ダーティハリー4

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ダーティハリー4
Sudden Impact
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ジョゼフ・スティンスン
原案 アール・E・スミス
チャールズ・E・ピアース
製作 クリント・イーストウッド
製作総指揮 フリッツ・メイニーズ
出演者 クリント・イーストウッド
ソンドラ・ロック
音楽 ラロ・シフリン
撮影 ブルース・サーティース
編集 ジョエル・コックス
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1983年12月8日
日本の旗 1984年4月14日
上映時間 117分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $67,642,693 アメリカ合衆国の旗
前作 ダーティハリー3
次作 ダーティハリー5
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ダーティハリー4』(原題:Sudden Impact)は、1983年製作のアメリカ映画。『ダーティハリー』シリーズの4作目でありシリーズ主演のクリント・イーストウッド自らが監督も務めた。主演は他にソンドラ・ロックワーナー・ブラザース配給。

解説[編集]

大ヒットシリーズ第四弾。イーストウッドが自ら監督を担当しシリーズ最大のヒットを飛ばした。本作の決め台詞「Go ahead, Make my day」は当時ロナルド・レーガン大統領が引用して話題になった。この台詞は2005年選定のAFIアメリカ映画の名セリフベスト100でも6位に選ばれている。共演は、『アウトロー』で共演して以来、イーストウッドの愛人だったソンドラ・ロック

あらすじ[編集]

女性画家のジェニファー・スペンサーは女子大生だった10年前に、田舎町サンパウロで女友達のレイ・パーキンズに騙され、妹と共に若者の不良グループにレイプされる。それによって妹は精神崩壊し、自らも傷ついていたジェニファーは復讐を誓う。そして現在、サンフランシスコにおいて彼女は38口径のコルト・ディテクティブスペシャルで標的の一人ウィルバーンの股間を撃って殺害する。残りの者も殺すため、サンパウロへ向かう。

一方、ハリー・キャラハンは相変わらずその強引な捜査によって疎まれていた。更には逆恨みも含めて命を狙われるようになり、それによってハリーの行く先々で事件が起こるとして、上司のドネリーから休養を取るように厳命される。それを断るハリーだったが、結局、股間を撃たれて殺された男の事件捜査のために彼の出身地であるサンパウロへ派遣という名目で、サンフランシスコを離れることとなる。

サンパウロ到着早々、強盗事件に出くわしたハリーは、街中でカーチェイスと銃撃戦を行い犯人を捕まえる。そのため、同地の警察署長ジャニングスにさっそく疎まれる。間もなく、ジェニファーの2人目の被害者であるクルーガーの死体が発見され手口からハリーは連続殺人と断定するが、ジャニングスはよそ者のハリーを遠ざけようとする。そんな折、ハリーは同僚で親友のホレースから強引に送られたブルドックの散歩中に、事件の犯人とは知らずジェニファーと出会い面識を得る。その後、ハリーは被害者達が署長室の古い写真に写っていることに気づき、彼らが署長の息子アルビーの友人たちであることを知る。また、レイも自分たちが狙われていることに気づき、仲間に警告を行う。

ハリーは偶然カフェでジェニファーと再会する。刑事だと気づいていた彼女は、ハリーの愚痴に対して正義が行われず、悪人が野放しの時代になったと彼に同調し、驚かせる。彼女に興味を持ち会話を楽しむハリーだったが、そのためにハリーは彼女に、まさに彼女が起こしている事件の捜査のためにサンパウロに来たことを話してしまう。

署長室の写真を手がかりにタイロンの家を訪問するハリーであったが、既に彼はジェニファーに殺された後だった。一方、レイは弟のミック・パーキンズと実家でジェニファーを待ち構え、返り討ちにする算段を立てていた。ジェニファーがまさに彼らの家にやってきた時、ハリーもやってくる。ハリーは自分に襲い掛かってきたレイとミックを殴り返した上で、ミックを連行する。その隙を付いてジェニファーは一人になったレイを襲い、復讐を果たす。ミックを警察署に預けたハリーは、海辺でジェニファーと再会し、そのまま彼女の家でセックスする。その帰途、ハリーは彼女の車がパーキンズ家に停まっていた不審車であることに気づき、彼女が犯人であると疑う。そして、パーキンズ家に急行し、レイの死体を発見する。

その頃、ミックはクルーガーの義兄弟であるエディとカールによって釈放され、ハリーとジェニファーへの報復を企てていた。そして3人はハリーのモーテルで彼を待ち構えていたが、そうとは知らないホレースが来たため彼を殺害する。そこで今度はクルーガーの家に来ていたハリーを襲撃して暴行した上で海へ突き落とす(その際に、ハリーはS&W M29を無くしてしまう)。

一方、ジェニファーはアルビーを殺害するため署長宅に侵入したが、彼は既に廃人となっていた。そこにジャニングスが現れ、息子が罪の意識に苛まれて自殺未遂を起こしたことや、自分が息子を守ろうとしたことを懺悔し、ミックを法的に制裁することを誓う。ところが、そこにミックが現れ、ジェニファーのコルトを奪った上で、それでジャニングスを殺害し、彼女をかつての同じ場所でレイプしようとして遊園地へ連れ去る。

遊園地へ来たミックらはジェニファーを襲おうとするが彼女は激しく抵抗し、逃げ出す。逃走劇の後、ミックらは彼女を捕まえることに成功するが、そこに死んだと思われていたハリーが現れ驚く。.44オートマグを手にしたハリーは、エディとカールを苦もなく射殺し、ミックはジェニファーを人質にとって逃走を図る。しかし、最期はハリーに銃撃され、高台から転落してメリーゴーランドのユニコーンに突き刺さって死ぬ。

警察が到着し現場捜査が始まる中、ハリーはジェニファーに対して「殺人容疑で逮捕しなければならない」と告げ、ジェニファーから「レイプ犯を野放しにして、被害者の気持ちは守られないのか」と訴える。そこに現場検証を終えたベネットが現れ、ミックの死体から連続殺人に使われたコルトが見つかったと報告する。一瞬躊躇した後、ハリーはミックが連続殺人の犯人に違いないとし、事件は解決したと宣言する。そしてジェニファーを連れてその場を立ち去る。

登場人物[編集]

ハリー・キャラハン
主人公。サンフランシスコ市警の刑事。
変わらず時代遅れの強引な捜査で疎まれている。更に逆恨みで命を狙われ、銃撃戦などの揉め事を起こすために、殺人事件の捜査という名目でサンフランシスコから離れた田舎町サンパウロに派遣される。
ジェニファー・スペンサー
女性画家。ハリーが追う連続殺人の犯人。
10年前、女子大生の時に妹と共にレイプされる。その際に妹が廃人となってしまった上に、犯人達は何の制裁もされなかったために復讐を誓い、38口径のコルト・ディテクティブスペシャルで標的の股間を撃って殺害していく。このような過去から被害者よりも加害者の人権が守られる世の中に憤りを持っており、ハリーに理解を示す。
ミック・パーキンズ、レイ・パーキンズ、クルーガー
ジェニファーたちをレイプした犯人。襲ってくる彼女はおろか、真相に気付いたハリーやホレースまでも殺害しようとする。最後はハリーの44オートマグによって全員射殺される。
ホレース・キング
サンフランシスコ市警の刑事。ハリーの同僚であり親友。
サンパウロのハリーのモーテルを訪問した際に、ハリーを殺そうと待ち構えていたミックに襲撃され刺殺される。
ジャニングス
サンパウロ署の署長。
面倒事を引き起こすよそ者のハリーを苦々しく思う。ところが、実は息子アルビーがレイプ犯の仲間であり、それをネタにミックらに脅迫されていたことが明かされる。最後、ジェニファーに懺悔し、ミックに法的な制裁を加えることを約束するが、その矢先にミックに殺害されてしまう。
ブリッグス
市警殺人課の警部でハリーの上司、字幕では課長となっている。前作で市警殺人課の警部(吹替えでは本部長)、マッケイを演じたブラッドフォード・ディルマンが演じている。前作からの続投で同じような役柄だが、役名は異なる。
エンドクレジットの序列は4番目だが、出演シーンは開始20分後のわずか数分に留まっている。
ドネリー警部補
市警殺人課の警部補でハリーの上司。字幕では係長となっている。ハリーの度重なるトラブルからサンパウロへの出張を命ずる。ことあるごとにハリーにやかましく小言をぶつけるが、本心では信頼している。
スレルキス
サンフランシスコ市内を拠点とするギャング組織の幹部。とある殺人に関与していたが、娘婿の結婚式に乗り込んできたハリーとのやり取りの最中に心臓発作を起こして死亡する。このことが上司のブリッグスを激怒させ、ハリーが組織に再三にわたり命を狙われることになる。
演者はマイケル・V・ガッツォであるが、エンディングのクレジットには明記されていない。

出演[編集]

役名 俳優 日本語吹替
TBS
(追加収録版)
ハリー・キャラハン クリント・イーストウッド 山田康雄
多田野曜平
ジェニファー・スペンサー ソンドラ・ロック 藤田淑子
ジャニングス署長 パット・ヒングル 宮川洋一
ブリッグズ ブラッドフォード・ディルマン 宮田光[1]
青山穣
ミック・パーキンズ ポール・ドレイク 千田光男
レイ・パーキンズ オードリー・J・ニーナン 沢田敏子
クルーガー ジャック・チボー 安田隆
ドネリー警部補 マイケル・キュリー 上田敏也
木村雅史
ホレース・キング アルバート・ポップウェル 郷里大輔
ベネット巡査 マーク・キールーン 鈴置洋孝
タイロン ウェンデル・ウェルマン 納谷六朗
(納谷六朗)
スレルキス マイケル・V・ガッツォ 藤本譲
辻親八
その他 村松康雄
増岡弘
藤城裕士
巴菁子
山田礼子
横尾まり
古田信幸
木藤聡子
柴本浩行
演出 伊達康将
翻訳 木原たけし
調整 小野敦志
効果 遠藤堯雄
桜井俊哉
プロデューサー 上田正人
解説 荻昌弘
製作 東北新社
TBS
初回放送 1986年10月13日
月曜ロードショー
21:02-23:24
  • TBS版:初回放送はノーカットだがBDには短縮版を収録。2012年のWOWOW放送時は短縮版に追加録音を行ったが、2014年イマジカBS放送時はノーカット版が放送された。

シリーズ作品[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 再放送時に出演シーンがカットされた。

外部リンク[編集]