ウォークマン

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各種Walkman
右上から時計回りに、カセットウォークマン、MDウォークマン、メモリースティックウォークマン、CDウォークマン
ウォークマンというスタイルを確立した1981年2月1日発売開始のWM-2型。
250万台出荷という大ヒットモデルとなった。左にあるバッテリーパックを併用すると60時間稼働した(単一アルカリ乾電池2本使用の場合)

ウォークマンWALKMAN)は、ソニー1979年7月1日に発売した携帯型ステレオカセットプレーヤー及び音楽性能を強化したソニー・エリクソン携帯電話の名称であり、現在ではソニー製ポータブルオーディオプレーヤーの総称となっている。

場所を選ばず、いつでもどこでも音楽を聴くことのできる製品は画期的で、世界的な大ヒットとなった。それ故に「ウォークマンWALKMAN)」は永らくポータブルオーディオの世界的代名詞であった。

過去の製品については

も参照のこと。

種類

ウォークマンを記録媒体別に大きく分けると、以下の種類が挙げられる。(2012年4月現在/日本国内)

現行
  • CD(コンパクトディスク
    CDウォークマン。1984年に初代のD-50発売[1]。当初は「ディスクマン (Discman) 」と呼ばれており、後に8cmCD専用機として「CDウォークマン」の商標が登場したが、1997年10月以降「ディスクマン」と「CDウォークマン」が統合され現行名に改称。2012年時点での販売機種はエントリーモデルのD-EJ002(2005年発売)と、MP3ファイルでの音楽が再生できるD-NE241(2010年発売)の2機種である。D-NE241は2010年発売のため新機種と思われがちだがD-NE241(JE)という2006年に発売した海外モデルの国内版に過ぎない。またこのD-NE241が多機能モデルの後継機となるが、リモコンは画面なしなど前機種よりも劣る。過去の製品についてはウォークマンの製品一覧#CDも参照のこと。
  • 内蔵フラッシュメモリーデジタルオーディオプレーヤー/旧称 ネットワークウォークマン)
    現在の主流的存在。2000年6月にライター型のNW-E3(64MB)が発売。現在単に「ウォークマン」と表記した場合、公式上はこのフラッシュメモリー型を指す。当初はネットワークウォークマンと表記したが、2005年のAシリーズ発売時に「ウォークマン(当初はEシリーズ)」へと改称した。カセット型との区別のために「(メモリータイプ)ウォークマン」や旧称の「ネットワークウォークマン」と表記されることもある。2006年モデルからAシリーズ(上級機種)、Sシリーズ(機能特化機種)、Eシリーズ(エントリーモデル)とカテゴライズされ、後にWシリーズ(イヤフォン一体型機種)、Zシリーズ(Android搭載機種)を展開。iPodシリーズとの競合関係で知られる。2009年~2010年にはXシリーズ(最上級機種)も存在した。
過去
  • カセットテープ
    かつては単にウォークマンと表記されていたが、2005年にソニーがフラッシュメモリー/HDD型の呼称をネットワークウォークマンからウォークマンへと改称したため、区別のため「テープウォークマン」もしくは「ウォークマン(テープ)」と表記されることがある。1979年の初代ウォークマンTPS-L2を筆頭に、1990年代中盤にかけて、ヘッドホンステレオの筆頭的存在であった。2000年代前半までは録音機能・ラジオ(シンセサイザーチューナー)をそれぞれ搭載しつつ、音質・スタミナ・コンパクトさなどをテレコと差別化した録再/ラジオ内蔵機種や、1980年代末から1996年頃まで子供向けのモデルが「My First Sony」ラインナップの一つとして存在した。
    2010年4月末で国内向け出荷を終了し、店頭在庫分のみの流通となる[2][3]。なお、ウォークマンにカテゴライズされないソニー製のポータブル型カセットレコーダー(録再機能・ラジオ搭載型など)は「テレコ」としてラインナップされており、音質やコンパクトさなどに重視しない機種として存続している。
  • ラジオ
    ラジオウォークマン。ラジオ受信機能のみを搭載した機種。1980年に初代のSRF-40発売。日本市場では1980年代の一時期発売された。なお、ソニーの携帯型ラジオは従来通り別カテゴリで引き続き発売されているほか、ラジオチューナーを内蔵したウォークマンも発売されている。
  • ビデオテープ
    Videoウォークマン。1988年に初代のGV-8発売。現在発売機種はない。同社のハンディカムブランドのポータブルビデオレコーダーは現在も発売されている[4]
  • DAT
    DATウォークマン。1990年に初代のTCD-D3発売。2005年にTCD-D100の生産出荷完了をもって姿を消した。過去の製品についてはウォークマンの製品一覧#DATも参照のこと。
  • MD(ミニディスク
    MDウォークマン。1992年11月に初代の録再機MZ-1と再生専用機MZ-2P発売。1990年代後半~2000年代前半の筆頭的存在であった。2008年末に最終機種のMZ-N920の生産が終了となり姿を消した(再生専用機の最終機種は2003年10月10日発売、2006年夏に生産終了のMZ-E520)。ただ、その後も上位規格Hi-MD対応の高性能録再機MZ-RH1が2011年まで生産された。過去の製品についてはウォークマンの製品一覧#MDも参照のこと。
  • Hi-MDミニディスク
    Hi-MDウォークマン。2004年1月に同社によって規格発表、2004年7月10日に初代の録再機MZ-NH1/MZ-NH3Dと再生専用機MZ-EH1発売。MD規格の上位版だがデジタルオーディオプレーヤーの爆発的な普及時期と重なり普及しなかった。2011年9月に最終機種のMZ-RH1の生産が終了となり姿を消した(再生専用機の最終機種は2005年11月20日発売、2009年春頃に生産終了のMZ-EH50)。過去の製品についてはウォークマンの製品一覧#MDも参照のこと。
    また、MZ-RH1の生産終了発表と同時にHi-MDディスクの生産終了も発表され、通常のMD規格よりも機器・ディスク共に先に消滅した(通常MDディスクは継続販売されているほか、一部据え置き機器が現在も販売されている)。
  • ビデオCD
    Video CD ウォークマン。1996年6月21日に初代のD-V500が発売。現在発売機種はない。
  • DVD
    DVDウォークマン。1998年に「DVDディスクマン」として初代機種「PBD-D50」「PBD-V30」発売。その後、2001年11月21日に改称したD-VM1が発売[5]。2006年発売のD-VE7000Sの生産完了をもって姿を消す。ソニーのポータブルDVDプレーヤーはBDZシリーズなどビデオ機器のカテゴリーに移動し、現在も発売されている[6]。(但しEMS製でオーソドックスな性能となっており、ウォークマンブランドではない。)。
  • メモリースティックデジタルオーディオプレーヤー/旧称 ネットワークウォークマン)
    メモリースティックウォークマン(MS WALKMAN)、後にネットワークウォークマンと表記する。1999年12月21日に初代のNW-MS7発売[7]。メモリースティック専用であったが、メモリースティックデュオと内蔵フラッシュメモリー両対応の過渡期を経て、内蔵フラッシュメモリー専用型にバトンを渡す形で2003年のモデルを以て姿を消した。
  • 内蔵ハードディスクデジタルオーディオプレーヤー/旧称 ネットワークウォークマン)
    ネットワークウォークマン。2004年7月10日に初代のNW-HD1が発売[8]。1インチHDDを搭載。2005年11月19日発売のNW-A3000/A1200/A1000から「ウォークマン Aシリーズ」となるが、その後のフラッシュメモリータイプの大容量化・低価格化に伴い1年余りで生産完了となり姿を消した。

概要

もともとはポータブルモノラルテープレコーダーの「プレスマン」から録音機能を省き、ステレオ再生用ヘッドに置き換えステレオの再生に特化して誕生したものだった。初代モデル「TPS-L2」にはその余った内蔵マイクや録音回路を生かし、外部の音を拾いヘッドフォンでモニタできるというホットラインと呼ぶボタンがあった。初代モデルはヘッドホンを2台接続でき2人で同時に音楽を聴くことができたが、相手に話しかける際にボタンを押すことで双方がヘッドホンを外さなくても会話できることから、2人の会話を繋ぐ意味でホットラインと名づけられた。

発売当初はマスコミの反応が芳しくなく、新聞掲載もごくわずかだったために、発売1ヶ月での売上はわずか3,000台に留まっていた。しかし、宣伝部や国内営業部隊のスタッフらによる広告・宣伝活動により、当時の若者たちの間に評判が広がり、8月に初回生産の3万台を完売すると、供給が需要に追い付かない状態が年内いっぱい続いたという[9]

  • ウォークマンの商品名は、当時流行していたスーパーマン、TPS-L2のベースとなったプレスマン、「屋外へ持ち出して、歩きながら、動きながら楽しむ」というコンセプトをもとに、当時の若手スタッフによって考え出された。
  • 日本では最初からウォークマンの商品名で発売されたが、文法に合わない和製英語であるウォークマン(Walkman)を避けて、海外では当初他の商品名で発売された。アメリカではウォーク・アバウツ=歩き回る、ラン・アバウツ=走り回るからの造語で「サウンド・アバウツ Sound about」、イギリスでは密航者を意味する「ストウアウェイ Stow away」、スウェーデンでは「フリースタイル Free Style」の商品名で発売された。しかし、来日した音楽家らによって日本からウォークマンが土産として“輸出”され、オピニオンリーダーである彼らの口コミにより日本国外でも「ウォークマン」の知名度が高まったことから、1年も経たずにウォークマンに統一された。黒木靖夫によると、この判断には、当時の社長盛田昭夫の独断的な決定があった[10]
  • オーストリアでは、独占的に「ウォークマン」をソニー製オーディオプレーヤーとして商標利用することが認定されておらず過去に法廷でも争っている。現在でも「ウォークマン」の商標としての独占使用は出来ない。[要出典]
  • 日本では、登録商標(第1647338号ほか)である。

2006年中にCDウォークマン・MDウォークマン・(カセット)ウォークマンの殆どとHDD型Aシリーズの機種を生産終了させ、フラッシュメモリ型の「ウォークマンA/S/Eシリーズ」の展開に経営資源を集中させるようになり、iPodおよびiPhoneとのライバル関係が続いている。差別化を図るため、音質(イコライザ、ノイズキャンセリング、リニアPCMでの非圧縮録音など)とデザイン面に力を入れてシェアを延ばしている。

初代ロゴは広告宣伝用と製品貼り付け用の2種類があり、前者は「A」の文字から足が生えていた。1980年代のテレビCMでは、「A」の文字から生えた足が歩き出すというグラフィックで「WALKMAN」ロゴを表示していた。1990年代に入ると広告宣伝用ロゴは使われなくなったが、製品貼り付け用のロゴは2000年4月まで使用された。

現在の「WALKMAN」ロゴは2代目である。2000年5月より使用され、「W.WALKMAN」と呼ばれている。なお、ビデオウォークマンにはこれらのロゴは使用されなかった。

開発経緯

カセットテープタイプの初代ウォークマンの開発を言い出したのは、当時会長であり、創業者の一人でもあった、盛田昭夫であった。開発のきっかけは、当時名誉会長であった井深大が機内できれいな音で音楽が聴けるモノを作って欲しいと、当時オーディオ事業部長であった大曾根幸三に依頼するところから始まる。大曾根は周りにあったテープレコーダー、ステレオプレスマンを改造したヘッドホンステレオによるプロトタイプを井深に渡したところ、その性能に驚いた井深が、直ぐに盛田に聴かせ、その可能性に気がついた盛田は商品化を命じることになる。

当時社内から、録音機能の無いテープレコーダーは絶対に売れないと反発されたが、それを押し切り開発を続行、思いのほか音質が良いと感じたと言う。

実際の開発は黒木靖夫のデザインコーディネイトのもと大曾根部隊のエンジニアによって行われた。のちに黒木靖夫はウォークマン開発の功績によりソニー取締役になった。

黒木は2007年7月に癌のためにこの世を去り、多くの経済紙などが「ミスターウォークマン」の訃報を取り上げた。ウォークマン発売後もさまざまな商品を世に送り出し、近年ではワールドカップサッカーのフーリガン対策に開発された「透明な盾」のデザインなども行っていた。また、自身が開発したウォークマンを脅かす存在の、iPodに対しても高い評価を与えていたと言う。ソニーに対する思い入れは強く「ソニーは本当にダメになった」などと近年の失速を嘆いていたと言う。

ウォークマンが生んだ規格

ウォークマンからは、いくつもの規格が生まれた。ステレオヘッドホンの接続端子の規格としてステレオミニプラグとマイクロプラグ、そして充電池の規格としてはガム型電池である。このうちステレオミニプラグとガム型電池はデファクトスタンダードとなり、多くの製品で使われるようになった。

ヘッドホンプラグ

初代 アラカルトヘッドホンでない
リモコン付属モデル
アラカルトヘッドホン 1997年秋
以降
現代のウォークマン
本体のヘッドホン端子 ステレオミニ ステレオミニへの
変換プラグが付属
変換プラグ付属
→ステレオミニ
ステレオミニ・5極プラグ
(ステレオミニ併用)
本体のリモコン端子 なし 9極プラグ 9極プラグ
→ステレオミニ併用型
ステレオミニ併用型
リモコンのヘッドホン端子 リモコンなし リモコンとヘッドホンが
一体で分離不能
マイクロ ステレオミニ リモコンの付属しない製品が多い
マイクロプラグ(左)とステレオミニプラグ(右)。ともにウォークマンが生んだ規格である。
ステレオミニプラグ

既存の部品の組み合わせで開発された1979年発売の初代ウォークマン「TPS-L2」にあって、ステレオミニプラグはただ一つ新規開発された部品であった。当時ステレオのヘッドホンは標準プラグによるのが普通で、ミニプラグにはモノラルのものしかなかった。そのためウォークマンの試作機ではモノラルのイヤホン端子を2組使ってステレオヘッドホンを接続していた[11]が、市販化までにステレオのミニプラグとそれを受けるジャックが新規に開発された[12]。このステレオミニプラグはソニー以外の製品にも広く採用され、デファクトスタンダードとなった。

マイクロプラグ

1987年頃からのウォークマンでは、従来一体であったリモコンとヘッドホンを差し替えできるようにした「アラカルトヘッドホン」を採用したが、リモコンとヘッドホンとの接続にステレオミニプラグよりさらに小さい「マイクロプラグ」という新規の規格を採用していた。デファクトスタンダードとなったミニプラグと違って、こちらはデファクトスタンダードとはならなかった。当初の本体とリモコンは「9極プラグ」と呼ばれる独自の平形端子で接続され、ステレオミニプラグ用の変換プラグが付属した。1993年頃以降の機種では9極プラグを廃してステレオミニジャックとリモコン端子を併用して接続する形式に変更され、リモコンを使わなければ直接本体とステレオミニプラグ端子のヘッドホン類との接続が可能にはなった。

1994年頃にステレオミニプラグ-マイクロジャックの変換コードがソニーの接続コードアクセサリーで用意され、リモコンが使える状態で他社製のヘッドホンや外部機器にも接続できるようになった。一方、1990年代から1997年後半までに発売されたソニーの単品(汎用型)オープンエア型ヘッドホンは本体と直結したケーブル長0.3m程度の部分はマイクロプラグ端子で、ウォークマンのマイクロジャック端子のリモコンと接続することを前提とした設計がされていた。同梱のステレオミニジャック変換を兼ねた延長用ケーブルを接続することでステレオミニジャック機器と接続できるようになっている。このマイクロプラグ-ステレオミニジャックのケーブルも接続ケーブルのアクセサリーで付属品と同等品が発売されていたが、やや長い(0.8m程度)ため、この変換ケーブルを通じてステレオミニジャック転換後のウォークマンリモコンとの接続には取り回し面で不便が生じた。

単品ヘッドホンはマイクロプラグ部分をステレオミニプラグへの変更を経て、現在もヘッドホン本体は短いケーブル+延長ケーブル同梱という事実上のセパレートケーブル構成が踏襲されている。

ディスクマンやMDウォークマンにおいても採用されてきたが、ステレオミニプラグと違って他社の採用はなく、1997年9月の新機種よりリモコン・ヘッドホン間の接続にも本体・リモコン間と同じステレオミニプラグを使う方針転換を行った。転換と同時に単品販売されたMDウォークマン用のスティック・コントローラーでは、ステレオミニジャック転換前のMDウォークマンでの使用を想定し、ステレオミニプラグのヘッドホンを同梱していた。

2011年現在でもマイクロプラグ仕様のヘッドフォンイヤフォンおよび変換プラグは生産されている。ヘッドフォンに至ってはかつてノイズキャンセリング機能の付いた最新鋭のものも発売されていたことがある。これらは品番にMPが付けられている。しかし、ごく一部の大規模家電量販店を除きほぼ店頭で見かけることは無く、取り寄せや通信販売などの限られた方法でしか入手ができない。これに対して、ステレオミニプラグの製品はソニー以外からも豊富に発売されており、容易に入手が可能である。

ノイズキャンセリング用5極プラグ

2006年秋からはノイズキャンセリング機能を本体に内蔵したウォークマン(デジタルオーディオプレーヤー型)Sシリーズの登場により、ステレオミニプラグにマイク用の接点を増やした5極プラグが登場した。5極プラグ採用のヘッドホンは2008年以前のノイズキャンセリング機能搭載モデルのウォークマン以外では使用できないが、ステレオミニプラグのヘッドホンは変換アダプターなしで使用できる。

2009年モデルからはステレオミニプラグと同一形状の新5極プラグが採用された。新5極プラグは一般のヘッドホンジャックに差し込み、通常のヘッドホンとしても使用できる(ノイズキャンセリング機能は使用不可)。

ガム型充電池

1985年に本体の電源として単三乾電池より小型のガム型充電式電池を開発。こちらも他社の製品にも広く採用され、デファクトスタンダードとなった。これ以降本体の電池投入口はガム型充電池用のみ搭載し、乾電池は外付けのケースに入れる形式が他社製ポータブルオーディオを含めて浸透した。CDプレイヤーについては単三形の乾電池(アルカリ乾電池または充電式電池)を使用する形態が続き、「ディスクマン」が「CDウォークマン」に一新されて1年経過した1999年秋モデルより本格採用が始まった。MDウォークマンは1996年モデルから再生専用機で、1998年からは録音再生機でも採用された。1997年の「MZ-EP10/EP11/EPS11」では乾電池かガム型電池のどちらかを本体内に収納できるようにして、乾電池を電池ケースなしで使用できるようになっていたが、本体サイズが通常の機種に比べて大型化してしまうことや、乾電池とガム電池を併用した長時間再生ができないという欠点があったためか、再生専用機では前述の3機種・同年秋のMZ-E25・翌年のMZ-E33の5機種のみで姿を消した。

MDウォークマンリンク

1998年夏モデルのミニコンポMD pixy DMC-MD777」への搭載により登場。当時は、MDデッキのダブルデッキ化が一般的ではなく、ダブルMDデッキ搭載モデルの価格が高かったこと、低価格コンポが登場していたことから、低コストでMDダビングができるシステムが早急に望まれた。その答えの1つが、MDウォークマンをもう1台のMDデッキとして使うことであった。MD pixy2機種と高級志向のマイクロコンポJMD-7にMDウォークマンリンク端子が搭載されたが、それ以上の展開はされなかった。

MDウォークマンリンクは、MDウォークマンとMD pixyとを専用ケーブルを用いて繋ぐことで、MDダビングやテキストコピー、シンクロ録音、MDウォークマンの再生が可能であった。リモコン端子搭載モデルのMDウォークマンであれば使用が可能。デジタル信号によるMDダビングでは、SCMSにより2世代以降のデジタルコピーが禁止されているが、MDウォークマンリンクは、ダブルMDデッキでのMDダビングと同様にアナログ接続であるため、SCMSの制約は受けない。また、MDウォークマンのリモコン端子に接続しているので、MD pixyへコマンド信号が送信されて[13]、テキストコピー、シンクロ録音はもちろんのこと、コピー元のMDと同じトラックで分割される(ギャップレスのMDも同様に分割される)ため、手動でのトラック分割は不要である。

MD Link Plus

1997年に発売されたCDラジカセ「ZS-D7」への搭載により登場。当時はMDデッキが一般的ではなく、MDを搭載しないラジカセも多数販売されていたことから、録音再生MDウォークマンをMDデッキ代わりにして、MDラジカセ感覚で使うスタイルが提案された。MDウォークマンとラジカセ付属の専用ケーブルを用いて繋ぐことで、MDウォークマンの再生、シンクロ録音、充電が可能であった(CDのデジタル録音には別途光デジタルケーブルが必要)。

1999年には2代目の「ZS-D70」が発売された。機能はZS-D7とほぼ同じであるが、前年のMZ-R55から動作電圧が3Vに変更されたため(従来は6V)、DC-DCコンバーターユニットを介して動作電圧を3Vに変更する機能が追加された。

WM-PORT

デジタルオーディオプレーヤー型ウォークマンにおいて様々な周辺機器に接続できるようにするため、2006年秋発売のNW-S700F/NW-S600シリーズから採用された。NW-A3000/NW-A1000に搭載された42ピンプラグを、使いやすいように22ピンヘコンパクト化してキャッチーな名前にしたものであるが、42ピンプラグとWM-PORTに互換性はない。iPodの「Dockコネクタ」の仕様に似ているが、こちらの方がよりコンパクトである。サポートされている周辺機器は、WM-PORT搭載の機種ではWM-PORT対応の周辺機器であれば接続でき、NETJUKEの接続にも対応している。尚、PCとの接続など接続時に操作ができない組み合わせもある。

WM-PORTでは、従来からの楽曲転送やバッテリー充電の他に、「ダイレクトエンコーディング」、「マイク録音」、「Bluetoothトランスミッター接続」、「NETJUKEとの接続」、「録画機能(一部機種のみ)」に対応している。また、DMPORT端子搭載のAVアンプとの接続に関しては、専用ケーブルを接続することで、ウォークマンに転送された楽曲を再生することができる。

WM-PORT対応の周辺機器は、ソニーから発売されていたが、2008年の9月のプレスリリース[14]によると、ソニーはライセンスプログラム「Designed for Walkman®」を開始し、ライセンシーに対して「WM-PORT」の仕様を公開するとしている。これにより、様々なメーカーにて、ウォークマンと接続して楽しめる専用アクセサリーの製造・販売が可能となり、ライセンシーはソニーによって認定された「WM-PORT」搭載商品のパッケージ等に「Designed for Walkman®」ロゴを使用できる。

なお、ロジテックは「Designed for Walkman®」に準拠した「WM-PORT」搭載アクセサリー4機種、FMトランスミッター2機種、サウンドレコーダー、アクティブスピーカーを販売している[15]

WM-Port対応ウォークマンにはアクセサリーアタッチメントが付属し、一部の周辺機器とはこのアタッチメントをはめ込んで使用する。当初はアタッチメントの形状は円形であったが、2009年秋からは円形に加え楕円(オーバル)形も付属するようになった[16]。2010年モデルからは円形はオプション扱いとなっている。

DAP型ウォークマンの対応フォーマット

メモリースティックウォークマンの対応フォーマット騒動

1999年に初代機種が発表されたソニーのメモリースティックウォークマンは、「MP3の再生にも対応するに違いない」という市場側の大方の期待と予想を裏切り、新開発のATRAC3を唯一の対応コーデックとしていた。メモリースティックウォークマンは後のネットワークウォークマンと呼ばれるようになる。以下NWウォークマンと記す。
この機種では、既にMP3ファイルによるライブラリを保有しているユーザーに対して「付属ソフトによるATRAC3への変換」という手段が用意されていたものの、共に非可逆圧縮フォーマットを用いる原理上、再エンコードによる音質の劣化は不可避であり、またプレーヤーへの転送時間も余計にかかるため、現実的な解決には程遠い有り様であった。また、当時の仕様ではどのような入手方法であれ、楽曲のポータブル・デバイスへの転送には3ライセンスまでの制限が付いており、転送ライセンス自体は楽曲をPC側に戻せば回復する仕様ではあったものの、ライセンス管理の煩わしさも普及の阻害要因となった。

その後、2002年にMP3を再エンコードせずに転送できる機種も若干発売されたが、付属ソフトによる転送は必須な上、カタログに小さく記述されたのみで、あまり積極的にアピールしていなかった。

同社はその後もNWウォークマンのATRAC3系コーデック単独対応機種を主力とするとともにATRAC3の高音質をアピールし、一般ユーザーには草の根での積極的な利用を呼びかけた。しかしユーザーの反応は極めて鈍く、同フォーマットはいつしか「ソニー製品と非PC系家電の、囲い込み専用フォーマット」という言葉の似合う存在に変貌しつつあった。

5年近くに渡って続いたこの状況を図らずも打開するきっかけとなったのは、2004年夏に投入されたHDDタイプのNWウォークマン、"NW-HD1"である。当時、HDD内蔵型オーディオプレーヤー市場はアップルコンピュータiPodシリーズによる事実上の独占状態であった。このため、携帯型音楽プレーヤーの代名詞とも言えるウォークマンの市場参入は世界中の注目を浴びることとなった。

しかし蓋を開けてみれば、この製品が対応するコーデックはまたしてもATRAC3とATRAC3plusのみであり、MP3は相変わらずSonicStage上で変換を行った後に転送するという、従来と同様に実用性を軽視した対応であった。とはいえこの仕様自体はNWウォークマンから受け継がれたものであり、規定路線の継承としては想定の範囲内ではあった。

しかしさらに音楽転送用に用意された専用アプリケーション環境SonicStage(2.x系)は、その品質に大きな問題を抱え、環境によってはアプリケーションのインストールすら出来ず、また辛うじてインストールはできても非常に動作が重く、不安定な場合さえ侭あるという状況であった。この散々な有り様に、PCユーザーの間ではこれまで以上に強い敬遠・拒否反応が起こった。[要出典]安藤国威社長をもって当初「半年~1年でiPodを追い抜く」と豪語された同製品は、このため思いもよらぬ苦戦を強いられることとなった。

この一連の騒動を受け、同社は2004年秋に方針を転換する。一部の機種を除きMP3非対応を貫いていたこれまでの姿勢を改め、新機種からはMP3に完全対応するとともに既発売機種(HDDタイプのみ)には有償アップデート手段を用意すると発表、NWウォークマンをめぐる5年間もの大騒動は、ひとまず幕を閉じることとなった。

更にその後、AAC・WMA等対応コーデックを増加させ、2009年発売の機種以降は、SonicStage→x-アプリとは別段でドラッグ&ドロップ転送にも対応している。

2009年ごろから、日本国内ではマルチコーデック対応や高音質化などでシェアをやや回復させているが、依然としてATRAC3/ATRAC3plusの偏見が強く、販売上苦戦している欧米では、ATRAC3/ATRAC3plusやSonicStageを一切使用しない「Walkman Goes OPEN」と名付けられた独自の戦略を取っている[17]

ウォークマンのカテゴリではないが、ICレコーダー・ICDシリーズでは、MP3/WMAファイルの両方またはいずれかのドラッグ&ドロップ転送に対応して、音楽プレーヤーとしての使用が可能な機種が発売されている。一方で、ソニーの関連会社だったアイワでは、上記の流れとは無関係にMP3対応のポータブルプレーヤーを販売し、ソニーに吸収合併された後もソニーブランドと異なりMP3対応主体で販売し、末期にはATRACにも対応していたが、WMAには対応していなかった。

歴史

創生期

1979年にウォークマン1号機「TPS-L2」が発売された。「音楽を携帯し気軽に楽しむ」という新しい文化を創造した。小型化・軽量化・薄型化を限りなく追求したのもウォークマンの歴史であった。

1983年に発売された「WM-20」は、カセットケースサイズを実現するために、伸縮ケースと超扁平薄型モーターを採用し、1985年に発売された「WM-101」では、さらなる薄型化を実現するためにガム型充電式電池を初採用した。1987年に発売された「WM-501」では、ガム型充電池を本体内蔵型に変更することで、初めてカセットケースサイズを下回った。さらに、猿のチョロ松を起用したテレビCMは、テレビCMを題材とした現代のバラエティ番組などで時偶取り上げられるほどに同年の有名作品となった。

躍進・絶頂期

ウォークマンの成功により一定の効果を得たことで、登場したばかりのCDに注目するようになる。しかし、カセットテープとは異なり、CDでは「音飛び防止」が長年の課題でもあった。
ソニーは1992年発売のD-515において、他社に先駆けて電子音飛び防止技術のESP(「X秒音飛びガード」)を開発し、ESPを搭載したディスクマンを「ディスクマンESP」として差別化して販売した。音飛び防止技術は徒歩などの突発的な振動によってピックアップ部の読み出しが失敗して発生する音飛びを、再生中のCDデータを先読みしてメモリに記憶して、読み出し失敗時にメモリから読み出すことで音飛びを抑える機能である。音飛び防止技術搭載の製品に需要があったこともあり、普及するのは時間の問題であった。以降は改良を重ね、1998年1月のD-700/800にて「連続音飛びキャンセラー(ESP2)」が登場。音飛び防止技術がESPから連続音飛びキャンセラーへ進化するのにあわせて、ブランドもディスクマンESPからCDウォークマンへと変更され、1998年11月のD-707/808の「高音質連続音飛びキャンセラー」、1999年7月のD-E01(15周年記念モデル)の「G-PROTECTION」へと、ESPのギミックおよびメモリ容量を改良し進化することとなる。

カセットでは、1990年以降から液晶リモコンの採用、頭出し機能(AMS)やホールドシャッターの搭載、スタミナ再生を打ち出していき、1994年にはウォークマン15周年記念モデルとして「WM-EX1」を発売する。前機種の「WM-EX999」とは比較にならないほどの先進機能を次々に搭載したことや使い勝手を考慮したデザイン設計が支持を得て、ウォークマンの大ヒット商品となった。この時期がウォークマンの最も絶頂だった時期でもあった。1996年には本体とリモコン一体型イヤホン間を独自のアナログ無線通信によりワイヤレス化した「WM-WX1」を発売。1997年にその後継機種である「WM-WE1」「WM-WE7」と、リモコン接続端子をマイクロプラグからステレオミニプラグに変更し、連続再生96時間という当時最長を誇った「WM-EX9」を発売。これ以降、ポータブルCD/MDプレーヤーやデジタルオーディオプレーヤーの台頭と、他社(パナソニック/アイワなど)がカセットプレーヤーをエントリーモデル主体へシフトした事により、ELバックライト付き液晶リモコン・高速送り出し・低消費電力などメカ構造が高度で高価格であったオーディオカセット型のウォークマンは2000年以降に衰退して行くことになる。

MD躍進期

1992年にMDウォークマンが発売され、以降はMDウォークマンの販売に力を注ぐこととなる(カタログはウォークマンブランド統合まで、CT/CDとは独立していた)。日本では編集のしやすさから一定のシェアを獲得することができたが、ミニディスク自体、ATRACという非可逆圧縮音源を採用しているため、「ATRAC=音質が悪い」というイメージを覆すことはできず[18][19]、アメリカやドイツなどでは普及しなかった。

周年記念モデルの発売

ウォークマンでは、周年記念モデルの発売がなされてきた。

ウォークマン10周年を迎えた1989年には、10周年記念限定ウォークマンが抽選でプレゼントされた。

  • WM-701S(CT) - WM-701Cに真鍮製・純銀メッキを施したもので、200台限定で制作された。10周年の箱に入れられている。
  • WM-701T(CT) - WM-701Sのティファニーバージョン。外観はWM-701Sとほぼ同じであるが、ティファニーの名前が刻まれている。また、木箱に入れられている。250台限定で製造され、うち200台が抽選でプレゼントされた。

ウォークマン20周年・CDウォークマン15周年を迎えた1999年には、同年後半に当時の最新技術を盛り込んだプレステージモデルが発売された。

  • WM-EX20(CT) - メカ構造の一部はWM-EX9と共通しているが、フルステンレス化を施し更なる薄さを実現。SRS Surround機能を初めて搭載。
  • WM-WE01(CT) - ワイヤレスウォークマン。従来のWM-WE7では一体型であったリモコン部分についても分離し、ワイヤレス化。本体 - イヤホン間の通信方式を改良
  • D-E01(CD) - 15周年記念モデル。ディスクマン/CDウォークマンでは唯一となる、シャッター型のスロットインによる投入方式を採用(8cmCDは12cmCDアダプターの装着が必要)。高音質連続音飛びキャンセラーを改良した「G-PROTECTION」を初搭載。

MDウォークマンにおいても、10周年を迎えた2002年秋に当時の最新技術を盛り込んだプレステージモデルが発売された。

  • MZ-E10 - 発売当時の世界最小、最薄(9.9mm)、最軽量(内蔵電池込みで55g)を実現した再生専用機。後にQUALIA017に基本構造が転用される。
  • MZ-N10 - 発売当時の世界最小、最薄(最薄部12.9mm)、最軽量(内蔵電池込みで84g)を実現した録音再生機。NetMDにも対応。

ウォークマン25周年・ネットワークウォークマン発売5周年を迎えた2004年には初のHDDタイプとしてNW-HD1が発売された。また、ウォークマン30周年・デジタルオーディオプレーヤー発売10周年を迎えた2009年に発売されたNW-X1050/1060が事実上の30周年記念モデルとなっている。

ブランド統合とリニューアル

2000年5月には、ネットワーク、CD、MD、カセットでブランドを統一し、「w.walkman」というロゴを採用した。2005年には、フラッシュメモリー/HDD型の名称を従来のネットワークウォークマンからウォークマンへと変更し、新たにシリーズ別に系統化されるようになった。

国内市場の隆盛と海外市場の衰退

2001年以降は、iPodに代表されるデジタルオーディオプレーヤーの登場によって、日本国内市場でも激しい競争にさらされることとなる。さらに、上記のフォーマット騒動等、ユーザーの利便性を考慮しない製品が続いたため、徐々にiPodにシェアを奪われることになる。

2006年10月にはNW-S700Fシリーズが発売され、高音質化やマルチコーデックへの対応により、一定のシェアを回復した。2008年10月に発売したNW-S730F/630Fシリーズでは、若年層に向けたマーケティング展開を実施したことも功を奏し、2009年8月の最終週(24~30日)販売台数シェアでiPodを追い抜き、4年8ヶ月ぶりに首位を記録することとなった。

2010年8月には、2002年7月から96ヶ月連続首位だったアップルを抜き、月間販売シェアで1位、週間販売シェアでは8月第1週~最終週(8月2日~9月5日)に1位を記録した。この事については、例年9月にあるiPodのモデルチェンジ前の「iPod買い控え」によるとする見方などがあったが、2010年11月第2週と同年12月の月間で1位に返り咲き、初めてアップル以外でシェア5割を超えた。その後、2011年上半期(1月~6月)でも、ソニーが52.1%のシェアでトップを獲得した[20]。価格帯別では税別平均単価1万円以下でソニーが4~6割と優勢であり(2010年1月~8月)、税別平均単価1万円以上ではアップルが優勢な状況が続いている[21]
ソニーが国内ランキング1位に返り咲いた理由として、アップルユーザーがiPodと同じ形で音楽も聞けるiPhone(音楽プレイヤーではないためランキング対象外)に流れたからという見方が有力である[22]。但しソニーも携帯型ゲーム機の「PSP」やグループ会社のソニーエリクソン携帯電話の「Xperia」、「BRAVIAケータイ」などでも音楽は聴けるものの、ランキングに含まれていない。

日本国内では「ウォークマン△シリーズ」の本格展開以前からDAP製品を前面に展開した東芝の「gigabeat」やパナソニックの「D-snap」、日本ビクターの「alneo」が2008年末~2010年春までの短い期間の間に相次いで生産終了・事実上の撤退となり、日本の大手電機メーカーで(音楽再生に特化した)DAPを新規開発・発売を行うメーカーはソニーとケンウッドの2社のみとなっている。

北米・欧州市場ではiPodに後塵を拝している状態であり、ソニーがiPodのアクセサリーを販売するなどしており、国内においては2010年にiPod用のドックスピーカーの販売を始めた。ただ欧州などではウォークマンとは別にソニーエリクソンが出している「ウォークマン携帯」も販売しており、2007年第1四半期に世界で1890万台販売し、「音楽携帯をリードしている」(同社CEOマイルス・フリント)。因みに、iPodのシェアが高いのは欧米だけで、中国や韓国などのアジアでは、ウォークマン、iPod共にシェアは低い[要出典]。またウォークマンは世界中の市場で販売されている。

旧世代メディア採用機種の販売終了へ

こうした中、新世代メディアの台頭により旧世代メディアのウォークマンの販売終了も進んでいる。2010年10月22日、カセットテープ型ウォークマンの日本国内での販売終了を発表した[23]。1979年に初代のカセットテープ型の製品が発売されてから、31年間の歴史に幕を閉じた。理由として、音源および機器のデジタル化(音楽配信やフラッシュメモリー型製品など)に伴う新世代メディアへの移行がほぼ済んでおりカセットテープの需要が少なくなったことが挙げられる。2010年3月時点のカセットテープ型の世界累計販売台数は約2億2000万台。2010年4月最終出荷分の店頭在庫がなくなり次第その姿を消すこととなる。ただし、中国のEMSで委託生産している日本国外向けは販売を続ける方針[24]

同様にCD・MD型ウォークマンも需要が落ち込み、2011年7月7日にはMD最終機種のMZ-RH1と「Hi-MD」ディスクの全世界での生産・販売終了を発表した[25]。CD2機種(D-NE241、D-EJ002)は当面の間製造・販売を続ける。

沿革

  • 1979年
    • 初のウォークマン「TPS-L2」発売。なお、初期ロット版はヘッドホン端子が「GUYS」と、「DOLLS」であった(後にAとBに改められた)。標準価格は33,000円。
  • 1980年
    • 初のラジオウォークマン「SRF-40」発売。
  • 1984年
    • ウォークマン誕生5周年。
    • 初のディスクマン「D-50」発売。
  • 1985年
    • WM-101」でガム型充電池を初採用。
  • 1988年
    • 初のビデオウォークマン「GV-8」発売。
  • 1989年
    • ウォークマン誕生10周年。限定モデルが抽選でプレゼントされた。
  • 1990年
    • 初のDATウォークマン「TCD-D3」発売。
  • 1992年
    • 初のMDウォークマン「MZ-1」「MZ-2P」発売。
  • 1994年
    • ウォークマン誕生15周年及び、ディスクマン誕生10周年。
  • 1995年
    • ウォークマン「WM-EX1」発売。現在までに発売されたウォークマンの中で最も販売台数が多い機種である。
  • 1996年
    • 初のビデオCDウォークマン「D-V500」発売。
  • 1997年
    • マイクロプラグからステレオミニプラグへの移行が始まる。
    • スティック・コントローラー登場。MDウォークマンへ採用される。
  • 1998年
    • 「ディスクマン」が、一部を除きウォークマンブランドに吸収される。
  • 1999年
    • ウォークマン誕生20周年。それに伴い、記念モデルとして「WM-WE01」「WM-EX20」発売。同時に、CDウォークマン15周年記念として「D-E01」発売。
    • 今まで各プレーヤーで別々になっていたカタログが統合される。
    • 初のMSウォークマン「NW-MS7」発売。翌年、ネットワークウォークマンの一分野に統合される。
    • NW-MS7の付属ソフトとしてSonicStageの前身となるOpenMG Jukeboxが登場。
  • 2000年
    • 同年5月、ウォークマンのロゴマークが初めて変更される。これはCD、MDの名を冠したロゴを廃し、ロゴマークを統一させたものだった。
    • 初のフラッシュメモリー型ネットワークウォークマン「NW-E3」発売。
    • CDウォークマンとMDウォークマンで、リモートコマンダーの共通化がなされる。
  • 2001年
    • 初のNetMDウォークマン「MZ-N1」発売。
    • OpenMG Jukeboxの後継として初代SonicStageが登場(当初はWindows XP搭載VAIOのプリインストールのみ)。
  • 2002年
    • 初のDVDウォークマン「D-VM1」発売。(DVDディスクマンが過去に発売されていたが、持ち歩く用途ではなかった)
    • MD10周年記念モデルとして、「MZ-N10」「MZ-E10」発売。
    • CD/MDウォークマンのリモートコマンダーが一新される。
  • 2003年
    • 初のフラッシュメモリー内蔵MSウォークマン「NW-MS70D」発売。
    • 初の再生専用NetMDウォークマン「MZ-NE810」発売。
  • 2004年
    • ウォークマン誕生25周年。CDウォークマン20周年、ネットワークウォークマン5周年。
    • 初のHi-MDウォークマン「MZ-NH1」「MZ-NH3D」「MZ-EH1」を発売。
    • ウォークマン25周年記念モデルである初のハードディスク型ネットワークウォークマン「NW-HD1」発売。
    • 同年10月21日に発売された「WM-EX651」が事実上国内で最後に発売されたカセットウォークマンとなった。
    • 初の1GBフラッシュメモリー内蔵の「NW-E99」発売。
    • これまで製品に付属されているのみで単体配布されていなかったSonicStageがバージョン2.3以降mora経由で無償配布されるようになった。
  • 2005年
    • NW-E507」「NW-E505」「NW-E407」「NW-E405」で初の50時間再生バッテリー搭載。
    • ネットワークウォークマンの名称を廃止。ウォークマンの名称をそれまでのネットワークウォークマンにも適応させた。
    • 9月8日、新ウォークマン「NW-A3000」「NW-A1000」「NW-A608」「NW-A607」「NW-A605」発表、同年11月21日より発売。これ以降の製品より、商品ごとにシリーズ分けされるようになった。
    • NW-A3000」「NW-A1000」「NW-A600シリーズ」で初のアーティストリンク、インテリジェントシャッフル、自動プレイリスト作成、楽曲の自動読み仮名変換機能を搭載、初の2GBメモリー内蔵モデル(NW-A608)が登場。
    • Aシリーズの付属ソフトとしてこれまでのSonicStageとは異なるCONNECT Playerが登場し、↑の各機能に対応するものとなったが国内外での操作性の不評により翌年にはSonicStageに統合された。
    • DATウォークマン最終機種「TCD-D100」が販売終了。
  • 2006年
    • それまでも「WM」を冠した携帯電話は存在したが、正式に日本初のウォークマンケータイとして、「W42S」発表。
    • MZ-RH1」で初のMDからPCへのデジタルコピー、MDへのリニアPCM録音機能、ダイナミックノーマライザを搭載。事実上、本機種が国内で発売された最後のポータブルMD機器となった。
    • これまでのSonicStage(Eシリーズ及びMD機器に付属及び単体配布)とCONNECT Player(Aシリーズに付属)が統合されSonicStage CPとなる。
    • NW-E000シリーズ」で初のダイレクトUSBを搭載。
    • NW-S700Fシリーズ」で初の本体内蔵ノイズキャンセリング機能とWM-PORTを搭載、初の4GBメモリー内蔵モデル(NW-S706F)が登場。
    • NW-S700F/S600シリーズの発売に伴い、同社オーディオ製品共通のキャッチコピー「もっと、音楽とひとつに。」及び共通カラー(青色)を採用。これに伴い同年10月版からカタログがフラッシュメモリー/HDDとHi-MD/MD/CD/カセットテープに再び分離される。
    • また、同年以降は非デジタルオーディオプレーヤーとしての新機種は発売されていない(2010年発売のCDウォークマンD-NE241は2006年12月発売のD-NE241(JE)というツーリストモデルの日本語化版)。
  • 2007年
    • HDDウォークマン最終機種「NW-A1000」が販売終了。以降デジタルオーディオプレーヤーはフラッシュメモリー型のみの展開となる。
    • NW-A800シリーズ」で初のビデオ再生機能を搭載、初の8GBメモリー内蔵モデル(NW-A808)が登場。
    • NW-A910シリーズ」で初のワンセグ機能を搭載、初の16GBメモリー内蔵モデル(NW-A919)が登場。
  • 2008年
    • 2月1日、W54S/W56Tの発売と共にau×Sony "MUSIC PROJECT"が開始される。これによってウォークマンへの着うたフルの転送がLISMO Port及びNETJUKE経由で可能になった。
    • その絡みでLISMO PortはSonicStage(後のx-アプリ)がベースとなる。
    • NW-A820シリーズ」で初の本体内蔵Bluetooth機能を搭載。
    • NW-E020Fシリーズ」で初のStyle-Upパネル交換機能を搭載。
    • NW-S730Fシリーズ」「NW-S630Fシリーズ」「NW-S630FKシリーズ」で初のおまかせチャンネル機能を搭載。
    • SonicStage CPと並行する形でSonicStage V(2006年モデル以降専用)が登場。
    • 同年末に非Hi-MDのMDウォークマン最終機種MZ-N920(録再機)の生産が終了。
  • 2009年
    • ウォークマン誕生30周年。CDウォークマン25周年、(ネットワークウォークマン時代含め)デジタルオーディオプレーヤー10周年。
    • 同年春に再生専用MDウォークマンが生産終了(最終機種:「MZ-EH50」(Hi-MD対応))。以降は最上位モデルMZ-RH1のみの展開となる(2011年まで)。
    • ↑に伴い同年6月版よりMD/CD/カセットテープ型ウォークマンのカタログはラジオ/ラジカセ/テープレコーダー/ICレコーダーのカタログと1冊に統合され「パーソナルオーディオ総合カタログ」となる。
    • NW-X1000シリーズ」で初のタッチパネル、S-Master、デジタルノイズキャンセリング、ドラッグ&ドロップ転送機能を搭載、初の32GBメモリー内蔵モデル(NW-X1060)が登場。
    • NW-W202」で初のZAPPIN機能を搭載。
    • 同年8月最終週(24~30日)の販売台数シェアでiPodを追い抜き、4年8ヶ月ぶりに首位を記録した。
    • NW-A840シリーズ」「NW-S740シリーズ」「NW-S640シリーズ」「NW-S740Kシリーズ」「NW-S640Kシリーズ」で初の歌詞表示機能「歌詞ピタ」、語学学習機能、いたわり充電を搭載、初の64GBメモリー内蔵モデル(NW-A847)が登場。
    • SonicStage Vは動画転送機能等を加えx-アプリに変更。
  • 2010年
    • 同年4月、カセットテープ型ウォークマンの国内出荷を終了(最終機種:「WM-FX202」)。2010年3月時点の世界累計販売台数は約2億2000万台[26]。中国で委託生産している海外向け機種は販売継続。
    • NW-W253」で初の防水機能(IPX5相当)を搭載。
    • 同年8月、2002年7月以降96ヶ月連続首位だったアップルを抜き、月間シェア1位、8月第1週~最終週(8月2日~9月5日)の週間シェア1位を記録した。その後、2010年11月第2週と同年12月の月間で1位になり、初めてアップル以外でシェア5割を超えた。
    • NW-A850シリーズ」「NW-S750シリーズ」「NW-S750Kシリーズ」「NW-E050シリーズ」「NW-E050Kシリーズ」でおまかせチャンネル復活、初のボイスキャンセル、ちょい聴きmoraを搭載。
  • 2011年
    • MDウォークマンの全世界出荷を終了(最終機種:「MZ-RH1」)[27]。2011年3月時点の累計販売台数は約2200万台。
    • NW-Z1000シリーズ」でウォークマン初となるAndroidプラットフォーム採用。

過去の製品については

も参照のこと。

リモコンの形態の変化

  • リモコン付きヘッドホンの採用もウォークマンの特徴であった。本体をバッグ等に入れたまま、手元で再生や停止などの操作を行えるようにと開発されたものであった。マイクロプラグ採用時代はカセット・CD・MDのいずれにおいても、リモコンの形状はある程度統一されていたが、ステレオミニプラグが採用されると、リモコンの形状もユニークなものになった。
  • カセットやCDでは、ジョグレバーで操作する液晶リモコンが登場した。カセットでは、液晶画面の周囲にドットが配置され、テープの走行状態に合わせてドットが回転するリモコンが採用された。
  • CDウォークマンでは「eyeコマンダー」と呼ばれるリモコンが採用された。「(一部の機能を除いて)全ての操作が出来る」と謳ったこのリモコンは、それまで本体操作に限定されていた音質調整やプレイモードの操作を可能にした。加えて「くるくるクリップ」と称する回転式クリップや、バックライト搭載タイプには「ライトボタン」も採用されている。
  • MDウォークマンでは、ヘッド部を動かして再生・頭出しなどの基本操作を行う「スティック・コントローラー」が採用された。字のごとく、細長い形状のリモコンであった。「スティック・コントローラー」は、1996年~1997年夏のモデルでも使用できるよう、アクセサリーとして別売りもされていた。機種により、バックライトや液晶表示に関する制限がある。1999年には、改良型の「スマート・スティック・コントローラー」も登場した。
  • 2000年に入ると、MDLPの採用に合わせて「スティック・コントローラー」がモデルチェンジを行い、同時にCDウォークマンにも採用されるようになった。さらに、2001年には漢字かな表示対応スティック・コントローラーも登場した。
  • 2002年にはさらにモデルチェンジを行い、従来ヘッド部分を動かして行っていた再生・頭出しを、ジョグレバーによって行う方式に変更した。また、従来カナ表示対応型と漢字表示対応型とで異なっていたデザインも統一された。さらに、HDD対応のネットワークウォークマンおよびウォークマンAシリーズのHDDタイプ(NW-A3000/A1200/A1000)でも使用可能である。この世代のリモコンは現在でもMD/Hi-MDウォークマンにも採用されているが、機能の増加に合わせマイナーチェンジを行っている。
  • 2004年に入ると三行漢字表示対応のリモコンが用意された。これは同年1月に発表された新規格「Hi-MD」対応のMDウォークマンに採用されたものであり、曲検索およびメニュー操作にジョグダイヤルが新設され、操作性の向上がはかられた。基本操作にはジョグレバーが採用されている。これは一部のHi-MDウォークマンおよび、Aシリーズを除くHDD対応ネットワークウォークマンに対応している。またCDウォークマン向けには10月の新製品発表に合わせ、スティック・コントローラーが一新された。

ワイヤレス・レシーバー

リモコン付きヘッドホンでは、手元で再生や停止などの操作を行えるが、本体をバッグ等に入れてコードを出す方法が採られたため、本体からコントローラまでをコードレスにする方法が望まれた。1990年頃から登場していたが、電波干渉による誤動作や使用時に支障をきたす場所(航空機内など)では使用できない、価格が高い、といったデメリットもあり、リモコン付きヘッドホンほどの人気には至らずまた電波法の改正によりMZ-E606Wを最後にワイヤレスモデルは一旦消滅した。カセット・CD・MDのいずれにおいても採用されたが、カセットの方で多く採用された。1990年代後半にはリモコンの形状もユニークなものになった。

ネットワークウォークマンにおいてはワイヤレス対応モデルが長らく発売されなかったが、2006年にBluetooth方式で復活した。同年にNW-S700F/S600シリーズを発表・発売した際、同モデルから搭載されたWM-PORT(後述)に接続できるBluetoothトランスミッター「WLA-NWB1」を同年11月より発売した。NW-A820/A860/S760/Z1000シリーズ(以上は本体にBluetoothを内蔵)を除くWM-PORT搭載ウォークマンで使用可能である。

スティック・コントローラー

1997年秋モデルのMDウォークマンで初めて採用され、2000年秋モデルからはCDウォークマンでも採用された。尚、スティック・コントローラーには型番があり、ELのコントローラーはバックライト機能、ELKのコントローラーはバックライト機能と漢字かな表示に対応している。

  • 第1世代
「スティックコントローラー 」という愛称がついた。
ヘッド部を動かして再生・頭出しなどの基本操作を行う。
最大表示文字数は半角6文字。MZ-R55付属のリモコンは半角9文字表示可能。
バックライト機能は一部を除く1998年夏以降の機種で使用可能。
単品モデルでは1997年夏以前の機種でも使用できるように、ステレオミニプラグのヘッドホンが付属していた。
  • 第2世代
この代のみ「スマート・スティック・コントローラー 」という愛称がついた。
ヘッド部分をスライドすることで基本操作を行え、片手でのオペレーションを可能にした。
最大表示文字数は半角9文字。
録音機能付モデルにはトラックマークボタンが別に配置されている。
バックライト機能は一部を除く1998年夏以降の機種で使用可能。
これ以後の単品モデルには、ヘッドホンは付属しなくなった。
  • 第3世代 (RM-MC11EL)
基本操作は第1世代を踏襲しているが、音量調節がヘッド部分を手前に引いてからヘッド部分を回転させて行う方式になった。初めてCDウォークマンとの接続に対応した。
最大表示文字数は半角9文字。
リピートボタンと音質切り替えボタンが新たに装備された。
機種によっては、MDグループ機能やバックライト機能が使えないものがある。
これまで録音機能付モデルに配置されていたトラックマークボタンが廃止された。
  • 第4世代 (RM-MC12ELK)
基本操作はRM-MC11ELを踏襲しているが、新たに漢字かな表示やMDグループ機能に対応し、ステレオミニプラグの位置が従来の停止ボタンの位置に変更され、それに伴い停止ボタンの位置も変更された。
最大表示文字数は半角9文字または全角6文字。
1997年夏以前の機種では、漢字表示機能は使用できない。
2001年秋以降の機種に限り、「カナ漢字交互」と「漢字優先」を選択できる。両モードはセクタ1とセクタ4の文字データを交互に表示するか、セクタ4のデータのみを表示するかの違いである。
  • 第5世代 (RM-MC33ELRM-MC35ELK)
基本操作をジョグレバーで行う方式に変更し、ヘッド部は音量調節機能・メニュー選択のみとなった。
カナ表示対応型と漢字表示対応型とで異なっていたデザインを統一。これによりカナ表示対応型ではステレオミニプラグの位置が従来の停止ボタンの位置に変更された。
再生ボタンが順方向頭出しボタンとの兼用から一時停止ボタンとの兼用に変更され、これに伴い再生や一時停止はレバー中央のボタンを押し込む形に変更された。それに合わせて本体内部でも仕様変更が行われており、それ以前のMD/CDウォークマンで対応していた周辺機器の一部が使用不可になっている。
リピートボタンはプレイモードボタンに統合された。短押しでプレイモード切り替え、長押しでリピートON/OFFになる。
脱着式のクリップが採用され、向きを変更することが可能になった。
最大表示文字数はRM-MC33ELでは半角9文字、RM-MC35ELKでは半角9文字または全角6文字。RM-MC35ELKでは一部機種で2行表示に対応している。
MZ-E10では、別売のスティック・コントローラーとの接続には対応していない。
RM-MC35ELKはHDDタイプのネットワークウォークマン・ウォークマンAシリーズでも使用可能である。また、現在もソニーストア等で販売されている。
  • 第6世代 (RM-MC55ELK)
CDウォークマン向けに開発。
左部には回転スイッチによる表示・プレイモード・音質調整が、右部には頭出し・フォルダスキップと音量調節にジョグレバーがそれぞれ割り当てられた。また、曲の検索を容易に出来るよう、新たにサーチボタンが増設された。
回転式のクリップや白色のバックライトを搭載。
トラック番号は従来のデジタル表示からドット表示に変更し、反転表示や表示文字数の増加を可能とした。
最大表示文字数は半角12文字または全角9文字。半角表示では2行表示に対応している。但し、全角・半角混じりの文字表示が可能となったこと、表示にトラック番号も含まれるため、場合によってはこの文字数よりも少なくなる場合がある。

型番について

ウォークマンの型番の原則的な規則は以下の通り。「ウォークマンの製品一覧」も参照のこと。

ハイフンより前

  • TPS…初代ウォークマン(Tape Player Stereoの略)
  • WM…カセットウォークマン(WalkManの略)
  • D…ディスクマン・CDウォークマン・DVDウォークマン・ビデオCDウォークマン(Discmanの略)
  • PBD…初代DVDディスクマン
  • GV…ビデオウォークマン
  • TCD…DATウォークマン(Tape Corder Digitalの略)
  • WMD…再生専用DATウォークマン(Walkman Digitalの略)
  • MZ…MDウォークマン(Music Zealotの略)
  • NW…ネットワークウォークマン・ウォークマン△シリーズ(Network Walkmanの略)
  • NWD…ウォークマンWシリーズ(Network Walkman DRM非対応の略)
  • NWZ…海外用ウォークマン△シリーズ

ウォークマンではない一部のソニー製ポータブルプレーヤー・レコーダーも、ハイフンより前の型番は上記と共通である。

ハイフンより後(主に1995年以降)

  • ウォークマン(カセット)
    • D…高性能録音再生機(デンスケのD)
    • E…再生専用機
    • F…チューナー付き再生専用機
    • G…チューナー付き録音再生機
    • R…録音再生機
    • W…ワイヤレス機
  • CDウォークマン
    • E/EJ…標準機
    • T/F/FJ…チューナー付き再生専用機
    • CJ…MP3 CD対応機
    • NE…ATRAC CD対応機(一部MP3 CD対応)
  • MDウォークマン
    • E…再生専用機
    • F…チューナー付き再生専用機
    • R…録音再生機
    • B…ビジネス向け録音再生機(MDウォークマンのブランドを使用しない)
    • N…NetMD対応録音再生機
    • NE…NetMD対応再生専用機
  • Hi-MDウォークマン
    • DH…Hi-MD Photo対応録音再生機
    • NH…Hi-MD対応録音再生機
    • RH…Hi-MD対応録音再生機
    • EH…Hi-MD対応再生専用機
  • ウォークマン(△シリーズ)、ネットワークウォークマン
    • A…Aシリーズ。上位機(Advanced、Ace、最初のアルファベットのA)。
    • B…Bシリーズ。日本未発売。
    • E…Eシリーズ。エントリー機(EntryのE)。
    • S…Sシリーズ。機能特化機(SpecializedのS)。
    • W…Wシリーズ。ヘッドホン一体型機(WearableのW)。
    • X…Xシリーズ。メモリータイプウォークマンでの史上最高級モデル。
    • Z…Zシリーズ。AndroidOS搭載モデル。
    • MS…メモリースティック対応機(Memory StickのMS)。
    • HD…ハードディスク搭載機(Hard DiscのHD)。

容量(メモリータイプウォークマン) 2005年以降に発売されたメモリータイプウォークマンでは、容量は型番末端の数字で表される。但し数字と容量の関係は発売時期により異なる。

  • 2005年~2006年春:3…256MB、5…512MB、7…1GB、8…2GB
  • 2006年夏~2008年:2…512MB、3…1GB、5…2GB、6…4GB、8…8GB、9…16GB
  • 2009年以降:2…2GB、3…4GB、4…8GB、5…16GB、6…32GB、7…64GB

製品一覧

現行モデルのみ掲載。現行モデルの詳細や、過去のモデルについては「ウォークマンの製品一覧」を参照のこと。

ウォークマン(△シリーズ)

2012年現在の主力モデル。2007年以降は主にEシリーズが毎年春に、Wシリーズが毎年夏に、S/A/Zシリーズが毎年秋に新モデルが発表されている(NW-E050シリーズ、NW-A820シリーズなど一部例外あり)。

Zシリーズ

  • NW-Z1050(16GB)
  • NW-Z1060(32GB)
  • NW-Z1070(64GB)
  • NW-Z1070/W(ソニーストア限定モデル:64GB)
シリーズ初のAndroid搭載機種であり、“ウォークマン史上最高音質”を実現したとするフラグシップモデル
ユーザーインターフェースに独自コミュニケートUIを採用しているほか、日本向け端末には日本語入力システムとして「POBox Touch」を採用している。
音質面では従来の「クリアオーディオテクノロジー」に加えてS-Masterをモバイル機器用向けに対応させた「S-Master MX」を搭載。さらに、ウォークマンとしては最大となる4.3型タッチパネル対応液晶ディスプレイを採用する。OSに「Android OS」を採用することでAndroid マーケットからのアプリをダウンロードが可能なほか、YouTubeやウェブブラウザ、Gmailが使用可能。また、CPUにNVIDIA製デュアルコアCPU「Tegra 2」を採用することで、アプリの起動や操作性の向上を図っている。
Bluetoothを搭載しており、別売のヘッドホンを接続することで本体とイヤホンを直接つなぐことなくワイヤレスで使用できる。


Aシリーズ

  • NW-A867(フラッシュメモリタイプ/64GB)
  • NW-A866(フラッシュメモリタイプ/32GB)
  • NW-A865(フラッシュメモリタイプ/16GB)
  • NW-A867/VI(ソニーストア限定モデル/フラッシュメモリタイプ/64GB)
タッチパネルやS-Master MX、Bluetoothを採用した代わりに、旧モデルで定番だった有機ELを廃止しTFT液晶に変更となった。
NW-A867/VIは、ソニーストア限定モデルのラッシュバイオレットという限定カラーである。

Sシリーズ

  • NW-S766(フラッシュメモリタイプ/32GB)
  • NW-S765(フラッシュメモリタイプ/16GB)
  • NW-S764(フラッシュメモリタイプ/8GB)
  • NW-S765K(フラッシュメモリタイプ/16GB/スピーカー付属)
  • NW-S764K(フラッシュメモリタイプ/8GB/スピーカー付属)
  • NW-S764BT(フラッシュメモリタイプ/8GB/Bluetooth対応イヤホン付属)
Bluetooth、音楽にあわせて歌詞を自動スクロール表示する歌詞表示機能「歌詞ピタ」、3つの語学学習機能、テレビへの音楽再生画面の出力、PS3との各種連携機能、充電を約90%までにとどめてバッテリーの劣化を抑える「いたわり充電」を搭載。

Eシリーズ

  • NW-E063(フラッシュメモリタイプ/4GB)
  • NW-E062(フラッシュメモリタイプ/2GB)
  • NW-E063K(フラッシュメモリタイプ/4GB/スピーカー付属)
  • NW-E062K(フラッシュメモリタイプ/2GB/スピーカー付属)
2011年9月13日の新モデル発表会では、Eシリーズ新製品は発表されずにE050シリーズが継続販売されていたが、その後2012年1月24日に新製品が発表された。
2012年モデルではEシリーズ初、ノイズキャンセリングに対応した。

Wシリーズ

  • NWD-W263(フラッシュメモリタイプ/4GB)
欧米では「wearable walkman」と称されているカナル型イヤフォン一体型モデル。2009年に欧米で発売され、日本では同6月に初代モデル「NWD-W202」が発売。ディスプレイがなく、楽曲検索のために楽曲の一部だけを連続再生する「ZAPPIN」機能を備える。Xシリーズ同様にドラッグ&ドロップ転送に対応。但し、ネットジュークなどのオーディオ機器からの転送はできないがPS3を使用しての転送はできる。

ウォークマン主要機種別性能・機能比較表

2012年5月現在、ウォークマンの主力製品は「Zシリーズ」、「Aシリーズ」、「Sシリーズ」、「Eシリーズ」、「Wシリーズ」の5つである。それぞれの製品ごとに違った特徴をもち、幅広い需要に対応している。
ウォークマン主要機種別性能・機能比較表
NW-Z1000 NW-A860 NW-S760 NW-E060 NW-W263
記憶容量 16/32/64GB 16/32/64GB 8/16/32GB 2/4GB 4GB
連続再生時間 約20時間 約23時間 約50時間 約30時間 約8時間
ディスプレイ 4.3型
(タッチパネル)
2.8型
(タッチパネル)
2.0型 1.4型
スピーカー(本体内蔵)
WM-PORT
ダイレクトエンコーディング
S-Master MX
デジタルノイズキャンセリング
Bluetooth
おまかせチャンネル
アルバムスクロール
ZAPPIN
歌詞表示(有料)
語学学習
動画視聴・画像閲覧
ワンセグ
FMラジオ
YouTube視聴
ウェブブラウザ
ドラッグ&ドロップ転送
ちょい聴きmora
PS3連携・テレビ画面出力 ○(テレビ出力は非対応)
おでかけ・おかえり転送
いたわり充電
ボイスキャンセル(カラオケ)
防水 ○ (IPX5相当)

CD・MDウォークマン

Hi-MD/MDウォークマン
  • MZ-RH1
2006年4月21日発売。大容量カップリングコンデンサ、ダイナミックノーマライザ初搭載。デジタル録音したMDからPCへのデジタルコピーを初めて実現。USB 2.0 High-Speed対応。有機ELディスプレイを本体側面に搭載したことで、再生専用機種並みの薄さを実現している。
販売数は少なく、販売店によっては取り寄せできないこともあるが、2011年7月現在生産されていた、唯一のポータブルMDプレーヤーであった。日本国内向けは2011年9月を目処に、アジア向けは同年10月を目処に生産を終えたため現在は流通在庫のみとなっている。[28]
CDウォークマン
  • D-EJ002
2005年11月10日発売。シンプルモデル。リモコンは丸型である。液晶は本体のみ、リモコンに非搭載。
  • D-NE241
2010年11月21日発売。MP3が聞ける多機能モデル。リモコンは丸型である。液晶は本体のみ、リモコンに非搭載。2006年12月に発売されたD-NE241(JE)という海外モデルの国内版である。

限定モデル

ウォークマンにおいては、店頭では発売されない限定モデルが存在する。近年は当社のネット直販サイト「ソニースタイル(現:ソニーストア)」 限定で発売されるモデルを指すことが多いが、何らかの記念として限定発売されたモデルも存在した。

一般店頭販売モデルとの違いは主にカラーリングであるが、以前は店頭発売モデルよりも高機能のモデルも存在した(NW-HD5H、NW-A1200等)。

関連商品

  • video walkman(ビデオウォークマン)
    商品コンセプトは、現在の液晶TV付きコンパクトDVDプレーヤーに近い。
  • watchman(ウォッチマン)
    小型白黒テレビ。FD管と呼ばれる縦型ブラウン管を使用。
  • scoopman(スクープマン)NT
  • pressman(プレスマン)
    小型テープレコーダーで、初代ウォークマンTPS-L2は、このプレスマンから録音機能を外したという位置付けだった。
  • 武道館(BOODO KHAN)(DD-100)
    1986年に発売された。WM-2、WM-DDのボディをベースに、専用の重低音回路「D.O.L回路」を搭載。さらにオーバーバンド式の密閉型ヘッドホンが付属し「武道館サウンド」と謳った迫力ある重低音を特徴としていた。型番のとおり、この商品はウォークマンの商品名を冠さず、カセットコーダーとしてラインアップされていた。
  • Walkman Phone
    auからWalkman Phone Xmini(W65S)Walkman Phone Premier3(SOY01)の2機種が発売されている。
  • DATA Discman
    電子ブック(EB)専用のディスクマン。8cm CD-ROMを専用キャディに収めた電子書籍。
  • ICレコーダー
  • CE-P
    こちらは、ソニーの中国法人によって作られた中国限定販売のウォークマンである。中国のユーザーの要望に応えたフラッシュメモリ型ウォークマンで、音楽転送ソフトは無く、エクスプローラーから利用したり、ATRAC3に対応していなかったりなど特異な製品となっている。フラッシュメモリは価格設定の為に低くなっているものの、中国国外向けに販売して欲しいとの要望が日本などで上がったりしている。[29]
  • Xperia / Live with Walkman
    子会社であるソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォンで、Xperia GX (SO-04D)およびXperia SX (SO-05D)以降の機種にウォークマンのブランドを冠した音楽プレイヤーアプリが搭載されている。Live with Walkmanは音楽専用ボタン(Walkmanボタン)を備えており、そのボタンを押すと音楽プレイヤーアプリが起動する。

CMとイメージキャラクター

歴代ウォークマンのCMは、その斬新さやグラフィック性から人々の記憶に残るものが多い。

1979年に放映された、浴衣を着た老人と赤いレオタード姿の金髪女性がTPS-L2を片手に踊る初代ウォークマンのCMは、「ウォーキングステレオ」を明確にアピールしたものとなっていた。

1987年に放映されたWM-501のCMは、猿のチョロ松芦ノ湖をバックにウォークマンで音楽を聴きながら瞑想するというもので、話題を集めた。当時のキャッチコピーは「音が進化した。人はどうですか?」「どこまで行ったら、未来だろう。」。しかしチョロ松は実際には音楽を聴いているわけではなかったという。チョロ松は29歳まで生き、2007年1月14日に老衰で死亡した。人間で言えば100歳超に相当する。

その他、「20世紀のおみやげに」「Mr.WALKMAN」(WM-506/WM-701C)などの名キャッチコピーも生まれている。

歴代イメージキャラクター

歴代イメージキャラクターには、系列会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに所属している歌手や音楽グループが多い。

  • 西野カナ(ウォークマンSシリーズ:2011年)
  • 清水翔太(ウォークマンSシリーズ:2010年)
  • JASMINE(ウォークマンSシリーズ:2010年)
  • 新垣結衣(ウォークマンSシリーズ:2009年)
  • Aqua_Timez(ウォークマンWシリーズ・Eシリーズ「Play.You」キャンペーン:2009年)
  • YUI(ウォークマンSシリーズ:2008年・2010年/2008年CMソングも担当)
  • PUFFY(ウォークマンSシリーズ・Aシリーズ:2007年~2008年/CMソングも担当)
  • 伽奈(ウォークマンSシリーズ:2006年~2007年/NW-S700Fシリーズ・NETJUKEのテレビCMに出演)
  • オアシス(ウォークマンSシリーズ・Aシリーズ・Eシリーズ:2006年10月~2007年/CMソングも担当)
  • 波瑠(2006年/NW-A600シリーズ・NETJUKEのテレビCMに出演)
  • フランツ・フェルディナンド(ウォークマンAシリーズ:2005年/CMソングも担当)
  • 中島美嘉(Hi-MDウォークマン:2004年/CMソングも担当)
  • オダギリジョー(MDウォークマン:2003年/柴咲コウと共演)
  • 柴咲コウ(MDウォークマン:2003年/オダギリジョーと共演)
  • YUKI(MDウォークマン:2002年/CMソングも担当)
  • Dragon Ash(MDウォークマン:1999年~2000年/CMソングも担当)
  • 奥菜恵(MDウォークマン:1998年/デュラン・デュランマニック・ストリート・プリーチャーズの楽曲がCMで使用された)
  • ジャミロクワイ(MDウォークマン:1997年/CMソングも担当)
  • スウェード(ウォークマン:1996年/CMソングも担当)
  • ピングー(ウォークマン・ディスクマン:1993年~1994年)
  • 松田聖子(ウォークマン:1984年~1985年)

その他

  • 携帯用ステレオを発明したのは、ブラジルのテレビ局重役アンドレア・パベルで、ステレオベルトという名前で1977年に世界各地で特許申請した。[30]
  • Apple(iPod発売元)のCEOであるスティーブ・ジョブズは初期のウォークマンを革新的な製品として賞賛していた。
  • 大滝詠一作のCMソング「悲しきwalkman’81」がある(1981年作、未使用。『NIAGARA CM SPECIAL Vol.2』に収録)。
  • 佐野元春作のCMソング「ワンダーランド -ウォークマンのテーマ」があり(1982年作、『SOMEDAY Collector's Edition』収録)、TVCMで使われた。
  • 2010年発売の「メタルギアソリッド ピースウォーカー」には、TPS-L2らの機種がゲーム内アイテムとして登場している。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ D-50はDiscmanの名を冠しておらず、厳密な意味での初代DiscmanはD-50MkⅡ(D-50の改良型)となる。
  2. ^ ソニー、カセット型ウォークマンの生産・販売終了 海外では継続。登場から約31年で2億2,000万台 AV Watch 2010年10月22日
  3. ^ 朝日新聞 2010年11月13日 be on Saturday キミの名は - ウォークマン。
  4. ^ ポータブルビデオレコーダーソニー製品一覧サイト
  5. ^ ソニー プレスリリース2001年9月21日発表
  6. ^ ポータブルDVDプレーヤーソニー製品一覧サイト
  7. ^ ソニー プレスリリース1999年9月22日発表。
  8. ^ ソニー プレスリリース2004年7月1日発表
  9. ^ Sony History 第6章第1話ソニー公式サイト。
  10. ^ 黒木靖夫『ウォークマンかく戦えり』筑摩書房〈ちくま文庫〉、第二章。
  11. ^ 黒木靖夫『ウォークマンかく戦えり』筑摩書房〈ちくま文庫〉、47頁。
  12. ^ 黒木靖夫『ウォークマンかく戦えり』筑摩書房〈ちくま文庫〉、98頁。
  13. ^ 2002年秋以降のMDウォークマンはコマンド信号が変更されているため、トラック分割機能などが作動しなくなる。
  14. ^ 2008年09月08日“ウォークマン”専用アクセサリー拡大に向けてライセンスプログラム“Designed for Walkman(R)”開始
  15. ^ http://www.logitec.co.jp/press/2008/0908_01.html
  16. ^ オーバル型アタッチメントが必要な機器では、当面は2009年8月以前に発売された機種でも使用できるように専用アタッチメントが付属している(NW-S700F/NW-S600シリーズを除く)。
  17. ^ 他にも、欧米を含めた国外向けモデルでは、ダイレクトエンコーディングやノイズキャンセリングなど一部機能を省略したり、日本向けには存在しない低容量のモデルをラインアップしたりなどの相違点がある。
  18. ^ これの一例として、MDの音質に嫌悪感を抱いたユーザーによる「非MD同盟のページ」が存在していたことがあげられる(現在同サイトは閉鎖)。
  19. ^ また、1994年以前の製品ではエラー対策のためにミラーリング記録していたため、これも音質に悪影響を及ぼしていた。
  20. ^ 2011年7月20日BCNランキング記事『2011年上半期1位メーカー発表、携帯オーディオはトップ交代』
  21. ^ 1.[1]2011年1月6日記事。2.asahi.com2010年9月21日記事。3.BPCランキング 2010年8月18日記事。
    2009年・2010年調査とも、調査会社BCNランキングの「携帯オーディオプレーヤーのメーカー別販売台数シェア」による。
  22. ^ 「iPod」販売が不振=スマートフォンに需要シフトも
  23. ^ ソニー、カセット型ウォークマンの生産・販売終了 海外では継続。登場から約31年で2億2,000万台(AV Watch 2010年10月22日)
  24. ^ 「カセット」ウォークマン販売終了 デジタル化で30年の歴史に幕(SankeiBiz 2010年10月22日閲覧)
  25. ^ さらば「MDウォークマン」 ソニー、今秋生産終了(asahi.com 2011年7月8日)
  26. ^ カセットウォークマンの販売終了 共同通信社 2010年10月22日
  27. ^ MDウォークマン終了 ソニー、9月めどに 共同通信社 2011年7月7日
  28. ^ さらば「MDウォークマン」 ソニー、今秋生産終了朝日新聞 2011年7月8日閲覧)
  29. ^ ITmedia +D PCUPdate:“中国人による中国人のための”ウォークマンを日本人が使ってみた
  30. ^ 人類の歴史を変えた発明1001(ゆまに書房)
  31. ^ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース