1976年の映画

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1976年の映画(1976ねんのえいが)では、1976年(昭和51年)の映画分野の動向についてまとめる。

できごと[編集]

日本の映画興行[編集]

配給会社別年間配給収入
配給会社 配給本数 年間配給収入 前年対比 概要
新作 再映 洋画
松竹 32 049億5057万円 0109.0% 男はつらいよ 葛飾立志篇』(11.9億円[13])、『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(9.7億円[13])の2本と富士映画配給のドキュメンタリー『地上最強のカラテ』のみが話題になった。青春路線の『愛と誠・完結篇』 / 『パーマネント・ブルー 真夏の恋』は失敗。歌謡映画『北の宿から』も失敗。他社映画では前出の三協映画『地上最強のカラテ』が大ヒット、『君よ憤怒の河を渉れ』は平均点、残る『大地の子守歌』・『妖婆』・『ひとごろし』・『片腕カンフー対空とぶギロチン』は寂しい結果に終わった。
25 6 1
東宝 26 081億2496万円 0143.7% 一本立て大作は『続・人間革命』(16.1億円[13])、『不毛地帯』(5.4億円[13])、角川映画犬神家の一族』(15.6億円[14])とヒットが続いた。山口百恵は『絶唱』(9.2億円[13])、『エデンの海』、『風立ちぬ』(7.9億円[13])の3作品をヒットさせ、文芸路線を確立した。『妻と女の間』 / 『おしゃれ大作戦』は伸び悩み、海外ロケをした3作品『パリの哀愁』、『北の岬』、『スリランカの愛と別れ』は失敗。
22 3 1
東映 44 091億6405万円 105.8% 「トラック野郎」シリーズの『トラック野郎・爆走一番星』(7.8億円[13])と『トラック野郎・望郷一番星』(5.4億円[13])、春と夏のまんがまつりの計4番組は安定している。カラテ映画と実録路線が低迷状態のなか、変わった客層を狙った川谷拓三主演映画『河内のオッサンの唄』が公開された。キネマ旬報は、実録路線低迷について、観客に飽きられたこと、広域暴力団壊滅運動の影響、社会が明るい映画を求めていることを理由に挙げている。
41 3 0
日活 86 035億4443万円 0137.2% 夏に公開した一般映画『嗚呼!!花の応援団』(6.4億円[13])が大ヒット。ロマンポルノは安定しているが、今後の伸びが期待できない頭打ち状態のため、ポルノ一本やりから一般映画も混じえた配給に方針を転換する。累積赤字79億円余り。
80 6 0
出典:「1976年度日本映画/外国映画業界総決算」、『キネマ旬報1977年昭和52年)2月下旬号、キネマ旬報社1977年、 109 - 123頁。

各国ランキング[編集]

日本配給収入ランキング[編集]

1976年日本配給収入トップ10
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 ジョーズ アメリカ合衆国の旗 CIC 50億0500万円
2 グレートハンティング イタリアの旗 日本ヘラルド映画 18億0000万円
3 続・人間革命 日本の旗 東宝 16億0700万円
4 犬神家の一族 日本の旗 東宝 15億5900万円
5 ミッドウェイ アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル映画/CIC 15億2000万円
6 オーメン イギリスの旗アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス 12億0000万円
7 男はつらいよ 葛飾立志篇
正義だ!味方だ!全員集合!
日本の旗 松竹 11億9100万円
8 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
忍術猿飛佐助
日本の旗 松竹 09億7400万円
9 絶唱
裸足のブルージン
日本の旗 東宝 09億1800万円
10 続エマニエル夫人 フランスの旗 日本ヘラルド映画 08億8000万円
#4の出典:中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9
上記以外の出典: 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』 キネマ旬報社、2003年、214-215頁。ISBN 4-87376-595-1

北米興行収入ランキング[編集]

1976年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入 出典
1. ロッキー ユナイテッド・アーティスツ $117,235,147 [15]
2. To Fly!英語版 国立航空宇宙博物館 $86,600,000 [16]
3. スター誕生 ワーナー・ブラザース $80,000,000 [17]
4. 大統領の陰謀 ワーナー・ブラザース $70,600,000 [18]
5. オーメン 20世紀フォックス $60,922,980 [19]
6. In Search of Noah's Ark英語版 Sunn Classic Pictures英語版 $55,700,000 [20]
7. キングコング パラマウント映画 $52,614,445 [21]
8. 大陸横断超特急 20世紀フォックス $51,079,064 [22]
9. ダーティハリー3 ワーナー・ブラザース $46,236,000 [23]
10. ミッドウェイ ユニバーサル映画/ CIC $43,220,000 [24]

日本公開映画[編集]

受賞[編集]

誕生[編集]

1月[編集]

2月[編集]

3月[編集]

4月[編集]

6月[編集]

8月[編集]

10月[編集]

12月[編集]

死去[編集]

日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 23日 ポール・ロブスン アメリカ合衆国の旗 77 俳優・作家・歌手・公民権運動家
2月 12日 サル・ミネオ アメリカ合衆国の旗 37 俳優
13日 ジョン・ラウンズベリー アメリカ合衆国の旗 64 アニメーター
22日 ジャン・セルヴェ ベルギーの旗 65 俳優
3月 14日 バスビー・バークレー アメリカ合衆国の旗 80 映画監督
17日 ルキノ・ヴィスコンティ イタリアの旗 69 映画監督
23日 前野霜一郎 日本の旗 29 俳優
4月 3日 萩原遼 日本の旗 65 映画監督
5日 ハワード・ヒューズ アメリカ合衆国の旗 70 映画監督
25日 キャロル・リード イギリスの旗 69 映画監督
5月 10日 石山健二郎 日本の旗 72 俳優
6月 6日 ヴィクター・ヴァルコニ ハンガリーの旗 85 俳優
7月 12日 ジェームズ・ウォン・ハウ アメリカ合衆国の旗 76 撮影監督
8月 2日 フリッツ・ラング オーストリアの旗アメリカ合衆国の旗 85 映画監督
8日 ウィンストン・ヒブラー アメリカ合衆国の旗 65 脚本家
10月 14日 イーディス・エヴァンス イギリスの旗 88 女優
11月 15日 ジャン・ギャバン フランスの旗 72 俳優
28日 ロザリンド・ラッセル アメリカ合衆国の旗 69 女優
12月 12日 ジャック・キャシディ アメリカ合衆国の旗 49 俳優

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 〔引用者註〕斉藤守彦 『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』では1,000円になっている[5]

出典[編集]

  1. ^ 斉藤 2009, pp. 79 - 80.
  2. ^ 『戦後値段史年表』 週刊朝日朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1
  3. ^ 第16作 男はつらいよ 葛飾立志篇”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月27日閲覧。
  4. ^ 「1975年度日本映画/外国映画業界総決算」、『キネマ旬報1976年昭和51年)2月下旬号、キネマ旬報社1976年、 118頁。“入場料金は(中略)七六年の正月には松竹、東映がそれぞれ百 - 二百円の値上げを行ったが”
  5. ^ 斉藤 2009, p. 73.
  6. ^ 第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月5日閲覧。
  7. ^ 斉藤 2009, pp. 84 - 85.
  8. ^ 斉藤 2009, pp. 85 - 86.
  9. ^ 斉藤 2009, pp. 86 - 87.
  10. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  11. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  12. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、342頁。ISBN 978-4873767550
  14. ^ 中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9
  15. ^ Rocky, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2014年5月26日閲覧。
  16. ^ To Fly!, Box Office Information”. The Numbers. 2012年1月17日閲覧。
  17. ^ A Star Is Born, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2012年1月17日閲覧。
  18. ^ All the President's Men, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2012年1月17日閲覧。
  19. ^ The Omen, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2012年1月17日閲覧。
  20. ^ In Search of Noah's Ark, Box Office Information”. The Numbers. 2012年1月17日閲覧。
  21. ^ King Kong, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2014年5月26日閲覧。
  22. ^ Silver Streak, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2012年1月17日閲覧。
  23. ^ The Enforcer, Box Office Information”. Box Office Mojo. 2012年1月17日閲覧。
  24. ^ Midway, Box Office Information”. The Numbers. 2012年1月17日閲覧。

参考文献[編集]