DCMX
DCMX(ディーシーエムエックス)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下「ドコモ」)のiD(おサイフケータイ)を用いたクレジットサービスである。クレジットカード(DCMXカード)が発行されるDCMX・DCMX GOLDと、クレジットカードを発行しないDCMX miniの3タイプがある。
2009年8月24日時点で会員数が1,000万契約を突破している。
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[編集] 概要
2005年4月に、おサイフケータイを用いたクレジットサービスを開発する事を一つの目的としてドコモが三井住友カード(以下「SMC」)の株式の34%を取得し、共同開発でiDやDCMXサービスを開始する事となる。
同年12月1日から開始したiDは、ドコモのおサイフケータイ向けの「クレジット決済規格(ブランド)」としてのサービスであった。しかし、DCMXは一般のクレジットカード発行会社と同じ発行会社(イシュア)という立場となり、旧ドコモグループ各社がクレジットカード業に進出した事となった。iDサービスの視点から見れば、利用できるイシュアにドコモの「DCMX」が加わったことになる。
「DCMX」そのものはドコモが提供するサービスであるが、クレジットカードが付帯する「DCMX」の審査・請求業務とカード利用に関わるインフラそのものは、SMCのアウトソーシング(バックオフィス受託)によって行われている。NTTドコモとして業務を行うので、表向きにはSMCの社名が出ない。なお、DCMX延滞時の債権回収業務は、三井住友フィナンシャル・グループのSMBC債権回収が受託している。
旧ドコモグループ全体にとってのクレジットは、2002年9月から提携カードとしてドコモカードを発行し、2003年から2004年にかけてVISA InternationalとVISA発行会社のSMC・当時の日本信販(現三菱UFJニコス)等と共同で赤外線通信機能が付いたiアプリ対応電話機を用いたクレジットサービスVISAッピを、2004年にはジェーシービーと旧ドコモ地域会社との共同で、iモードFelicaを用いた少額決済(QUICPayモバイル)の実用化テストを実施した。
[編集] ブランディング
DCMXのブランディングは、iDに続いてアートディレクターの水野学が担当した。ドコモ側のブランド戦略による「格好良いカード」のコンセプトに基づいて、歴史のある欧州の金融機関をモチーフにした王冠のエンブレムを中心に、カード券面や申込書・明細書の他、DCMX向きのiD端末などDCMXに関わるほとんどのデザインを手がけている。
ネーミングも水野によるもので、DCMXは、DoCoMo Xを意味し、「ドコモ(DoCoMo) のクレジットサービスが、これからクレジット業界で大きく羽ばたいていく(X=未知数、希少な価値)」との期待を込めて名づけられたという。[1][2][3][4]
[編集] 入会について
DCMX GOLD及びDCMX並びにDCMX miniを申し込む場合は、次の様な条件を満たす必要がある。
- 個人名義である。
- 未成年者の場合は、その親権者又は後見人の同意を得ている。
- (DCMX mini のみ) 携帯電話の料金の支払方法が請求書(払込書・ドコモ料金窓口払い)、口座振替、またはDCMXカード決済である(DCMX以外のクレジットカードで決済している場合は不可)。
以上の様な条件を充たしていたとしても、DCMX mini の場合は中学生以上、DCMXの場合は高校生を除く18歳以上でなければ申し込む事は出来ない。また、クレジットカードとして属性や個人信用情報照会結果を勘案した入会審査に通らなければ利用する事は出来ない。
[編集] 入会審査
[編集] mini
DCMXminiをiモード上で申し込む場合、その申込を行った契約回線の(ドコモ利用代金)支払状況を自動照会し、審査時点で支払期限を過ぎた未払金がなければ原則的に審査可決とし、DCMX・iDアプリをダウンロードした時点で利用ができる様になる。
なお、iモード上の入会申込では、契約者が20歳以上の個人・支払方法が請求書または口座振替でなければ入会申込画面に進めない様になっている。
審査方法が簡便なのは、入会時の限度枠が1万円と少額であることと、ドコモがかねてから目をつけていた「携帯電話の利用料金は毎月支払うものであり、貸倒リスクが少ない点」があるからとされる[1]。個人信用情報機関は参照せず、サービスを提供するドコモがリスクを負うこととなる。
[編集] DCMX
DCMXは通常のクレジットカードと同じく入会審査が行われる。ドコモ利用代金の支払い状況の他にも、各々の信用状況によっては審査が否決となる場合もある。クレジットカード#入会についてを参照
[編集] 各サービスの特徴
[編集] DCMX mini
- ドコモの902iSシリーズ以降のFOMA端末と、おサイフケータイ搭載のドコモ スマートフォンでは、サービスの利用に必要なDCMXアプリとiDアプリが初期インストールされており、DCMXアプリから申し込みを行うことで3分程度で利用可能となる。また、902iシリーズ以前の携帯電話では、i-modeからの申し込みとなる。審査完了までの時間は1分程度ときわめて早いが、その後、所定のiアプリをダウンロード(現在ダウンロードにかかるパケット通信料は無料。終了時期は未定)の上、カード情報の設定を行った後、利用可能となる。いずれの場合でもネットワーク暗証番号の入力が必要となる(ドコモショップでも申込可能)。
- 年会費は無料。
- 月に最大1万円まで利用する事が出来、利用代金は電話料金と合わせて請求される。また、使用状況を判断した上でドコモが自動で審査を行い、3万円に増額を行うことも可能。
- クレジットカード(プラスチックカード)は発行されず、iDの加盟店のみで利用する事が出来る。通販などで利用する機能は備えていない(同様のサービスでソニーファイナンスインターナショナルの「eLIOオーダー」が存在する)。
- 支払方法は一括払のみで、ポイントサービスはない。
- 利用料金の取消を行っても、取消した金額分の再利用ができない。つまり、 1万円の買い物を行って1万円全額取消しても、再利用はできないというシステムである。
[編集] DCMX
- 年会費は DCMX mini と同じく無料である。但し、1年の間に1回も利用がなかった場合、次年度に税込1,312円の年会費が掛かる。
- クレジットカードも発行される。従って、携帯電話の料金をこれで支払う事も出来る。
- クレジットカードの国際ブランドは、VISA及びMasterCardから選ぶ事が出来る。両方所持(デュアル発行)はできない。
- 支払方法として分割払やリボルビング払も選択可能で、利用額に応じてドコモポイントがたまる特典がある。
- iD(アットバンク限定)およびDCMXカードによるキャッシングも利用できる(審査によって付帯されない場合がある)。
- ETC用のカードも発行することができる。
- クレジットカード利用
- VISAまたはMasterCard利用として、世界中で利用できる他、DCMXを契約しているFOMA回線の利用代金およびクレジットカード払いに対応する公共料金の支払いも可能である。
- VJA加盟会社(ライセンス的にはSMC)として、Edyバリューのオンラインチャージが可能。
- iD利用
- 定められた総限度額の範囲内でショッピング利用は、決済一回あたり20万円迄利用できる。
- how toについてはiD (クレジット決済サービス)を参照。
[編集] 主な付帯サービス
現在、クレジット利用に関わるサービスのほとんど(下記を除く)はSMCの「クラシックカードA」並びに「ゴールドカード」に準拠している(海外旅行傷害保険なども同様に付帯)。但しポイントサービスは「ワールドプレゼント/GradeOne」では無く、ドコモポイントが積算される。
- Member's Menu
- DCMXサイト上のWebサービス。メニューの殆どはSMCおよびVJAの「Vpass」に準拠している。
- ショッピングのリボルビング・分割払い
分割払いの回数は、3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回払いがある。
- こえたらリボ(SMCの「安心オプション」と同一)
- 元金定額(DCMXのリボ払いは元金定額リボルビング方式となる。SMC・VJA各社の「リボ21」と同一。)
おサイフケータイではiDに対応したATMであるアットバンクにて、カード利用は国内ではVJAグループ発行会社のカードが扱える各種CD・ATMで、海外ではVISAカードの場合PLUS、MasterCardの場合はCirrusに対応した箇所で利用可能。
- キャッシングリボ(SMC・VJAのサービスと同一のカードローン)
- キャッシング一括(翌月一括払い型のキャッシング。融資利率はSMCと異なり年18%。)
- その他オリジナルサービス
- ケータイ補償(ドコモカードの付帯サービスと同一、ケータイ補償お届けサービスとは別)
- WORLD WING端末(3GSM携帯電話)の無料レンタル
- 海外旅行保険(2011年6月29日以降はDCMX GOLD会員のみが対象となった)
[編集] 沿革
- 2005年11月8日 - ドコモがiDを発表。
- 2005年12月1日 - iD提供開始。当初は、「三井住友カードiD」のみで利用できた。
- 2006年4月4日 - ドコモがDCMXを発表。
- 2006年4月28日 - DCMX miniがスタート。
- 2006年5月26日 - DCMXがスタート。
- 2006年5月28日 - DCMX miniの申し込みが15万を突破。
- 2006年7月末 - DCMX(miniを含む)の会員数が52万を突破。
- 2006年9月27日 - DCMX(miniを含む)の会員数が約80万を突破。
- 2006年11月12日 - DCMX(miniを含む)の会員数が約100万を突破。
- 2007年4月23日 - DCMX GOLD、DCMX ETCカードがスタート。
- 2007年7月 - DCMX(miniを含む)の会員数が300万を突破。
- 2008年2月 - DCMX(miniを含む)の会員数が500万を突破
- 2009年8月24日 - DCMX(miniを含む)の会員数が1,000万人を突破
[編集] DCMXを提供していた旧ドコモグループ各社
DCMX(DCMX GOLD を含む)の場合、DCMXサービスを提供する会社(提供会社)は、DCMX利用規約第2条の規定に従い、次の基準によって決定される為、FOMAとDCMXとで契約する旧ドコモグループ各社が異なる場合があった(DCMX mini の場合、DCMX mini利用規約第1条第3項の規定により必ず一致する)。なお、2008年7月以降、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが提供会社となっている。
- 契約申込者が届出携帯電話番号の契約名義人である場合は、原則として届出携帯電話番号に係る携帯電話サービスを提供する旧ドコモグループ各社が提供会社となる。
- 契約申込者が届出携帯電話番号の契約名義人でない場合は、契約申込時に届け出た住所を電気通信事業の営業区域としている旧ドコモグループ各社が提供会社となる。
旧ドコモグループ各社の貸金業の規制等に関する法律における登録番号、及び旧ドコモグループ各社の電気通信事業の営業区域(電気通信事業法における業務区域)は次表の通りである(電気通信事業の営業区域欄の太字は、旧ドコモグループ各社の本社が所在した都道府県を示す)。現在の株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録番号は、「関東財務局長(2)第01421号」となっている。
| 社名 | 登録番号 | 電気通信事業の営業区域 |
|---|---|---|
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ北海道 | 北海道財務局長(1)第00070号 | 北海道 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北 | 東北財務局長(1)第00149号 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 関東財務局長(1)第01421号 | 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県及び長野県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ東海 | 東海財務局長(1)第00162号 | 岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸 | 北陸財務局長(1)第00049号 | 富山県、石川県及び福井県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西 | 近畿財務局長(1)第00800号 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県及び和歌山県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ中国 | 中国財務局長(1)第00135号 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県及び山口県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国 | 四国財務局長(1)第00089号 | 徳島県、香川県、愛媛県及び高知県 |
| エヌ・ティ・ティ・ドコモ九州 | 福岡財務支局長(1)第00165号 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県及び沖縄県 |
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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