日本ケンタッキー・フライド・チキン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Ecute (会話 | 投稿記録) による 2016年3月30日 (水) 00:59個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

日本KFCホールディングス株式会社
KFC HOLDINGS JAPAN, LTD.
種類 株式会社
市場情報
東証2部 9873
1990年8月21日上場
略称 ケンタッキー(株式相場欄表記)
日本KFC、KFCJ
ほか
本社所在地 150-8586
東京都渋谷区恵比寿南一丁目15番1号
JT恵比寿南ビル
設立 1970年昭和45年)7月4日
業種 小売業
法人番号 4011001017607 ウィキデータを編集
事業内容 フライドチキン、加工チキンおよびピザの販売
代表者 近藤正樹(代表取締役執行役員社長
資本金 72億9750万円
発行済株式総数 2278万3000株
売上高 連結:834億36百万円
単独:779億68百万円
2014年3月期)
営業利益 連結:18億22百万円
単独:16億48百万円
(2014年3月期)
純利益 連結:4億41百万円
単独:3億8百万円
(2014年3月期)
純資産 連結:224億97百万円
単独:222億56百万円
(2014年3月31日現在)
総資産 連結:379億84百万円
単独:368億13百万円
(2014年3月31日現在)
従業員数 連結:1045人 単独:1028人
(2014年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 三菱商事(株) 64.82%
日本ケンタッキーフライドチキンフランチャイズオーナー持株会 1.11%
明治安田生命保険相互会社 0.48%
(2014年3月31日現在)
主要子会社 日本ケンタッキー・フライド・チキン(株) 100%
(株)フェニックス 100%
ナチュラル・ダイニング(株) 100%
(株)ケイ・アド 100%
ケイ・フーズ(株) 100%
外部リンク http://japan.kfc.co.jp/
テンプレートを表示

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社(にほんケンタッキー・フライド・チキン、: Kentucky Fried Chicken Japan, Ltd.)は、フライドチキンチェーン店ケンタッキーフライドチキン」を日本で運営する企業[1]

概説

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社は日本KFCホールディングス株式会社(にほんケーエフシーホールディングス、: KFC Holdings Japan, Ltd.)の完全子会社である。旧日本ケンタッキー・フライド・チキン(現日本KFCホールディングス)の持株会社化に伴い2013年5月16日に設立された。2014年4月1日に旧日本ケンタッキー・フライド・チキンのケンタッキーフライドチキン事業を承継して営業を開始した。

親会社の日本KFCホールディングス(旧日本ケンタッキー・フライド・チキン)は、1970年昭和45年)にアメリカ合衆国ファーストフードチェーン店企業KFCコーポレーション三菱商事の合弁で設立された。2007年平成19年)に米国法人が同社持分の大部分を三菱商事に売却したため、三菱商事の連結子会社となった。「ケンタッキー・フライド・チキン」にくわえ、宅配ピザチェーン店「ピザハット」(事業子会社:株式会社フェニックス)、食べ放題形式のピッツァ・パスタレストラン「ピザハット・ナチュラル」(事業子会社:ナチュラル・ダイニング株式会社)を日本で運営している[1][2]。「ピザハット」もKFCコーポレーションと同じヤム・ブランズ傘下であるピザハット社からライセンスされている[注 1]

2015年(平成27年)11月に、三菱商事は株式を市場に売却したため、親会社ではなくなり「その他の関係会社」となった。

沿革

  • 1970年(昭和45年)
  • 1971年(昭和46年)- 半年で1号店である名西店が閉店する。
  • 1974年(昭和49年)- 鶏の供養祭を開催。以後毎年の恒例行事となる。
  • 1990年(平成2年)8月 - 東証2部上場。
  • 1991年(平成3年)5月 - ピザハット事業部新設。
  • 1998年(平成10年)- ペプシコーラのKFC店頭での取り扱いを終了(但しピザハットにおいては継続された)。以後はソフトドリンク類の供給をコカ・コーラボトラーズから受ける。
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)12月7日 - 三菱商事の株式公開買付が終了。米国法人保有株を三菱商事が買収。
  • 2011年(平成23年)6月30日 - 同日までに全国の店舗にてポイントサービスPontaの利用開始[3]
  • 2013年(平成25年)5月16日 - 持株会社体制への移行を発表[4]。準備会社としてケイ・ダイニング株式会社、レッドルーフ・ピザ株式会社、レッドルーフ・ナチュラル株式会社を設立。
  • 2014年(平成26年)4月1日 - ケンタッキー・フライド・チキン事業をケイ・ダイニング株式会社に、ピザハット事業をレッドルーフ・ピザ株式会社に、ピザハット・ナチュラル他の事業をレッドルーフ・ナチュラル株式会社へ分割譲渡し、社名を「日本KFCホールディングス株式会社」に変更して持株会社化する。同日付けで、ケイ・ダイニング株式会社を日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社: Kentucky Fried Chicken Japan, Ltd.)に、レッドルーフ・ピザ株式会社を株式会社フェニックス: PHoenix Japan, Ltd.)に、レッドルーフ・ナチュラル株式会社をナチュラル・ダイニング株式会社: Natural Dining Japan, Ltd.)に商号変更した[5]
  • 2015年(平成27年)11月25日 - 三菱商事が株式の売出しを行い、親会社でなくなる[6][7]

略称

日本国内では「ケンタッキー」という略称も用いられている。一般大衆の間ではこれをさらに略して「ケンタ」などと称することも見られる。

ファストフード店の略称に関する調査がネットマーケティング展開会社にて行われ[8][9][10]、「ケンタッキーフライドチキン」について、東日本で一番となったのは「ケンタ」で次点はやや落ちて「ケンタッキー」とこの2つで大きく占め他の略称は少数派であるのに対し[8][9][10]、西日本では「ケンタッキー」が圧倒的な割合を占め次点は大きく離された「ケンタ」次は「略さない」となりほかの略称は少数派との結果が出ていた[8][9][10]

その他、下記のような略称の区分けが挙げられている。

  • 関東以北及び東海(名古屋近辺)と関西の一部 - 「ケンタ」、「KFC(ケー・エフ・シー)」
  • 西日本 - 「ケンタッキー」
  • 東海地方 - 「ケンチキ」

立像

KFC店舗前に据えられているカーネル・サンダースの等身大人形を立像という。フライドチキンそのものに馴染みのなかった日本において、ケンタッキーの店舗をアピールする目的で発案され、現在ほとんどの店舗前に置かれている。日本国外のケンタッキーフライドチキンでは一部アジア地域に存在する。そのため本国のアメリカではサンダース立像はあまり知られておらず、日本を訪れたアメリカ人には興味深いディスプレイとなっている。かけているメガネ福井県鯖江市で製造されており、が入っている。

運営

店舗

店員

ケンタッキーフライドチキンで働く店員のほとんどはパートとアルバイトで、各店舗に社員1名以上で運営している(ブース等は除く)。

ケンタッキーフライドチキンでは全パートナーに階級が書かれているネームプレートを付けることを義務付けており、それによりパートナーのランクをわかりやすくしている。

  • トレーニー (Trainee) - 入ってから間もない研修中のパートやアルバイトを表す。店舗によっては「研修中」のプレートを使用している。
  • チームメンバー (Team Member) - 研修を修了したパートナーを表すと同時にキッチンまたはカウンター(デリバリーがある店はデリバリー)を習得中であることを表す。
  • スター (Star) - キッチンまたはカウンター(またはデリバリー)を習得したことを表す。スターはトレーニーの指導をすることができ、店舗によっては時給が上がる。
  • オールスター (All Star) - キッチンとカウンターの両方を習得したパートナーを表す。ただし店舗によっては習得したポジジョンの上級として扱うところもある。店舗によっては時給が上がる。
  • オペレーショントレーナー - オールスター(またはスター)のパートナーがモジュールと呼ばれる運営・管理に関わるプログラムを学び、4項目を習得することで昇格できる。店舗によってはこの階級をなくしているところもある。
  • シフトマネージャー - パートやアルバイトの中でもっとも高い階級であり、社員に代わって開店または閉店のどちらかを行うことができる。また、運営、金銭や商品の品質などの管理をするなど特に権限が与えられるため、制服も社員と同じものを着用する。そのため時給も上がる。
  • シニアシフトマネージャー - シフトマネージャーの仕事に加え、開店と閉店の両方ができる。(ネームプレートはシフトマネージャーとある)
  • スタッフ - 社員。入社して数年以内の人が多い。
  • アシスタントマネージャー - 社員であり、副店長である。
  • マネージャー - 店長。複数の店舗の店長を兼任する場合もある。
  • エリアコーチ - ある地域の複数の店舗を管理、指導する。一部フランチャイズではエリアマネージャーと呼ばれることもある。

また企業秘密のレシピに基づき調理ができる資格「COMライセンス」の付与が行なわれており、資格のない者は調理に携わることはできない(レシートには店長の名と認定番号が打ち出される)。 ライセンスはS、A、B、Cとあり、Cは実技試験のみ、B以上は実技と筆記試験の両方を受けなければならず、アルバイトはB,Cのみ取得ができる。

フランチャイズでの特色

北東北

一部地域では、エリアフランチャイザー制を取っており、特定のフランチャイジーが独占して店舗展開できるシステムを取っている。北東北3県では、第一フードサービス(後のチアーズフードサービス、本社・八戸市)が、この権利を獲得して店舗展開を行っている。同社は、モスバーガーのエリアフランチャイザーを狙っていたことがあるが、これはモスフードサービス側に却下されて、違うフランチャイジーによるモスバーガー店舗も所在するが、店舗数としては同社のが多い。

以前[いつ?]は、当該店舗についてアンケートはがきを送付すると、第一フードサービスが発行する独自の割引券付はがきが送付されてくる時期があった(同社運営のモスバーガー・なか卯店舗でも同様)。

大分県

大分県北部地方[注 2]では「中津風」と呼ばれるにんにく入りの調味液に漬け込んだ濃い目の味付けのから揚げを好む食文化があり、唐揚げ専門店も数多く営業している。 ケンタッキーは1990年(平成2年)にJR九州の子会社であるJR九州ファーストフーズがフランチャイジーとして中津市郊外にロードサイド店舗を開店したが、売上不振により1995年(平成7年)に撤退している。この撤退についてJR九州ファーストフーズは「立地場所が悪かった」という見解を発表しているが、地元では「から揚げにつぶされた」というのが定説となっている[11]

2010年(平成22年)4月現在、大分県北部地方では2007年(平成19年)3月に中津市のゆめタウン中津に開店した1店舗のみの営業である。

商品とサービス

ケンタッキーフライドチキンとポテト

KFC日本進出当初は、アメリカ産のチキンを使用していたが、このときにアメリカで人気のないダークミート(下半身の肉、サイ、ドラム)を日本に送って使用していた。これが日本人の好みに合い、店舗数を急増させたとも言われている。なお、現在は日本国産チキンを使用しているため、仕入れ段階での部位の偏りはない。

チキンの部位は、キール(keel,胸)、リブ(rib,あばら)、ウイング(wing,手羽)、サイ(thigh,腰)、ドラム(drum,脚)の5種類[12]で、大きさはキール・リブ・ドラムが各1、サイが1.5、ウィングが0.5にカウントされる。このため特に部位の指定がない限り、セットメニューではウイングとサイが一対として提供される。なお、特定の部位を自分で選ぶことはできない(店舗内のメニュー表にも断り書きがされている)。

KFCでは揚げ油にショートニングを使用してきたが、近年、安全面においてトランス脂肪酸を多く含む事が問題視されるようになった事から、米国では遺伝子組み換えの低リノール酸大豆油に切り替わる予定である。日本KFCでは独自にトランス脂肪酸の少ない食用油への切り替えた。

米国等の一部地域で行われている食べ放題は、日本でも一時期実験的に数店舗で行われていた時期があるが、現在では大阪府箕面市の小野原店のみが行っており(前述)、対象品としてフライドチキン以外にもパスタ米飯など各種用意されている[13]。しかし、同店の店内改装と共に対象品の規模が縮小され、コールスロー、ビスケットを除外するなどの改定が行われている。

NTTドコモ公衆無線LANサービスであるM-ZONEが利用できる店舗が多い。

2011年(平成23年)6月30日よりPontaのポイントサービスが全国で受けられるようになった。かつては、2010年(平成22年)に千葉県でのみ試験的に行われていたが、一旦休止。その後再び千葉県のみ行っていた経緯がある。

主要メニュー

レギュラー

  • オリジナルチキン
  • カーネルクリスピー(骨なし)
  • チキンナゲット
  • サンド
    • チキンフィレサンド
    • 和風チキンカツサンド(当初は「クリスピーチキンフィレサンド」の名前で発売)
    • ツイスター(カーネルクリスピーをレタスソースと一緒に小麦粉のトルティーヤでくるんだもの。レギュラーのサルサソースにてりやきも同時発売、2013年-15年秋冬に和風だれの月見も限定発売)
  • サラダ
    • コールスロー
    • コーンサラダ
  • フライドポテト
  • ビスケット(アメリカ風ビスケット。英国でいうところのスコーンに似たパンの一種)

モーニングメニュー

  • チキンフィレサンドライト(2008年4月当初はグランドメニューとして発売)
  • フィレたまサンド
  • ホットドッグ(プレーンとサルサの2種)
  • ビスケットサンド(ハム&エッグ、トマトチキンの2種)
  • ビスケット
  • ハッシュドポテト

過去には「ハムたまサンド」、「たまごBLTツイスター」、「まんまるたまごのハムサンド」、「チキンレタスドッグ」、「シーザーチキンツイスター」、「フィレたまポテトツイスター」、「ハンディサラダ」(プレーン、ハムとチーズ)なども販売されていた。 モーニングメニューは実施していない店舗もある

期間限定

  • 骨なしチキン(2008年の「ボンレス」発売以来6年ぶりの復帰。2014年頃より永続的に販売されており、期間限定フレーバーも発売されるなど実質レギュラー化している。)
  • アジアンスパイシーチキン
  • えびぷりフライ
  • えびぷりぷりフライ
  • えびマヨツイスター  
  • ケイジャンホットチキン
  • 胡山醤チキン
  • 五香醤チキン
  • 和風とり唐
  • 香り揚げ醤油チキン
  • 金黒ごまの鶏竜田
  • レッドホットチキン(かつて「辛口チキン」の名でレギュラーだった。一時期ハバネロパウダーを添付していたことがある)
  • レッドホットキング(レッドホットチキンのレッグVer. これには必ずハバネロパウダーがついてくる)
  • レッドホットウイング(骨付き一口サイズ)
  • ハバネロボンレス
  • パラペーニョボンレス
  • レッドホットテンダー
  • ファイアーウイング
  • たまり醤油チキン(2009年春に発売)
  • ガーリックペッパーチキン
  • ゆず辛チキン(2008年度、2010年度、2014年度の秋限定に発売)
  • 辛旨チキン(2009年、2010年に発売)
  • 旨だれチキン
  • パリパリ旨味チキン(2010年、2011年に春発売、2012年には「パリパリ旨塩チキン」を商品表記に変更)
  • 辛旨チキンサンド
  • 醬(ジャン)だれチキン(2011年、2012年に発売)
  • 胡麻と山椒のぶっかけチキン
  • ふわふわ衣の揚げ出しチキン
  • ベジチキラップシリーズ(2009年度にてりやきチキンとごぼうサラダ、2010年度ロースチキンの5種野菜ラップ、同年秋冬にロースチキンと冬の根菜ラップで発売)
  • 塩だれチキンサンド
  • 炭火焼きチキンサンド(2008年度のてり焼き味→2009年度韓国風でピリ辛味→2010年度にはごま風味で発売)
  • ジャンだれチキンサンド(2011年、2012年に発売)
  • プレミアムローストチキンサンド
  • 香味チキン
  • 焼きフライドチキン
  • フリフリポテト(さまざまな味が期間限定で発売される)
  • ポットパイ(季節限定、チキンクリームは例年通りで2010年、2011年秋にはエビのトマトクリーム、2012年冬にはビーフシチュー味、2013年秋にはクリームとミートソースにペンネ入りのグラタンも発売された)
  • チキンサラダボウル
  • デザート(フローズンパフェ以外は一部変わる)

他にクリスマスシーズンに予約限定のメニューがある。

サンド・ハンバーガー類の単品の値段が高く、子供向けのスマイルセット以外にセットが500円以下になるものは1つもない(500円以下のセットが存在した時期もあった)。

地域・店舗限定

  • 大阪府箕面市の小野原店では「カーネルバフェ」と呼称される食べ放題(バイキング)も一部時間帯(平日:11時-15時受付終了、土日祝:11時-20時受付終了、制限時間:60分)にて実施している[14][13](通常メニューも注文できる。バイキング商品のテイクアウトは不可)。
  • 他は1991年(平成3年)に北陸地方限定で発売されたケンタ丼、沖縄地区を中心に発売されているチキチキライスなど。
  • 生ビールの販売を行っている店舗が存在する。東京ドーム店、横浜西口店など。
  • 駅改札内でのテイクアウト専門の店舗「KFC Station」が相模鉄道横浜駅1,2階に存在する。この店舗はレシートの記載から横浜西口店の分店扱いとなっている。メニューはチキン(2ピース・3ピース・6ピース)、コーンサラダ、コールスローサラダのみ。列車内でもにおいの漏れにくい容器を使用している。
  • かつて(2008年位まで)、北海道八雲町のハーベスター八雲(実験農場)でも、ケンタッキーのチキンなどを食べることができたが、現在は、ハーベスター八雲がケンタッキーより独立したため、味付けなどが違っている。
  • 2010年7月9日より、東京都渋谷区にある渋谷公園通り店では、「チキン新体験」という新世代店舗コンセプトの第1号店としてオープンした。同店舗では、「Tasty&Healty」というメニュー開発テーマの下、スチームコンベクションオーブンで調理したローストチキン「オーブンローストチキン」や、パンや野菜を使った「ブレイザー」などといったサンドメニューなど若い女性にターゲットを絞ったメニューを充実させている。第1号店が渋谷公園通り店になった理由は、周辺店舗にファストフード店がひしめき、かつ当店舗が油を使った料理のため、ヘルシーさに欠けているのではないかという点と、それに伴い過去10年間赤字が出ていたため、起死回生を狙っていたということを2010年7月10日放送の「情報7days ニュースキャスター」の特集の中で明かしている[15]

支払方法

現金の他に、ジェフグルメカードが利用可能。ジェフグルメカードの販売も行っている。一部の駅ナカ店舗では交通系電子マネー[注 3]の利用が可能である。また、イオングループショッピングセンターに入居しているテナント店舗ではWAONiDQUICPay・交通系電子マネーが、アリオに入居しているテナント店舗ではnanacoEdy・交通系電子マネーが利用可能なところもある。Pontaでためたポイントも10ポイント(10円相当)から利用可能になっている。

文化的慣習

クリスマス

日本国内では、クリスマスに同社のフライドチキンを食べる習慣が定着している。 昭和50年代、ある外国人客がクリスマスに欧米で食される七面鳥を手に入れられず、代わりにケンタッキーでフライドチキンを購入した。これを日本KFC側が認知して大々的に『クリスマスはケンタッキー』と売り込んだ結果、現在の様に定着したという。一方で"本家"の欧米諸国ではこれが奇異に受け取られる事もある[16]

沖縄県

ケンタッキーフライドチキンの都道府県別の県民1人あたり消費量は沖縄県が非常に多く、1人あたりの消費量は日本一である[17]米国の占領時代に食生活が欧米化し、肉を主とする習慣が醸成されていったことも一因と考えられる。他都道府県と違い、贈答品や結婚式の引出物として使われたり[17]、食卓に並べ通常のからあげなどと同様にごはんのおかずとして食する[17]など独特な商品の活用方法があるなどの理由が考えられているが、そもそもなぜそのように活用されるようになったかは社内でもよくわかっていないと渡辺社長(2006年5月現在)はテレビ番組で言及している[出典無効]。またすでに閉店しているが、奥武山店ではカーネル・バフェも実施していた。

ブロイラー感謝祭

毎年6月にはニワトリ供養する「ブロイラー感謝祭」を実施している[18][19]

テレビCM・WebCM

提供番組

現在

過去

など

事件

  • 1971年(昭和46年)12月12日日本テレビ系列で放映された『おれは男だ!』第34話では、同年9月に開店したばかりのフランチャイズ第1号店・江の島店でのロケが行われている。
  • 2007年(平成19年)
    • 5月31日 - 東京都内と茨城県内の2店舗でコールスローにガラス片が混入し、客が負傷していたことが判明。この日より該当228店舗で関連商品の販売を数日間取り止めた。
    • 12月5日 - 元アルバイト店員の男子高校生が、自身のmixi日記上で「店内でゴキブリを揚げた」と書いたことが発覚し、インターネットで騒動になった。発端の日記は吉野家店員による「テラ豚丼」動画騒動の関係者が処分された報道を受け書かれたものと考えられたが、同様の記述がそれ以前にもあった。同日にITmedia産経新聞等のメディアで上記のゴキブリ事件が取り上げられ、Yahoo!ニュースTOPページにも掲載された。同月6日、日本KFCは「5日夜に本人が保護者、学校関係者同伴で『いたずらで嘘を書いた』と謝罪に来たので、よって事実無根」[21][22]、「それに対する検証や衛生検査は一切行わない」と発表した。騒動の原因となった元アルバイト店員の男子高校生は、社会的責任を取り高校を自主退学している。

脚注

注釈
  1. ^ 「ケンタッキー・フライド・チキン」および「ピザハット」のマスターフランチャイズ契約先(ロイヤリティー支払先)は、ヤム・ブランズ・インクのライセンス契約管理会社ヤム・レストランツ・アジア・ピーティイー・リミテッド(シンガポール法人)である。KFCコーポレーションおよびピザハット・インクと直接に契約を行なっているわけではない。
  2. ^ 中津市宇佐市豊後高田市国東市杵築市など。
  3. ^ 導入店舗ではKitacaSuicaPASMOTOICAmanacaICOCASUGOCAnimocaはやかけんが共通して利用可能。
  4. ^ 主にクリスマス・イブ今夜はHearty Partyすてきなホリデイなど。
出典
  1. ^ a b ケンタッキーフライドチキンのマスターフランチャイズ契約更新合意のお知らせ 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、2004年10月7日
  2. ^ ピザハット事業「フルスケール・ライセンス契約」 更新に関わる基本条件合意のお知らせ 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、2007年10月11日
  3. ^ ケンタッキーフライドチキン、ピザハット 全国でPonta導入決定
  4. ^ 持株会社体制への移行に伴う準備会社の設立と吸収分割契約の締結及び定款変更(商号変更等)に関するお知らせ
  5. ^ 事業会社の定款一部変更(商号)及び事業会社の取締役異動に関するお知らせ
  6. ^ 株式の売出し、取締役の辞任並びに親会社及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ
  7. ^ 売出価格等の決定に関するお知らせ
  8. ^ a b c お店の名前、どう略す?〜東は「マック」「ケンタ」、西は「マクド」「ケンタッキー」、「ミスド」「モス」は全国区 ブロッチ(アイシェア) 2008年07月11日
  9. ^ a b c 調査結果「東西で違うファーストフードの略称」アイシェア 2008年7月11日 ZDNet Japan
  10. ^ a b c 「マック」か「マクド」か・東西日本で分かれるファストフードの略称 Garbagenews.com 2008年7月12日
  11. ^ から揚げvsフライドチキン 牙城にケンタッキー再挑戦朝日新聞、2007年04月04日
  12. ^ 「Q&A」よくあるお問い合わせ 1羽から何個の「オリジナルチキン」ができるの? 日本ケンタッキー・フライド・チキン公式
  13. ^ a b 全国で唯一ケンタッキーフライドチキンが食べ放題の「カーネルバフェ」に行ってきた GIGAZINE 2008年3月17日
  14. ^ Colonel Buffet. 小野原店 日本ケンタッキー・フライド・チキン公式
  15. ^ ケンタッキーが提案するチキン新体験 KFC次世代店舗 第1号店「渋谷公園通り店」 7月9日グランドオープン! 次世代店舗限定メニュー「オーブンローストチキン」、「ブレイザー」などを発売
  16. ^ 「クリスマスはKFC」に海外から驚きの声 「ジョークか何かだろ」「本気なのか」 J-CASTニュース2012年12月25日付記事より。特に北米では、クリスマスを祝う鳥料理といえば七面鳥であり、KFCをはじめとする鶏の唐揚げ等はジャンクフードであるため。
  17. ^ a b c 都会生活研究プロジェクト 沖縄チーム、2009、『沖縄ルール リアル沖縄人になるための49のルール』、中経出版 pp. 60
  18. ^ ブロイラー感謝祭 日本ケンタッキー・フライド・チキン公式。
  19. ^ なお『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜2006年(平成18年)7月5日放送分でもこのことが紹介された。
  20. ^ 香ばし醤油チキン「香ばしソング EDMバージョン」”. ケンタッキーフライドチキン 公式YouTubeチャンネル (2016年3月16日). 2016年3月20日閲覧。
  21. ^ ネット投稿に対する当社の対応について 日本ケンタッキー・フライド・チキン公式
  22. ^ 「ゴキブリ揚げた」mixi日記は「事実無根」 ケンタッキーに「本人が謝罪」”. ITmedia (2007年12月6日). 2007年12月8日閲覧。

関連項目

外部リンク