかりとおる!
東映 09.0億円
8 キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト
超電子バイオマン
宇宙刑事シャイダー
The・かぼちゃワイン ニタの愛情物語
東映 08.3億円
9 上海バンスキング 松竹 08.0億円
9 刑事物語3 潮騒の詩
夏服のイヴ
東宝 08.0億円
9 天国の駅 HEAVEN STATION 東映 08.0億円
9 瀬戸内少年野球団 日本ヘラルド映画 08.0億円
#1 - #6の出典:1984年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、430頁。ISBN 978-4873767550
1984年洋画配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入 備考
1 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画/CIC 32億0000万円 [注 4]
2 キャノンボール2 アメリカ合衆国の旗 東宝東和 21億0000万円 [注 5]
3 プロジェクトA 香港の旗 東宝東和 16億2000万円 [注 6]
4 フットルース アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画/CIC 15億5000万円 [注 7]
5 ステイン・アライブ アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画/CIC 15億0000万円 [注 8]
6 ネバーセイ・ネバーアゲイン アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 12億2000万円
7 ジョーズ3 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル映画 08億3000万円
8 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ アメリカ合衆国の旗イタリアの旗 東宝東和 07億8500万円
9 ポリスアカデミー アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース 07億2000万円
10 ザ・デイ・アフター アメリカ合衆国の旗 松竹富士 07億1500万円
#1 - #6の出典:1984年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、430頁。ISBN 978-4873767550

北米興行収入ランキング[編集]

1984年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. ビバリーヒルズ・コップ パラマウント $234,760,478
2. ゴーストバスターズ コロムビア $229,242,989
3. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 パラマウント $179,870,271
4. グレムリン ワーナー・ブラザース $148,168,459
5. ベスト・キッド コロムビア $90,815,558
6. ポリスアカデミー ワーナー・ブラザース $81,198,894
7. フットルース パラマウント $80,035,402
8. ロマンシング・ストーン 秘宝の谷 20世紀FOX $76,572,238
9. スタートレックIII ミスター・スポックを探せ! パラマウント $76,471,046
10. スプラッシュ タッチストーン $69,821,334
出典:1984 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。

日本公開映画[編集]

1984年の日本公開映画を参照。

受賞[編集]

誕生[編集]

死去[編集]

日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 6日 アーネスト・ラズロ ハンガリーの旗アメリカ合衆国の旗 85 撮影監督
20日 ジョニー・ワイズミュラー アメリカ合衆国の旗 79 俳優
29日 フランセス・グッドリッチ アメリカ合衆国の旗 93 脚本家
2月 15日 渋沢秀雄 日本の旗 91 初代東宝代表取締役会長
エセル・マーマン アメリカ合衆国の旗 76 歌手・女優
3月 1日 ジャッキー・クーガン アメリカ合衆国の旗 69 俳優
4月 6日 長谷川一夫 日本の旗 76 俳優
9日 雨森雅司 日本の旗 53 声優
16日 バイロン・ハスキン アメリカ合衆国の旗 84 映画監督
5月 16日 アンディ・カウフマン アメリカ合衆国の旗 35 コメディアン
6月 15日 内田良平 日本の旗 60 俳優
23日 黒川弥太郎 日本の旗 73 俳優
7月 3日 平井道子 日本の旗 48 声優
25日 平田昭彦 日本の旗 56 俳優
27日 ジェームズ・メイソン イギリスの旗 75 俳優
8月 5日 リチャード・バートン イギリスの旗 58 俳優
9月 10日 ジョルジュ・ド・ボールガール フランスの旗 63 プロデューサー
14日 ジャネット・ゲイナー アメリカ合衆国の旗 77 女優
17日 リチャード・ベイスハート アメリカ合衆国の旗 70 俳優
25日 ウォルター・ピジョン カナダの旗アメリカ合衆国の旗 87 俳優
10月 10日 マキノ智子 日本の旗 77 女優
21日 フランソワ・トリュフォー フランスの旗 52 映画監督
23日 オスカー・ウェルナー オーストリアの旗 61 俳優
25日 パスカル・オジェ フランスの旗 25 女優
12月 2日 森谷司郎 日本の旗 53 映画監督
7日 大川橋蔵 日本の旗 55 俳優
8日 ルーサー・アドラー アメリカ合衆国の旗 81 俳優
18日 竜崎勝 日本の旗 44 俳優
24日 ピーター・ローフォード イギリスの旗 61 俳優
28日 サム・ペキンパー アメリカ合衆国の旗 59 映画監督

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 日本映画製作者連盟の発表では16.5億円となっている[7]
  2. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は23.1億円となっている[8]
  3. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は17.0億円となっている[8]
  4. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は31億7600万円となっている[8]
  5. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は29億0600万円となっている[8]
  6. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は16億9000万円となっている[8]
  7. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は15億4100万円となっている[8]
  8. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史』では配給収入は14億9800万円となっている[8]

出典[編集]

  1. ^ 斉藤 2009, p. 98.
  2. ^ 第32作 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月28日閲覧。
  3. ^ 第33作 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
  4. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  5. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  6. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  7. ^ 1984年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  8. ^ a b c d e f g 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、430頁。ISBN 978-4873767550

参考文献[編集]