SO-01E

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NTTドコモ Xperia AX SO-01E

SO-01E本体(ホワイト)前面。

SO-01E本体(ホワイト)背面。カメラ右下にFeliCaマークが刻印されている。
キャリア NTTドコモ
製造 ソニーモバイルコミュニケーションズ
発売日 2012年11月16日
概要
OS Android 4.0.4 → 4.1.2
CPU Qualcomm
Snapdragon S4
MSM8960 1.5GHz
(デュアルコア)
音声通信方式 3GFOMAW-CDMA
2GGSM
(3G:800/850/1700/2100
2G:850/900/1800/1900)
データ通信方式 3.9GXi
800/1500/2100
3G:FOMA HSDPA・HSUPA
2G:EDGE
無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)
形状 ストレート(タッチパネル
サイズ 約129 × 約65 × 約8.7 mm
質量 約120 g
連続通話時間 約460分(音声電話時・3G)
約440分(音声電話時・GSM)
連続待受時間 約480時間(静止時・3G)
約350時間(静止時・LTE)
約340時間(静止時・GSM)
内部メモリ RAM:1GB
ROM:16GB
外部メモリ microSD(2GBまで・ドコモ発表)
microSDHC(32GBまで・ドコモ発表)
日本語入力 POBox Touch 5.3
FeliCa FeliCa/NFC(決済対応)
赤外線通信機能 あり
Bluetooth 4.0[1]
放送受信機能 ワンセグ
FM放送
メインディスプレイ
方式 HD Reality Display
解像度 画素数:
HD(1280×720ピクセル
画素密度:
(342 ppi)
サイズ 約4.3インチ
表示色数 1677万7216色
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素数・方式 約1300万画素裏面照射型CMOS
Exmor R for mobile
機能 顔検出AF
1080p(FHD)撮影機能
手ブレ補正
3Dパノラマ撮影(静止画)
サブカメラ
画素数・方式 約31万画素CMOS
カラーバリエーション
Black
White
Pink
Turquoise
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

docomo with series Xperia AX SO-01E(ドコモ ウィズ シリーズ エクスペリア エーエックス エスオー ゼロイチイー)は、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のNTTドコモ向けスマートフォン。ドコモの第3.9世代移動通信システムXi)と第3世代移動通信システムFOMA)とのデュアルモード端末である。docomo with seriesのひとつ。

概要[編集]

Sony Xperia V (Sony LT25i) at IFA 2012

SO-03DおよびSO-05D(with)やSO-04DNEXT)の後継機種。グローバルモデルであるXperia Vを、日本国内に特化した仕様にしたモデルである。 OSはGoogle Android OS 4.0.4

キャッチコピーは「追求したのは、「自在」という感覚。」

仕様・特徴[編集]

日本国内向け仕様として、おサイフケータイFeliCaのほか、決済を含めNFCに対応)・ワンセグ赤外線に対応する。防水機能に対応しており、バッテリーの取り外しも可能(前後に発売されたSO-02ESO-02D、SO-03Dは取り外し不可)である。内部ストレージがグローバルモデルの8GBに対して2倍の16GBである。

デザインに関しては、側面部にSO-04Dのアークフォルムが踏襲されており、SO-05Dと同様、電源ボタンと音量/ズームキーが右側部に並んで配置されている(ボタン配置は逆)。本機種からソニー・エリクソン時代のシンボルマークが無くなっている。防水のため、イヤホンジャック及びUSBジャックにはカバーが付けられている。また、SO-05Dに引き続きアンテナは内蔵されていない。ワンセグ視聴の際にはイヤホンジャックにワンセグアンテナケーブル(SO01)を接続する必要がある。

PlayStation Certifiedに対応し、PlayStation Mobile対応アプリを使用出来る。

本機種からXperiaのUIが刷新された。通知エリアに配置されたボタンが2段構成となり、フライトモードや画面の自動回転、テザリングなどをワンタッチで設定できるようになった。「最近使ったアプリ」からXperia Tablet Sなどに採用されている「スモールアプリ」を呼び出せるようになった(スライドさせる事で削除可能)。ロック画面からクイック起動で画像・動画撮影が出来る機能も追加された。

電池パックを外したところに2つスロットがあり、miniUIMカードが下段、microSDが上段である。使用する電池パックは、海外のBA800にドコモ型番を附番した「電池パック SO08」を採用している。SO-04Dの電池パック同様、SONYブランドとなっている(SO-05Dの電池パックはSO-03Cと共通品だった関係で、ソニー・エリクソンブランドで出荷されている)。なお、上部端子がBA750とは逆で右側に配置されている。

なお、NOTTVおくだけ充電には対応していない。

auから同時期に発売されたSOL21とは、通信方式やデザイン、青色の設定色を除きほぼ同等の性能である(SOL21は、SO-05Dのようにスピーカー上部を境に下は開かない)。

Android 4.1での変更点[編集]

2013年6月11日にAndroid 4.1へのアップデートが開始された。アップデートに伴う変更点・機能の追加は以下の通り。

  • UIがXperia Zなど現行機種で採用されている「Experience Flow」へと変更。
  • アプリトレイ、ロック画面、ホーム画面等の設定方法の変更。
    • ホーム画面と同様に、アプリトレイにおいてもフォルダ管理が可能になる。
    • スライドロック画面の操作方法が縦方向にスワイプして解除する「スワイプロック」に変更。
    • フェイスアンロック機能にまばたきをしてロック解除する設定の追加。
    • ホーム画面のレイアウトを確認しながらウィジェットやアプリを配置することができるようになる。
    • ホーム画面の追加と削除が可能になる(最大7つまで)。
    • 「全アプリ終了」により、起動中のアプリケーションを一括で終了させることができるようになる。
  • 通知バーの機能強化
    • ピンチ操作で表示サイズの変更ができるようになる。
    • カレンダーの通知において、「スヌーズ」「解除」「ゲストへEメール」の操作が可能となる。
    • スクリーンショットを通知エリアでプレビュー表示することが可能となる。また、プレビュー画面からメールやSNSにシェア(共有)することもできるようになる。
  • カメラ機能の強化
  • IMEがPOBox Touch 5.3から5.4へとバージョンアップされる。

搭載アプリ[編集]

主な機能[編集]

主な対応サービス
タッチパネル加速度センサー Xi[2]FOMAハイスピード[3] Bluetooth DCMXおサイフケータイNFCかざしてリンク赤外線トルカ
ワンセグ[4]モバキャス メロディコール テザリング WiFi IEEE802.11a/b/g/n
GPS ドコモメール電話帳バックアップ デコメールデコメ絵文字デコメアニメ iチャネル
エリアメール/ソフトウェアーアップデート自動更新 デジタルオーディオプレーヤー(WMA)(MP3他) GSM3GローミングWORLD WING フルブラウザFlash Player
Google Play/dメニュー/dマーケット GmailGoogle TalkYouTubePicasa バーコードリーダ名刺リーダ ドコモ地図ナビGoogle Mapsストリートビュー

歴史[編集]

  • 2012年8月29日 - ドイツの家電展示会「IFA 2012」にてソニーモバイルコミュニケーションズよりグローバルモデル発表。ただしこの時の名称はXperia Vだった。
  • 2012年10月1日 - CEATECにて先行展示。
  • 同日 - ソニーモバイルコミュニケーションズより発表。
  • 2012年10月11日 - NTTドコモより発表。
  • 2012年11月1日 - 事前予約開始。
  • 2012年11月16日 - 発売開始[5]
  • 2013年5月8日 - Android 4.1バージョンアップ対象機種に選定される[6]
  • 2013年6月11日 - Android 4.1へアップデート開始[7][8]

アップデート・不具合など[編集]

2012年11月28日のアップデート[7]
  • 特定のエリア環境(特に東京23区内)において、携帯電話(本体)が電源断・再起動する不具合を修正する。
  • タッチパネルの一部が反応しない不具合を修正する。
  • 「Playブックス」が追加される。
  • ビルド番号が9.0.G.0.238から9.0.G.0.247となる。
2013年1月31日のアップデート[7]
  • 電源キーを押してもスリープモードから復帰せず、画面が表示されない不具合を修正する[9]
  • ビルド番号が9.0.G.0.247から9.0.G.1.76となる。
2013年3月21日のアップデート[7]
  • NFC(Type A/B)方式のおサイフケータイ対応サービスに対応[10]
  • しゃべってコンシェルでアラームを設定すると、アラームが鳴動しない不具合を修正する。
  • ビルド番号が9.0.G.1.76から9.0.G.1.108となる。
2013年6月11日のアップデート(OSバージョンアップ)[7][11]
  • 本機特有の主な変更点
    • Xperia ホームのアプリトレイでアプリをフォルダ管理できるようになる。
    • ロック解除方法にスワイプ機能を追加。
    • タスク管理画面で起動中のアプリを全終了できるボタンが追加される。
    • カメラUIの改善。停止画・動画がモード切替なしで撮影でき、インカメラ・フロントカメラの切替ボタンも追加される。
    • POBox Touchキーボードでのサイズ調整ができるようになる。
    • 「ダイアルと連絡先」のデザインの変更。
  • Android 4.1における共通の変更点
    • Android OS全体で、表示速度とタッチ反応が向上。
    • Google Nowへの対応。
    • ステータスバーから次のアクションが可能に。
  • ドコモ共通の変更点
    • データ保管BOXへ対応。
  • 不具合修正
    • 位置情報が付与された静止画がギャラリーで正常に表示されない場合がある。
  • ビルド番号が9.0.G.1.108から9.1.C.0.473となる[12]
2013年6月26日のアップデート[7]
  • 一部のゲームアプリの音声に雑音が入る場合がある不具合を修正する。
  • ビルド番号が9.1.C.0.473から9.1.C.0.475となる。
2013年9月19日のアップデート[7]
  • 充電中に電池残量が正しく表示されない場合がある不具合を修正する。
  • ビルド番号が9.1.C.0.473、9.1.C.0.475から9.1.C.1.103となる。

おサイフケータイに関する不具合[編集]

iD及びnanacoにおいて決済サービスなどが使えない不具合が発生している[13][14]。調査の結果、店舗に設置された特定の読み取り機と端末との相性によるものが原因としており、エラーになった場合別のかざし方を何度か試すことで正常に読み取れると、かざし方と合わせて案内している[15]。また、この不具合に対するアップデートの提供もないとしている[16]

脚注[編集]

  1. ^ 対応プロファイル:HSP、HFP、OPP、SPP、HID、A2DP、AVRCP、PBAP、PAN、HDP、PXP、DID
  2. ^ 受信時:100Mbps/送信時:37.5Mbps
  3. ^ 受信時:14Mbps/送信時:5.7Mbps
  4. ^ 連続視聴時間:約300分
  5. ^ 報道発表資料 : 「docomo with series Xperia AX SO-01E」を発売 | お知らせ | NTTドコモ
  6. ^ ドコモからのお知らせ : Android(TM)4.1、Android(TM)4.2へのバージョンアップ予定製品について | お知らせ | NTTドコモ
  7. ^ a b c d e f g Xperia(TM) AX SO-01Eの製品アップデート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
  8. ^ NTTドコモより発売中の『Xperia™ AX』 Android™ 4.1対応 OSバージョンアップのお知らせ
  9. ^ ドコモ、5メーカー6モデルを対象にソフト更新開始,ケータイWatch,2013年1月31日
  10. ^ miniUIMカードのVer.5(ピンク色)への交換が必要。
  11. ^ Xperia(TM) AX SO-01E[Android 4.1 OSバージョンアップ]| ソニーモバイルコミュニケーションズ
  12. ^ 2013年3月21日に配信されたアップデートを実施しないとOSバージョンアップは不可。
  13. ^ 【お詫び】XperiaTM AX SO-01Eをご利用のお客様へ インフォメーション|ドコモの「iD」
  14. ^ 電子マネー nanaco 【公式サイト】 :【お詫び】NTTドコモ Xperia(TM) AX SO-01E 及び au Xperia(TM) VL SOL21をご利用のお客さまへ
  15. ^ XperiaTM AX SO-01Eのおサイフケータイご利用上の注意について(PDF)
  16. ^ ドコモとKDDI、Xperia AX/VLでおサイフケータイを利用できない場合の回避策を案内,ITmedia,2012年12月18日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]