DCMX

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DCMX(ディーシーエムエックス)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下「ドコモ」)のクレジットサービス。

クレジットカードが発行されるDCMXクラシックカード)、DCMX GOLDゴールドカード)と、クレジットカードを発行せずiDおサイフケータイ)のみでドコモ利用料金と合算請求となるDCMX miniの3タイプがある。

ブランド発表時には、プロトタイププラチナカードブラックカードが存在したが[1]2014年現在の提供有無は不明。

概要[編集]

2005年4月に、おサイフケータイを用いたクレジットサービスを開発する事を一つの目的としてドコモが三井住友カード(以下「SMC」)の株式の34%を取得し、共同開発でiDやDCMXサービスを開始した。

同年12月1日から開始したiDは、ドコモのおサイフケータイ向けの「クレジット決済規格(ブランド)」としてのサービスである。対して、DCMXは一般のクレジットカード発行会社と同じ発行会社(イシュア)という立場となり、旧ドコモグループ各社がクレジットカード業に進出した。iDサービスの視点から見れば、利用できるイシュアにドコモの「DCMX」が加わったことになる。

「DCMX」そのものはドコモが提供するサービスであるが、「DCMXカード」「DCMX GOKD」の審査・請求業務とカード及びiD利用に関わるインフラそのものは、SMCのアウトソーシング(バックオフィス受託)によって行われている。NTTドコモとして業務を行うので、表向きにはSMCの社名が出ない。なお、DCMXセンター(コールセンター)はドコモ自社の運営であり、DCMX延滞時の債権回収業務はニッテレ債権回収に委託している[2]

NTTドコモとクレジット分野の関わりは、2002年9月から提携カードとしてクレジットカード会社8社から発行していた「ドコモカード」があり(2010年までに終息)、ショッピング決済でのドコモポイント積算やケータイ補償など大半の特徴はDCMXに引き継がれた。電子マネー分野では、2003年から2004年にかけてVISA InternationalとVISA発行会社のSMC・当時の日本信販(現三菱UFJニコス)等と共同で赤外線通信機能が付いたiアプリ対応電話機を用いたクレジットサービスVISAッピと、2004年にはジェーシービーと旧ドコモ地域会社との共同で、iモードFelicaを用いた少額決済QUICPayモバイル)の実用化テスト実施がある。

ブランディング[編集]

DCMXのブランディングは、iDに続いてアートディレクター水野学が担当した。ドコモ側のブランド戦略による「格好良いカード」のコンセプトに基づいて、歴史のある欧州金融機関をモチーフにした王冠エンブレムを中心に、カード券面や申込書・明細書の他、DCMX向きのiD端末などDCMXに関わるほとんどのデザインを手がけている。

ネーミングも水野によるもので、DCMXは、DoCoMo Xを意味し、「ドコモ(DoCoMo) のクレジットサービスが、これからクレジット業界で大きく羽ばたいていく(X=未知数、希少な価値)」との期待を込めて名づけられたという[3]

会員数[編集]

2009年8月24日、総会員数が1,000万を突破[4]

2013年9月現在、DCMX、DCMX GOLDの会員数は約1,508万2013年12月現在、DCMX miniの会員数は約1,986万(月間決済件数は約2,030万件)となっている[5]

入会条件[編集]

DCMX mini、DCMX及びDCMX GOLDを申し込む場合は、次の様な条件を満たす必要があること。

  • 個人名義であること(法人不可)。
  • iモードまたはspモードが利用出来る携帯電話番号の利用者(DCMX mini)。
  • 未成年者の場合は、その親権者または後見人の同意を得ていること。
  • その他、ドコモが定める条件を満たすこと等。

DCMX mini の場合は中学生以上、DCMXの場合は高校生を除く18歳以上でなければ申し込めない。また、クレジットカードとして属性や個人信用情報照会結果を勘案した入会審査に通らなければ利用する事は出来ない。

入会審査[編集]

DCMX mini[編集]

DCMXminiをiモード上で申し込む場合、その申込を行った契約回線のドコモ利用料金(端末の割賦支払を含む)支払状況を自動照会し、審査時点で支払期限を過ぎた未払金がなければ原則的に審査可決とし、DCMX・iDアプリをダウンロードした時点で利用ができる様になる。

なお、iモード上の入会申込では、契約者が20歳以上の個人・支払方法が請求書または口座振替でなければ入会申込画面に進めない様になっている。

審査方法が簡便なのは、入会時の限度枠が1万円と少額であることと、ドコモがかねてから目をつけていた「携帯電話の利用料金は毎月支払うものであり、貸倒リスクが少ない点」があるからとされる[6]。個人信用情報機関は参照せず、サービスを提供するドコモがリスクを負うこととなる。

DCMX[編集]

DCMXは通常のクレジットカードと同じく入会審査が行われ、利用特典等が制限されるがドコモ契約者以外も申し込み可能となっている。

ドコモ利用代金の支払い状況の他にも、各々の信用状況によっては審査が否決となる場合もある。クレジットカード#入会についてを参照

各サービスの特徴[編集]

DCMX mini[編集]

  • ドコモの902iSシリーズ以降のFOMA端末と、おサイフケータイ搭載のドコモ スマートフォンでは、サービスの利用に必要なDCMXアプリとiDアプリが初期インストールされており、DCMXアプリから申し込みを行うことで3分程度で利用可能となる。また、902iシリーズ以前の携帯電話では、i-modeからの申し込みとなる。審査完了までの時間は1分程度ときわめて早い。その後、所定のiアプリダウンロード(現在ダウンロードにかかるパケット通信料は無料。終了時期は未定)の上、カード情報の設定を行った後、利用可能となる。いずれの場合でもネットワーク暗証番号の入力が必要となる。ドコモショップでも申込可能。
  • 年会費は無料。
  • 月に最大1万円まで利用する事が出来る。利用代金は電話料金と合わせて請求される。また、使用状況や支払状況などを判断した上でドコモが自動で審査を行い、3万円に増額を行うことも可能。
  • クレジットカード(プラスチックカード)は発行されず、iDの加盟店のみで利用する事が出来る。通販などで利用する機能は備えていない。
  • 支払方法は一括払のみで、ポイントサービスはない。
  • 利用料金の取消を行っても、取消した金額分の再利用ができない。つまり、1万円の買い物を行って1万円全額取消しても、再利用はできないシステムである。

DCMXカード[編集]

  • 年会費は原則無料である。ただし、ドコモが定める1年間の期間中に1度もショッピング決済がなかった場合、次年度に税込1,312円の年会費が発生する。
  • クレジットカードも発行される。ドコモ利用料金を支払う事も出来る。
  • クレジットカードの国際ブランドはMasterCard。指定があればVISAを選ぶ事が出来る。両方所持(VJAでのデュアル発行)はできない。
  • 支払方法として分割払やリボルビング払も選択可能で、利用額に応じてドコモポイントがたまる特典がある。
  • iD(アットバンク限定、2013年12月15日取扱終了)およびDCMXカードによるキャッシングも利用できる。なお、審査によって付帯されない場合がある。
  • DCMX ETCカード(条件付年会費無料)を追加発行することができる。

DCMX GOLD[編集]

ゴールドカードとして、DCMXカードのサービスにおいて以下の変更がある。(2012年3月1日以降 [7]

  • 年会費は10,500円(税込)、家族カード1枚目無料、家族カード2枚目以降1,050円(税込)/枚
  • ドコモプレミアクラブで、プレミアステージまたはプレミアステージ+αに優待
  • ケータイ購入ご優待券(入会1年以内5,250円、入会2年目以降は利用100万円以上)
  • 最新ケータイ先行予約、発売日お届け
  • DCMXケータイ補償(最大10万円補償、補償期間2年間)
  • ゴールドレーン(特定のドコモショップでの優先対応)
  • DCMXゴールドデスク(専用電話窓口)
  • 国内空港ラウンジ無料
  • 海外旅行保険(最大1億円)
  • 海外航空便遅延費用特約
  • 国内旅行保険(最大5千万円)
  • 国内航空便遅延費用特約
  • お買い物あんしん保険(年間300万円)
クレジットカード利用
  • VISAまたはMasterCardとして世界中で利用できる他、DCMXを契約している回線のドコモ利用代金およびクレジットカード払いに対応する公共料金の支払いも可能である。
  • VJA加盟会社(ライセンス的にはSMC)として、Edyバリューのオンラインチャージが可能。
iD利用
  • 三井住友カード iDと同じクレジットカード一体型は、2014年度中に提供予定[8]
  • 定められた総限度額の範囲内でショッピング利用は、決済一回あたり20万円まで利用できる。
利用方法についてはiD (クレジット決済サービス)を参照。

主な付帯サービス[編集]

現在、クレジット利用に関わるサービスのほとんどはSMCの「クラシックカード」並びに「ゴールドカード」の制度を名称などカスタマイズして提供している。ポイントサービスはVJAの「ワールドプレゼント」では無く、ドコモポイントが契約者回線に対して積算される。

Member's Menu
  • DCMXサイト上のWebサービス。メニューの殆どはSMCおよびVJAの「Vpass」に準拠している。
ショッピングのリボルビング・分割払い

分割払いの回数は、3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回払いがある。

  • こえたらリボ(SMCの「安心オプション」と同一)
  • 元金定額(DCMXのリボ払いは元金定額リボルビング方式となる。SMC・VJA各社の「リボ21」と同一。)
キャッシング

おサイフケータイではiDに対応したATMであるアットバンクにて、カード利用は国内ではVJAグループ発行会社のカードが扱える各種CD・ATMで、海外ではVISAカードの場合PLUS、MasterCardの場合はCirrusに対応した箇所で利用可能。

  • キャッシングリボ(SMC・VJAのサービスと同一のカードローン
  • キャッシング一括(翌月一括払い型のキャッシング。融資利率はSMCと異なり年18%。)
その他オリジナルサービス

沿革[編集]

  • 2005年11月8日 - ドコモがiDを発表。
  • 2005年12月1日 - iD提供開始。当初は、「三井住友カードiD」のみで利用できた。
  • 2006年4月4日 - ドコモがDCMXを発表。
  • 2006年4月28日 - DCMX miniがスタート。
  • 2006年5月26日 - DCMXがスタート。
  • 2006年5月28日 - DCMX miniの申し込みが15万を突破。
  • 2006年7月末 - DCMX(miniを含む)の会員数が52万を突破。
  • 2006年9月27日 - DCMX(miniを含む)の会員数が約80万を突破。
  • 2006年11月12日 - DCMX(miniを含む)の会員数が約100万を突破。
  • 2007年4月23日 - DCMX GOLD、DCMX ETCカードがスタート。
  • 2007年7月 - DCMX(miniを含む)の会員数が300万を突破。
  • 2008年2月 - DCMX(miniを含む)の会員数が500万を突破
  • 2009年8月24日 - DCMX(miniを含む)の会員数が1,000万人を突破

DCMXを提供していた旧ドコモグループ各社[編集]

NTTドコモが地域会社として運営されていた2008年6月までは、DCMXカードを提供する会社(提供会社)が当時のDCMX利用規約第2条の規定に従い次の基準によって決定されるため、FOMAとDCMXとで契約する旧ドコモグループ各社が異なる場合があった。DCMX mini の場合、DCMX mini利用規約第1条第3項の規定により必ず一致する。なお、2008年7月の地域会社のNTTドコモ(中央)への合併後は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが提供会社となっている。

  • 契約申込者が届出携帯電話番号の契約名義人である場合は、原則として届出携帯電話番号に係る携帯電話サービスを提供する旧ドコモグループ各社が提供会社となる。
  • 契約申込者が届出携帯電話番号の契約名義人でない場合は、契約申込時に届け出た住所電気通信事業の営業区域としている旧ドコモグループ各社が提供会社となる。

旧ドコモグループ各社の貸金業の規制等に関する法律における登録番号、及び旧ドコモグループ各社の電気通信事業の営業区域(電気通信事業法における業務区域)は次表の通りである(電気通信事業の営業区域欄の太字は、旧ドコモグループ各社の本社が所在した都道府県を示す)。現在の株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録番号は、「関東財務局長(2)第01421号」となっている。

社名 登録番号 電気通信事業の営業区域
エヌ・ティ・ティ・ドコモ北海道 北海道財務局長(1)第00070号 北海道
エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北 東北財務局長(1)第00149号 青森県岩手県宮城県秋田県山形県及び福島県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ 関東財務局長(1)第01421号 茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県山梨県及び長野県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ東海 東海財務局長(1)第00162号 岐阜県静岡県愛知県及び三重県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸 北陸財務局長(1)第00049号 富山県石川県及び福井県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西 近畿財務局長(1)第00800号 滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県及び和歌山県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ中国 中国財務局長(1)第00135号 鳥取県島根県岡山県広島県及び山口県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国 四国財務局長(1)第00089号 徳島県香川県愛媛県及び高知県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ九州 福岡財務支局長(1)第00165号 福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県及び沖縄県

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ NTTドコモ、クレジットサービス“DCMX”立ち上げを発表(ASCII.jp, 2006年4月4日)
  2. ^ [1]
  3. ^ [2][3][4][5]
  4. ^ ドコモのクレジットサービス「DCMX」の会員数が全国で1,000万会員を突破(報道発表資料 | NTTドコモ, 2009年8月25日)
  5. ^ iPhoneでも「iD」で支払い、「DCMX」向けにプラスチックカード(ケータイ Watch, 2014年1月22日)
  6. ^ 岩田昭男「ドコモが銀行を追い抜く日」2006年PHP出版
  7. ^ DCMX GOLDのサービス、年会費改定に関する重要なお知らせ(NTTドコモ, 2012年2月1日)
  8. ^ 「iD」かざして便利にお買い物♪(DCMX | NTTドコモ)

外部リンク[編集]