トゥルー・クライム (1999年の映画)

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トゥルー・クライム
True Crime
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ラリー・グロス
ポール・ブリックマン
スティーヴン・シフ
原作 アンドリュー・クラヴァン
『真夜中の死線』
製作 クリント・イーストウッド
リチャード・D・ザナック
リリ・フィニー・ザナック
製作総指揮 トム・ルーカー
出演者 クリント・イーストウッド
イザイア・ワシントン
ジェームズ・ウッズ
音楽 レニー・ニーハウス
撮影 ジャック・N・グリーン
編集 ジョエル・コックス
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1999年3月19日
日本の旗 1999年12月15日
上映時間 127分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $55,000,000[1]
興行収入 $16,649,768[1]
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トゥルー・クライム』(原題: True Crime)は、1999年のドラマ映画。監督および主演はクリント・イーストウッドアンドリュー・クラヴァン(Andrew Klavan)原作のサスペンス小説『真夜中の死線』(True Crime, 1995年)の映画化。

ストーリー[編集]

スティーブ・エベレットはかつてはニューヨークで敏腕新聞記者として鳴らしていたが、現在はカリフォルニアオークランド・トリビューン紙に勤め、飲酒と女性問題で今ではすっかり閑職に追いやられている。

ある夜、若い同僚のミシェルが交通事故で急死したため、翌日、エベレットはミシェルの仕事を引き継ぐことになった。それはその日死刑が執行されることになっている殺人犯フランク・ビーチャムの最後のインタビュー取材をすることだった。ビーチャムはコンビニの女性アルバイト店員を射殺した罪で死刑判決を受けていた。殺された女性は妊娠していた。ビーチャムは彼女に金を貸しており、その返済を巡ってトラブルになり、犯行に及んだものと見られていた。

エベレットは事件現場を訪れ、目撃者のポーターハウスとも会うが、銃を見たという証言は嘘だと気づいた。エベレットは刑務所へ赴き、インタビューの名目でビーチャムから話を聞いた。それによると、あの日彼はステーキソースを買いに店に行き、被害者の女性と会った。彼女は借金の返済を延ばしてくれと頼み、彼は快く応じた。彼がトイレを借りている間に賊と彼女の言い争う声と銃声を聞いた。トイレから出ると、誰かが裏口から出て行き、彼女が倒れていた。彼は必死に彼女の蘇生を試みるが、そこへポーターハウスが入ってきた。彼は思わず裏口から逃げてしまい、それを主婦に目撃されてしまう。彼は銃など持っていないし、被害者と口論などしていないと言った。

ビーチャムの無罪を確信したエベレットは事件の洗い直しに取りかかる。残り時間はわずか十二時間。担当検事に話を聞きに行くが、まったく相手にされない。が、現場にはもう一人目撃者がいたことが判明。販売機でコーラを買っていた少年がビーチャムを見たと言う。エベレットはその少年が鍵だと悟る。しかし警察に問い合わせても、誰も少年の目撃者のことは知らなかった。

事故死したミシェルの家を訪ね、取材資料を調べると、少年の名前と住所が判明。エベレットはそのウォレンという少年の家を訪ねたが、ウォレンの祖母が出てきて、ウォレンは三年前に刺し殺されたと言った。エベレットは自分の敗北を悟り、落胆する。

エベレットが酒場でやけ酒をあおっていると、テレビで事件に関する番組をやっていた。被害者の写真が映し出されると、彼女の胸にはロケットがかかっていた。ウォレンの祖母が持っていたロケットと同じものだった。その瞬間、エベレットには事件の真相が分かった。死刑執行まであとわずか三十分。エベレットは車を飛ばしてウォレンの家に向かう。刑務所ではビーチャムの死刑執行の準備が粛々と進んでいた。

ウォレンの祖母は孫からロケットをもらった日のことを告白した。顔を見ただけで大変な犯罪を犯したに違いないと思ったと告げた。エベレットはウォレンの祖母を車に乗せ、州知事の家へ急行する。

刑務所ではビーチャムの死刑執行が始まった。腕からチオペンタールナトリウムが注入され、ビーチャムは昏睡に陥る。続いてパンクロニウムの注入が始まったところで、知事から電話がかかる。所長らは緊急停止スイッチを押し、執行室に飛び込んだ。

クリスマスの夜、エベレットは街で家族連れのビーチャムの姿を見かける。離れたところからお互いに目礼を送り合い、二人は別れた。

出演[編集]

役名 俳優 説明 日本語吹き替え
ソフト版 日本テレビ版
スティーブ・エベレット クリント・イーストウッド 新聞記者 小林清志 野沢那智
フランク・ルイス・ビーチャム イザイア・ワシントン 死刑囚 入江崇史 江原正士
アラン・マン ジェームズ・ウッズ 編集長 小島敏彦 池田勝
ボニー・ビーチャム リサ・ゲイ・ハミルトン フランクの妻 高山佳音里 目黒未奈
ボブ・フィンドレイ デニス・リアリー デスク 小杉十郎太 内田直哉
ルーサー・プランキット バーナード・ヒル 刑務所長 小山武宏
セシリア・ナスバウム フランシス・フィッシャー 地区検事 沢海陽子
バーバラ・エベレット ダイアン・ヴェノーラ スティーブの妻 野沢由香里 相沢恵子
デイル・ポーターハウス マイケル・ジェッター 事件目撃者 水野龍司 納谷六朗
ラッセル夫人 ハティー・ウィンストン  ウォーレンの祖母 定岡小百合 真山亜子
ミシェル メアリー・マコーマック  記者 沢海陽子
シラーマン マイケル・マッキーン 牧師 石波義人
ゲイル・ビーチャム ペニー・ビー・ブリッジス  フランクの娘 永迫舞 増田ゆき
ケイト・エヴァレット フランセスカ・フィッシャー=イーストウッド  スティーブの娘 小暮英麻 川田妙子
リーディ ジョン・フィン 看守 廣田行生
パトリシア・フィンドレイ ライラ・ロビンス ボブの妻 堀越真己
ジェーン・マーチ シドニー・ターミア・ポワチエ 岡村明美
プッシー・マン エリック・キング 清水敏孝
アーノルド・マッカードル グレアム・ベッケル 看守 楠見尚己
エイミー・ウィルソン マリッサ・リビシ 被害者 柴田繭
ブリジット・ロシター クリスティーン・エバーソール 記者 竹村叔子
ヘンリー・ローウェンスタイン アンソニー・ザーブ 州知事 藤本譲
おもちゃ屋の店員 ルーシー・リュー カメオ出演 岡村明美
ニール ウィリアム・ウィンダム バーテンダー 藤本譲
ウォーレン・ラッセル ケイシー・リー 真犯人 くわはら利晃
フレデリック・ロバートソン ジョージ・マグワイア エイミーの父親 辻親八

ソフト版演出:佐藤敏夫、翻訳:岸田恵子、調整:高久孝雄、制作:東北新社

※2012年11月21日、テレビ東京午後のロードショー」では、ソフト版を使用。

  • イーストウッドの娘を演じているのはフランシス・フィッシャーとの間に生まれた実の娘フランセスカである。

公開[編集]

日本での劇場公開時、メイン上映館だった銀座シネパトスは、この作品上映時に限り“銀座シネマグナム”と館名を変えて興行を行った。

参考文献[編集]

  1. ^ a b True Crime”. Box Office Mojo. 2012年2月5日閲覧。

外部リンク[編集]