公衆無線LAN
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公衆無線LANとは、無線LANを利用したインターネットへの接続サービスを利用出来る場所を指す。他に「ホットスポット」、「アクセスポイント」あるいは無線LANスポット、フリースポットと呼ぶ場合もある。
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[編集] 名称
ホットスポットとは本来は、有志が無線LAN機器の利便性向上の為に無償で公開した、街中で無線LANによるインターネット接続が利用出来る場所を指す言葉だったが、近年では拡大解釈され、街中で無線LANが利用出来る場所全般を指す言葉となっている。
「ホットスポット」という名称は、NTTコミュニケーションズが提供する上記サービスの名称としても使用されており、日本では商標として登録されているが、「一般名称として使用することに制限を加える意図は無い」旨を表明している[1]。
[編集] 概要
日本では主に商業利用が中心で、鉄道駅や空港、ホテル、喫茶店やファストフードなどの飲食店など、人々の多く出入りする空間に商業利用目的で設置されることが多く、日本国外では住宅街や大学、病院などで無償公開されることが多い。日本でも今後はスタジアムなどのスポーツ施設や公園などの防災拠点、公民館や図書館(FREESPOT)、電柱(livedoor Wireless)や自動販売機など公共インフラ的な展開が期待される。
また、JR東海は2009年3月14日のダイヤ改正時から東海道新幹線内の全区間(東京-新大阪)で、N700系で運行する列車において、車内の全席からインターネットに接続できるサービスを提供開始した[2]。
公衆無線LANの利用形態については、事前に提供業者の会員になっておく「会員/契約制」、その場で一時的に利用権を得る「ゲスト」、自由に利用出来る「フリー」の三種類が主流である。「会員/契約制」や「ゲスト」は喫茶店などで、「フリー」はホテルや公共空間で用いられる事が多い。また本来の意味である、有志により公開されているアクセスポイントや、設置者の知識不足やセキュリティ意識の低さから、はからずも利用可能となってしまっている、いわゆる「野良AP」などがある。
公衆無線LAN提供業者の設置プランによって、ひとつの地域内において様々な提供業者による公衆無線LANサービスが存在する。このため、競争が発生して、利用者はより良いサービスを選択できるメリットが生じる一方で、ある喫茶店ではホットスポットを利用できるが別の喫茶店では利用出来ない不便さもデメリットとして享受することになる。そこで、このデメリットを解決するため、多数の提供業者サービスを包括的に利用する無線LANローミングプロバイダが出現した。
[編集] 提供業者
[編集] 有料サービス
- Mzone(NTTドコモ)
- アクセスポイント数が6700と有料サービスの中では日本で2番目となる。(NTT東西がフレッツスポットで統一されるまでは1番多かった)「Mzone」「mopera U」という2つの異なるサービス名を使用しているが、どちらも基本的には「Mzone」のインフラを利用している。mopera Uはドコモの携帯回線を契約している人用サービスで、Mzoneはドコモの携帯未加入者用という構図と考えると理解しやすい。そのためmopera UのほうがMzoneに比べ料金的に大幅に割安である。Mzone利用者がmopera U「公衆無線LANコース」を申込みしてもMzoneは自動解約されない。
- 2009年6月1日からはBlackBerry Bold利用者は300円/月で利用できる公衆無線LANオプションも開始されている。
- アクセスポイントが空港、東京メトロやJR、私鉄の駅構内とロッテリア、プロント、タリーズコーヒーに比較的多く設置されている。ユニークなところでは、つくばエクスプレスは駅構内だけではなく走行中の車内でも利用できる。アクセスポイントが一部のドコモショップやドコモ事業所にも設置されている。フレッツ・スポットが使える場所はほとんどがMzoneも使える。
- Mzone・mopera U と、BBモバイルポイントが事業提携をおこなっており、独自自動認証システムを利用し、Mzone、mopera U の加入者は、BBモバイルポイントのアクセスポイント(ローミングエリア)を、有償にて利用できる。
- ホットスポット(NTTコミュニケーションズ)
- アクセスポイント数は4000以上となる。主なアクセスポイント:モスバーガー、タリーズコーヒー、東京メトロの駅構内など。
- ホットスポットとBBモバイルポイントが事業提携をおこなっており、別途追加契約により(有償)、ホットスポットの加入者は、BBモバイルポイントのアクセスポイント(ローミングエリア)を利用できる。
- 月額利用プランの他、オンラインや携帯電話、ファミリーマートのFamiポート、提携店舗で販売しているプリペイドカードを購入して使える1日利用可能な「1DAY PASSPORT」、NTTコミュニケーションズが提供しているストレージサービス「cocoa」とのセットサービス「OPENプラン/OPENプラン・ライト」(定額制/従量制)が用意されている。
- フレッツ・スポット(NTT東日本、NTT西日本)
- NTT東西が行っている公衆無線LANサービスである。アクセスポイント数が9000と群を抜いて多い。ただしフレッツ・スポット自体はISPの役割をはたしているのではなく、各ISPへの中継用としての公衆無線LANとなる。そのため別途フレッツスポット対応のISPとの契約が必要となる。フレッツ光やフレッツADSL対応のISPであれば利用できるため、フレッツ接続のオプションのイメージもある。フレッツ契約の契約者はそうでない場合より割安な金額で利用ができる。上記のMzoneのエリアであればほぼ利用できるのと、それに加えドトールコーヒー、ガスト、ヴィ・ド・フランスなどで利用できる。
※以上NTTグループ3社の公衆無線LANサービスはNTTブロードバンドプラットフォーム(NTT-BP)によって2社間ないし3社間の一部アクセスポイントの共用化が行われている。
- BBモバイルポイント(ソフトバンクテレコム)
- 主なアクセスポイント : マクドナルド ルノアール JR東日本の駅構内。ソフトバンクテレコムのモバイルポイント(日本テレコムからのサービス継承)とYahoo! BBモバイルが統合。
- livedoor Wireless(ライブドア)
- 2005年11月から本格サービス開始。山手線圏内を中心に展開。YOZANと提携し、山手線圏外の東京23区にも拡大予定。2008年2月にはFONと提携し、FON利用者は無料で利用できる。
- 無線LAN倶楽部(NTT-BP)
- 東京圏の私鉄・地下鉄の駅を中心に展開。NTTドコモ・NTT東日本・NTT西日本の無線LANサービスのアクセスポイント共同利用化に伴い、2005年12月でサービス終了。
- BitStand(YOZAN)
- 2005年12月からサービス開始。WiMAX回線をバックボーンに利用した世界初の無線LANサービス。東京のみでサービス開始。中部地方、近畿地方に展開予定としていたが、2008年2月、計画を変更し、一時凍結した。同年6月30日、サービス終了。
- Wi2 300(ワイヤ・アンド・ワイヤレス)
- 公衆無線LANサービスとして初めてIEEE 802.11nに対応したサービス。基本料金105円、月額上限980円でサービスを行う。2009年4月中旬のサービス開始当初は丸の内エリアにアクセスポイント100カ所設置で開始、以後首都圏の主要オフィス・商業エリア・ショッピングセンターにエリアを拡大するほか、BBモバイルポイント、livedoor Wirelessとのローミングサービスも実施している。
[編集] 利用可能エリア
| エリア | livedoor Wireless | BBモバイルポイント | フレッツ・スポット | Mzone mopera U |
HOTSPOT | FREESPOT |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JR駅構内 | ○(JR東日本/JR西日本[3]) | ○(主要駅) | ○(主要駅) | ○(JR西日本) | ||
| 東海道新幹線 駅構内/N700系車内 |
○ | ○ | ○ | |||
| 東京メトロ 都営地下鉄 横浜、名古屋、大阪市営地下鉄 |
○ | ○ | ○ | |||
| 私鉄駅構内 | ○ | ○ | ||||
| りんかい線駅構内 | ○ | |||||
| 空港 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 銀座ルノアール cafe Miyama |
○ | ○ | ||||
| マクドナルド | ○ | |||||
| ドトールコーヒー エクセルシオールカフェ |
○ | |||||
| ヴィ・ド・フランス | ○ | |||||
| ファーストキッチン | ○ | ○ | ○ | |||
| ケンタッキーフライドチキン | ○ | ○ | ||||
| ロッテリア | ○ | ○ | ||||
| モスバーガー | ○ | ○ | ○ | |||
| タリーズコーヒー | ○ | ○ | ○ | |||
| プロント カフェソラーレ |
○ | ○ | ○ | |||
| サンマルクカフェ サンマルク |
○ | ○ | ○ | |||
| イタリアン・トマト | ○ | ○ | ||||
| カフェ・ド・クリエ | ○ | |||||
| カフェ・ラ・ボエム モンスーンカフェ |
○ | |||||
| シアトルズベストコーヒー | ○ | |||||
| WIRED CAFE Planet3rd |
○ | |||||
| ヨドバシカメラ | ○ |
ただし、上記店舗、全てにおいて無線LANが使えるわけではない。例えば、2008年11月3日現在、無線LANが使えるのは、全店舗のうち、ケンタッキーフライドチキンで約8%、モスバーガーで約16%である。
[編集] 無料サービス
- FREESPOT(FREESPOT協議会)
- 機器メーカーである株式会社バッファローが提唱し、日本全国に展開。
- みあこネット(Kyoto-Inet)
- 京都を中心に展開。2002年5月10日~2005年3月31日の期間、実証実験として実施され、以降は支援企業・団体・個人により運営。京都アイネットによる基地局運営サービスを経て、2008年4月1日からは各運営団体による自律分散型サービスが行われている。セキュリティ確保のために、PPTPなどVPNを用いた接続が必要なのが特徴。
- FON(日本法人はフォン・ジャパン)
- ユーザ登録し自身がfonero(フォネロ。相互開放型ルーター「La Fonera」を所有する提供者)になる事により、世界中の同社提携APが無料で利用出来る(日本以外では有料サービスもある)。その形態からアクセスポイント数としては最も多くなるが、有料サービスとは異なり、公共の場のアクセスポイントは非常に少なく、LaFonera所有者の自宅である住宅街にアクセスポイントが集中する傾向にある。
- Wi-Fine(NTT-BP)
- NTT-BPにより提供される公衆無線LANアクセスポイントおよび無料コンテンツサイト。エリアオーナーごとに、今、自社エリアにいる人に限定した情報配信を可能としている。鉄道会社が乗客向けに運行情報や沿線情報などを配信したり、アクセスしたエリアごとに異なる天気予報を配信する。エリアオーナーとNTT-BPが提供する無料コンテンツ以外の外部インターネットへの自由な接続はできず、これを必要とする場合はMzoneやmopera Uへの入会を勧めている。
[編集] ローミングプロバイダ(日本)
- 無線LANスポット(日本通信)
- PHS(WILLCOM))と無線LANスポットを組み合わせたサービス。PHSと組み合わせることで無線LANスポットのエリアの狭さをカバー。対応アクセスポイントは、8,000以上と業界最多(2006年5月現在)。PHSはb-mobile提供機種のみ。無線LANスポットは、ホットスポット、FREESPOT、BBモバイルポイント、BizPortal、みあこネットに対応している。
- WIRELESS GATE(トリプレットゲート)
- 対応アクセスポイントは、6,000以上(2008年6月現在)。無線LANスポットは、BBモバイルポイント、livedoor Wireless、エキLANスポット、東海道新幹線N700系車内・駅待合室、羽田空港ビッグバード無線LAN、成田空港エアポートネットに対応している(以前はみあこネットにも対応していた)ほか、オプションでフレッツ・スポットも利用可能。都度利用プラン、ヨドバシカメラとの提携によるヨドバシオリジナルプラン(月額380円の定額プランとUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXを組み合わせた「Wi-Fi+WiMAX」の2種)、ヨドバシカメラ及びサンクスの東京・千葉の一部店舗(シー・ヴイ・エス・ベイエリア運営)で発売のプリペイドカード利用プラン、携帯電話で利用申し込みをし電子マネーや携帯個別課金で支払う1DAY WiFiプランを用意している。
[編集] ローミングプロバイダ(日本以外)
[編集] 参照・脚注
- ^ NTT Com、「ホットスポット」を商標登録
- ^ N700系でインターネット接続サービス開始!(無線LAN)
- ^ エキLANスポットのある駅のみ対応(NTT系3社も同様)(参照)
[編集] 外部リンク
- ISP(有償)
- ISP(無償)
- ローミングプロバイダ
- 地図
- NAVITIME - 周辺検索に無線LANスポットを含む
- 公衆無線LANマップ

