すき家
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すき家(すきや)は、株式会社ゼンショーが経営する、牛丼チェーン店。2008年10月中旬時点で、47都道府県・合計1,102店舗[1]を展開している。すき屋は誤表記。店舗の看板には屋号とともに、「牛丼」と「カレー」の文字が使われている。
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[編集] 概要
1982年に開店した弁当店をルーツとして、その後まもなく現在の業態となる牛丼店を開店している。一部に牛丼チェーン吉野家の元幹部がスピンアウトし、1982年11月に「郊外型ファミリー牛丼店」としてすき家をオープンしたという説も存在しているが、すき家は「公式にはそのような話はない」としてこれを否定している[1]。
駅前の省スペースに店を構える従来の牛丼店に比べると、車での利用客を想定した郊外に店舗を構える事が多い。またカウンター席だけでなく、テーブル席を設けるなど従来の個人客を中心にしたスタンダードな牛丼店のスタイルに比べ、ファミリーレストランのような家族連れの客を想定した形態になっている。最近はドライブスルーの設置や、ショッピングセンターのフードコート内への出店に積極的である。
全店舗が直営で、フランチャイズは一切ない。2007年7月27日、沖縄県にコザ・ミュージックタウン店を開店させた事により大手牛丼チェーンとしては吉野家に続いて全都道府県へ出店した(全店直営では業界初)。
最大の特徴は、牛丼の上に各種トッピングが可能な点であり、さらにカレーライスや各種丼ものなどが存在するなど、多くのメニューを取り揃えている(詳細はメニューの節を参照)。精算は店舗によって異なり、食券を購入するケースと食後カウンターにて行うケースがある。
店舗の電話番号は原則非公開である。問い合わせ窓口は本社お客さま相談室のみとなっている。そのため、カーナビですき家を検索しても表示されなかったり、電話番号の表記のない場合が多い。またアルバイト募集の受付もクルー採用センターで一括して行っている。
2008年8月28日から9月28日まで、すき家及び同じグループのなか卯で漫画「キン肉マン」とのコラボレーションキャンペーンが行われ、抽選でキン肉マンのオリジナル商品や牛丼の割引券をプレゼントしていた。
2008年9月末時点で1,087店舗となり、ライバルである吉野家の1,077店舗を抜き、牛丼チェーン店としては最大手となった[2]。
2009年3月2日より全店舗共通で、終日全面禁煙となる。
[編集] 食材の調達
2004年2月4日、アメリカ産牛肉の輸入禁止措置によりすき家も一旦牛丼の販売を中止するが、同年9月17日、オーストラリア産牛肉の使用に切り替えることで大手牛丼チェーンの中ではいち早く販売を再開した。そのため、オーストラリア産牛肉の肉質に合わせた味付けに変えた。
その後の2006年7月、日本でアメリカ産牛肉の輸入再開が決定した。その他の牛丼チェーン店やスーパーマーケットなど、牛肉を扱う大手企業の多くがアメリカ産牛肉の早期の使用再開を控えるとしているが、すき家も同様に「調べれば調べるほど安全性が担保されていない」「わが社の基準で安全性が確認されない限り米国産には戻せない」とのコメントを出し、現状通りオーストラリア産牛肉を使用するとしている。同じゼンショーグループのチェーン店なか卯でも同様である。牛丼大手の吉野家が米国産牛肉の使用を再開するとしているのに対し、すき家は「率直に言ってやってほしくない」「後で悪い結果が出たら責任を取れるのか」と批判している。
一方で中国製餃子中毒事件を発端とする中国産食品への懸念の高まりに対しては、「安定して食料を提供するには、(日本)国産だけでは賄えない」とし、また「中国には自社で管理する農場があり、今のところ中国産を外す予定はない」と、中国にある自社管理農場を通し今後とも使い続けると表明している[3]。基本的にメニューに使用されている食材の産地表示を店頭にて行っているが、期間限定メニューに使用されていたうなぎの原産地(中国産)については「お客様を不安にさせてしまうこともあるから」という理由で例外的に表示していなかった。
[編集] メニュー
看板に掲げられている牛丼・カレーを中心として、まぐろたたき丼などの丼物にて構成された各種トッピング可能な単品メニュー、それらとサイドメニューとの組み合わせで構成されたセットメニューを展開している。一部のメニューは店舗によって取扱が無かったり、公式サイトと価格が異なっていたり、品質管理上持ち帰り不可の場合もある。特徴となっているトッピングはキムチ、3種のチーズ、わさび山かけ、ねぎ玉、かつぶしオクラ、麻婆茄子、辛口だれ、バジルトマト、マヨネーズ等豊富で、どの商品にも自由に組み合わせ(具として載せる、または別皿)が可能。中でも、キムチと牛丼を組み合わせた「キムチ牛丼」はすき家のロングセラー商品となっている。また、期間限定のトッピングメニューが供されることもある。2009年4月23日から豚丼の販売は休止している。
量が多種に亘っているメニューもあり、例として牛丼はミニ・並盛・肉1.5倍・大盛・特盛・メガ、牛皿は並盛・W盛・メガ盛・4倍・5倍(一部店舗)となっている。「メガ牛丼」は特盛で物足りないという客からの強い要望で、2007年10月16日から提供開始。牛丼/豚丼にてご飯の量が大盛と同等で、具が並盛の3倍の量が盛りつけられる。丼茶碗は「特盛」用を使用。2008年1月14日にはカレールーが並盛の2倍の「メガカレー」も登場している。メガメニューにもトッピング可能。
テイクアウト商品は一部店舗にてインターネット予約が可能で、つゆだく・つゆなしなども選択できる。
新型店などの一部の店舗では、ポークカツカレー、子供用メニュー、各種ドリンク、フロート、各種ソフトクリーム、ミニ・デザートも扱っている(ポークカツカレー・ドリンク以外は鮮度の管理上、持ち帰り不可)。地方店舗限定メニューも存在し、状況によっては期間限定・レギュラー化にて全国販売となるケースがあり、例として「高菜明太マヨ牛丼・豚丼」や「タコライス丼」などが挙げられる。過去、1990年代後半頃から2000年代前半頃まで、一部店舗・期間(春先頃)・時間帯限定で「チャレンジセット」と称される、牛皿1kg、ご飯600g、玉子、味噌汁、お新香をセットにしたメニューを20分以内で食べ切れば無料、食べ残した場合2000円支払うというスタイルのチャレンジメニューがあった[4]。
[編集] 残業代未払い問題
2006年5月、東京都渋谷区内のすき家で勤務していたアルバイト男性の解雇を巡り、労働基準法で定められた残業代が支払われていないことが発覚、同月17日の参議院厚生労働委員会での質疑で日本共産党の参議院議員小池晃が交渉に応じないゼンショー、残業代未払い賃金問題について厚生労働省へ見解を求めた。国会の委員会で取り上げられたことがマスメディアで報道された後、ゼンショー側が渋谷店アルバイト男性の解雇を撤回、2006年12月分の給与からアルバイト未払い深夜割り増し残業代の支払いを始めることを発表した[5]。なお、過去の未払い残業代の支払いには未だ応じていない[6]。
2007年11月、宮城県仙台市泉区のすき家で勤務する3名が支払われていない残業代約17万円を求める是正申告を仙台労働基準監督署に行った。首都圏青年ユニオンによれば、未払い残業代の支払いを求めたが、2006年11月以降ゼンショーは首都圏青年ユニオンと継続的な交渉に応じないためという[7]。首都圏青年ユニオンは労働組合「すき家ユニオン」を結成し、すき家労働者に加入を呼びかけ、ゼンショーに交渉を求めている[8]。ゼンショー側が是正勧告書の受け取りを拒否したため、2008年4月、仙台労基署に刑事告訴している。その後ゼンショー側は訴えを起こした店員に対し、商品用のご飯を無断で食べたと主張し窃盗の疑いで刑事告訴している[9]。ゼンショーの訴えは嫌疑不十分として不起訴処分となっているが、告訴された店員は、「残業代未払い裁判に対しての威嚇、報復行為である」として反発している。
残業代を支払わない理由について、すき家を運営するゼンショーは、すき家では会社とアルバイト間の関係は『労働契約』関係ではなく、『業務委託』関係であると主張し、個人請負である為残業代を支払う必要がないとしている。しかし、アルバイト・パート募集の際に請負について一切触れられていない事、個人請負ならば契約関係は対等であるはずなのに給与明細がある事、個人事業主は確定申告で税金を支払うはずだがその税金が源泉徴収されている事、請負業務は労働結果に対して報酬を貰うものだが時給で給料が支払われている事、フランチャイジーが存在せず直営店のみであるにも拘らずこのような主張をするなど多くの矛盾・不可解な点が存在する。東洋大学教授鎌田耕一はそれらの矛盾点について「個人請負とは言えない」とゼンショーの主張を否定している[10]。
[編集] 脚注
- ^ a b 牛丼チェーンの勢力図が激変!? 「すき家」が「吉野家」を抜いた理由~あの“すごい”メニューも! 日経トレンディネット 2008年11月13日掲載
- ^ 「すき家」店舗数、初の首位 ファミリー戦略で吉野家抜いた フジサンケイビジネスアイ2008年10月7日掲載
- ^ 読売新聞 2008年2月1日より
- ^ 日本経済新聞 2002年3月2日より
- ^ 残業代払えと労組、大手牛丼チェーンのすき家に対しライブドアニュース2007年5月25日掲載
- ^ 残業代払ってよ しんぶん赤旗2007年9月3日掲載
- ^ すき家は残業代払え しんぶん赤旗2007年11月3日掲載
- ^ 首都圏青年ユニオン すき家ユニオン
- ^ http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY200904150306.html
- ^ 個人請負という名の過酷な”偽装雇用”(1) | 社会・政治 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
[編集] 関連項目
- なか卯 - 同じゼンショーグループの牛丼チェーン店
- 吉野家
- 松屋フーズ
- 神戸らんぷ亭
- 牛丼太郎
- どん亭
- 恋がしたい恋がしたい恋がしたい - すき家店長という設定の登場人物がおり、ロケにも店舗が使われている
[編集] 外部リンク
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