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* カウントダウン(2010年10月 光文社 / 2016年12月 角川文庫)- コバルト文庫の『シェイクダンスを踊れ』を改題・大幅加筆・修正したもの
* カウントダウン(2010年10月 光文社 / 2016年12月 角川文庫)- コバルト文庫の『シェイクダンスを踊れ』を改題・大幅加筆・修正したもの
* なぎさ(2013年10月 [[KADOKAWA]] / 2016年6月 角川文庫)
* なぎさ(2013年10月 [[KADOKAWA]] / 2016年6月 角川文庫)
*自転しながら公転する(2020年9月 新潮社)
* 自転しながら公転する(2020年9月 新潮社)
* ばにらさま(2021年9月 文藝春秋)


=== エッセイ ===
=== エッセイ ===

2021年10月18日 (月) 08:29時点における版

山本 文緒
(やまもと ふみお)
ペンネーム 山本 文緒[4]
誕生 (1962-11-13) 1962年11月13日
日本の旗 神奈川県横浜市
死没 (2021-10-13) 2021年10月13日(58歳没)[1][2][3]
日本の旗 長野県軽井沢町[5][1][2][3]
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 神奈川大学経済学部卒業
ジャンル 少女小説
代表作恋愛中毒』(1999年)
『プラナリア』(2001年)
デビュー作 『プレミアム・プールの日々』(1987年)
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山本 文緒(やまもと ふみお、1962年11月13日[6] - 2021年10月13日[1][3][2]、女性)は、日本小説家神奈川県横浜市生まれ[7]神奈川大学経済学部卒業[6][8]

経歴

大学時代は落語研究会に所属していた[9]。卒業後、OL生活を経て1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー[6]。その後の1992年、『パイナップルの彼方』を皮切りに一般の小説へと方向性をシフトした。

1999年、『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞[6]。2001年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞[6]。2002年に再婚[7]。2003年、40歳の時にうつ病を発症し、治療のため執筆活動を中断していたが、約6年の闘病後、エッセイ『再婚生活』で復帰[4]。2021年、7年ぶりに執筆した小説『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞[10][11]

2021年春頃より体調を崩し自宅療養を続け[11]、同年10月13日、膵臓がんにより長野県軽井沢町の自宅で死去[12][1][2][3]。58歳没。

著作リスト

ジュニア小説

  • きらきら星をあげよう(1988年5月 集英社コバルト文庫 / 1999年3月 集英社文庫
  • 野菜スープに愛をこめて(1988年8月 集英社コバルト文庫 / 2001年5月 集英社文庫)
  • まぶしくて見えない(1988年10月 集英社コバルト文庫 / 2001年7月 集英社文庫)
  • おまえがパラダイス(1989年2月 集英社コバルト文庫)
  • ぼくのパジャマでおやすみ(1989年4月 集英社コバルト文庫 / 1999年5月 集英社文庫)
  • 黒板にハートのらくがき (1989年7月 集英社コバルト文庫)
  • 踊り場でハートのおしゃべり(1989年10月 集英社コバルト文庫)
  • ドリームラッシュにつれてって(1990年1月 集英社コバルト文庫)
  • 校庭でハートのよりみち(1990年4月 集英社コバルト文庫)
  • おひさまのブランケット(1990年7月 集英社コバルト文庫 / 1999年7月 集英社文庫)
  • 青空にハートのおねがい(1990年10月 集英社コバルト文庫)
  • シェイクダンスを踊れ(1991年1月 集英社コバルト文庫)
  • ラブリーをつかまえろ(1991年4月 集英社コバルト文庫)
  • アイドルをねらえ!(1991年8月 集英社コバルト文庫)
    • 【改題】ココナッツ(2000年7月 角川文庫)- 「チェリーブラッサム」続編
  • 新まい先生は学園のアイドル(1991年8月 ポプラ文庫

一般文芸

  • パイナップルの彼方(1992年1月 宙出版 / 1995年12月 角川書店
  • ブルーもしくはブルー(1992年9月 宙出版 / 1996年5月 角川文庫)
    • ブルーもしくはブルー 改版(2021年5月 角川文庫)
  • きっと、君は泣く(1993年7月 光文社カッパ・ノベルス
    • 【改題】きっと君は泣く(1997年7月 角川文庫)
  • あなたには帰る家がある(1994年8月 集英社 / 1998年1月 集英社文庫 / 2013年6月 角川文庫)
  • 眠れるラプンツェル(1995年2月 ベネッセコーポレーション / 1998年4月 幻冬舎文庫 / 2006年6月 角川文庫)
  • ブラック・ティー(1995年3月 角川書店 / 1997年12月 角川文庫)
    • 収録作品:ブラック・ティー / 百年の恋 / 寿 / ママ・ドント・クライ / 少女趣味 / 誘拐犯 / 夏風邪 / ニワトリ / 留守番電話 / 水商売
  • 絶対泣かない―あなたに向いている15の職業(1995年5月 大和書房
    • 【改題】絶対泣かない(1998年11月 角川文庫)
      • 収録作品:花のような人 / ものすごく見栄っぱり / 今年はじめての半袖 / 愛でしょ、愛 / 話を聞かせて / 愛の奇跡 / アフターファイブ / 天使をなめるな / 女神の職業 / 気持ちを計る / 真面目であればあるほど / もういちど夢を見よう / 絶対、泣かない / 卒業式まで / 女に生まれてきたからには
  • 群青の夜の羽毛布(1995年11月 幻冬舎 / 1999年4月 幻冬舎文庫 / 2006年5月 文春文庫 / 2014年1月 角川文庫)
  • みんないってしまう(1997年1月 角川書店 / 1999年6月 角川文庫)
    • 収録作品:裸のネルにシャツ / 表面張力 / いつも心に裁ちバサミ / 不完全自殺マニュアル / 愛はお財布の中 / ドーナッツ・リング / ハムスター / みんないってしまう / イバラ咲くおしゃれ道 / まくらともだち / 片恋症候群 / 泣かずに眠れ
  • シュガーレス・ラヴ(1997年5月 集英社 / 2000年6月 集英社文庫)
    • 収録作品:彼女の冷蔵庫 / ご清潔な不倫 / 観賞用美人 / いるか療法 / ねむらぬテレフォン / 月も見ていない / 夏の空色 / 秤の上の小さな子供 / 過剰愛情失調症 / シュガーレス・ラヴ
  • 紙婚式(1998年10月 徳間書店 / 2001年2月 角川文庫)
    • 収録作品:土下座 / 子宝 / おしどり / 貞淑 / ますお / バツイチ / 秋茄子 / 紙婚式
  • 恋愛中毒(1998年11月 角川書店 / 2002年6月 角川文庫)
  • 落花流水(1999年10月 集英社 / 2002年10月 集英社文庫 / 2015年1月 角川文庫)
  • プラナリア(2000年10月 文藝春秋 / 2005年9月 文春文庫)
    • 収録作品:プラナリア / ネイキッド / どこかでないここ / 囚われ人のジレンマ / あいあるあした
  • ファースト・プライオリティー(2002年9月 幻冬舎 / 2005年6月 角川文庫)
    • 収録作品:偏屈 / 車 / 夫婦 / 処女 / 嗜好品 / 社畜 / うさぎ男 / ゲーム / 息子 / 薬 / 旅 / バンド / 庭 / 冒険 / 初恋 / 燗 / ジンクス / 禁欲 / 空 / ボランティア / チャンネル権 / 手紙 / 安心 / 更年期 / カラオケ / お城 / 当事者 / ホスト / 銭湯 / 三十一歳 / 小説
  • アカペラ(2008年7月 新潮社 / 2011年8月 新潮文庫
    • 収録作品:アカペラ / ソリチュード / ネロリ
  • カウントダウン(2010年10月 光文社 / 2016年12月 角川文庫)- コバルト文庫の『シェイクダンスを踊れ』を改題・大幅加筆・修正したもの
  • なぎさ(2013年10月 KADOKAWA / 2016年6月 角川文庫)
  • 自転しながら公転する(2020年9月 新潮社)
  • ばにらさま(2021年9月 文藝春秋)

エッセイ

  • かなえられない恋のために(1993年12月 大和書房 / 1997年6月 幻冬舎文庫 / 2009年2月 角川文庫)
  • そして私は一人になった(1997年5月 KKベストセラーズ / 2000年8月 幻冬舎文庫 / 2008年2月 角川文庫)
  • 結婚願望(2000年5月 三笠書房 / 2003年11月 角川文庫)
  • 日々是作文(2004年4月 文藝春秋 / 2007年4月 文春文庫)
  • 再婚生活(2007年5月 角川書店)
    • 【改題】再婚生活―私のうつ闘病日記(2009年10月 角川文庫)

共著

アンソロジー

「」内が山本文緒の作品

  • LOVE SONGS(1997年12月 幻冬舎 / 1999年4月 幻冬舎文庫)「これが私の生きる道」
  • 短篇ベストコレクション 現代の小説2000(2000年5月 徳間文庫)「また夢をゆく」
  • 短編復活(2002年11月 集英社文庫)「いるか療法」
  • 君へ。―つたえたい気持ち三十七話(2004年3月 ダ・ヴィンチ文庫)「試行錯誤はまだまだ続く」
  • 鉄路に咲く物語(2005年6月 光文社文庫)「ブラック・ティー」
  • 作家の放課後(2012年2月 新潮文庫)「一週間で痩せなきゃ日記」
  • 文芸あねもね(2012年2月 新潮文庫)「子供おばさん」

オーディオブック

メディア・ミックス

テレビドラマ

映画

アニメ

舞台

脚注

  1. ^ a b c d 共同通信 (2021年10月18日). “直木賞作家の山本文緒さんが死去 「恋愛中毒」、「プラナリア」 | 共同通信”. 共同通信. 2021年10月18日閲覧。
  2. ^ a b c d 直木賞作家の山本文緒さんが死去 「プラナリア」など”. 東京新聞 (2021年10月18日). 2021年10月18日閲覧。
  3. ^ a b c d 「プラナリア」で直木賞、山本文緒さん死去…58歳”. 読売新聞オンライン (2021年10月18日). 2021年10月18日閲覧。
  4. ^ a b 山本文緒 (2010-11). "シリーズインタビュー「生きる力」 第九回 山本文緒さん(作家)" (Interview). Interviewed by 残間里江子. 2018-02-08閲覧 {{cite interview}}: |date=の日付が不正です。 (説明); 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  5. ^ 毎日新聞 (2021年10月18日). “直木賞作家、山本文緒さんが死去 58歳 「プラナリア」など|毎日新聞”. 毎日新聞. 2021年10月18日閲覧。
  6. ^ a b c d e 【プロフィール】山本文緒インフォメーション - ウェイバックマシン(2021年1月26日アーカイブ分)
  7. ^ a b 山本文緒 (22 December 2007). "ゆうゆうLife 作家・山本文緒さん(45)(上)" (Interview). 2018年2月8日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  8. ^ 鬱病から復帰の山本文緒氏「病前のことは遠い前世の出来事」 | マイナビニュース
  9. ^ 蒼生 第三十六号より 山本文緒インタビュー 〜とらわれずに生きていく〜(インタビュー). 山本文緒オフィシャルサイト(旧ホームページ) - ウェイバックマシン(2021年1月26日アーカイブ分)
  10. ^ 山本文緒さん受賞 「自転しながら公転する」 島清恋愛文学賞決定 金沢学院大が主催|文化|石川のニュース|北國新聞”. 北國新聞. 2021年5月18日閲覧。
  11. ^ a b “山本文緒さんが死去 直木賞作家”. 産経新聞. (2021年10月18日). https://www.sankei.com/article/20211018-4YDQCCKITBOBZC4WUOV353HPLM/ 2021年10月18日閲覧。 
  12. ^ 毎日新聞 (2021年10月18日). “直木賞作家、山本文緒さんが死去 58歳 「プラナリア」など|毎日新聞”. 毎日新聞. 2021年10月18日閲覧。

外部リンク