1985年の映画

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1985年の映画(1985ねんのえいが)では、1985年(昭和60年)の映画分野の動向についてまとめる。

できごと[編集]

周年[編集]

日本の映画興行[編集]

配給会社別年間配給収入
配給会社 本数 年間配給収入 前年対比 概要
松竹 16 053億0293万円 088.2% 創業90周年にちなみ年間配給収入の目標を90億円としたが、近年にない不振の1年となった。期待の正月映画2本立て『男はつらいよ 寅次郎真実一路』(山田洋次監督)/『ねずみ小僧怪盗伝』(野村芳太郎監督)は、『ねずみ小僧怪盗伝』が凡作だったため『男はつらいよ』の平均的な成績(12.7億円)で終了。野村監督は『危険な女たち』も失敗。夏の『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』は11億円。キネマ旬報によれば、豪華キャストの『カポネ大いに泣く』はマイナー発想の企画と鈴木清順監督の起用に問題があった。『ファースト・ミッション』/『キッズ』(5.8億円)の2本立ては原価が高く利益が出なかった。『薄化粧』は3億円弱と不発。『時代屋の女房2』、『哀しい気分でジョーク』は惨敗。
東宝 25 138億4163万円 170.9% 東映の持つ年間配給収入記録を更新する。『ビルマの竪琴』(29.5億円)、『ゴジラ』(17億円)、『』(16.7億円[10][注 1])、角川映画早春物語』/『二代目はクリスチャン』(12.5億円)、『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』ほか(12億円)、『愛・旅立ち』/『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(11.7億円)、『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』(11億円)の7番組が配給収入10億円の大台を突破した。しかし、『刑事物語 くろしおの詩』/『潮騒』は当たらなかった。
東映 34 099億5733万円 075.0% 4年連続配給収入100億円突破は実現しなかったが、順調な成績。角川映画『Wの悲劇』/『天国にいちばん近い島』(15.5億円)が東映のトップ。「キン肉マン」と「キャプテン翼」人気で正月(9.5億円)・春休み(9.4億円)・夏休み(10.7億円)の『東映まんがまつり』が大ヒット。文芸作(文芸エロ作)の『』(7.5億円)と『ひとひらの雪』(5億円)は成功。『夢千代日記』、問題作『花いちもんめ』、任侠路線の『最後の博徒』はいまひとつ。『楢山節考』の二匹目のどじょうを狙った『瀬降り物語』は完全な失敗。
にっかつ 66 026億9615万円 087.7% ロマンポルノが長期低落傾向にある中、上半期は前年比2割減と苦しんだが、下半期はハードポルノ路線の「ザ・折檻」シリーズと本番志向の新路線ロマンXのおかげで持ち直す。また、一般映画の大作も企画していた。
出典:「1985年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1986年昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社1986年、 122 - 128頁。

各国ランキング[編集]

日本配給収入ランキング[編集]

1985年日本配給収入トップ10
順位 邦画 順位 洋画
題名 製作国 配給 配給収入 題名 製作国 配給 配給収入
1 ビルマの竪琴 日本の旗 東宝 ¥2,950,000,000 1 ゴーストバスターズ アメリカ合衆国の旗 コロムビア ¥4,100,000,000
2 ゴジラ ¥1,700,000,000 2 グレムリン ワーナー・ブラザース ¥3,200,000,000
3 ¥1,670,000,000 3 ランボー/怒りの脱出 東宝東和 ¥2,450,000,000
4 Wの悲劇
天国にいちばん近い島
東映 ¥1,550,000,000 4 ネバーエンディング・ストーリー ドイツの旗アメリカ合衆国の旗 ¥2,200,000,000
5 男はつらいよ 寅次郎真実一路
ねずみ小僧怪盗伝
松竹 ¥1,270,000,000 5 007 美しき獲物たち イギリスの旗アメリカ合衆国の旗 UIP ¥1,300,000,000
6 早春物語
二代目はクリスチャン
東宝 ¥1,250,000,000 6 スパルタンX 香港の旗 東宝東和 ¥1,110,000,000
7 愛・旅立ち
うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ
¥1,170,000,000 7 ビバリーヒルズ・コップ アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画 ¥1,020,000,000
8 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
おら東京さ行ぐだ
松竹 ¥1,100,000,000 8 コットンクラブ 松竹富士 ¥873,000,000
CHECKERS IN TAN TAN たぬき 東宝 9 アマデウス ¥802,000,000
10 キン肉マン 逆襲!宇宙かくれ超人
Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!夢の都メカポリス
キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦
電撃戦隊チェンジマン シャトルベース危機一髪!
東映 ¥1,070,000,000 10 マッドマックス/サンダードーム オーストラリアの旗 ワーナー・ブラザース ¥763,000,000
出典:白石雅彦 『平成ゴジラ大全』 双葉社2002年、75頁。ISBN 4-575-29505-1

北米興行収入ランキング[編集]

1985年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. バック・トゥ・ザ・フューチャー ユニバーサル $210,609,762
2. ランボー/怒りの脱出 トライスター $150,415,432
3. ロッキー4/炎の友情 ユナイテッド・アーティスツ $127,873,716
4. カラーパープル ワーナー・ブラザース $94,175,854
5. 愛と哀しみの果て ユニバーサル $87,071,205
6. コクーン 20世紀FOX $76,113,124
7. ナイルの宝石 20世紀FOX $75,973,200
8. 刑事ジョン・ブック 目撃者 パラマウント $68,706,993
9. グーニーズ ワーナー・ブラザース $61,389,680
10. スパイ・ライク・アス ワーナー・ブラザース $60,088,980
出典:1985 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。

日本公開映画[編集]

1985年の日本公開映画を参照。

受賞[編集]

誕生[編集]

1月[編集]

3月[編集]

4月[編集]

5月[編集]

7月[編集]

8月[編集]

9月[編集]

11月[編集]

死去[編集]

日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 5日 ロバート・サーティース アメリカ合衆国の旗 78 撮影監督
15日 矢野口文雄 日本の旗 67 録音技師
25日 ポール・J・スミス アメリカ合衆国の旗 78 作曲家
2月 11日 ヘンリー・ハサウェイ アメリカ合衆国の旗 86 映画監督
12日 瀧花久子 日本の旗 78 女優
20日 クラレンス・ナッシュ アメリカ合衆国の旗 80 声優
27日 J・パット・オマリー イギリスの旗 80 歌手・俳優
28日 ジャン=ピエール・ラッサム フランスの旗 44 プロデューサー
3月 21日 マイケル・レッドグレイヴ イギリスの旗 77 俳優
23日 小池朝雄 日本の旗 54 俳優・声優
4月 12日 宮口精二 日本の旗 71 俳優
5月 9日 若山セツ子 日本の旗 55 女優
エドモンド・オブライエン アメリカ合衆国の旗 69 俳優
20日 牛原虚彦 日本の旗 88 映画監督
22日 ウォルフガング・ライザーマン アメリカ合衆国の旗 75 アニメーター、映画監督、プロデューサー
6月 17日 加藤泰 日本の旗 68 映画監督
7月 5日 黒沼健 日本の旗 83 推理作家
27日 天知茂 日本の旗 54 俳優
8月 8日 細川俊夫 日本の旗 68 俳優
ルイーズ・ブルックス アメリカ合衆国の旗 78 女優
12日 津村秀夫 日本の旗 77 映画評論家
坂本九 日本の旗 43 歌手・俳優
北原遥子 日本の旗 24 女優
14日 ゲイル・ソンダガード アメリカ合衆国の旗 86 女優
28日 ルース・ゴードン アメリカ合衆国の旗 88 女優
9月 11日 夏目雅子 日本の旗 27 女優
27日 大友柳太朗 日本の旗 73 俳優
ロイド・ノーラン アメリカ合衆国の旗 83 俳優
30日 シモーヌ・シニョレ フランスの旗 64 女優
10月 2日 ロック・ハドソン アメリカ合衆国の旗 59 俳優
10日 ユル・ブリンナー ロシアの旗アメリカ合衆国の旗 65 俳優
オーソン・ウェルズ アメリカ合衆国の旗 70 映画監督・俳優
13日 蟹江栄司 日本の旗 43 声優
18日 田崎潤 日本の旗 72 俳優
20日 浦山桐郎 日本の旗 55 映画監督
24日 永田雅一 日本の旗 79 プロデューサー
11月 24日 折原啓子 日本の旗 59 女優
12月 12日 アン・バクスター アメリカ合衆国の旗 62 女優
18日 十朱久雄 日本の旗 77 俳優
21日 藤原釜足 日本の旗 80 俳優
31日 サム・スピーゲル アメリカ合衆国の旗 84 映画プロデューサー

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ キネマ旬報では16.0億円となっている[11]

出典[編集]

  1. ^ 斉藤 2009, p. 56.
  2. ^ 「1985年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1986年昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社1986年、 128頁。
  3. ^ 「1985年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1986年昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社1986年、 123頁。“誤算だったのは創業九十周年を迎えた松竹で”
  4. ^ 斉藤 2009, p. 113.
  5. ^ 第34作 男はつらいよ 寅次郎真実一路”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月28日閲覧。
  6. ^ 第35作 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
  7. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  8. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  9. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  10. ^ 1985年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  11. ^ 「1985年邦画4社<封切配収ベスト作品>」、『キネマ旬報1988年昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社1986年、 128頁。

参考文献[編集]