α (カメラ)

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α(アルファ)は、ミノルタが開発しコニカミノルタホールディングスからソニーに引き継がれたレンズ交換式デジタル一眼レフカメラのブランド名である。

目次

[編集] ソニーαシステム

2006年初頭のコニカミノルタによるカメラ事業撤退に伴い、αマウントシステムをはじめとしたデジタル一眼レフ関連事業が一括してソニーへと譲渡された。ソニーはαブランドとしてこのデジタル一眼レフシステムをワールドワイドに展開している。

旧ミノルタ時代、αシリーズはヨーロッパではDynax、北米大陸ではMaxxumとしてブランド展開してきた。αというブランドは日本とアジア地域のみで展開してきたものである。そのために欧米ではαというネーミングにブランド力はない。それでもコニカミノルタの事業をソニーが受け継いだということで、かなりのインパクトを持って受け入れられているようである。

ソニーに旧コニカ・旧ミノルタの技術者もその多くが吸収雇用されており、それぞれが培ってきた一眼レフカメラの技術や光学テクノロジーをベースにCCDイメージセンサの開発やCyber-shot画像エンジンなどのソニーの技術を活かしたシステムとなっている。特にコニカミノルタ時代には自社技術として持ち得なかった半導体技術をソニーから大幅に取り入れられたことで、デジタルカメラとして大きく進歩した部分があるという。

品名 位置付け 使用センサー センサーサイズ 画素数 ライブビュー 発売価格(円) 発表日 発売状況
DSLR-A100 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,020万画素 非対応 100,000 2006年6月9日 生産終了
DSLR-A200 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,020万画素 非対応 59,800 2008年1月7日 生産終了
DSLR-A300 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,020万画素 対応 69,800 2008年7月7日 生産終了
DSLR-A350 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,420万画素 対応 89,800 2008年2月1日 生産終了
DSLR-A700 中級機 Exmor CMOS APS-C 1,224万画素 非対応 178,000 2007年9月6日 現行(2009年中に後継機発表予定)
DSLR-A900 上級機 Exmor CMOS Full size 2,460万画素 非対応 328,000 2008年9月10日 現行
DSLR-A230 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,020万画素 非対応 49,800 2009年6月25日 現行
DSLR-A330 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,020万画素 対応 64,800 2009年6月25日 現行
DSLR-A380 入門機 Super HAD CCD APS-C 1,420万画素 対応 84,800 2009年6月25日 現行

[編集] 第1世代αシリーズ

[編集] α100

SONY α100

2006年7月21日にソニーαの第一弾、1020万画素のCCDを搭載したα100を発売した。コニカミノルタ時代のαSweet DIGITALの後継機となるモデルである。コニカミノルタの技術が大幅に受け継がれており、メニューなどはほぼαSweet DIGITALと同一のものが搭載されている。また、コニカミノルタが開発したCCDシフト方式の手ぶれ補正機構をボディに内蔵しており、すべてのレンズで手ぶれ補正機構の恩恵を受けられる。過去のレンズ資産活用という点で他社に対しての優位点として挙げられる。

また、ローパスフィルターに静電気対策を施したコーティングを行った上で、手ぶれ補正機構を動作させることによって埃を落とすという「アンチダストシステム」も実現させている。このほこり対策はペンタックスも同様の機構を搭載して追随している[1]。生産完了品。

[編集] 第2世代αシリーズ

[編集] α200

2008年2月15日発売。α100の後継機。α700と同等のシステムを一部使用しているため、AF速度や手ぶれ補正機構、ノイズ、メニューの操作性、ISO値等を改善しながらも低価格に抑えている。イメージセンサは1020万画素のCCDを採用。USBを使いソニー製液晶テレビに接続できる「ブラビア プレミアムフォト」にも対応している。

[編集] α300

発表当初は、日本国内では市場未投入。α200にライブビューを搭載したモデル。 →2008年7月17日より日本でも発売された。

[編集] α350

α350

2008年3月7日発売の入門機。外観はα200と非常に似ており一部スペックも同じだが、ライブビューを搭載し、背面モニターの向きを上下に振れるのが特徴である。他社のライブビューと違い専用のCCDを搭載しており従来通りのAFシステムを使用できる上、撮影時以外でミラーを上げる必要がないため、光学ファインダーを覗いた時と同じタイミングで撮影することが可能である。その他のα200との違いとして、イメージセンサに1420万画素のCCDを採用しているのと、連写速度が光学時は秒2.5コマ(α200は秒3コマ)、ライブビュー時は秒2コマということが挙げられる。

[編集] α700

α700

2007年11月9日に第二弾、1,224万画素CMOSセンサー「Exmor」を搭載したα700を発売した。前機種のα100が入門機だったのに対し、このα700はハイアマチュア機と位置づけられ、コニカミノルタ時代のα-7 DIGITALの後継機といえる。ノイズ軽減、高精度・高速オートフォーカス機能を搭載。CMOSシフト方式の手ぶれ補正機構アンチダスト機能を採用し、ミノルタ/コニカミノルタ製αレンズでも問題なく動作する。防塵防滴モデルである。画像処理エンジン「BIONZ」も新開発の物に変わり、Dレンジオプティマイザーの改良も施した。またデジタル一眼レフカメラとしては初めてとなる16:9サイズでの撮影が可能となり、HDMI端子を搭載することでソニー製液晶テレビBRAVIAとの連携も可能とした。シャッター音もソニーのオーディオ事業部とのコラボレーションによるものとなった。

[編集] α900

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「αの最高峰」の名の下、ハイアマチュア層向けに造られた機体。2008年10月23日に発売された。2007年PMA07にミドルレンジ機(後のα700)と同時でモックアップとして初御目見えしていたが、発表当時は外見と手ぶれ補正機構を搭載する事以外、全く不明であったため「イメージセンサーがフルサイズかどうか?」という話題が持ちきりだった。そして噂通り2008年PMA08で35mmフルサイズ2,481万画素(有効2,460万画素)CMOSセンサー「Exmor」を採用し、2008年中に発売すると表明。9月10日には正式にDSLR-A900として発表された。ファインダー視野率約100%を達成するとともに、倍率約0.74倍を実現するために大型ガラスペンタプリズムを採用しているため、ペンタ部分が尖っているのが特徴的である。また、αシリーズとしては初めて、レンズごとに合焦位置を前後に微調整できる機能や、さまざまな機能の設定効果を撮影前に液晶モニターで確認できるインテリジェントプレビュー機能が搭載されている。

[編集] 第3世代αシリーズ

[編集] α230

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2009年6月25日発売。α200の後継機。

[編集] α330

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2009年6月25日発売。α300の後継機。

[編集] α380

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2009年6月25日発売。α350の後継機。

[編集] ソニーαレンズ

レンズはαマウントシステムを引き継いだ当時、コニカミノルタとの共同開発によるものが中心だった。また、生産工場はコニカミノルタの工場(大阪府堺市堺区)が流用されており、ソニーへと卸されているという形態をとっていた。現在はボディと共に岐阜県にあるSONY EMCS美濃加茂テックにて生産されている。

αマウントシステムにおけるハイグレードレンズとなるGレンズも35mm、70-200mm、300mmにおいて発売されている。また、新たにカール・ツァイスレンズがαマウント用に開発されており、古くからのツァイスファンの間でも話題となった。コニカミノルタ時代ではGレンズであったα85mmGリミテッドはT*コーティングを施され、カール・ツァイスレンズ「プラナーT* 85mm F1.4ZA」として販売されている。

なおカール・ツァイスレンズを含めた新規開発のαレンズは、これまで発売されたミノルタ・コニカミノルタ製αマウントシステムの銀塩・デジタル一眼レフカメラでも利用可能な互換性を保っている。もちろん、これまで発売されたミノルタ・コニカミノルタ製αマウントシステム用レンズも、そのすべてが新システムのデジタル一眼レフボディにも使用可能である。

αレンズをソニーが継承したことはミノルタ時代からのユーザーにも高く評価されている。問題点としては、ミノルタ時代に較べて小売価格が非常に高価になった点、ツァイスに勝るとも劣らない銘品との評価を得ていた85mmのGレンズ(リミテッドではないもの)を始め、17-35mmGなどミノルタ時代の銘品中の銘品の何種類かが発売されていない点が指摘されている。

[編集] アクセサリー

基本的にコニカミノルタが発売していたαシステム用のアクセサリーはその多くがソニーαで利用できる。ただしフラッシュは一部使用出来ないものがある。

[編集] イメージカラー

鮮やかなオレンジのシナバー辰砂色)がイメージカラーとして採用されている。ロゴはもちろん、ボディのマウント部分やレンズのマウント、パッケージにもこの色が使用されている。

[編集] ミノルタαシステム

MINOLTA α-7000

旧ミノルタが開発したレンズ交換式オートフォーカス一眼レフカメラシステムの名称。αシステム最初の一眼レフカメラα-7000は1985年発売。現在のソニーαシステムはコニカミノルタから事業譲渡されたもの。

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[編集] αショック

α-7000はシステムとして実用性の高いオートフォーカス機能を一眼レフに搭載し、カメラ業界にαショックと呼ばれる衝撃を与えた。それまでに他社から市販されていたオートフォーカス一眼レフカメラは、数少ない専用レンズに電源やモーターを搭載し、同スペックのマニュアルフォーカスレンズと比較してレンズが大きく重く高価になる割にはピント合わせが遅いため、一般ユーザーに受け入れられるレベルではなかった。しかし、少なからず一眼レフ市場で劣勢を強いられてきたミノルタはレンズ駆動用のモーターや電源をカメラボディ内に搭載することで、交換レンズの外径や価格を同スペックのマニュアルフォーカスレンズと遜色ないものにし、オートフォーカスの速度や精度も一般的ユーザーのマニュアルフォーカスを上回るレベルにすることで、逆転を狙ったのである。

こうしてα-7000は発売され、一般ユーザーに大きく受け入れられた。以降、すべてのメーカーがオートフォーカス機能を中心とする一眼レフカメラの開発へと全力を傾けることになった。この大きな転換点を指して、当時のマスコミはαショックと呼んだのである。

[編集] 特許訴訟

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[編集] デジタル化の遅れ

α7000/9000時代には裏蓋を交換してユニットを取り付けるデジタルスチルカメラシステムを導入した事もあり、また、RD-175というαマウント対応デジタル一眼レフや、ベクティスS-1用Vマウント仕様のDimage RD3000を出したものの、いずれもハイアマチュアやプロに幅広く受け入れられるには至らなかった。 その後、ミノルタがコニカに吸収合併される形になり、両社が持つ技術の融合が期待されたが、ミノルタ・コニカミノルタはα-7 DIGITALが登場するまで価格や性能面で一般ユーザーに受け入れられるレベルのレンズ交換式デジタル一眼レフを発売することはなかった。

[編集] α-DIGITAL発売へ

MAXXUM 7D(α-7 DIGITAL)

ニコンのD1から遅れること5年、コニカミノルタは2004年の年末にようやくα-7 DIGITALを発表する。独自技術でボディ内に手ぶれ補正機構を搭載することに成功し、また他社では見られないリバーサルフィルム的な色を再現するなど評論家やファンからは賞賛を得た。しかし、当時既に他社はマニア向けでなく初心者向けのカメラをも発売しており、完全に時代の潮流に乗り遅れた。この遅れが他社へのユーザー流出の原因ともなり、銀塩時代のシェアを回復するまでには到らなかった。

さらに2005年の夏モデルとしてα-Sweetのデジタル版となるαSweet DIGITALを発売する。αSweet DIGITALは製品としては好評を得たものの、この頃から旧ミノルタ時代のレンズが次々と生産中止になり、一方で新たなレンズが発売されないことにユーザーから不安の声が上がるようになっていく。

2000年以降、豊富な交換レンズが使用できるα-DIGITALの登場が期待されていたにもかかわらず一向に開発が開始されなかったこともあって(この期間ミノルタはレンズ一体型のDiMAGE 7/Aシリーズの開発に傾倒していた)、仮にα-7 DIGITALの発表が数年早ければ06年の事業撤退は無かったのではないかとの声もある。 実際、事業撤退の主原因が製品の開発失敗(完成度)ではなくデジタル化の時流に乗り遅れたことによる業績悪化だったことからもそれが伺える。

[編集] ソニーとの共同開発の発表

2005年、ソニーはαマウントを採用したデジタル一眼レフをコニカミノルタと共同開発するとの発表を行った。ソニーは撮像素子を製造していることもあり、コニカミノルタの光学技術との融合が期待された。また、ソニーはカール・ツアイスとの協業を行っていることもあって交換レンズがどのように展開されるかが注目された。

[編集] コニカミノルタが光学事業から撤退

2006年1月、コニカミノルタはDSLR市場のCCD開発速度にこれ以上ついていけない事や、製品開発の失敗による事業赤字を理由に、カメラ事業からの撤退を発表した。ソニーにカメラ開発に必要な技術、国内及びマレーシア工場の提供と約200人のカメラ技術者の異動が行われた。同時に、コニカ・ミノルタ・コニカミノルタのカメラサポートをすべてソニーが担当することとなり、これによりコニカミノルタのカメラ事業は幕を閉じることとなった。

保有するカメラ関連事業の特許については、引き続きコニカミノルタが保有し、ソニーに許諾する形となっている。

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[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

  1. ^ フォーサーズ各社、キヤノン、ニコンは超音波振動を使ってゴミ取り機構を実現させている。
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