1951年の映画
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1951年の映画(1951ねんのえいが)では、1951年(昭和26年)の映画分野の動向についてまとめる。
出来事[編集]
世界[編集]
「1951年#できごと」も参照
日本[編集]
「1951年の日本#できごと」も参照
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 8月
- 9月
- 11月
- 12月
- 対日講和条約調印とともに、セントラル映画社(CMPE)解体[3][6][注 4]。アメリカ映画10社の各支社が自由配給を開始[3][注 5]。その後、洋画輸入規制は日本政府・大蔵省によって行われることになる[4][注 6]。
- 12月7日 - 節電のため、劇場は1か月25日間興行の制限[6][17]。
- 12月11日 - 東宝、東映との配給提携を中止[6][17][注 7]。
- 12月28日 - 東映、正月興行第1弾『江戸恋双六』公開[20][21]、1952年1月3日に第2弾『新選組 京洛風雲の巻』公開[22][23]。1月10日に第3弾『遊民街の夜襲』公開[22][24]。3作品合わせて1億6000万円の配収をあげるヒット[22]。
日本の映画興行[編集]
- 入場料金(大人)
- 入場者数 7億3168万人[29]
各国ランキング[編集]
日本配給収入ランキング[編集]
順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|
1 | 源氏物語 | 大映 | 1億4105万円 |
2 | 大江戸五人男 | 松竹 | 1億2569万円 |
3 | 馬喰一代[30] | 大映 | 9005万円 |
4 | 陽気な渡り鳥 | 松竹 | 8347万円 |
5 | 銭形平次・恋文道中[31] | 大映 | 7999万円 |
6 | 麦秋 | 松竹 | 7597万円 |
7 | 呼子星[32] | 大映 | 7400万円 |
8 | 続佐々木小次郎[33] | 東宝 | 7200万円 |
9 | 完結 佐々木小次郎[34] | 東宝 | 7053万円 |
10 | 本日休診 | 松竹 | 6978万円 |
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、88頁。ISBN 978-4873767550。
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | 白昼の決闘 | ![]() |
東宝 | 8231万円 |
2 | サムソンとデリラ | ![]() |
パラマウント映画 | 7401万円 |
3 | キング・ソロモン | ![]() |
MGM | 7217万円 |
4 | 駅馬車 (リバイバル) | ![]() |
6812万円 | |
5 | ダラス[35] | ![]() |
ワーナー・ブラザース | 6712万円 |
6 | リオグランデの砦 | ![]() |
リパブリック=NCC | 6536万円 |
7 | 血と砂 | ![]() |
20世紀フォックス | 6092万円 |
8 | 黄色いリボン | ![]() |
セントラル | 6006万円 |
9 | 三銃士[36] | ![]() |
MGM | 5745万円 |
10 | 北西騎馬警官隊 | ![]() |
パラマウント映画 | 5606万円 |
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、89頁。ISBN 978-4873767550。
日本公開作品[編集]
詳細は「1951年の日本公開映画」を参照
受賞[編集]
- 第9回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『陽のあたる場所』
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - フレドリック・マーチ - 『セールスマンの死』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - ジェーン・ワイマン - 『青いヴェール』
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『巴里のアメリカ人』
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ダニー・ケイ - 『南仏夜話・夫は僞者』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジューン・アリソン - Too Young to Kiss
- 監督賞 - ラズロ・ベネディク - 『セールスマンの死』
- 第17回ニューヨーク映画批評家協会賞[37]
- 作品賞 - 『欲望という名の電車』
- 第4回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール
- 『令嬢ジュリー』 - アルフ・シェーベルイ監督、
スウェーデン
- 『ミラノの奇蹟』 - ヴィットリオ・デ・シーカ監督、
イタリア
- 『令嬢ジュリー』 - アルフ・シェーベルイ監督、
- パルム・ドール
- 第6回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『めし』『麦秋』
生誕[編集]
- 1月8日 - ジョン・マクティアナン、
アメリカ合衆国、映画監督
- 1月12日 - カースティ・アレイ、
アメリカ合衆国、女優
- 2月1日 - 中村雅俊、
日本、男優
- 2月5日 - 中尾隆聖、
日本、声優
- 2月8日 - 本田博太郎、
日本、男優
- 2月13日 - デヴィッド・ノートン、
アメリカ合衆国、女優・歌手
- 2月15日 - ジェーン・シーモア、
イングランド、女優
- 2月16日 - ウィリアム・カット、
アメリカ合衆国、男優
- 2月16日 - 多岐川裕美、
日本、女優
- 3月6日 - 田中健、
日本、男優
- 3月13日 - キャロ、
スペイン、歌手・女優
- 3月17日 - カート・ラッセル、
アメリカ合衆国、男優
- 3月21日 - 岩城滉一、
日本、男優
- 4月2日 - 浅茅陽子、
日本、女優
- 4月8日 - 桃井かおり、
日本、女優
- 4月10日 - スティーヴン・セガール、
アメリカ合衆国、男優・マーシャルアーティスト
- 4月17日 - オリヴィア・ハッセー、
アルゼンチン、女優
- 4月21日 - トニー・ダンザ、
アメリカ合衆国、男優
- 5月3日 - 三宅裕司、
日本、男優
- 5月16日 - 石塚運昇、
日本、声優
- 5月30日 - スティーヴン・トボロウスキー、
アメリカ合衆国、男優
- 7月6日 - ジェフリー・ラッシュ、
オーストラリア、男優
- 7月8日 - アンジェリカ・ヒューストン、
アメリカ合衆国、女優
- 7月9日 - クリス・クーパー、
アメリカ合衆国、男優
- 7月21日 - ロビン・ウィリアムズ、
アメリカ合衆国、男優・コメディアン
- 7月24日 - リンダ・カーター、
アメリカ合衆国、女優・歌手
- 8月6日 - キャサリン・ヒックス、
アメリカ合衆国、女優
- 8月8日 - 押井守、
日本、アニメーション監督
- 8月9日 - 田山涼成、
日本、男優
- 8月14日 - カール・ランブリー、
アメリカ合衆国、男優
- 8月18日 - 柴田恭兵、
日本、男優
- 9月4日 - 小林薫、
日本、男優
- 9月5日 - マイケル・キートン、
アメリカ合衆国、男優
- 9月12日 - ジョー・パントリアーノ、
アメリカ合衆国、男優
- 9月17日 - カサンドラ・ピーターソン、
アメリカ合衆国、女優
- 9月22日 - 志垣太郎、
日本、男優
- 9月25日 - ペドロ・アルモドバル、
スペイン、映画監督
- 9月25日 - マーク・ハミル、
アメリカ合衆国、男優
- 9月27日 - 大杉漣、
日本、男優
- 11月25日 - 大地康雄、
日本、男優
- 11月27日 - キャスリン・ビグロー、
アメリカ合衆国、映画監督
- 12月1日 - トリート・ウィリアムズ、
アメリカ合衆国、男優
- 12月16日 - 山下真司、
日本、男優
- 12月23日 - 笑福亭鶴瓶、
日本、落語家・タレント・俳優
死去[編集]
日付 | 名前 | 出身国 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 11日 | チャールズ・W・ゴダード | ![]() |
71 | 劇作家・脚本家 |
3月 | 6日 | アイヴァー・ノヴェロ | ![]() |
58 | 男優・歌手・作曲家 |
25日 | オスカー・ミショー | ![]() |
67 | 作家・映画監督・プロデューサー | |
4月 | 4日 | アル・クリスティー | ![]() |
69 | 映画監督・プロデューサー |
6月 | 6日 | オリーヴ・テル | ![]() |
56 | 女優 |
9日 | メイヨ・メソット | ![]() |
47 | 女優 | |
7月 | 23日 | ロバート・フラハティ | ![]() |
67 | 映画監督・ドキュメンタリー映画の父 |
8月 | 28日 | ロバート・ウォーカー | ![]() |
67 | 男優 |
30日 | Konstantin Märska | ![]() |
55 | 撮影監督 | |
9月 | 7日 | マリア・モンテス | ![]() |
39 | 女優 |
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 『松竹九十年史』では「東宝、東映製作配給提携なる」となっているが[6]、当事者である『東宝五十年史』の「配給業務協定」を採用した。
- ^ この提携は、最終的に大劇場を有する東宝が東映の配給部門〔東京映画配給〕の一部を吸収し、東映〔東横映画・太泉映画〕が東宝の下請けプロダクションに成り下がることを意味していた[7]。
- ^ 『コトバンク』の中でも『日本大百科全書(ニッポニカ)』と『20世紀日本人名事典』は死亡年月日を「6月28日」としている[13][14]。
- ^ 『東宝五十年史』では CMPE解体は翌1952年1月1日になっている[17]。
- ^ 『松竹九十年史』では「自由配給を開始」は10月になっている[6]。
- ^ 洋画輸入規制には、国際収支の均衡と外貨準備金不足への対処、そして、国内映画産業を保護する目的があった[18]。
- ^ 春日太一著『仁義なき日本沈没』によれば、両者が決裂したのは1952年1月となっている[19]。
- ^ 『戦後値段史年表』によれば、80円となっている[26]。
出典[編集]
- ^ 山川 1987, p. 209.
- ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 59.
- ^ a b c d e f g h 谷川 1993, p. 118.
- ^ a b c 日活 2014, pp. 60, 65.
- ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 58.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 松竹 1985, p. 678.
- ^ 春日 2012, pp. 52–54.
- ^ 松竹 1985, p. 147.
- ^ “白井松次郎(しらいまつじろう)とは”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 朝日新聞社. 2020年1月13日閲覧。
- ^ a b c “沿革”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
- ^ a b c d e f 東映 1992, p. 12.
- ^ 松竹 1985, p. 262.
- ^ “林芙美子(ハヤシフミコ)とは”. コトバンク. 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. 朝日新聞社. 2020年1月14日閲覧。
- ^ “林 芙美子(ハヤシ フミコ)とは”. コトバンク. 日外アソシエーツ『20世紀日本人名事典』(2004年刊). 朝日新聞社. 2020年1月14日閲覧。
- ^ 東映 1992, pp. 12–13.
- ^ “民放のあゆみ”. 日本民間放送連盟. 2019年9月4日閲覧。 “(前略)その後、同年9月1日に中部日本放送(現CBCラジオ)と新日本放送(現毎日放送)がラジオ放送を開始し、(後略)。”
- ^ a b c d 東宝 1982b, p. 60.
- ^ 日活 2014, p. 65.
- ^ 春日 2012, p. 54.
- ^ 東映 1992, pp. 12, 14.
- ^ “作品紹介 江戸恋双六”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b c 東映 1992, p. 14.
- ^ “作品紹介 新選組 京洛風雲の巻”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月15日閲覧。
- ^ “作品紹介 遊民街の夜襲”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月15日閲覧。
- ^ 角川春樹、藤岡和賀夫、阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、194頁。
- ^ 週刊朝日 編『戦後値段史年表』朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ 東映 1992, p. 13.
- ^ “馬喰一代(1951)”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
- ^ “銭形平次・恋文道中”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
- ^ “呼子星”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
- ^ “続佐々木小次郎”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
- ^ “完結 佐々木小次郎(1951)”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
- ^ “ダラス”. allcinema. 2018年10月13日閲覧。
- ^ “三銃士(1948)”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月13日閲覧。
- ^ “1951 Awards”. ニューヨーク映画批評家協会. 2012年5月10日閲覧。
- ^ “ヴェネチア国際映画祭1951年・第12回”. allcinema. 2019年9月4日閲覧。
参考文献[編集]
- 春日太一『仁義なき日本沈没: 東宝VS.東映の戦後サバイバル』新潮社、2012年3月20日。ISBN 978-4-10-610459-6。
- 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。全国書誌番号:87001945。
- 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN 4-89219-113-2。
- 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746。
- 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。全国書誌番号:83041631。
- 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
- 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179。
- 山川浩二『昭和広告60年史』講談社、1987年。ISBN 4-06-202184-6。