ドラえもん のび太の大魔境
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『ドラえもん のび太の大魔境』(どらえもんのびたのだいまきょう)は藤子・F・不二雄によって執筆され、月刊コロコロコミック1981年9月号から1982年2月号に掲載された「大長編ドラえもんシリーズ」の作品。および、この作品を元に1982年3月13日に公開された映画作品。
監督は西牧秀夫。配給収入12億1000万円、観客動員数250万人。他の大長編と比べ、特に前半にコメディー要素が多く見られる。
同時上映は『怪物くん・デーモンの剣』『忍者ハットリくん・ニンニン忍法絵日記の巻』。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 物語のあらすじ
胸躍るような大冒険を求め、のび太たちは捨て犬のペコを引き連れ、謎の巨神像があるというアフリカの秘境へやって来た。
数々の危機を潜り抜けた末に彼らが見たものは、犬の国であるバウワンコ王国。そしてペコはその王子だった。
しかし王国はいまや悪の手に落ち、外界への侵攻作戦が始まろうとしていた。伝承では10人の異人が巨神像の力をもって国を救うと言う。
のび太たち以外のあと5人の異人とは何者か。そして巨神像の力とは。
[編集] 舞台
- ヘビー・スモーカーズ・フォレスト
- アフリカにあるザイールのコンゴ盆地に存在する秘境。「煙草好きの森」を意味する名前の通り、上空が常に霧で覆われており、衛星写真でも全く撮影できない現代の秘境である。
- バウワンコ王国
- ヘビースモーカーズフォレストの奥にある王国。周囲を深い谷に囲まれた特殊な地形によって外界から隔離されているため、猿ではなく犬が人間のように進化し、王国を築き上げた。その歴史は5千年に及び、人間界の古代ローマに似た文化を持つ。建国時、強大な軍事技術を保有していたらしいが初代皇帝バウワンコ1世によって、一切の軍事研究が禁止されていた。バウワンコ108世の代の時、ダブランダー大臣によるクーデターで、軍事政権が誕生し、再軍備と外界(人間世界)の征服をもくろんでいる。
[編集] ゲストキャラクター
- ペコ(クンタック王子)(声:清水マリ)
- のび太がいつもの空き地で拾った犬。実はバウワンコ王国のバウワンコ108世の息子。ダブランダーのクーデターにより抹殺されそうになったところを運良く逃れ、日本に辿り着いた。落としたバッグ(預金通帳と印鑑入り)を発見したことで動物嫌いのママから唯一受け入れられた。文武に長け、優しさと責任感を兼ね備える。ドラえもんやのび太達の助けを借り、帰国。正体を明かした後は、のび太はもちろん、ジャイアンとも厚い友情で結ばれる。ダブランダーの野望を阻むべく活動を始める。正体を明かしてからは基本的に真面目で凛々しい王子様なのだが、時折さりげなくお調子者や天然ボケの側面も見せたりする。「ペコ」は、事情を知らないのび太が「ずっとハラペコだったから」と付けた名前。
- チッポ(声:杉山佳寿子)
- バウワンコ王国の幼い犬。両親が兵器開発にかり出された為に、空腹に耐え切れずダブランダーの手下の弁当を盗み食いし、追われているところをのび太たちに助けられた。ちなみに、ドラえもん のび太とアニマル惑星に登場するチッポとは関係はない。
- ブルスス(声:村瀬正彦)
- バウワンコ108世親衛隊の隊長。王国一の怪力を誇り、バウワンコ108世やクンタックの信頼厚い重臣であり、クンタックへの忠誠心も高い。それゆえダブランダーに警戒され投獄されていたが、ドラえもん達の手によって救出。モチーフとなった犬種はブルドッグ。
- スピアナ姫(声:栗葉子)
- バウワンコ王国の王女。消息を絶った王子の帰還を待ち続けている。モチーフとなった犬種はスピッツ。
- ダブランダー (声:滝口順平)
- バウワンコ王国の大臣。外の世界への侵略を企み、先代王バウワンコ108世を殺害して王位を奪った。
- コス博士(声:永井一郎)
- ダブランダーに仕える科学者。5千年前の古代兵器「火を吐く車」「飛ぶ船」(どちらも機体は木造、また「飛ぶ船」はプロペラ飛行)を再現した。王国に伝わる伝説や歴史にも詳しく、ドラえもんたちが目指す最終目的地を見抜くなど、ダブランダーの参謀的役割も果たす。なお、人間世界の兵器については全く知らない。
- サベール(声:柴田秀勝)
- ダブランダー 配下の隻眼の剣士。その剣の腕は凄まじく、原作では持った者を剣の達人にするひみつ道具「秘剣電光丸」を持ったのび太と互角の戦いをしたが、映画ではのび太ではなくペコ(クンタック王子)と戦った。
- 侍女(声:麻生美代子)
- スピアナ姫の侍女。
- 村長(声:田中康郎)
- 兵士(声:二又一成、島田敏、郷里大輔、佐藤正治、松岡文雄)
[編集] 出てきたドラえもんの道具
- スモールライト
- 重力ペンキ
- 名刀“電光丸”
- ショックガン
- どこでもドア
- 先取り約束機
- 空気砲
- 猛獣さそいよせマント
- タイムマシン
- さかのぼりボート
- 桃太郎印のきびだんご
- 通り抜けフープ
- スーパー手袋
- 植物改造エキス
- スパイ衛星
- 出前電話
- かべがみハウス
- 電車ごっこロープ
- ほんやくコンニャク
- 即席エレベーター
- 六面カメラ
※植物改造エキスは「Ⅰ」と「Ⅱ」があり、映画の中では「Ⅰ」は「植物改造エキス」、「Ⅱ」は「植物改造注射」と呼ばれている。
[編集] スタッフ
- 原作・脚本:藤子・F・不二雄
- レイアウト:椛島義夫
- 作画監督:富永貞義
- 美術監督:川本征平
- 撮影監督:小池彰、鈴木明子
- 録音監督:浦上靖夫
- 音楽:菊池俊輔
- 監修:楠部大吉郎
- プロデューサー:別紙壮一、菅野哲夫
- 監督・絵コンテ:西牧秀夫
- 原画:大塚正実、一川孝久、森下圭介 他
- 美術補:沼井信朗
- 効果:柏原満
- 制作協力:藤子スタジオ、旭通信社
- 制作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『ドラえもんのうた』
- 作詞:楠部工、補作詞:はばすすむ、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:大杉久美子(コロムビアレコード)
- この作品から、オープニングテーマが『ドラえもんのうた(大杉久美子版)』になった。
- エンディングテーマ『だからみんなで』
- 作詞:武田鉄矢、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:岩渕まこと(コロムビアレコード)
- 『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のビデオ・DVD版の主題歌は、この曲に差し替えられている。
[編集] その他
本作ではペコたち犬の異人類が登場する。映画ドラえもんの題材として、地球において人間のいる地上とは隔絶された地域で異進化を遂げた人類とその世界での冒険が何度か取り上げられるが、その観点では本作が最初となる。作中でも犬の進化について進化論を基にした科学的な説明がなされており、サイエンス・フィクションとしての性質も持っている。
映画に登場した地球に棲む異人類は、本作の犬人類の他に、人類と同じ起源を持ちながら海に再び還った海底人(『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』)、恐竜から進化した地底人(『ドラえもん のび太と竜の騎士』)、人類とおそらく同じ起源を持つと思われる天上人、ドンジャラ村のホイ君に代表される小人族(『ドラえもん のび太と雲の王国』)、ほぼ同じ進化をたどった犬とネコ(『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』)などが挙げられる。
どこでもドアが使えなくなる理由が原作と映画では異なる。原作では空き地に置いたままだったため神成さんにゴミと勘違いされて焼かれてしまうが、映画ではワニの大群に食べられてしまった。
原作ではラスト、しずかの全裸シーン、入浴シーンが披露されているが、映画には登場しない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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