リノール酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| リノール酸 | |
|---|---|
| IUPAC名 | cis, cis-9,12-オクタデカジエン酸[1] |
| 識別情報 | |
| CAS | 60-33-3 |
| SMILES | CCCCCC=CCC=CCCCCCCCC(=O)O |
| 特性 | |
| 化学式 | C18H32O2 |
| モル質量 | 280.44548(1724) g/mol |
| 密度 | 0.9 g/cm3 |
| 融点 |
-5 °C |
| 沸点 |
229°C |
| 特記なき場合、データは常温(25 ℃)・常圧(100 kPa)におけるものである。 | |
リノール酸(linoleic acid)は、不飽和脂肪酸のひとつで、必須脂肪酸である。 炭素数18で9位と12位に炭素ー炭素間のシス型二重結合を2つ持っており、18:2(n-6)とも表記されるn-6系の多価不飽和脂肪酸である。化学式はC17H31COOH。 リノール(linoleic)はギリシャ語で亜麻のlinonと油のoleicに由来する。油のoleicはオレイン酸(oleic acid)の由来でもある。栄養学では、摂取することが必須の栄養素である必須脂肪酸である。
目次 |
[編集] 生理学
植物油に多く含まれ、特にベニバナ油(サフラワー油)やコーン油に多い。体内ではアラキドン酸を経て、プロスタグランジンなどの生理活性物質の原料となるほか、細胞膜の膜脂質として多く見られる。 リノール酸はn-6系の必須脂肪酸である。これはヒトを含む哺乳動物において、食餌からの摂取が不可欠であるためである。n-6系の必須脂肪酸の欠乏は、髪のパサつきや抜け毛などのほか、創傷の治癒の遅れが見られる。また、血中コレステロール値や中性脂肪値を一時的に低下させる働きがあるが、過度の摂取はアレルギーを悪化させたり、大腸癌などのリスクを高める。 不飽和脂肪酸共通の性質は不飽和脂肪酸の項に詳しい。
[編集] 工業的用途
リノール酸は、石鹸や乳化剤などの製造に用いられる。また、肌の保湿や、ニキビなどに対する局所的な抗炎症作用など肌に良い性質を持ち、化粧品にも使われている。
[編集] 脚注
- ^ Beare-Rogers (2001). "IUPAC Lexicon of Lipid Nutrition" (pdf). 2006-02-22 閲覧。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|||||||||||||||||||

