ベガ (テレビ)

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ハッピー〈ベガ〉(KDL-S19A10)

ベガ (WEGA) は、かつてソニーが発売していたテレビのブランド名。表示素子はブラウン管のほか、BRAVIA(ブラビア)の発売までは、液晶テレビプラズマテレビにもこの名称が使われ、リアプロジェクションテレビは「グランドベガ」と名付けられていた。

概要[編集]

1996年11月に発売された28型ワイドテレビ「KV-28SF5」に搭載された「スーパーフラットトリニトロン管」は、ソニー独自のカラーブラウン管であるトリニトロン管の特徴を生かし、従来困難とされていた画面のフルフラット化を実現した。翌年の1997年5月に、スーパーフラットトリニトロン管は「FDトリニトロン管」と名称を改め、32型・28型ハイビジョン/ワイドテレビに搭載され、その発売にあたって「WEGA」(ベガ)をブランド名称とした。

画質面での最大の特徴は、ハイビジョンテレビ(KW-32HDF9)に「デジタル・リアリティー・クリエーション(DRC)」と呼ばれる新たな高画質技術が取り入れられたことが挙げられる。従来のNTSC映像を高精細なハイビジョン映像へつくりかえる技術(アップコンバート)で、その後「デジタル・リアリティー・クリエーション:マルチファンクション(DRC-MF)」「DRC-MF V1」「DRC-MF V2」「DRC-MF V2.5」の順で進化している。

ベガは大画面テレビ市場に強いインパクトを与え、他社からも「face(フェイス)」(東芝)「T(タウ)」(松下電器産業〔現:パナソニック〕)など、独自技術で開発されたフラットテレビが登場するきっかけとなった。しかしその一方で、ベガのヒットによりソニーは薄型テレビの商品展開が遅れ、薄型テレビの時代を迎えるとテレビ部門は不振に陥った。

デジタルハイビジョンテレビのブランドが「BRAVIA」に変更された後も、ブラウン管テレビでは「WEGA」ブランドを継続していたが、ブラウン管テレビの退潮により、2007年4月に全機種とも生産終了。同時にトリニトロンカラーテレビ自体が39年の歴史に幕を閉じた。

なお、現在は全機種販売を終了しているが、かつては「WEGA」ブランドでプラズマテレビも販売していた。

また、ベガゲート(WEGA GATE)という機能もあった。それは、リモコンにあるWEGA GATEボタンを押し、「テレビ放送をみる」、「ラジオ放送をきく」、「データ放送をみる」、「写真をみる」、「ビデオをみる」、「音楽をきく」(HX2Nシリーズのみ)、「録画をする」といった「できること」が表示され、操作画面に沿って「楽しみたいこと」にナビゲートする機能である。

元々、このWEGAの名称は、ドイツにおけるソニー製品(音響、映像製品)の輸入、販売ブランドであったが、ソニーが買収したためこの名称を使用できるようになった。

型番法則[編集]

MUSEデコーダー搭載ブラウン管
KW-サイズ+シリーズ名 例:KW-32HDF9
M-Nコンバーダー搭載HDブラウン管・SDブラウン管
KV-サイズ+シリーズ名 例:KV-28SF5 KV-36DRX7 KV-14MF1
デジタルチューナー搭載HDブラウン管
KD-サイズ+シリーズ名 例:KD-36HR500 KD-36HD900
リアプロジェクションテレビ
KDF-サイズ+シリーズ名 例:KDF-42HD900
プラズマテレビ
KDE-P+サイズ+シリーズ名 例:KDE-P37HVX
ハイビジョン液晶テレビ(上位機種)
KDL-L+サイズ+シリーズ名 例:KDL-L32HVX
SD液晶テレビ
KLV-サイズ+シリーズ名 例:KLV-14AP2 KLV-20AP2
ハイビジョン液晶テレビ(下位機種)
KDL-S+サイズ+シリーズ名 例:KDL-S23A10

関連項目[編集]