魔法科高校の劣等生

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魔法科高校の劣等生
ジャンル SFファンタジーバトルアクション
小説
著者 佐島勤
イラスト 石田可奈
出版社 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
掲載誌 小説家になろう
電撃文庫MAGAZINE
レーベル 電撃文庫
連載期間 2008年10月12日 - 2013年8月10日
刊行期間 2011年7月10日 - 以下続刊
巻数 既刊13巻(2014年4月現在)
漫画
漫画
原作・原案など 佐島勤(原作)
石田可奈(キャラクターデザイン)
林ふみの(構成)
作画 きたうみつな
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊Gファンタジー
レーベル GFC SUPER
発表号 2012年1月号 - 2013年10月号
発表期間 2011年12月17日 - 2013年9月18日
巻数 全4巻
話数 全22話
漫画:魔法科高校の優等生
原作・原案など 佐島勤(原作)
石田可奈(キャラクターデザイン)
作画 森夕
出版社 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
掲載誌 月刊コミック電撃大王
レーベル 電撃コミックスNEXT
発表号 2012年6月号 -
発表期間 2012年4月27日 -
巻数 既刊2巻(2013年12月現在)
漫画:魔法科高校の劣等生 九校戦編
原作・原案など 佐島勤(原作)
石田可奈(キャラクターデザイン)
林ふみの/長岡千秋(構成)[注 1]
作画 きたうみつな
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊Gファンタジー
発表号 2013年11月号 -
発表期間 2013年10月18日 -
漫画:魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編
原作・原案など 佐島勤(原作)
石田可奈(キャラクターデザイン)
作画 天羽銀
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊Gファンタジー
発表号 2013年11月号 -
発表期間 2013年10月18日 -
アニメ
原作 佐島勤
監督 小野学
キャラクターデザイン 石田可奈
メカニックデザイン ジミー・ストーン、出雲重機
音楽 岩崎琢
アニメーション制作 マッドハウス
製作 魔法科高校製作委員会
放送局 #放送局参照
放送期間 2014年4月 -
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

魔法科高校の劣等生』(まほうかこうこうのれっとうせい、The Irregular at Magic High School)は、佐島勤による日本ライトノベル

本作の英題に込められた「Irregular」は、「劣等生」「優等生」双方におけるイレギュラー異端者)を表しており[1]スピンオフ作品に『魔法科高校の優等生』(The Honor at Magic High School)がある。

原作小説の出版は電撃文庫からで、担当編集は三木一馬イラストはキャラクター担当の石田可奈の他、メカニックデザインをジミーストーン、カラーコーディネートを末永康子が担当する。

2013年10月にアニメ化が発表された。監督小野学

社会的評価[編集]

「2012年上半期 BOOK OF YEAR」ライトノベル部門1位を『ダ・ヴィンチ』2012年7月号にて獲得。同記事で佐島勤に取材したジュブナイルSF研究家の三村美衣は、「内容的にも設定詰め込み型で、ライトノベルの流行から大きく外れている」「流行外れの設定で1位獲得」とし、「ラノベ時代の新旗手」と評している。佐島も三村の取材に応え、ライトノベルだけでなく古典SFやソノラマ文庫のSFジュブナイル(特に菊地秀行夢枕獏)の影響が強いと語った。

佐島は文庫のプロフィールでも「遅れてきたジュブナイル作家」と称しており、7巻のあとがきで「時代遅れの娯楽小説書き」という立場から「昭和の時代には特に珍しくもなく過激とも言えないレベルだが、おそらくライトノベル的には冒険だった」描写を含むと述べている。本作を掲載していた小説投稿サイトで活動している小説家・橙乃ままれは、「まだライトノベルという言葉もなかった時代の」世代感を『魔法科高校の劣等生』に覚えたという[2]

またライトノベル作家の川原礫は、仮に本作が(ライトノベルの)新人賞応募作として執筆されていたならば、作品の大部分を削らざるを得なかっただろうと評している[3]

このライトノベルがすごい!2013』では2013年度作品部門ランキング12位、『ダ・ヴィンチ』2013年7月号では「2013上半期BOOK OF THE YEAR」ライトノベル部門2位。2012年11月時点で、第1巻から第12巻までの累計発行部数は453万部である[4]

作風と世界観[編集]

タイトルに魔法と名は付いているが、ジャンルはSFエンターテイメントの一形態である「超能力もの」だと作者は明かしている。また、敵が運良く見逃してくれたり「潜在能力が覚醒した」などのご都合展開をタブーとし、最初に設定したことから逸脱しないよう設定を作り込む作風。そのご都合主義のタブーを踏まえ、「幸運に頼らず自分の力でトラブルを踏み越えていく物語」を綴りたいと語っている[5]

西暦1995年から歴史が分岐した、架空の近未来を舞台にしている。歴史が分岐する以前からも、表に出ない形で超能力者や忍術使いなどは存在しており、歴史の分岐後、科学的な超能力開発によって普及・体系化されたものが本作における「魔法」である。物理法則を操ることで現象を起こすため、物理学に基づいたリアルな作用が発生するのが描写上の特徴。

先述した通り、ライトノベルよりもSFジュブナイル小説を意識して書かれている。また、魔法学園ものという点では『ハリー・ポッター』と『魔術士オーフェン』からの影響を受けており[6]、特に魔法競技大会である「九校戦」は、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』における三大魔法学校対抗試合やクィディッチインスパイアされていると文庫3巻のあとがきで仄めかされている。

制作背景[編集]

元々はWebサイト「小説家になろう」にて2008年10月12日から連載されていたオンライン小説で、同サイトで累計3000万PVを超え[7]、累計ランキング1位を長らく独占していた。2011年3月11日には電撃文庫から書籍化予定が発表される。オンライン小説が電撃文庫で書籍化されるのは、『ソードアート・オンライン』に次ぐ2例目であり、オンライン小説の書籍化での商業作家デビューは、電撃文庫では初の例となる。

2011年12月13日、「横浜騒乱編」の大幅な加筆修正などを理由とし、Web掲載していた「魔法科高校の劣等生 初年度の部」の削除が作者から告知される[8][9]。その「初年度の部」は11巻まで文庫化され、『電撃文庫MAGAZINE』 Vol.28(2012年11月号)からVol.33(2013年9月号)にかけて「魔法科高校の劣等生 二年度の部 ダブルセブン編」が完全新作として連載された(後に加筆されて文庫12巻に収録)。

あらすじ[編集]

かつて「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力が「魔法」という名前で体系化され、強力な魔法技能師は国の力と見なされるようになった。20年続いた第三次世界大戦が終結してから35年が経つ西暦2095年、魔法技能師養成のための国策高等学校の一つ、国立魔法大学付属第一高校に、エリートとして将来を約束された「ブルーム」(花冠)の妹と、その補欠である「ウィード」(雑草)の兄が入学した時から、波乱の日々の幕が開く。

四葉家という秘密主義の家系の次期当主候補として将来を縛られた妹・深雪と、そのガーディアンとしてやはり束縛されている兄・達也が、自分たちの自由を掴み取ろうとする物語が大筋となっている。兄妹の高校在学期間を舞台とし、「優等生」も「劣等生」もひっくるめた、学内・学外を問わない多数のキャラクターの物語が繰り広げられる。

入学式から3学期の終わりまで(3年遡った回想エピソードも含む)を描いた「初年度の部」が完結しており(全6編)、進級後を描いた「二年度の部」が現在刊行されている(全5編予定で現2編)。更に次の年度の4編を加えた全15編で作品完結予定[10][注 2]

「初年度の部」は、全国魔法科高校親善魔法競技大会(通称「九校戦」)や全国高校生魔法学論文コンペティションなど、全国の魔法科高校の生徒が集う高校行事を軸にして、大亜連合やUSNA(北アメリカ大陸合衆国)といった他国の魔法師との戦いが展開する。

「二年度の部」では前年度のエピソードを受け継ぎつつ、国内の魔法師集団「十師族」同士の陰謀争いが色濃くなり、そこに海外からの陰謀も絡みあう中で、平穏を守ろうとする魔法科高校の生徒たちの奮闘が描かれる。進級に応じて達也の立場も変化し、作者曰く[11]、物語は「魔法科高校の革命児」とでも呼ぶべき様相を呈していく。

エピソード一覧[編集]

本作品は、単独で完結する複数のエピソードから構成されており、各編は1巻から3巻の長さがある。

初年度の部
  • 第一話「入学編」(上・下)
  • 第二話「九校戦編」(上・下)
  • 「夏休み編+1」(短編集)
  • 「横浜騒乱編」(上・下)
  • 「追憶編」
  • 「来訪者編」(上・中・下)
二年度の部
  • 「ダブルセブン編」
  • 「スティーブルチェース編」

Web掲載時に各編は「第〜章」とナンバリングされていたが、文庫版では「第〜話」の単位に変更され、また第二話より後はナンバリング自体がされていない。「来訪者編」はWeb掲載時では二編構成であったが、文庫化時に一編に統合された[12]。「二年度の部」からは商業化以降に公開されるエピソードとなる。

魔法科高校について[編集]

全国に九校設置されている、魔法技能師(魔法師)の養成を目的に設立された国策高等学校・国立魔法大学付属高校を魔法科高校と呼ぶ。各校の校名は略して、「第一高校」「一高」のように通称されている。

国立大学への予備教育と専門教育を行う点や、校名に番号を冠する点など、旧制高等学校のナンバースクールをモチーフにしていると思われる。

第一高校
国立魔法大学付属第一高等学校関東地方東京都八王子市に位置する。一学年定員200名。一科・二科制度を採る。学生服は緑を基調とし、八枚花弁のエンブレムをシンボルとする。
第一高校は卒業生の65%が国立魔法大学へ進学している最難関の高等魔法教育機関として知られている。それは優秀な魔法師を最も多く輩出しているエリート校だということだが、魔法教育だけでなく、それ以外の教育のレベルも全国上位クラスと評価されている。
第二高校
国立魔法大学付属第二高等学校近畿地方の旧兵庫県西宮市に位置する。一学年定員200名。第一高校同様に一科・二科制度を採る。
第三高校
国立魔法大学付属第三高等学校北陸地方の旧石川県金沢市に位置する。一学年定員200名。第一・第二高校同様に一科・二科制度を採るが、第三高校では専科・普通科と呼び分けられている。学生服は赤を基調とし、八芒星のエンブレムをシンボルとする。
戦闘系の魔法実技を重視し、「尚武の第三高校」と呼ばれる。
第四〜九高校
いずれも一学年定員100名。所在地は四校が東海地方(旧静岡県浜松市)、五校が東北地方(旧宮城県仙台市)、六校が山陰地方(旧島根県出雲市)、七校が四国地方(旧高知県高知市)、八校が北海道地方(北海道小樽市)、九校が九州地方(旧熊本県熊本市)。
第四高校は第三高校と対照的に、技術的に意義の高い複雑で工程の多い魔法を重視している。
第七高校は水上・海上で実用性が高い魔法を通常のカリキュラムとは別に教えており、「海の七高」の異名をとる。
第八高校は寒冷地帯や高山地帯といった厳しい生活環境において有益な魔法の野外実習を取り入れている。

上記の通り、一学年の定員が200名となっているのは一高から三高までで、この3校では一科生(専科生)にしか指導教員が付かない。四高〜九高は全生徒に指導教員が付くが、その質は一高〜三高のそれにワンランク落ちると言われている。

また、各校のカリキュラムは基本的に国立魔法大学の定める要綱に従うが、三高・四高のように特色ある校風を掲げる学校や、土佐湾沿いにある七高や豪雪地帯にある八高のように地理的な環境が特性に反映されている学校もある。

魔法科高校間の交流行事としては、以下のものがある。

全国魔法科高校親善魔法競技大会
通称、九校戦。9つある国立魔法大学付属高校の生徒がスポーツ系魔法競技で競い合う全国大会である。「九校戦編」および「スティーブルチェース編」の舞台となる。
例年「富士演習場南東エリア」の会場で夏季に10日間開催され、観客はのべ10万人ほどになる。2086年から定例行事化されており、2094年度末までに9回開催され、優勝回数は、第一高校は5回、第二高校は1回、第三高校は2回、第九高校は1回である。
全国高校生魔法学論文コンペティション
通称、論文コンペ。日本魔法協会主催で行われ、魔法学や魔法工学の研究成果を大学、企業、研究機関などに向けて生徒が発表する。「横浜騒乱編」の舞台となる。
毎年10月の最終日曜日京都横浜で交互に開催される。2095年は横浜開催で、10月30日に横浜国際会議場で行われた。

なお、魔法科高校は週休一日制であり、体育祭文化祭修学旅行は行っていない。

登場人物[編集]

※担当声優は「第一高校」「第三高校」「その他の日本人」のキャラクターのみアニメ版、それ以外はオーディオドラマDVD版のもの(司波達也と司波深雪は両者共通)。学年については特に記載がない場合、2095年度のもの。

第一高校[編集]

魔法科高校についてを参照。

司波 達也(しば たつや)
声 - 中村悠一
本作の主人公。1年E組(二科生)。風紀委員会所属。
生年月日は2079年4月24日。実の妹である深雪と同じ新入生だが、双子ではなく、深雪は早生まれの年子の妹である。身長は約175センチメートル、筋肉質な体つきをしているが着痩せするタイプ。容姿は自己評価で中の上、女子生徒からの評価は「まあまあ」程度。
魔法実技の成績は悪く、ペーパーテストではトップというアンバランスな結果を残したニ科生として魔法科高校に入学する。将来は魔法技能師の中でも、魔法機具の作成、調整などを行う魔法工学技師を志望している。
通常の魔法師としての才能を持たずに生まれるが、6歳のとき「人造魔法師実験」の被験者にされ、「人工魔法演算領域」を与えられた唯一の成功例となる。魔法科高校における実技の成績が悪いのは、この人工魔法演算領域の性能が一般的な魔法師が生来持つ演算領域と比べて著しく劣るため。どのくらい性能が劣るかというと、自由落下の慣性エネルギーを完全に打ち消せず、高所からの落下で大怪我をしてしまうほど。このため実母の司波深夜からは「ガーディアン(後述)としてしか使い物にならない」と見なされていた。
しかもその演算領域のスペースを確保するために意識領域内の「強い情動を司る部分」をたった一つの感情を除いて全て消失したため、彼には最低限の感情しかなく、理性を破るような激情を感じられなくなった。そのため常に冷静沈着な性格であり、「枯れている」と評する友人もいる。達也に残された、ただ一つ激情を感じ得る衝動は「深雪への兄妹愛」のみであり、妹が絡むと普段の態度からは考えられない行動(怒りや狼狽など)を見せることがある。いわば、妹としての深雪という存在を唯一の生き甲斐とし、心の支えにしているところがある。
叔母の四葉真夜が現当主である「四葉家」においては、ガーディアンと呼ばれる低い階級にあり、次期当主候補である妹の深雪を命に代えても守護するというボディガード任務に半永久的に縛られている。もっとも、四葉の任務がなかろうと妹を守ることは彼自身にとって最優先事項である。四葉に対しては面従腹背の立場であり、いつか深雪と共に四葉の支配から自由になることを目指して日夜研鑽を積んでいる。
自宅に魔法工学研究施設を持ち、最新鋭のCAD(術式補助演算機)調整機器を自身や深雪の調整に用いている。タフな体質で、毎日妹よりも遅くまで起きて魔法の研究をし、妹よりも早起きして武術の修行をするという、妹が心配していたほどハードなスケジュールを常に続けている。
通常の魔法を使えない生まれつきは、現代魔法としては最高難度とされる「分解」と「再成」に生来の魔法演算領域を完全に占有されていたためで、現在でもこの二つ以外の魔法は全て「人工魔法演算領域」でしか行使できない。しかし魔法力の欠陥を補うように魔法関係の知識は豊富で、魔法工学のエンジニアとして優れた才能があり、開発者としての収入も得ている。精神改造の副作用で直観像記憶と似た記憶力を持ち、高校生離れした知識量はそれによる所がある。
純粋な学力だけでなく、非常時や実戦における咄嗟の対応力や戦闘能力は軍人として優秀なレベルである。過去の事情から国防陸軍の実験的な部隊に事実上組み込まれており、「戦略級魔法師・大黒竜也特尉」の偽名で登録されている。
戦闘任務に赴く魔法師としては、分解と再成、再成の副産物である特殊な知覚能力、そして並外れて大きなサイオン保有量を応用した戦術で魔法力の弱さをカバーしている。四葉家による過酷な戦闘訓練を基礎として、陸軍部隊への所属と同時期から忍術使い・九重八雲に師事し、兄弟子でもある部隊長に準じる体術の技量も備える。愛用のCADは、高性能な特化型CADシリーズ「シルバー・ホーン」のチューンナップモデル「トライデント」が二挺。
本人は否定しているが、トラブルを招きやすい性質であり、周囲からは「トラブルに愛されている」とまで言われている。友人たちによるイメージは、マッドサイエンティストや、勇者というよりもラスボス、などである。
司波 深雪(しば みゆき)
声 - 早見沙織
本作のメインヒロインで、スピンオフコミック『魔法科高校の優等生』では主人公。
1年A組の女子生徒(一科生)。生徒会書記。入学試験をトップの成績で合格し、新入生総代も務める。達也の実妹で、生年月日は2080年3月25日。達也と共に成長期だが、身長差は深雪が15センチメートル以上低い(つまり約160センチメートル)。
実母は故人、実父は後妻宅に泊まりきりのため、中学時代から兄妹で二人暮らしをしている。周囲には秘匿しているが、十師族「四葉家」現当主の実の姪であり、同家の次期当主候補。ある事件を切っ掛けに、実の兄である達也を誰よりも敬愛し「お兄様」と尊称するようになった。兄が四葉家や第一高校で不遇な扱いを受ける状況を常に憂いているが、しかし四葉家の決定に逆らうことはできずジレンマを抱えている。
神秘的と言えるほどに稀有な美貌を有しており、同級生から上級生まで、男女問わずに認める「校内一の美少女」。魔法の実力や学力の高さも相まって、校外にまで広がる絶大な人気を得ることになる。
才色兼備の見本のような、完璧な礼儀作法を決して崩さない一流のお嬢様である。欠点を表に出すことは極めて少ないが、「唯一の愛すべき欠点」とされるのが重度のブラコンであること。兄への愛情を隠そうとすることなく、兄妹としては際どい関係を思わせる振る舞いも見せるが、本心か冗談が分かりきらない部分がある。達也が他の女性と親しげにしているとプレッシャーを放つ笑顔となり、嫉妬のオーラを漂わせるのが常。嫉妬の感情自体は認めているものの、それが「恋愛感情」かどうかは友人らに対して否定している(それも疑いを持たれているが)。
ハイレベルな魔法を豊富に駆使し、中でも分子運動を減速させる振動系魔法(冷却魔法)を得意分野とする。その冷却魔法は広範囲に近似的な絶対零度を作り出すほどに強力で、一点ではなく面や空間全体に作用する魔法に適性が高い。広域振動減速魔法「ニブルヘイム」や、空間内の温度を極寒と灼熱に二分するエントロピーの逆転魔法「氷炎地獄(インフェルノ)」などを難なく使いこなすが、いずれも高難度とされる魔法である。ただし、冷却魔法の高い適性は、彼女が本来生まれ持った魔法が物理世界に干渉する形へと姿を変えたものでしかなく、本当の得意魔法は精神に干渉し凍結させる系統外魔法「コキュートス」である。精神干渉系の適性は持ち主が限定されるものだが、「魔法的な素質は遺伝する」という魔法学のセオリーに基づき、実母の深夜から適性を受け継いでいる。
性格は冷酷な面もあり、友人には心優しいが、気は強い。達也に対する敵意などには過敏に反応し、冷却魔法を暴発させて冷気を振りまく場合もある。魔法が暴発しやすいのは未熟の証でもあるが、通常は意識しなければ効力を発揮しないのが魔法であるため、無意識による魔法の暴走は非常に高い魔法干渉力の裏付けでもある。魔法師の評価基準となる魔法力が破格なだけではなく、体内に保有するサイオン量も最高クラス(これは父親からの遺伝であり、達也も同様)。また、四葉家の特殊な技術により、魔法式のイメージを皮膚接触によって達也と伝達しあうことができる。
達也ほどの腕前ではないが、九重八雲の道場で武術の修行を受けており、八雲を「先生」と呼んでいる。

達也・深雪の友人たち[編集]

千葉 エリカ(ちば エリカ)
声 - 内山夕実
1年E組の女子生徒(二科生)。達也のクラスメイトで友人。テニス部に入部しているが、ほとんど幽霊部員に近く、紗耶香の頼みで剣道部の手伝いに混ざることもある。
学年No.2の美少女との呼び声が高い。スレンダーなスタイルと明るい髪の持ち主で、実はドイツ人の祖父を母方に持つクォーター。
「剣の魔法師」の二つ名を持つ百家本流の一つ「千葉家」の娘。千葉家は剣術(剣技と魔法の複合白兵戦闘技術)の道場と武装デバイスの製造で有名であり、警察や公安関係者とは師弟関係と武装デバイスの提供による強い繋がりを持っている。エリカも剣術家として自己加速・自己加重の術式を用いた白兵戦を得意とする。
純粋な剣術の技量は千葉家の中でも上位にあり、門下生である風紀委員長の摩利を上回る。その腕前と彼女自身の魅力により、千葉一門のアイドル的地位を掴み取っている。千葉家が誇る「秘剣・山津波」を習得するためだけに長い年月をかけて修行を積んでおり、専用の武装デバイス「大蛇丸」を使いこなせるのは事実上エリカのみである。
エリカは父親が愛人に産ませた娘であり、父親からは冷遇されている。千葉の姓を名乗るようになったのは実母の死後であるため、主要な魔法師の家系を諳んじている達也でも、千葉家本家の娘としてのエリカの存在を知らなかった。腹違いの兄が2人、姉が1人おり、特に次兄の修次を「兄上」と呼んで敬意を払っている。先輩である摩利を一方的に毛嫌いしているのは、この次兄の交際相手でもあるため。
幹比古は家同士の付き合いがある幼馴染。レオとは口論になりがちであるが、お互いを信頼できている仲。深雪と何か通じ合う面があるようで、初対面から打ち解けるようになった。また深雪や美月の見立てでは、異性としての好意を達也に抱いていると思われている。また、日常で私有する武装デバイスは、刻印魔法と呼ばれる技術で製作された伸縮式警棒状のもの。この武装デバイスの製作には同じ百家である「五十里家」の五十里啓が関わっており、エリカと啓は顔馴染みである。また、「大蛇丸」の小型版としてエリカに与えられた「ミヅチ丸」も五十里家が作ったもの。
柴田 美月(しばた みづき)
声 - 佐藤聡美
1年E組の女子生徒(二科生)。達也のクラスメイトで友人。美術部所属。
魔法師の家庭の生まれではないが、隔世遺伝で魔法の素質が発現し、二科生ながら達也と同じく魔法工学技師を志望している。母親は翻訳家。外見は癒し系の美少女であり、同学年よりも上級生に人気が高い。
「霊子放射光過敏症」という症状を緩和するために、眼鏡(オーラ・カット・コーティング・レンズ)を常に装着している霊視能力者。二科生とはいえ一校に入学している以上、自身の魔法的視力をある程度は制御できるはずなので、それでもなお外的な手段で症状を抑えているという事実が、霊視力の並外れた強さを示している。現に、古式魔法師にとって希少な才能とされる「水晶眼」の持ち主。達也はこの力で自分の秘密を知られるかもしれないと警戒していたが、魔法訓練時に能力の一端を気付かれた結果、二科生としての前向きな姿勢を美月に感心されるのみで終わった。
兄である達也と話したいのに、取り巻く一科生達に迷惑していた深雪に代わって一科生達を怒鳴り付けるなど、大人しい性格の割に思い切った行動をする一面がある。最近では幹比古に気があるようで周囲からは温かい目で見守られている。
西城 レオンハルト(さいじょう レオンハルト)
声 - 寺島拓篤
1年E組の男子生徒(二科生)。達也のクラスメイトで友人。通称レオ。山岳部所属。
父親がハーフ、母親がクォーターであるが故に、髪は黒くても顔立ちは白人的で彫りが深い。
将来は機動隊山岳警備隊などの「体を動かす系」の仕事を志望しているが、勘は鋭く、二科生とはいえ第一高校の入学試験を通っている時点で学力が低いわけでもない。
得意分野は対象の相対位置を固定する収束系の「硬化魔法」。自分が身に着けているものをCADごと硬化させ、肉体的な強さに物を言わせた肉弾戦を得意とする。また、逐次展開と呼ばれる技法により継続的に魔法を更新できるため、持久戦にも強い。愛用のCADは現在では少々珍しい音声入力式で、プロテクターを兼ねている。
自分の肉体の力だけで魔法に匹敵する威力の拳を繰り出せるほどの、驚異的な運動能力と耐久性を持つ。祖父は遺伝子操作により肉体の耐久性を強化された調整体魔法士であり、ドイツで開発された「城塞シリーズ(ブルク・フォルゲ)」の数少ない成功例の一人だった。その祖父からの隔世遺伝で、身体性能や彷徨癖の性格を受け継いでいる。なお、姉に花耶(かや)がいるが、彼女には魔法師の素質はない。
エリカとはいつも憎まれ口を叩き合う間柄であるが、口喧嘩ではいつも彼女に言い負かされている。九校戦ではエリカのコネで応援に駆け付けていたが、妨害工作によって競技への参加が不可能になった正規メンバーの代役として指名された達也に選ばれる形で、幹比古と共にモノリス・コードに出場する羽目になった。その後、エリカから勝負の決め手がないと指摘され、千葉家の「秘剣・薄羽蜻蛉」をエリカから伝授される。
吉田 幹比古(よしだ みきひこ)
声 - 田丸篤志
1年E組の男子生徒(二科生)。達也のクラスメイトで友人。
旧家にして古式魔法の名門・吉田家の次男で、エリカとは幼馴染。
「精霊魔法(吉田家では「神祇魔法」と呼ぶ)」と呼ばれる種類の系統外魔法を伝承する家系の直系として生まれ、家伝の魔法の中核を成す「喚起魔法」の腕前は次期当主である兄を凌ぎ、神童と称されるほどだった。しかし入学の1年前に事故に遭った結果、著しく魔法力を損なう。以後座学や武術の鍛錬に精を出すようになるが、結局は一科生ではなく二科生として第一高校に入学する。
失った力を取り戻そうと焦る日々を送っていたが、体育の授業をきっかけに達也やレオと交流を持ち始める。九校戦で達也に魔法をアレンジしてもらってからは以前のように魔法が使えるようになり、克人らに目を付けられるようになった。その頃から授業とは別に上級生の特訓にも参加させて貰えるようになり、着々と実力を付けている。
美月に対しては当初、神霊すら認識しうる「水晶眼」の持ち主として関心を抱いていたが、最近では純粋に美月に気があるようで、バレンタインデーに美月から明らかな義理チョコを渡された際には少し不満げな表情を見せていた。
光井 ほのか(みつい ほのか)
声 - 雨宮天
1年A組の女子生徒(一科生)。深雪のクラスメイトで彼女の友人。雫とは幼い頃からの親友で、魔法のライバルでもある。SSボード・バイアスロン部所属。
少々気の弱い面もあるが、魔法の実力は深雪に次ぐ学年総合2位。「光井」の名の通り、光波振動系(に干渉する魔法)に特化した適性を持つ、光のエレメンツの血統。他の一科生達と違い、二科生を見下すような考え方をしない、基本的には優しい性格の持ち主である。深雪と行動を共にするようになってからは、達也やその友人らと交流を持ち、時には一緒にお昼を食べるようになる。
A組がE組と一悶着を起こした際、反射的に魔法を使ってしまい、風紀委員の処罰対象になりかけたが、達也の便宜で助けられ、謝罪をしている。それから達也に強い関心を持つようになるが、元々、達也のまるで無駄のない魔法を入試試験時に目撃して感銘を受けていたため、二科生として入学していた事実がほのかにとってはショックだった。その後、達也にエンジニアを担当された九校戦を通じて尊敬心と思慕を抱くようになり、告白するも恋人を作ることはできないと振られる結果となった。しかし、それでも想い続けることを告げており、アタックを継続している。
スピンオフの『魔法科高校の優等生』ではレギュラー格のキャラクター。達也だけでなく深雪に対しても強い憧れを抱く様子が追加されている。おっちょこちょいな性格も強調され、A組とE組の接触時に魔法を使った場面では、あくまで乱闘を制止したい思いであったという内心も表現されている。また、同作では「SSボード・バイアスロン部」に所属している設定も明かされ、同じ一科生である明智英美との出会いも描かれている。
北山 雫(きたやま しずく)
声 - 巽悠衣子
1年A組の女子生徒(一科生)。ほのかとは家族ぐるみの付き合いがある親友同士。SSボード・バイアスロン部所属。
ほのかと共にクラスメイトの深雪の友人となり、深雪を介してE組の達也らと交流を持つ。実は、日本の大実業家である北山潮を父に持つご令嬢。家族には両親のほか、祖母と小学5年生の弟(航)がいる。
無口で無表情な少女だが、主張するときは鋭い発言のできる人物。Aランク魔法師である母親の遺伝から大出力の振動・加速系魔法を得意分野としており、「共振破壊」「フォノンメーザー」などの術式を持ち技にしている。ただし、どちらかといえば出力が売りで、細かい制御は苦手。魔法実技では学年2位の実力者。
九校戦ではスピード・シューティング新人戦、アイス・ピラーズ・ブレイク新人戦に出場して好成績を残す。九校戦(練習時含め)における達也のエンジニアとしての腕を買い、専属でなくとも雇いたいと勧誘しているが、達也本人から「その件はライセンスを取得してから」と断られて(先延ばしにされて?)いる。九校戦の際には達也からフォノン・メーザーの術式と複数CADの同時操作技術を伝授されており、大会後には同術式がインストールされた小型拳銃型のシルバー・ホーンをセカンドマシンとして購入した。
スピンオフの『魔法科高校の優等生』では、ほのかと共にレギュラー格。ほのかを誘ってバイアスロン部に入部した経緯や、明智英美との交友を得る様子も描かれている。

その他の同級生[編集]

森崎 駿(もりさき しゅん)
声 - 大原崇
1年A組の男子生徒(一科生)。深雪のクラスメイト。風紀委員会とコンバット・シューティング部に所属。
百家の支流である森崎家は、魔法そのものよりも、CADの操作技術の修練によって魔法の発動スピードを高めようとする技術により評価されている。「早撃ち(クイック・ドロウ)」と呼ばれるその技術は、達也やエリカが模範演技映像を見た経験があるなど、それなりの知名度がある。家業としてボディガードの仕事をしており、森崎もボディガードのサポートを学生時代から経験している。
風紀委員や九校戦の出場選手に選ばれるなど、対人戦闘では一年生の中でも実力は高い。自らが一科生、つまりブルームである立場を誇りに思っていて、逆にニ科生である達也たちをウィードと呼び見下す考え方に疑いを持たない。プライドが高く、達也が称賛される姿に嫉妬しながらも落ち込む場面もある。
スピンオフの『魔法科高校の優等生』では、空気を読まない目立ちたがり屋の一面が強調されている。学校見学時には深雪に良いところを見せて点数稼ぎをしようとしたり、二科生と一緒に勉強なんてできるわけがないと深雪の前で平気で口にしたりなどのシーンが追加されている。
短編作「優等生の課外授業」(文庫5巻収録)では主役となる。非魔法師の女性である孫美鈴のボディガードを偶然請け負った体験を経て、非魔法師に対して魔法師が特別であるという考えに疑問を持ち、自らの実力不足を受け入れられるようになった。
明智 英美(あけち えいみ)
1年B組の女子生徒。フルネームは「アメリア=英美=明智=ゴールディ」で、愛称は「エイミィ」。狩猟部所属。スピンオフの『魔法科高校の優等生』ではほのかや雫と親しく、準レギュラーのような扱い。
この世代の魔法師にしては珍しいクオーターで、ルビーのような光沢の紅い髪が特徴な小柄な少女。通称「砲撃魔法」という、大質量の物体を高速で短時間移動させる移動系統魔法を得意とする。学年末試験では学年総合4位をマークする優等生。底抜けに明るい性格の持ち主。
ゴールディ家は元々古式魔法を伝承する一族でありながら、現代魔法の勃興と共にこれを修めてイングランドにおける現代魔法の権威の一角を占めるようになった家系で、家伝の秘儀として「魔弾タスラム」と呼ばれる術式を伝えている。この魔法を扱えることがゴールディ本家の一員である証とされ、英美はゴールディ家現当主の伯母にあたる祖母からこの魔法を伝授されている。
魔弾タスラムに絡んだ事件から十三束鋼と親しくなり、その後から仲を深めようと積極的になっている。
里見 スバル(さとみ ‐)
1年D組の女子生徒。美少年と見紛うばかりの外見の少女。伊達眼鏡がトレードマーク。この時代の伊達眼鏡は男性的なファッションであり[13]、わざと中性的に振舞っているだけでなく、言動や行動がどことなく芝居がかっている。一人称は「僕」。
英美と同じく九校戦出場選手で、それ以降友人となった。「跳躍」の魔法を得意とするほか、「認識阻害」の先天性スキルがあり、前述の芝居がかった言動や行動は「誰にも気付いて貰えなくなるスキル」の反動である。
桜小路 紅葉(さくらこうじ あかは)
1年B組の女子生徒。
英美のクラスメイトで、彼女とスバルの友人。私服にゴスロリ風の服を着ていて、テーマパーク好き。英美が迷子になった際に「落ち着きがない」「方向音痴」と陰で言うなど、スバルから英美への態度に疑問を持たれていた。
十三束 鋼(とみつか はがね)
1年B組の男子生徒。マーシャル・マジック・アーツ部所属。
マーシャル・マジック・アーツは魔法を併用した徒手格闘術で、小柄な体躯ながらその実力は校内屈指。風紀委員の沢木碧は部活の先輩でもある。学年末試験では学年総合5位をマークする優等生。しかし、自らの特性から九校戦には出場していない。
サイオンを強く引き寄せる体質を生まれつき持ち、本来なら体から流れ出るはずのサイオンが本体から離れようとしないため、体に密着する範囲でしか魔法式を展開できない。それゆえ「Range Zero(レンジ・ゼロ)」という二つ名で呼ばれ、遠隔魔法が苦手だという揶揄と共に、ゼロ距離では無類の強さを発揮するという敬意も込められている。高密度のサイオンを身に纏っているため、自分に触れた魔法式を無効化する「接触型術式解体」を使用できる。ただし通常の魔法師としての欠陥は無視できず、進路としては魔法工学に関心がある。
錬金」の異名を持つ十三束家は百家の中でも有数の実力を誇り、また国内の魔法師の中でも指折りの資産家とされる一族である。夏休みにテーマパーク「ワンダーランド」でアルバイトをしている最中、英美の事件に巻き込まれる。その一件から英美と親しくなるも、以降、英美の積極的なアプローチに圧倒されている。
滝川 和実(たきがわ かずみ)
1年C組の女子生徒。九校戦の新入生女子代表メンバー。スピードシューティングでは雫、英美に次ぐ三位の成績を収めている。九校戦の後、自らの成績不振と達也への対抗意識から焦りを覚えている森崎を諌めている。
平川 千秋(ひらかわ ちあき)
1年G組の女子生徒(二科生)。
九校戦で技術スタッフとして参加していた平川小春の妹。一学期定期考査では、魔法工学の筆記試験で達也に次ぐ学年2位の成績を上げている。
達也に対して憧憬のようなものを一方的に抱いていたが、九校戦の事故に関わった姉が思い詰めているのは達也の責任だと感じ、更に周に唆されてから復讐心を抱く。大亜連合の工作活動に加担していた所を紗耶香に見咎められ、一緒にいた桐原、エリカ、レオによって組み伏せられる。その後病院で軟禁を受け、虚無感に囚われていたが、自分が得意とするハードウェア分野ならば魔法工学で達也を超えられる可能性があると生徒会会計の鈴音に示唆され、向上心を取り戻した。横浜事変の際、避難中に助けてくれた十三束鋼には心を開いている。

生徒会・部活連・風紀委員会[編集]

※達也と深雪の同級生を除く。

七草 真由美(さえぐさ まゆみ)
声 - 花澤香菜
3年A組の女子生徒(一科生)。生徒会長
深雪同様、入学試験を主席で突破した才女である。第一高校では部活連会頭の克人と風紀委員長の摩利と並び、「三巨頭」と称される。フワフワに巻いたロングヘアの美少女で、身長は155センチメートルほどと小柄であるが、バストとヒップは平均的な身長の同世代の平均的な数値と変わらないトランジスターグラマー
十師族「七草家」の長女。兄が二人と、双子の妹がいる。妹たちを可愛がりつつも、奔放でトラブルメーカーな彼女らには頭を悩ませることも多い。
七草家は苦手とする系統が無いことを以って逆説的に「万能」の二つ名で呼ばれるが、その中でも真由美は遠隔精密射撃魔法の分野では十年に一人の逸材にして世界屈指の使い手と謳われ、既に高校生の域ではない。ドライアイスの亜音速弾を自分から離れたポイントで生成・発射する狙撃魔法「魔弾の射手」を習得しているだけでなく、遠隔視系の知覚魔法「マルチスコープ」を併用する効果により圧倒的な精度を実現している。その卓越した実力と見た目のイメージから「エルフィン・スナイパー」または「妖精姫」の異名で呼ばれているが、小柄な体型にコンプレックスのある本人は嫌っている。
達也の入学式当日、最初に話しかけてきた生徒で、達也のペーパーテスト全問正解には高い評価を示し、それ以降も達也と深雪の兄妹に特別な興味を注いでいる(本人曰く弟や妹のよう)。自身のルックスやスタイルには密かな自尊心があったが、深雪と出会って以降、自信を喪失している。
ルックスの良さと高い魔法力、優れたディベート能力もあり生徒会長としての支持も厚い。普段は人当たりの良いお嬢様のよう振る舞っているが、彼女が認めた一部の人々にだけは猫被りをやめて、彼女本来の小悪魔的な性格で接するタイプ。在学中に一科生と二科生の対立性を改善したいと考えており、二科生である達也を風紀委員に任命することでその切っ掛けを作ろうとした。
十文字 克人(じゅうもんじ かつと)
声 - 諏訪部順一
3年生の男子生徒(一科生)。部活連会頭。クロス・フィールド部に所属。
主席入学した真由美とは実力を競い合う仲だった。身長は185センチメートル前後。大男というわけではないが、制服の上からでも分かる程の隆起した筋肉を持つ。何よりも、そこに居るだけで強大な存在感を示す人物。達也曰く「巌のような人」で、あらゆる意味で「自分の天敵」だと認めている。
鉄壁」の二つ名で呼ばれる十師族「十文字家」の次期当主。既に師族会議に十文字家当主代理として参加し、実務をこなしている。十文字家の魔法師は一騎当千をモットーとし、天性の優れた空間認識能力を更に磨き上げ、数々の領域防御魔法を駆使する。克人もそのモットーの通り、卓抜した魔法力によって十文字家の代名詞である「ファランクス」(全系統全種類の障壁魔法と対抗魔法を絶え間なく展開し続けて圧倒的な防御力と物理攻撃力を誇る攻防一体の魔法)を使いこなし、一対多の戦闘であっても傷一つ負わず勝利を収めている。克人によるファランクスの防壁は達也にも破れないと思わせるほど。
無理さえ強引に押し通してしまう程の強引な性格かつ天然。だが、三巨頭の中でも一番の人格者とされ、真由美や摩利と同じく、一科生と二科生との対立性について考えている一人である。
渡辺 摩利(わたなべ まり)
声 - 井上麻里奈
3年生の女子生徒(一科生)。風紀委員長。
女子生徒から慕われやすい麗人タイプで、真由美や克人と並ぶ「三巨頭」の一人。百家の支流であり、渡辺綱の末裔ともされる「渡辺家」の出身で、同家の中でも一人だけ飛び抜けた魔法の才能を持つ。源氏の秘剣である「ドウジ斬り」を習得している。
風紀委員では「姐さん」と呼ばれることが多いが、呼ぶと制裁が下される。親しい人間に対しては下の名前で呼ぼうとするタイプ。整理整頓が苦手で、達也が整理するまで風紀委員会室は散らかり放題であり、CADマニアと思しき過去の風紀委員が残したCADの存在にすら気付いていなかった。
集団戦、個人戦を問わない、対人戦闘のエキスパート。気流を操作して揮発性の薬物を特定の対象だけに経鼻投与する技術を持つ。向精神作用のある香水を複数組み合わせ、違法な薬物を一切使わずに自白剤と同等の効果を引き出すことなども可能。
達也の魔法の才能に興味を持ち、高く評価している。また真由美と同様、一科生と二科生との対立性を解消したいと考えている一人。そのために達也の風紀委員加入を提案した人物である。中学時代は千葉家で剣術を学んでおり、その縁でエリカの次兄である千葉修次と交際中(呼び名は「シュウ」)。修次に悪影響を与えた女という理由で、エリカからは毛嫌いされている。
市原 鈴音(いちはら すずね)
声 - 中原麻衣
3年生の女子生徒(一科生)。生徒会会計。
常に無表情で冷静沈着な女子生徒。表情を変えずに冗談や爆弾発言を投下する人物でもあり、「リンちゃん」と呼ばれながらもめげずに真由美をあしらえる、数少ない人物の一人。
周囲には明かしていないが、市原家は「一花家」の数字落ちの家系である。それを幼少期から薄々感じていたため魔法師のコミュニティに対して帰属意識を持てないでいた過去があるが、そんな自分に手を差し伸べてくれた真由美に強い恩義を抱くと共に、母校である一校に強い愛着を持っている。一校の将来のためにと、生徒の人材強化にも手段を選ばない面がある。
魔法の制御の精密さでは三巨頭をも上回ると称されるほどの使い手。達也が試合で服部相手に使用した無系統魔法の仕組みを一目で見破るなど、分析能力にも優れている。一花家の血統に依存した魔法として、CADを不要とした人体への直接干渉魔法を身に付けている。
中条 あずさ(なかじょう あずさ)
声 - 小笠原早紀
2年A組の女子生徒(一科生)。生徒会書記。入学時は新入生総代を務めた。
気弱な性格で、彼女を「あーちゃん」と呼ぶ真由美にはいつも振り回されている。性格面では真由美達に終始押されがちでこそあるが、それでも尚生徒会役員に任命され、次期生徒会長候補でもある事実が彼女の実力の高さを示している。服部とは入学のときから実力を競うライバル同士で、彼女にとって唯一敬語を使わずに話せる男子生徒である。
使用には厳しい制約があるものの、一定のエリア内にいる人間をある種のトランス状態に誘導する情動干渉系(意思・意識ではなく、衝動・感情に働きかけるタイプ)の系統外魔法「梓弓」の固有スキルを持つ。個人ではなくエリアに働きかける系統外魔法は極めて稀少であり、無秩序な混乱を鎮圧することに適している。ただし前述の通り、ちょっとした出来事でも涙目になる程に気弱なため、悪用はできないだろうと評されている。
極度のデバイスオタクで、CADなどの魔法機具の薀蓄を語りだすと周りが見えなくなる時もしばしば。将来は魔工師を志望しており、魔工師として「トーラス・シルバー」というエンジニアを尊敬している。九校戦で達也の魔工師としての腕の違いを見せられ、彼がシルバーではないかと疑うようになった。
服部 刑部少丞 範蔵(はっとり ぎょうぶしょうじょう はんぞう)
声 - 木村良平
2年B組の男子生徒(一科生)。生徒会副会長。学校には「服部刑部(はっとりぎょうぶ)」で籍を登録している。
入学時には次席であり、主席入学のあずさとは実力を競い合う仲。本人は刑部ではなく範蔵と呼ばれるのを拒んでいるが、真由美には「はんぞーくん」と呼ばれている。
二科生を見下しており、生徒会副会長の身であるも関わらず「ウィード」という差別発言を行っていた。実際、入学直後の達也を睨み付けたり、挨拶もせずただ素通りするという態度を取っている(ただし、それは主に真由美に弄り倒されているせいで溜まるストレス故ではないかと摩利は分析している)。
模擬戦で負けた経験は入学以来から一度も無く、真由美、摩利、克人に次ぐ実力者である。中距離以上の広範囲を攻撃する魔法を得意し、どちらかと言えば1対1の個人戦は不得手であるものの、特に苦手な分野は無い。飛び抜けて強力な得意魔法や圧倒的な処理速度などを持ち合わせていない代わりに、多種多様な魔法をどんな場合でも安定的に行使できるのが持ち味である。複数の魔法工程を一つの術式に纏め上げるのではなく、それぞれの魔法が起こす現象を組み合わせて個々の総和より大きな効果を得る魔法技術である「コンビネーション魔法」の練度が高い。作中では「這い寄る雷蛇(スリザリン・サンダース)」を披露する場面がある。
非公開ではあるが達也と模擬戦を行い敗北を喫してしまい、それ以降心情的に蟠りは多少残るものの、達也の実力はある程度認めており、達也を九校戦のエンジニアとして採用するかどうかを決める会議の際には、自らの感情を抑えて賛成意見を述べた。
辰巳 鋼太郎(たつみ こうたろう)
声 - 浜田賢二
3年C組の男子生徒(一科生)。風紀委員会所属。
委員会での上司にあたる摩利を「姐さん」と呼ぶ。一科・二科の括りに頓着せずにきちんと相手の実力を評価できる人物。
がっしりとした体格の持ち主だが、鈍重そうな外見に反して3年生でも有数のスピードファイターである。また、単一系統の術式において卓越した干渉強度を誇る。
沢木 碧(さわき みどり)
声 - 四宮豪
2年D組の男子生徒(一科生)。風紀委員会とマーシャル・マジック・アーツ部に所属。
前述の辰巳と同じく、一科・二科の区別に関係なく相手の実力を評価できる人格の持ち主。威勢のいい喋り口調が特徴。下の名前で呼ばれることを嫌っている。
第一高校のマーシャル・マジック・アーツ部でエース級の腕前を持ち、同学年では服部に次ぐ強者とされる。魔法無しでも100キログラム近い驚異的な握力を誇る。

その他の上級生[編集]

壬生 紗耶香(みぶ さやか)
声 - 戸松遥
2年E組の女子生徒(ニ科生)。剣道部所属。
中学3年生において、中等部剣道大会の女子部で全国2位だった。本人のルックスも相まって、当時は「美少女剣士」や「剣道小町」などと呼ばれていた。
魔法科高校では魔法の成績だけしか評価されずに、クラブ活動でも一般競技系の部活が魔法系競技の部活に比べて、差別的な待遇を受けていると考え、不満を抱いていた。その不満ゆえに剣道部の部長(司甲)がブランシュの下部組織に勧誘し、司一のマインドコントロールを受けて魔法大学の非公開資料を盗み出すために利用される。また、桐原達の暴動をたった1人で解決した達也の実力を見て、剣道部に勧誘するものの断られている。ブランシュ事件の後、解決に尽力した桐原と交際を始める。また、事件中に一対一で真剣勝負をしたエリカとは入院中に仲良くなり「さーや」と呼ばれるようになった。
剣道家としての技術は桐原に特別視されており、殺し合いの実戦では使ってほしくないと頼まれている。剣道とは別に魔法による投剣術を修得しているため、戦闘時はそちらの技を用いている。父親の壬生勇三は内閣府情報管理局局員で、投剣術は父直伝のもの。
桐原 武明(きりはら たけあき)
声 - 杉田智和
2年生の男子生徒(一科生)。剣術部所属。
一昨年の中等部剣道大会男子部の関東1位。2年生の中では第一高校トップの実力者と目されている。海軍所属の軍人の息子でもある。
新入生勧誘週間の折、デモンストレーションの試合で紗耶香に逆上して殺傷性の高い魔法である「高周波ブレード」を使用するが、達也に取り押さえられる。騒ぎを起こした理由は、中学時代に綺麗だと思うほど感銘を受けた紗耶香の「剣道」が、演舞ではただ強さを求めるだけの剣になっていたことに憤りを感じたためであり、その後は、騒ぎを大きくした罪を認めている。
ブランシュ日本支部メンバーの掃討戦に参加し、事件後は紗耶香と交際を始め、剣道部と剣術部の合同練習を経て仲を深めている。なお、この交流が魔法系と一般系に別れた同系統の部活が歩み寄りを見せる契機となった。さらに、それ以降は達也との関係も親しくなっている。
千代田 花音(ちよだ かのん)
2年生の女子生徒(一科生)。
百家本流の一つ「千代田家」の直系。千代田家の人間は“地面”という概念を有する固体に強力な振動を与える振動系魔法の「地雷原」を得意魔法にしており、地雷原を作り出す者という意味で「地雷源」の二つ名を持つ。彼女もその例に漏れず、対物戦闘能力は摩利をも凌ぎ、陸上兵器相手なら十師族の実戦魔法師に勝るとも劣らない戦闘能力を発揮する。魔法師としては魔法の使い方が豪快なタイプだが、本人も快活で大雑把な性格であり、整理整頓はできるが取捨選択の判断が良すぎると達也に評されている。
摩利が特に目をかけている後輩で、次期風紀委員長に据えようと根回しをしている。五十里啓とは許婚同士で、啓が絡むと別人のように態度が変わる。
五十里 啓(いそり けい)
2年C組の男子生徒(一科生)。
中性的な風貌の美少年で、千代田花音とは許婚同士。2095年10月から生徒会会計を務める。
外見こそ優しげで、華奢な体格もあって「スラックススカートにはき変えれば背の高い女子で通りそう」とまで言われているが、魔法理論では2年トップ、実技成績も常に上位をキープしている優秀な魔法師である。同性の友人があまりできないのが悩み。
刻印魔法の権威として知られる百家本流の一つ「五十里家」の直系。千葉家とは家同士の付き合いがあり、エリカのCADに組み込まれている刻印型術式は彼が組んだもの。達也程ではないがエンジニアとしても優秀で、達也を二科生として見下すことはなく、むしろ友好的な先輩。論文コンペでは達也に術式の調整を完全に任せており、第一高校内でCADソフトウェアに最も精通した人材だと評価していた。逆に啓は模型制作を担当し、周囲から「普通なら(達也と役割が)逆だと思う」と言われていたが、逆に達也も啓のハード制作技術を「自分よりも数段上」と率直に評価している。
司 甲(つかさ きのえ)
声 - 加藤将之
3年F組の男子生徒(二科生)。剣道部所属(主将)。
旧姓「鴨野(かもの)」。両親・祖父母のいずれにも魔法的因子は見られなかったが、その実は賀茂氏の傍系の血を引いており、ある種の先祖返りとして美月と同じ霊子放射光過敏症を抱えている(ただし、その性能は美月のものよりも数段劣る)。
母親の再婚相手の連れ子である義理の兄・司一によるマインドコントロールを受けており、その義兄が日本支部長を務める反魔法活動団体「ブランシュ」の下部組織である「エガリテ」に所属している。第一高校には義兄の指示により入学し、剣道部を始めとして生徒達をエガリテに勧誘するなどしていた。アンティナイトを必要としない達也の魔法無効化技能に目をつけ、ブランシュに報告したのも彼である。
事件解決後は自主退学し、自分のやりたいこと(剣道)に邁進するだろうと言われていたが、具体的な描写はなされていない。
小早川(こばやかわ)
3年生の女子生徒(一科生)。
九校戦で選手として出場していたが、「無頭竜」の妨害工作で事故に遭い、精神的ショックによる魔法への猜疑心から魔法技能を失ってしまう。転校を考えていたが、摩利を通じて「魔法が使えなくても魔法の知識と感受性を活かす道がある」という達也の助言を聞き、摩利と同じ防衛大への進学を決意する。
平川 小春(ひらかわ こはる)
3年C組の女子生徒(一科生)。
九校戦で技術スタッフとして参加。担当選手の小早川が魔法技能を喪失した事故の責任を感じ、退学を考えるまで思い詰めていた。そのため本来参加するはずだった論文コンペを辞退し、達也が代理として選ばれる。これが、妹の千秋が達也への逆恨みから大亜連合の工作員に唆され、妨害活動に加担する切っ掛けとなる。
和泉 理佳(いずみ りか)
3年の一科生。九校戦で女子担当の技術スタッフとして参加。性格は自負心の強いタイプ。同級生の真由美から「イズミん」と呼ばれて嫌がっている(理佳からの呼び方は「七草」)。
関本 勲(せきもと いさお)
3年生男子生徒(一科生)。風紀委員所属。
論文コンペの校内選考次点だった生徒。自負心が強く、思想の違いから鈴音と衝突していた。魔法式と起動式の知識を世界中で共有すべきという思想を持ち、そこに付け込んだ大亜連合の工作員がマインドコントロールを与えてスパイ活動に利用する。
五十嵐 亜実(いがらし つぐみ)
学年不明の女子生徒で、ほのかと雫が所属する「SSボード・バイアスロン部」の部長。『魔法科高校の優等生』第10話で登場(本編未登場)。
穏やかそうな印象の先輩だが、正当防衛で攻撃魔法を容赦なく振るうなど、OGの颯希や涼歌に劣らず過激な一面も持っている。
ほのか達の同学年に「五十嵐鷹輔」という同姓の男子生徒(学年末試験ではほのかに次ぐ学年総合3位)が在籍するが、亜実との関連は不明。
県 謙四郎(あがた けんしろう)
達也たちより一学年上の男子生徒で、2096年度の山岳部部長。豪快な性格で、疲れ果てた部員たちに45度の熱湯をかけて奮い立たせるなどスパルタ指導を行う。時々練習に混ざる達也を歓迎している。
千倉 朝子(ちくら ともこ)
達也たちより一学年上の女子生徒(一科生)。2096年度の九校戦で新競技のシールド・ダウンとスティープルチェイス・クロスカントリーに出場。ベクトル反転術式を得意とする。
三七上 ケリー(みなかみ - )
達也たちより一学年上の男子生徒(一科生)。金髪に黒い肌をもつインド&ブリテン系の人種。2096年度の九校戦で、幹比古とともにモノリス・コードに出場する。

教職員ほか[編集]

百山 東(ももやま あずま)
校長。年齢は70歳ほど。魔法教育と高等教育の権威とされ、魔法師としては十師族の派閥争いに対して中立派を保っている。イギリスに住む英美の祖母とは古い知り合い。
八百坂(やおさか)
教頭。年齢は50代前半。
廿楽 計夫(つづら かずお)
2年生を担当している教師。実家は百家本流の「廿楽家」。
本職は魔法大学の講師で、魔法幾何学を専攻し魔法工学にも造詣が深い。多面体理論という分野の若き権威であり、若くして助教授になりかけたものの、自由すぎる研究姿勢から「教育者としての経験を積んで来い」という理由で第一高校に足踏みする結果になった。だが本人は「自由に研究できる」とさして気にしていない。そういうマイペースな気質から、一科生、二科生にこだわらないが、生徒のペースを考えない変人である。一人称は「小生」。
構造物を三角や四角柱等の単純な多面体の集合体に抽象化し、その構成要素である仮想単純立体を操作することで大規模構造物全体の変化を制御する「ポリヒドラ・ハンドル」の使い手。
小野 遥(おの はるか)
達也たちのクラスの総合カウンセラーの一人。美人と言うよりも、愛嬌のある顔立ちの若い女性。
学生時代は精神衛生を専攻して、医師の資格を所有している。人のエモーショナルコントロール術にも長けている。
正体は公安(警察省公安庁)のスパイ。そちらの業界では、正体不明の女スパイとして「ミズ・ファントム」の名でも呼ばれている。ただしカウンセラーの資格は本物であり、本人もカウンセラー業の方に情熱を注いでいる。話術には長けているが、いじられ気質でもある。
系統外に属する気配隠蔽の「隠形魔法」に特化したBS魔法師で、達也でさえイデアにアクセスして存在を探らない限り捕捉できないほど見事な腕前を持つ。また達也同様、後述の九重八雲門下の一人でもある(師事するようになったのは彼女の方が後なので、達也は兄弟子にあたる)。
藤林響子と同年代であり、魔法科高校に入学できなかった遥にとって、高校時代に九校戦のヒロインだった響子は憧れの対象であった。
安宿 怜美(あすか さとみ)
保険医の女性教師で、ホンワカした雰囲気で男子に人気がある。本人の自己申告では戦闘力は皆無だが、実は合気道の有段者で、患者である千秋が暴れ出した時には組み伏せていた(本人曰く「看護」)。生体放射を視覚的に捉え肉体の異常個所を把握する医療系の特化型能力者で視るだけで精密機器以上の正確な診断ができる。
ジェニファー・スミス
2096年4月から魔法工学科クラスの担任教師となった女性。元々は魔法大学の講師で、同僚だった廿楽と面識がある。
銀髪碧眼の北方系白人で、年齢は推定40代。18年前にUSNAから日本に帰化している。USNAの現代魔法研究の中心地でもあるボストンの出身。
ピクシー
正式名称は「3HタイプP94」。3Hとはヒューマノイドホームヘルパー(人型家事手伝いロボット)の名称で、P94はその型番(Pはパーソナルユースの略、94は年式)。大手メーカーからロボット研究部に貸し出されているモニター用製品。型番の読みから、ロボット研究部ではピクシーという愛称を与えられている(音声コマンドの呼び出しでも「ピクシー」で登録されている)。
校内に合わせて、通常の3Hよりも低年齢の少女の外見(10代後半)に設定されており、衣服で隠される胴体部分を除けば本物の人間そっくりのデザイン。ロボット研究部の趣味なのか、メイド衣装を着せて運用している。

二年度の部・新入生[編集]

七宝 琢磨(しっぽう たくま)
七宝家
七草 香澄(さえぐさ かすみ)
七草家
七草 泉美(さえぐさ いずみ)
七草家
桜井水波(さくらい みなみ)
四葉家
隅守 賢人(すみす けんと)
2096年4月に1年G組に入学した二科生。プラチナブロンドに銀眼の白人で、両親がUSNA出身の帰化2世(日本名の隅守はSmithに漢字を当てたもの)。
実技は得意ではなく、進級後は2096年度から新設された魔工科を志望している。九校戦でエンジニアとして破格の実績を出した達也に憧れて一高に入学した。

第三高校[編集]

#魔法科高校についてを参照。

一条 将輝(いちじょう まさき)
声 - 松岡禎丞
第三高校の1年生の男子生徒。「爆裂」の二つ名を持つ十師族「一条家」の御曹司。顔良し腕良し頭良しの三拍子が揃ったエリートである。
2092年における新ソ連の佐渡侵攻作戦に際し、当時まだ13歳で義勇兵として戦列に加わり一条家現当主・一条豪毅と共に「爆裂」を以って数多くの敵を屠った経験を持つ。その際に「敵と味方の血に塗れて戦い抜いた」姿への敬称として「クリムゾン・プリンス」の名で知られている。
一条家の切り札にして代名詞でもある発散系魔法「爆裂」は、対象物内部の液体を強制的に気化させてその体積変化を攻撃力として利用する魔法で、純粋に軍事目的で開発されているため殺傷ランクはA。
九校戦の折、深雪に一目惚れしたが最終日のパーティまで彼女が達也の妹だとは気付かなかった。達也を倒せるようになるまで告白しないことを真紅郎に宣言している。
吉祥寺 真紅郎(きちじょうじ しんくろう)
声 - 村瀬歩
第三高校の1年生の男子生徒。「カーディナル・ジョージ」の異名を持ち、将輝からは「ジョージ」の渾名で呼ばれている。一条家に恩を感じる過去があり、将輝の参謀役を自認している。将輝の妹で小学生の茜から好意を抱かれており、将輝からロリコン疑惑の濡れ衣を着せられたことがある。
弱冠13歳で仮説上の存在だった「基本コード」の一つである「加重系統プラスコード」を発見した天才で、前述の異名は「基本(カーディナル)コード」と名前の「真紅(カーディナルレッド)」から付けられたもの。自身が発見した基本コードを利用した、対象の作用点に直接加重をかける加重系魔法「不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)」を使いこなす。
基本コード発見の経歴から、魔法学の分野においては絶対の自信を持っていたが、九校戦で見た達也の技術によって心に敗北感を刻み付けられた。以降、達也を一方的にライバル視している。

第四高校[編集]

#魔法科高校についてを参照。

黒羽 亜夜子(くろば あやこ)
四葉家
黒羽 文弥(くろば ふみや)
四葉家
鳴瀬 晴海(なるせ はるみ)
第四高校の男子生徒で、雫の母方の従兄にあたる。

十師族関係者[編集]

#日本国内の「十師族」と「魔法技能師開発研究所」を参照。

四葉家[編集]

本邸は旧山梨県にある。

四葉 真夜(よつば まや)
十師族「四葉家」現当主。達也と深雪の叔母にあたり、司波兄妹の実母である司波深夜の双子の妹。
およそ45歳という齢をまるで感じさせない若さの美女で、「極東の魔王」「夜の女王」の異名を持ち、当代における世界最強の魔法師の一人と目されている。
光の分布を偏らせる収束系統魔法を、生来の得意分野とする。通称「夜」とも呼ばれる魔法「流星群(ミーティア・ライン)」は、光の分布を著しく偏らせて星空のような暗闇の空間を作り出し、光球(星)から降り注ぐ光線のシャワーで物質を貫通(気化)させる。物理的な防御は無意味であり、対魔法防御での対抗も困難を極めることから世界最強と呼ばれる一因になっている。物質を気化させる結果面では達也の「分解」と同種の魔法だが、対象を直接気化させるのではなく「空間内の光の分布」を操作して間接的に分解を起こす魔法であるため、空間の構造情報を直接分解できる達也の魔法とは決定的に相性が悪い。
12歳のときに台北で大漢に誘拐され、非人道的な魔法師開発の人体実験の実験台にされた結果、救出されるも生殖能力を失っている。また、その際に姉の深夜によって、精神構造干渉魔法による記憶の改変を受けている。
当主になりたての頃に、「人造魔法師実験」を計画した人物。おだやかな口調で話すも暗殺や洗脳といった行為を日常的な口調で命じるなど冷酷な性格でもある。また、かつて深夜と共に九島烈の教えを受けていた一時期がある。
七賢人の一人としてフリズスキャルヴへのアクセス権を持つ。
司波 深夜(しば みや)
声 - 井上喜久子
達也と深雪の実母で、真夜の双子の姉。旧姓「四葉」。故人。世間では結婚もせず、子供も作らぬまま死去したとされている。
真夜と同じく、およそ42歳だった3年前でも「少女のように可愛らしい」と言われ、実年齢が30歳、外見年齢が20歳過ぎ程度の桜井穂波と並べて歳下に映ったほど若々しい美女。禁忌の系統外魔法「精神構造干渉魔法」を世界で唯一扱う魔法師として、「忘却の川の支配者(レテのミストレス)」の異名で畏怖されていた。ただし過度な魔法の酷使によって10代から健康を損ね、入退院を繰り返していた。
真夜が計画した「人造魔法師実験」の実行役を担い、当時6歳の達也に「人工魔法演算領域」を植え付けた代わりに「強い情動を司る部分」を白紙化した張本人。深雪は「お母様自身も感情の一部を喪失している」と推測しているが、達也に対して恐ろしいまでに冷淡に接する。また、真夜同様に九島烈の教えを受けていた時期がある。
司波 龍郎(しば たつろう)
達也と深雪の実父。サイオン保有量が規格外に多いという魔法資質を持ち、その遺伝子に目を付けた四葉家によって深夜と結婚させられる。達也と深雪のサイオン保有量の多さは父親譲りである。ただしCADの発達により、本人はその資質を成果に結びつけられず、魔法師としては大成しなかった。
四葉家が正体を隠して出資し設立したFLTの開発本部長を務める重役。FLTでは「椎原 辰郎」というビジネスネームを使用している。亡き妻である深夜の持ち株を相続して最大株主となっているが、実質的には次期当主候補である深雪の管財人に過ぎず、支配権は未だに四葉家に握られている。
深雪からは、深夜の死後半年もせず元恋人の愛人(小百合)と再婚した点、達也を息子扱いしない点などでかなり嫌悪されている。深夜の生前から仕事を表向きの理由として愛人宅で生活しており、再婚後もFLTにほど近い小百合のマンションに居住し、兄妹とは別居している。
司波 小百合(しば さゆり)
司波龍郎の後妻。旧姓は古葉。龍郎とは同い歳で、深夜と結婚する前から恋人関係にあったが、四葉家の横車によって別れさせられ、深夜が死去するまで愛人の立場に甘んじていた。
魔法工学の研究者としてFLTに入社しながらも大した成果を上げられずに管理部門に異動させられた経歴から、研究者として華々しい成果を上げている達也に嫉妬と対抗意識を抱いている。深雪には龍郎と同じく嫌悪されており、下の名前を「さん付け」で呼ばれ母ではなく他人の扱いを受けている。
四葉 元造(よつば げんぞう)
四葉家先々代当主。深夜と真夜の父。故人。2062年に大漢が真夜を誘拐した末に人体実験の実験台とした行為への報復のため、四葉の総力を挙げて復讐を遂げる。なお、この際に行われた報復により「四葉に手を出してはいけない」というタブーを各地に知らしめる結果となった。
黒羽 亜夜子(くろば あやこ)
声 - 日笠陽子
四葉家の分家である黒羽家の長女で、文弥の双子の姉。達也と深雪の一学年下の再従妹(はとこ)で、深雪とは3ヶ月しか年が離れていない。収束系魔法の適性が高く、「極致拡散」「疑似瞬間移動」などの魔法を高度に使いこなす。
黒羽家は四葉における諜報活動を統括しており、亜夜子も高校入学前からその任務に就いている。四葉真夜のエージェントとして折衝や工作も行い、中学3年生の若さながら情報収集や交渉術に長け、バランス大佐や九島烈相手にして任務を達成させている。自身の魔法特性を教わった経緯から文弥と共に達也を慕っているが、深雪にはライバル心を抱いている。2096年に弟の文弥と共に第四高校への進学を決める。
黒羽 文弥(くろば ふみや)
声 - 内山夕実
黒羽家の長男で、亜夜子の双子の弟。深雪に次ぐ四葉家次期当主候補No.2でもある。精神干渉系の適性があり、相手の感覚に直接痛みを与える魔法「ダイレクト・ペイン」を使う。
女の子のような可愛らしい容姿であり、亜夜子との任務活動中は変装として女装をさせられている。変声期による声色の変化も無いため、本人にとってはコンプレックスを感じる点である。再従兄の達也に憧れており、それを亜夜子に良くからかわれている。真夜の意向で第四高校への進学が決まったが、元々は達也のいる第一高校への進学を希望しており、かなりの未練を感じていた。
黒羽 貢(くろば みつぐ)
黒羽家の当主で、亜夜子と文弥の父親。四葉元造の妹を母とし、真夜と深夜とは従姉弟の関係(司波兄妹から見た叔従父)。精神干渉系魔法の適性があり、僅かな痛みを増幅して死に至らしめる魔法「毒蜂」を開発している。親バカな一面があり、身内のパーティなどでよく子供たちの自慢話をする。
息子の文弥がガーディアンである達也と親しくするのを次期当主候補として快く思っていない。芝居がかった大仰な口調が特徴だが、暗殺を平然と命じ、時には部下を見捨てる非情な対応をとりながらその部下に対して甘いとも言える態度を取るなど矛盾した性格で、部下でさえも本心が掴めない男性。
葉山(はやま)
先代の四葉当主に引き続いて真夜に仕えている、四葉家中の重鎮。初老に見えるが実年齢は70歳を越している。魔法師としての実力が高くはないが、主である真夜に対しても堂々と発言できる数少ない人物。
スピンオフ『魔法科高校の優等生』の第1話では、達也に対して好意的な態度で登場している。四葉家の中で、序列の低い達也を見下していない点でも数少ない人物の一人である。
青木(あおき)
四葉家の財務を担当する序列第四位の執事。深雪に敬意を払う一方で、同じ血を引く達也を使用人と同列にしか見ていない(これは葉山とは異なり、国家機密でもある達也の能力を全て知らされていないからでもある)。
桜井 穂波(さくらい ほなみ)
声 - 遠藤綾
故人。遺伝子操作により魔法資質を強化された調整体魔法士「桜」シリーズの第1世代で、生まれる前から四葉家に買い取られている。2087年頃から司波深夜のガーディアンとなり、身の回りの世話も担当していた女性。ガーディアンになる以前は警視庁に就職してSPをしていた。
司波兄弟にとって姉のような存在で、自分の怪我に頓着しない達也を諌めたり、深雪に日焼け止めを塗ろうとしたときに怪しい笑みを浮かべたりなど、親身に接していた。
2092年8月の大亜連合による沖縄侵攻で、艦砲射撃への防御力を持たない達也を敵艦の攻撃から守るため、障壁魔法を酷使して死に至った。
桜井水波(さくらい みなみ)
調整体魔法士「桜」シリーズの第2世代。桜井穂波の遺伝子上の姪にあたり、面影も良く似ている。防壁魔法を得意とし、その実力は十文字家のファランクスに迫るほど。
両親を亡くしたのち四葉家のメイドをしていたが、2096年4月に四葉真夜の指示によって第一高校に入学する(クラスは1年C組、部活は山岳部と料理部の掛け持ち)。以後、司波兄妹のメイド兼司波深雪のガーディアン見習いとして同居を始める。高校入試では、真夜の意向で実力を抑えていたが、本気なら主席をとる実力があると達也と深雪は評している(ただし筆記試験の成績は四葉の洗脳技術の応用で植え付けられた知識によるもの)。
対外的には達也と深雪の従妹という体裁であり、二人を「達也兄さま」「深雪姉さま」と呼ぶ。しかし本人は「四葉家のメイド」としての職業意識が高く、「達也様」「深雪様」と呼ぼうとすることも多い。基本的には司波兄妹に従順だが、家事に関しては達也の世話を焼きたがる深雪と雑事の取り合いをしている。
表情は控えめなものの、決して感情に乏しいわけではなく、深雪の自分に対するからかい交じりの高評価に顔をこわばらせたり、雫から誘われたパーティに行く際に深雪が自分のドレスの着替えを手伝うと申し出た際にもかなり動揺していた。

七草家[編集]

本邸は関東地方にある。

七草 弘一(さえぐさ こういち)
十師族「七草家」の現当主。真由美の父親で、真由美の上には前妻の子である2人の息子と、下には双子の娘がいる。右目は義眼であり、それを誤魔化すために伊達眼鏡を掛けている。
年齢は四葉真夜より2歳上の、およそ47歳。2062年時点では四葉真夜とは婚約関係にある恋人同士であったが、大漢による四葉真夜の誘拐の際の戦闘により右目を失う。実験体にされた真夜が生殖能力を失ったことで婚約も解消された。
現在は七草家の勢力を四葉家より強くするため、様々な画策をしている。謀略好きな性格であり、真由美からは「狸親父」と陰で嫌味を言われている。また、深夜と真夜と共に、後述の九島烈から魔法を学んでいた時期がある。
七草 香澄(さえぐさ かすみ)
次女。真由美より3学年下の妹で、泉美の双子の姉。ショートカットのボーイッシュな少女。2096年に第一高校の入試では3番目の成績で入学する。1年C組。
姉の真由美を強く慕っており、彼女に寄り付く男を悪い虫と見なして寄せ付けないようにしている。真由美と親しげに話していた達也にも嫉妬し、警戒意識を抱いている。ただし深雪にとって香澄は、達也に近寄る可能性も薄く、侮っているわけでもなく、姉への想いゆえの敵愾心だと理解できるため、むしろシンパシーの対象となっている。
泉美とは遺伝子のみならず、精神の魔法演算領域の特性も一致しているため、二人で全く同じ魔法技能を扱え、一人では発動できない魔法を二人の力を合わせて発動できる「乗積魔法(マルチブリケイティブ・キャスト)」を扱える。この異能故に、魔法師の世界で「七草の双子」と言えば香澄と泉美の二人を指す。
男勝りな性格のため、喧嘩っ早いところがあり、魔法の無断使用も度々であるため、その都度に真由美から制裁を受けている。
七草 泉美(さえぐさ いずみ)
三女で、香澄の双子の妹。肩に掛かるストレートボブのフェミニンな少女。2096年に第一高校の入試では次席の成績で入学。1年B組。
香澄同様姉の真由美を強く慕っている。言葉遣いはとても丁寧で、ざっくばらんな香澄を宥める役目を行う。同時に意外と熱が入りやすい性格で、香澄からは「少女趣味(ロマンチスト)」と呼ばれている。初めて会った深雪に崇拝以上の好意を寄せ、深雪や姉の真由美まで戸惑わせた。そのことから深雪からは内心で敬遠されている。
名倉 三郎(なくら さぶろう)
七草家の執事で、真由美のボディガードも務める初老の紳士。
元軍務経験者を思わせる身のこなしで、近接戦闘では真由美よりも一枚上手とされる。「名倉」の家系は魔法師開発第七研究所で開発された「七倉」の「数字落ち(エクストラ・ナンバーズ)」であり、現当主とは互いに、七草の「身内」だとは見なしていない。それゆえか弘一への態度はどこかビジネスライク的な感じがある。

一条家[編集]

本邸は旧石川県金沢市にある。

一条 剛毅(いちじょう ごうき)
十師族「一条家」の現当主。一条将輝の父で、将輝の他に2人の娘を持つ。
一条家は海底資源採掘会社を表向きの家業としている。
一条 美登里(いちじょう みどり)
将輝の母であり、剛毅の妻。一条家の屋敷はメイドや使用人を雇わない方針で、美登里が専業主婦をしている。おばさんと呼ばれるのを嫌い、吉祥寺真紅郎には名前で呼ばせている。
一条 茜(いちじょう あかね)
将輝の妹で、小学6年生。真紅郎には嫁入りを申し込むほどの好意を寄せているが、兄の将輝には生意気な態度を取る。
一条 瑠璃(いちじょう るり)
茜の下の妹で、小学3年生。少しキツい性格をしている。

五輪家[編集]

本邸は旧愛媛県にある。

五輪 澪(いつわ みお)
十師族「五輪家」の長女。洋史の姉。虚弱体質であり、20歳を過ぎた辺りから移動には電動の車椅子を使用している。年齢は26歳、身長は154センチか153センチほど。東京で弟の洋史と同居している。
国家公認戦略級魔法師「十三使徒」の一人であり、日本が公式に認定している唯一の戦略級魔法師でもある。戦略級魔法「深淵(アビス)」は半径数十メートルから数キロメートルにわたり、水面を陥没させる移動系の魔法であり、海上・海中の敵にとっての天敵となる。
五輪 洋史(いつわ ひろふみ)
十師族「五輪家」の長男であり、同家の次期当主。澪の弟。
好青年ではあるが、良い人すぎるために頼りなく感じてしまう。真由美の婚約者候補の一人ではあるが、両人ともあまり乗り気でない。歳下の克人には同じ十師族の次期当主として劣等感を抱いている。

九島家[編集]

本邸は旧奈良県の生駒にある。

九島 烈(くどう れつ)
十師族「九島家」の重鎮。「老師」と呼ばれることが多い。21世紀の日本に十師族と言う序列を確立した張本人で、20年ほど前に、世界最強の魔法師の一人と目されたまま第一線を退いた人物。以前は国防軍にも所属しており、少将の地位にいた。その頃の経験から十師族が表向きの権力を持たないよう推奨した。かつては最高にして最巧と謳われ、「トリック・スター」の異名を持つ。
かつて深夜と真夜に魔法を教えていた一時期があり、その関係から司波兄妹と四葉の繋がりを知っている。深夜が息子の達也に行った実験についても知っており、兄妹揃って強力な魔法師だと認識しているが故に、四葉家の勢力拡大を危険視している。また、七草家現当主の七草弘一も烈の教えを受けた時期があり、十師族に対して強い影響力のある人物。第一線を退いてもなお、優れた技量を持つ魔法師に興味を示すなど魔法師の世界に関わり続けている。
息子の真言(まこと)が九島家の現当主であり、その末息子の光宣(みのる)をある事情から大切に扱っている。孫の光宣の境遇から、魔法師を兵器とする行為を止めるべきと考えている。
九島 真言(くどう まこと)
九島家の現当主で、九島烈の息子。
「世界最巧」と謳われた父親と比べ、魔法力は十師族として突出していない。自分の子供たちも同様であり、その劣等感から末息子である光宣を人工交配と遺伝子調整によって生み出したが、結果としてそれが息子に残酷な運命を背負わせることになってしまう。
九島 光宣(くどう みのる)
九島烈の孫にして、九島現当主・真言の末息子。2096年度時点で第二高校の一年生。だが病弱なためほとんど学校に通えていない。
遺伝子上の父親が真言、母親が藤林家当主に嫁いだ真言の末の妹という、実の兄妹の配偶子を掛け合わせて生み出された。そのため藤林響子とは異父姉弟にあたる。この事実を光宣自身が知っているかは言及されていない。
結果、深雪やリーナと並ぶ魔法力を手に入れるも、代償として1年の4分の1を病床で過ごす体を負ってしまい、一人前の魔法師としては欠陥を背負っている。才能を発揮できない自分の体に苦しめられており、祖父の烈からは特別気に掛けられている。
光宣にとって烈は尊敬する祖父である。戸籍上の従姉にあたる響子とは、他のいとこの中でも特に仲が良い。

師補十八家・百家[編集]

#日本国内の「数字付き」と「魔法技能師開発研究所」を参照。

七宝家[編集]

七宝 琢磨(しっぽう たくま)
師補十八家「七宝家」の長男。2096年度における第一高校の新入生総代。1年A組。
七宝家が開発した群体制御魔法「ミリオン・エッジ」を操る。上昇志向が強く、十師族になれない今の七宝家や当主である父に不満を持ち、十師族になろうとしている。精神的にまだ未熟な部分があり、感情をうまく制御できない。同じ「七」の数字持ちで十師族の七草家には激しい敵対心を持つため七草香澄といざこざを繰り返し、二十八家でない魔法師の人間を無意識のうちに見下してしまうなど、彼の身勝手な行動は上級生にとって悩みの種となる。
女優の小和村真紀と「新秩序(ニューオーダー)」の思想を共有して結託し、その目的のため有望な魔法師の手駒を欲していた。ほのかと雫を自分の派閥に取り込もうと真紀を通じて接触を行うが、真紀の嘘に誘導されて司波兄妹を七草の一派だと思い込み、強い対抗意識を抱く。そのため生徒会の勧誘を断り、部活連の執行部に加入した。達也への不遜な態度から深雪や水波の不興を買い、彼女たちからは嫌われている。
七宝 拓巳(しっぽう たくみ)
七宝家当主で琢磨の父。性格は臆病なほど慎重と評される。日本国内における年次気象予測の第一人者という表向きの職業から、部下には「先生」と呼ばれている。七草への対抗心から十師族を目指す琢磨をよく諌める。

九鬼家[編集]

九鬼 鎮(くき まもる)
師補十八家である「九鬼家」の前当主。60代の男性で、九島烈を先生と呼ぶ。烈を「第九研出身の家系」における盟主として尊敬し、九頭見家の前当主と共に従っている。

千葉家[編集]

千葉 寿和(ちば としかず)
百家本流である「千葉家」の長男で、エリカの腹違いの兄。警察省のキャリア組で、警部。「秘剣・斬鉄」を駆使し、さらに自らの愛刀「雷丸」を用いた「迅雷斬鉄」を奥義としている。面倒くさがりな性格でよく部下の稲垣から諫められる。
エリカからは過去の関係から父親同様疎まれているが、本人は妹として可愛がっており、エリカが自分や千葉家に対して屈服しないようにあえて挑発的な振る舞いをしている。不真面目でだらしないとエリカには思われているが、影の努力家。
千葉 修次(ちば なおつぐ)
千葉家の次男で、エリカの腹違いの兄。千刃流剣術免許皆伝の剣の達人で、「千葉の麒麟児」「幻影刀(イリュージョン・ブレード)」等の異名で呼ばれ、大亜連合軍では「幻刀鬼」の通り名で呼ばれている。父への反発から剣術以外の武術にも手を広げ、そのため千葉家では異端と呼ばれている。
防衛大学校に在籍中でありながら、3メートル以内の間合いなら世界でも十指に入ると噂される程の実力者。その実績から予備役とはいえ少尉の階級を与えられている。得物は兄や妹のように専用の刀を持たずに、汎用の小太刀を使用する。
親としての責任を果たさない父や、父の振る舞いを当然のように片付けている兄と姉に不満を持ち、千葉家で冷遇されていたエリカに唯一優しく接し、エリカからも「兄上」の敬称で慕われている。また、千葉道場の門下生であった摩利と交際中だが、エリカの言う「小手先の技」に手を出しているのは摩利との交際が原因だと思われており、交際には反対されている。エリカには普段押され気味だが、時には兄としてはっきりと嗜める発言もする。

その他の家系[編集]

萬谷 颯希(よろずや さつき)
『魔法科高校の優等生』第9話で登場(本編未登場)。第一高校の卒業生でバイアスロン部OGの女子。髪型はショートヘア。百家本流「萬谷家」の5人兄妹の末っ子。
萬谷家は加圧系統魔法、特に「ミニチュア褶曲(フォールド)」「ミニチュア断層(フォルト)」を得意とする。上が兄4人のため、男っぽい性格で体を鍛えるのが好き。新入部員勧誘中、風紀委員長の摩利に補導されかけながらも冷静に彼女の成長を観察する余裕があるなど、魔法力は高い。

国家機関関係者[編集]

独立魔装大隊[編集]

日本国内の「国防陸軍一〇一旅団」を参照。

風間 玄信(かざま はるのぶ)
声 - 大川透
陸軍一〇一旅団・独立魔装大隊隊長。階級は少佐。その戦歴と率いる部隊の特殊性から、軍内では階級以上の待遇を受けている。
九重八雲門下の筆頭であり、師と同じく「忍術使い」に分類される古式魔法師。達也の兄弟子であると同時に、達也とまともに戦いあえる数少ない人物(CADトライデントを使用しなければ勝てない相手)の一人。魔法師としてはBランクのライセンスを持つ。
20代前半の頃、大越紛争時に大亜連合軍の先遣隊となった高麗軍に対し、ゲリラ戦で対抗していたベトナム軍に合流し、悪魔か死神のように恐れられた。その際に「大天狗」の異名で呼ばれるようになる。ただし当時の軍首脳部は、大亜連合との正面衝突を避けたかったため、出世コースから外される結果となった。内情の壬生勇三は兵舎を共にした戦友で、現在も交流がある。
藤林 響子(ふじばやし きょうこ)
独立魔装大隊に所属する士官で、階級は少尉。
風間の副官を務める女性で、年齢が近いためもあって達也との会話は比較的多め。古式魔法の名門「藤林家」の娘にして、十師族「九島家」の重鎮である九島烈の孫にもあたる(藤林家に嫁いだ母親が烈の末娘)。電子・電波に干渉する術式の扱いに長けており、「電子の魔女(エレクトロン・ソーサリス)」の異名を持つ。
真由美とは面識があり、互いに名前で呼び合っている。深雪の目の前で達也をからかったりするなど、性格は小悪魔的な所もある。大隊のメンバーの中では達也以外で唯一九校戦に出場した経験があり、第二高校優勝時のメンバーでもある。
真田 繁留(さなだ しげる)
声 - 新垣樽助
独立魔装大隊の幹部で、階級は大尉。
主に魔法装備の技術開発を担当する。達也が設計したムーバル・スーツを設計以上の性能に組み立て上げたことを自慢している。外見は穏やかな印象だが、達也から見て、大隊メンバー中で最も腹黒な性格と評されている。
柳 連(やなぎ むらじ)
独立魔装大隊の幹部で、階級は大尉。
相手の運動ベクトルを先読みし、体術と魔法の連動によってそれを誘導、増幅、あるいは反転させる古式魔法「(まろばし)」を得意とする他、地球の重力を瞬間的に遮断し自転の作用によって大型の装甲車すらひっくり返す加重系魔法「千畳返し」を使う。達也とまともに戦いあえる数少ない人物の一人。
真田とは憎まれ口を叩き合う間柄だが息は合っており、響子には「仲がいい」と冷やかされている。
山中 幸典(やまなか こうすけ)
陸軍一〇一旅団・独立魔装大隊の幹部で、階級は軍医少佐。
医師であると同時に、一級の治癒魔法師でもある。達也に対し、面と向かって「人体実験をさせろ」と言ったことがある模様。

その他の国家関係者[編集]

壬生勇三(みぶ ゆうぞう)
壬生紗耶香の父親。所属は内閣府情報管理局で、身分は外国犯罪組織を担当する外事課長。風間玄信とは兵舎を共にした元軍人の魔法師であり、年齢も同じ。軍事機密である達也について風間から聞かされているなど、風間に信頼されている人物。
稲垣(いながき)
魔法師の警察官で寿和の部下。千葉道場の門下生であり、上司である寿和には丁寧語だが、自分の方が歳上という理由から言葉には遠慮がない。仕事に対し消極的な寿和の尻をよく叩いている。銃弾を加速させて標的を打ち抜く魔法を使う。
桧垣 ジョセフ(ひがき ‐)
声 - 竹内良太
国防空軍の軍人。2092年の時点では、沖縄の先島防空隊、恩納空挺隊に所属する魔法師で、階級は上等兵。愛称はジョー。第三次世界大戦中、沖縄に駐留していた米軍人が残した子供は「レフト・ブラッド(取り残された血統)」と呼ばれ、ジョセフもその一人。
2092年当時は、恩納基地で教官をしていた風間の部下だった。その頃、沖縄に訪れた司波兄妹(共に中学1年生)と面識がある。原作で肌の色の言及はないが、コミカライズ版の『魔法科高校の劣等生 追憶編』では黒い肌の姿で描かれている。
神田
反魔法主義を唱える、非魔法師の国会議員。反魔法主義を唱えてはいるが、あくまでマスコミに対する受けを狙っているだけで本心で魔法を批判しているというわけではない。
佐伯広海(さえき ひろみ)
陸軍一〇一旅団の旅団長(階級は少将)。2095年の時点で58歳。国防軍内における十師族批判の最右翼とされ、十師族に依存しない兵力の実現を目指している。本人は弱い魔法素質を持つものの、非魔法師の人間である。
光の加減で銀色にも見える総白髪から「銀狐」と陰で呼ばれているが、容姿は「小学校の優しい女校長先生」というイメージ。
酒井(さかい)
国防軍大佐。大亜連合に戦争で勝利することが平和につながるという思想を持ち、「対大亜連合強硬派」と呼ばれる派閥の代表的人物。その延長で、国防軍入りを志願する魔法科高生の増加を望んでいる。過激な思想が目立つも、日本への愛国心が根底の思にあり、たとえ立場的に敵対したとしても同じ日本人の同胞とは争わず、平和的な対応を務めるべきという考えを持つ。
2092年の新ソ連による佐渡侵攻事件では、現地の最高指揮官だった。佐渡奪回のための義勇兵を組織した一条家を支援していたが、逆侵攻を主張する酒井とそれを諌める一条剛毅とで口論となり、それ以後は一条家と交流を断っている。

その他の日本人[編集]

九重 八雲(ここのえ やくも)
声 - 置鮎龍太郎
達也や遥、風間などが師事している高名な「忍術使い」。「忍術」と呼ばれる古式魔法の伝承者で、自らを「魔法師」と呼ぶのは嫌い、「忍び」の呼称を好む。姓は先代から受け継いだもので、本人曰く「数字付き(ナンバーズ)」とは無関係。
「九重寺(きゅうちょうじ)」の住職として一応僧侶の身分でありながら、飄々とした雰囲気を纏いつつもどこか俗世の気配を滲ませた、年齢不詳の人物である。寺は多くの門弟を抱える道場を兼ねており、毎朝通う達也に体術の手解きをしている。
弟子筆頭の風間や、自らの指導によって互角と言えるまでの身体能力を会得した達也でさえ未だに敵わない程の実力者。また、「忍び」を自称するだけあって情報収集力は極めて高く、魔法関係の知識の豊かさでも達也を驚かせている。古式魔法の幻術を得意とし、特に秘伝である「纏衣の逃げ水」は九島家の秘術「仮装行列」の元になっている。
深雪のような美少女に目がなく、一高の制服姿を見て興奮したり、バレンタインデー義理チョコを配られて大喜びするなど、煩悩を捨てた僧侶らしからぬ可愛がり方をしている。
牛山(うしやま)
FLT、CAD開発第三課の研究主任。実在しないエンジニアである「トーラス・シルバー」の片割れで、社内では「ミスター・シルバー」と呼ばれる達也と並んで「ミスター・トーラス」の異名を持つ。
トーラス・シルバーとしてはハード面の開発を担当し、ソフトウェア専門の達也から強く信頼された、良きパートナーである。達也が「遊び」で考えた試作デバイスを丸一日で完成させるなど、無理にも応える高い技術力を持つ。
元々、厄介払い的な位置付けだった第三課が「シルバーモデル」の成果により高い発言力を社内で持つに至った経緯から、達也を「御曹司」と呼び敬意を払っている。自社の重役である椎原辰郎の息子であることと実績から、将来は達也が次期リーダーとして自らの上司になると疑っていない(ただし、辰郎との親子関係は知っているものの、FLTと四葉家の事情までを知っている描写はない)。職人気質が強く、管理職になるのを嫌っているため、第三課の課長職に就かず、主任に留まったまま課をまとめている。
司 一(つかさ はじめ)
反魔法活動を行う政治結社「ブランシュ」の日本支部のリーダーを務める男性。義弟にあたる司甲は、父親の再婚相手の連れ子である。
芝居がかった挙措と言動である種のカリスマ性を発揮しているが、地はどちらかと言えば小心者。光波振動系の洗脳用魔法「邪眼(イビル・アイ)」で紗耶香や甲を洗脳し、第一高校に工作活動を行っていた。
北山 潮(きたやま うしお)
雫の父であり、資産家である北山家の当主である。実業家としては「北方(きたがた)潮」というビジネスネームを使用している。
雫にはかなり甘く、秘匿されているVIP専用会議室の入室コードやパス等を教えている。雫とは違い魔法の才能はないが、雫の魔法に対する情熱は本物。北山家お抱えのエンジニアを雇う等本格的で、毎年、金にものを言わせて九校戦の観戦もさせている。
北山 紅音(きたやま べにお)
旧姓は「鳴瀬」。雫の母であり、振動系魔法で名を馳せたAランク魔法師。潮より9つ歳下だが、夫を「潮くん」と呼ぶ。達也を気に入っている潮とは逆に、同じ魔法師として、破格の才能を持つ達也を警戒し、自分の子供たちが彼に近付くことで不幸に見舞われるのではないかと懸念している。かなりの毒舌家。
北山 航(きたやま わたる)
雫の弟で、雫の2年進級時に小学6年生になる。姉の雫を慕っており、魔法の素養を持たないが、姉の役に立つために魔法工学を学びたいと考えている。雫の帰国パーティーで達也と知り合い、親しくなる。
西城 花耶(さいじょう カヤ)
西城レオンハルトの実姉で、レオと同じくドイツ人の血を引いている。髪はアッシュブロンドで、年齢は見た目上、20歳近い。魔法の才能は持たない非魔法師。ちなみに「Kaja(カヤ)」はドイツの女性名のひとつである。
アンナ=ローゼン=鹿取( - かとり)
ドイツ人の父と日本人の母が駆け落ちして生まれた日独ハーフ。故人。エリカの母親で、千葉家現当主の妾だった女性。容姿はエリカとよく似た美貌の持ち主。
小和村 真紀(さわむら まき)
カルチャー・コミュニケーション・ネットワーク社長の小和村喜夫(さわむら よしお)の娘で、人気の若手女優。魔法師の「新秩序(ニューオーダー)」を築くために、琢磨を同盟と称するも、実際にはおだてて利用している。琢磨がほのかと雫を味方につけられるように、雫の従兄の恋人として接近する。女優としての実力は由緒ある映画賞の主演女優部門にノミネートされるほどで、自らの本音と行動を切り分けられるほどの技量を持つ。
風祭 涼歌(かざまつり すずか)
『魔法科高校の優等生』第9話で登場(本編未登場)。萬谷颯希と同じくバイアスロン部OGの女子。髪型はウェーブのロングヘア。風のエレメンツの血筋を持つ風使い。
慣れない相手には棘のある性格だが、颯希に対しては依存心が複雑に絡んだ好意を抱いている。スケートボードと魔法を組み合わせたテクニックが雫の憧れとなり、ほのかと共にバイアスロン部に入部を希望する切っ掛けになった人物。
颯希と共に摩利とは在校時から知り合いで、彼女からは2人まとめて不良呼ばわりされている。

USNA[編集]

#世界各国の「北アメリカ大陸合衆国」を参照。

レイモンド・S・クラーク
雫の短期留学先であるバークレーの学校に通う白人の少年。雫に気がある様子で、彼女を「ティア」と呼ぶ。
世界に7人だけ存在するという「七賢人」の一人であり、その称号の証として「レイモンド・セイジ・クラーク」とも名乗る。同じ七賢人であるジード・セイジ・ヘイグの情報を達也へ伝えるが、その際、多少オタクの気があるのではないかと達也に疑われていた。
ミカエラ・ホンゴウ
スターズに先立って日本に送り込まれた諜報員。本職は放出系魔法を研究する国防総省所属の魔法研究者で、テキサス州ダラスのダラス国立加速器研究所で行われた「マイクロブラックホール生成・蒸発実験」に参加していた。日系アメリカ人であり、愛称はミア。
共同研究の名目で来日した偽学生とは別口で、マクシミリアン・デバイス日本支社のセールスエンジニア「本郷未亜」としても魔法大学に潜り込んでいる。
ヴァージニア・バランス
USNA統合参謀本部情報部内部監察局第一副局長。階級は大佐。任務においては冷徹だがそれ以外には常識的で、リーナからおばさん扱いされたと思い、拗ねた様子を見せるなど愛嬌ある一面もある。
ミカエラ・ホンゴウの件で本国に引き戻されたシルヴィアの代わりに、アンジー・シリウスを補佐するため来日する。達也捕獲の任務のためにブリオネイクの使用許可を出した。
クレア
USNA軍統合参謀本部直属魔法師部隊「スターダスト」捜索班(チェイサーズ)のハンターQ。Qは17番目を意味する。サイオン波のパターンを識別し、その痕跡を感知する技能を植え付けられた強化魔法師。
クレアは仮名で、コード名で呼ぶのを嫌ったリーナが便宜的につけたもの。
レイチェル
クレアと同じく、スターダスト捜索班のハンターR。Rは18番目を意味する。サイオン波のパターンを識別しその痕跡を感知する技能を植え付けられた強化魔法師。
レイチェルは仮名で、コード名で呼ぶのを嫌ったリーナが便宜的につけたもの。

スターズ[編集]

アンジェリーナ・クドウ・シールズ
スターズ最強の魔法師にして、十三使徒の一人「アンジー・シリウス」のコードネームを持つ金髪碧眼の少女。階級は少佐、プライベートでの愛称はリーナ。九島烈の弟を祖父に持ち、九島の秘術である対抗魔法「仮装行列(パレード)」を用いる。幻術の応用であるパレードの使用中は赤髪、金眼に外観を偽装し、その姿を「アンジー・シリウス」としている。
雫との交換留学という形で第一高校にやってきた留学生。USNAで起こった吸血鬼事件の犯人の追跡、そして灼熱のハロウィンの大爆発の容疑者としてUSNA軍情報部が絞り込んだ51名の内の2名である達也と深雪と接触するために来日する。最強の名の通り戦闘能力は高く、能力を一部解除した深雪と渡り合った。深雪がライバルと認める存在であり、容貌においても深雪の美しさに並ぶとされる稀有な美少女。
戦略級魔法「ヘビィ・メタル・バースト」は重金属を高エネルギープラズマに変化させ、気体化を経てプラズマ化する際の圧力上昇と陽イオン間の電磁的斥力を更に増幅して広範囲にばら撒く魔法で、模造神器 「Brionac(発音はブリオネイク)」を使用すれば戦術級魔法としても利用できる。このブリオネイクには、その開発者に達也も称賛と脱帽を捧げたほどの技術が実用化されている。
「世界最強の魔法師」という立場に責任を感じているが、軍人に向かない性格だと達也から評されており、仲間の魔法師の粛清や暗殺などの任務で精神をすり減らす場面がある。また戦闘以外の部分は全体的に抜けており、料理のスキル等はなく、若きエリートであるゆえに世間ズレしている面がある。ただしスターズに入る前にバンド経験があるようで、歌唱力は高い。
ベンジャミン・カノープス
スターズの一等星級魔法師にしてNo.2。階級は少佐、愛称はベン。スターズ第一隊の隊長で、アンジー・シリウス不在の際に総隊長を代行兼務する。
剛健でありながらスマートな雰囲気を身に纏う40歳前後の男性。リーナより2つ歳下の娘を持つ。スターズの中でも有数の常識人で、一等星級の中では最も常識を備えているかもしれないとされている。
シルヴィア・マーキュリー・ファースト
スターズの惑星級魔法師。階級は准尉、愛称はシルヴィで、マーキュリー・ファーストはコードネーム。
25歳ながらその能力を高く評価されており、「ファースト」のコードを与えられている。元々軍人志望ではなく大学時代はジャーナリズムを専攻していたが、その情報分析能力を買われてリーナの補佐に抜擢された。上司であるリーナには職務としては立場を弁えた発言をするが、普段での会話は歳上らしくリーナのズレた行動を注意する。
アルフレッド・フォーマルハウト
スターズの一等星級魔法師。階級は中尉、愛称はフレディ。
脱走兵だったが、テキサス州ダラスでアンジー・シリウス少佐により射殺処分された。バイロキネシスの使い手。
チャールズ・サリバン
スターズの衛星級魔法師。階級は軍曹で、「デーモス・セカンド」のコードネームで呼ばれる。
フォーマルハウト中尉同様脱走兵だったが、東京でアンジー・シリウス少佐により射殺処分された。軌道屈折魔法の使い手。
ウィリアム・シリウス
スターズの前総隊長。故人。階級は少佐。
スターズの十八番・分子間分割術式「分子ディバイダー」を編み出した。

大亜連合[編集]

#世界各国の「大亜細亜連合」を参照。

陳 祥山(チェン シャンシェン)
大亜連合軍特殊工作部隊隊長。作戦遂行のためには犠牲も厭わない非情な性格。周の手引きで部下の呂と共に日本に潜伏し、千秋や関本を使い論文コンペの資料の強奪や、達也の手に渡った瓊勾玉のレリックの強奪を企てる。
呂 剛虎(リュウ カンフウ / ルゥ ガンフウ)
大亜連合軍特殊部隊のエースにして、陳祥山が最も信頼する部下。白兵戦での殺人術では大亜連合随一と呼ばれる使い手で、「人喰い虎」の異名で千葉修次と並び称されている。道教系の古式魔法と中国武術を組み合わせたスタイルで戦う。

十三使徒[編集]

アンジー・シリウス
#スターズを参照。アンジーは愛称であり、本名は秘匿されている。戦略級魔法は「ヘビィ・メタル・バースト」。USNA所属。
エリオット・ミラー
アラスカ基地に在住している。戦略級魔法は「リヴァイアサン」。USNA所属。
ローラン・バルト
国外のジブラルタル基地に在住している。戦略級魔法は「リヴァイアサン」。USNA所属。
イーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフ
「イグナイター」の二つ名を持つ。戦略級魔法は「トゥマーンボンバ」。新ソビエト連邦所属。
レオニード・コンドラチェンコ
高齢のため、基本的に黒海基地からは動かない。戦略級魔法は「シムリャーアールミヤ」。新ソビエト連邦所属。
劉 雲徳(りゅう うんとく)
「震天将軍」の二つ名を持つ。戦略級魔法は「霹靂塔(へきれきとう)」。大亜細亜連合所属。
バラット・チャンドラ・カーン
戦略級魔法は「アグニダウンバースト」。インドペルシア連邦所属。
五輪 澪
#五輪家を参照。戦略級魔法は「深淵(アビス)」。日本所属。
ミゲル・ディアス
戦略級魔法は「シンクロライナー・フュージョン」。魔法式はUSNAから供与された。ブラジル所属。
ウィリアム・マクロード
戦略級魔法は「オゾンサークル」。イギリス所属。
カーラ・シュミット
戦略級魔法は「オゾンサークル」。イギリスで開発された魔法式が協定により旧EUに公開された。ドイツ所属。
アリ・シャーヒーン
戦略級魔法は「バハムート」。日本とUSNAとの共同開発で、日本主導で供与された(日本側では五輪家が開発に携わっている)。トルコ所属。
ソム・チャイ・ブンナーク
戦略級魔法は「アグニ・ダウンバースト」。魔法式はインド・ペルシャから供与された。タイ所属。

その他のキャラクター[編集]

ダグラス=黄(ダグラス ウォン)
無頭竜日本拠点のリーダー。首領であるリチャード=孫の側近。九校戦で違法賭博を行い、自分たちの利益のために第一高校に対し卑劣な妨害工作を行う。深雪に対する妨害工作が原因となって達也の怒りを買い、夜逃げの最中に独立魔装大隊の協力を受けた達也に仲間もろとも粛清される。その際、命乞いでリチャードの情報を日本側に流した。
リン=リチャードソン
漢字名は「孫美鈴(スン メイリン)」。カリフォルニアの大学に通う女子大生。魔法師ではないが、身を守るために人目を引かなくする魔法具を持っている。
無頭竜の首領、リチャード=孫が特に気に入っていた情婦の娘にして、養女。リチャードの死後、無頭竜の残党たちに新たな首領として担ぎ上げられる。一人で来日中、日本政府の内情(内閣府情報管理局)から秘密裏に狙われている所を森崎駿に助けられ、彼に受けた恩から、無頭竜の残党に日本に対する報復を禁じた。
周(チョウ) / 周 公瑾(しゅう こうきん)
横浜の繁華街で活動する美麗の青年。中華料理店の青年オーナーを表の顔として、大亜連合の圧政から日本に漂着する亡命者を第三国へ送る亡命ブローカーを務めたり、逆に大亜連合の日本におけるスパイ活動に協力している。また、奇門遁甲を得意とする方術師でもある。日本の古式魔法師たちの結社である「伝統派」とのつながりを持ち、伝統派と対立している第九研出身の魔法師らには名を知られている。
人間主義運動の「大本」であるジード・ヘイグの配下であり、彼の指示で魔法師排斥運動を行う。ヘイグを「大師(マスター)ヘイグ」と敬称するも、彼を「大漢の怨霊」と影で呼び捨てるなどそれほど忠誠心は抱いていない。横浜事変では、陳と呂の日本潜入の手引きをするなどの協力を行った。陳と呂には仲間と思われていないが、そんな二人の対応にも飄々とやり過ごしている。
顧 傑(グ ジー) / ジード・セイジ・ヘイグ
無国籍の華僑で、七賢人の一人(ミドルネームにある「セイジ」は七賢人の称号の証として名付けられているだけ)。国際的な反魔法組織「ブランシュ」の総帥で、人間主義運動の大元である。「無頭竜」の首領であるリチャード=孫の兄貴分であり、無頭竜では「黒顧(ヘイグ)大人」とも呼ばれていた。
反魔法師運動を煽り、日本にパラサイトを送り込むなどの謀略によって日本の国力の低下を狙う。また、大漢軍方術師部隊の生き残りであるため、大漢を滅ぼした四葉への報復をも企んでいる。
エルンスト・ローゼン
ドイツの魔法工学機器メーカー「ローゼン・マギクラフト」の日本支社の新しい支社長。ローゼン本家の人間であり、エリカの実母、アンナ=ローゼン=鹿取の従弟。彼の来日はエリカに関係あるのではないかと幹比古は疑っている。

用語[編集]

魔法関連[編集]

個別情報体(エイドス)
事象に付随する情報体を指す。現代魔法学において魔法を使うということは、エイドスの「定義」の改変によって、現実世界における事象を改変することとされている。
エイドスはサイオン(想子)という非物質的な粒子で構成されており、イデアと呼ばれる情報体次元に存在するとされる。なお「エイドス」「イデア」という呼称はギリシア哲学の用語に由来するが、思想的には無関係である。
現代魔法の用語や理論は情報工学からの借用が多く、エイドスはコンピュータでいうファイルに相当し、定義の改変はそのファイルの属性の書き換えに当たる。
魔法
魔法とは、事象に付随している情報体に対して「状態の定義」を改変し作用を発生させるものでしかなく、事象そのものを作り出すことはない。例を挙げると、紙の分子の運動エネルギーを魔法で改変させて燃やすことは可能であるが、紙自体を何もない空間から魔法で作り出すのは不可能で、紙を全く別の物質へ変化させることもできない。
魔法は物理法則の埒外であるが無関係ではなく、物理法則に逆らわない形で発動された魔法であるほど、そうでない魔法に比べ、少ない力による大規模な事象改変が容易となる。また、物理法則に反しているか否かに関わらず、事象改変の規模や干渉度が大きくなればなるほど難易度の高い魔法であり、魔法師に大きな負担をかける。
現代魔法
「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力の使用法を「魔法式」として体系化し、素質ある者が使用できるようにしたもの。魔法式を構築する行程を挟むため、超能力が持っていたスピードをある程度犠牲にした代わりに幅広い汎用性を得ているのが特徴である。
現代の魔法は社会的に認知されてから約一世紀の時間をかけて理論化されており、その中でも物質的な事象改変を起こすものは作用面から〔加速・加重〕〔移動・振動〕〔収束・発散〕〔吸収・放出〕の四系統八種に分類され、系統魔法と呼ばれている。八種の系統魔法は、更に正負の作用で16にも分類できる。
原理的に魔法が「物質の創造や、別の物質への変化もできない」とされるのは、これらの「作用」では不可能な現象であるからに他ならない。
系統魔法は作用面からの分類でしかないため、エイドスの書き換えではなくサイオン自体の操作を目的とした魔法を無系統魔法、物理的ではなく心霊的な現象を引き起こす魔法を系統外魔法、超感覚・ESPとも呼ばれる知覚器官外認識力を知覚系魔法と呼び区別している。
上記の分類はあくまでも超能力を元にした現代魔法の区別であり、異なる手順と伝統を持つ魔法の技術も存在する。それらは現代魔法に対して古式魔法と呼ばれる。
古式魔法
超能力が世に知られる以前から存在していた本物の魔法であり、忍術(の中でも特に、単なる身体的技能ではない奥義とされていたもの)や陰陽術、精霊魔法などと呼ばれるものが該当する。現代魔法は超能力研究の延長であるが、古式魔法はそうではないのが違い。下位分類に「SB魔法」がある(後述)。
現代魔法と古式魔法は一長一短で、例を挙げると真正面からの打ち合いではCADで高速化された現代魔法に分があるものの、知覚外からの奇襲等では隠密性や曖昧さ等の面で優れる古式魔法に軍配が上がる。また、SB魔法は現代魔法よりも事象の改変が容易であり、限定的には威力で勝るとされている。
BS魔法
BSは「Born Specialized」の略。魔法として技術化される以前の異能、つまり「超能力者」による先天的な超能力が、現代魔法学ではこう呼ばれている。「先天性スキル」とも。達也の「分解」と「再成」もBS魔法である。
先天性スキル以外の魔法に適性が無い者(小野遥や生来の達也など)がBS魔法師と呼ばれるが、通常の魔法師でありながら先天性スキルを持つ、里美スバルのようなケースもある。
想子(サイオン)
心霊現象の次元に属する非物質粒子で、認識や思考結果を記録する情報素子。人間の体内にはサイオンが保有されており、それを消費して魔法式は構築される。イデアに存在するエイドスや、魔法師のサイオンを元にCADから出力される起動式もサイオン情報体である。
よほどの連続使用でない限り魔法師のサイオン保有量の大小は問題にならないが、飛行魔法などのループ・キャスト・システムを利用した継続的な魔法は、短時間に繰り返し発動するとサイオンの枯渇により体調を崩す恐れがある。例えば2095年度の九校戦では、飛行魔法のペース配分を間違えた選手がサイオン枯渇により棄権していた。ただし、サイオン枯渇は小規模な魔法の連続使用で起こるもので、強力な魔法を連続行使すると精神力がまず限界に達し、最悪ならサイオンが枯渇するよりも先に死を招くことになる。
作中では、魔法師が保有するサイオンを指して「魔法力」とも表現されるが、これは俗語としての用法である。
霊子(プシオン)
サイオンと同じく、心霊現象の次元に属する非物質粒子。思考や感情の活性化に伴う粒子と考えられているが、はっきりした事実は判明していない。プシオンが精神そのものであるという仮説もある。
霊子放射光過敏症
サイオンと比べ、プシオンの状態を認識できる魔法師は限られている。プシオンの活動によって生じる非物理的な光を霊子放射光と呼ぶが、感受性が特に鋭い者は過敏な反応を示すケースがあり、「霊子放射光過敏症」はそのような症状(ただし病気ではない)を指す。また、古式魔法では霊子放射光を「霊気」と呼び、霊子放射光過敏症は「霊視力」という名になる。
魔法演算領域
魔法師の持つ精神の機能の一部。これが魔法という才能の本体である。魔法師は魔法演算領域を意識的に使用するのではあるが、無意識領域に存在するが故に、入力した起動式や変数が処理される過程を意識することはできない。人間の精神の機能は現代科学や魔法学においても未解明な部分が多く、魔法師自身にとってもブラックボックスであると言える。
先天的に備わっているものであり、原則的に後天的に獲得するのは不可能とされている。
魔法式
事象に付随する情報を改変するためのサイオン情報体。魔法師の魔法演算領域で構築した魔法式がイデアを経由してエイドスの状態の定義を書き換え、事象を改変する作用が発生する。ただし「世界」からの復元力によって魔法式の改変効果は永続的にはならず、元の状態に戻ってしまう。長い時間対象に魔法を作用させるには魔法式の掛け直しを継続的に続けなければならない。
魔法式の内容は、以下に記述される「起動式」と「変数」の組み合わせで構築される。この構築にかかる速度を「魔法の処理速度」、規模の大きさを「魔法のキャパシティ」と呼ぶ。
起動式
「魔法式」の設計図となるプログラム。現代魔法では、魔法式を構築するための電子的データである起動式がCADに圧縮して保存されている。現代魔法を使用する魔法師は、CADにサイオンを送り込み、CADが返したサイオンの信号を起動式として読み取り、変数と共に魔法演算領域へ入力し、魔法式として出力する。
変数
魔法を使用する状況はその時々で常に異なるため、起動式には対象の座標、事象改変強度、魔法の終了条件若しくは持続時間等の要素が敢えて定義されていない。これらの部分は魔法師が魔法を実際に行使する際に、その都度状況に応じて言語や数式、映像等によって強くイメージして追加入力する必要があり、この追加データを「変数」と呼ぶ。
魔法の用途によって、これらの数値の一部を定数として起動式に組み込み、多様性を犠牲にする代わりに魔法式の構築速度を上げるテクニックも良く用いられている。一般的に変数化された項目が少ない起動式ほど処理の負担が軽く、後述の特化型CADの照準補助システムは、魔法の発動対象のエイドスの座標情報を自動取得して起動式に組み込むことで魔法師側の負担を軽減させ、処理速度を早めるためのシステムである。
基本コード仮説
系統魔法の四系統八種にそれぞれ対応した、プラスとマイナス合計16種類の魔法式が存在すると仮定し、その16種類を「基本コード」として組み合わせることで全ての魔法は構築可能であるとした仮説(「全ての魔法」には古式魔法も含まれる)。
基本コードは作用力そのものを発生させる魔法式とも言え、現在確認されているのは吉祥寺真紅郎が発見した「加重系統プラスコード」のみ。ただし、基本コード仮説から逸脱した魔法である「再成」を身に付けている達也は、この説を厳密には正しくないと認識している。
CAD(シーエーディー)
術式補助演算機(Casting Assistant Device)の略称。デバイス、アシスタンスとも略される他、ホウキ(法機)という異称もある。
サイオン信号と電気信号を相互変換可能な合成物質である「感応石」を内蔵した、魔法の発動を補助する機械。魔法の行使自体にCADは不要だが、CAD抜きでは発動スピードが極端に低下してしまうため、実質的には魔法師にとって必要不可欠なツールである。なお、魔法科高校での実技試験もCADを使用した結果を評価対象としている。
現代魔法の優位性を象徴する魔法発動補助具ではあるが、使用者のサイオン波特性に合わせたチューニングを始めとして、精密機械であるが故のこまめなメンテナンスを必要とする点で、古式魔法の伝統的な補助具に劣っている。そのためハード・ソフトの両面で使用者や使用用途に合わせてカスタマイズできるエンジニアの需要が高い。
CADの形状は携帯端末型、腕輪型、指輪型、拳銃型など多様であるが、大別して汎用型と特化型に分けられる。汎用型CADは多くの起動式(魔法系統を問わず、最大99種類)をインストール可能であり、特化型CADは同一系統の魔法のみを最大9種類インストール可能で魔法の発動速度に優れる。
特化型CADが拳銃形態の場合、銃身にあたる部分には魔法式の照準補助システムが組み込まれており、長い銃身であるほど機能が充実している。特化型はその性質上、攻撃的な魔法がインストールされているものが多い。
武装一体型CAD
何らかの武器に特化型CADを接続し、その武器本来の性能(貫通力、切断力など)を強化する魔法に特化させたCAD全般がこう呼ばれる。別称は「武装デバイス」。作中では、千葉家の「秘剣・山津波」専用デバイス大蛇丸や「迅雷斬鉄」専用デバイス雷丸(いかづちまる)などが代表的。
達也が設計した「小通連」もこれに属し、同名の魔法が組み込まれている。試作品はFLTの牛山が作成を担当。形状は刀剣型で、刀身の半分以上から先を分離させ、残った刀身との相対位置を硬化魔法で固定し、遠隔攻撃を可能にするという仕組み。見えない力場で刀身を延長するのと同じ効果がある。
シルバー・ホーン
達也が所有する、拳銃型特化型CADのモデル名。「シルバーモデル」の俗称でも呼ばれている。
達也が牛山と共に「トーラス・シルバー」の名で世に送り出したCADモデルである。ループ・キャスト・システムと呼ばれる、魔法を途切れさせず連続的に発動する技術に最適化されており、最小の魔法力でスムーズに魔法を発動できる点も含めて評価は極めて高い。特に警察関係者などの間で人気を集めており、現行の市販モデルであるにも関わらずプレミアム付きで取引されているほど。
サード・アイ
達也専用の、大型ライフル状特化型CAD。地球観測衛星成層圏監視カメラの映像を利用した超地平線(Over the Horizon)狙撃を可能にするが、使用に際しては厳重なロック(四重のキー認証)が掛けられており、達也の一存では装備できず、国防陸軍一〇一旅団の霞ヶ浦基地に保管されている。名称はシヴァ神の「第三の目」にちなんだもの。
ソーサリー・ブースター
国際犯罪シンジケート「無頭竜(No Head Dragon)」が開発・供給していたCADの一種。魔法師の大脳を材料とし、蟲毒の技術基盤を経て開発されたと推測されている代物で、起動式を提供するだけでなく、それを元にした魔法式の構築過程を補助する機能をも併せ持つ(達也はこれを「増設メモリー」と評した)。魔法師が本来持っているキャパシティを超える規模の魔法式構築を可能とするが、材料に人間のを使うというあまりの非人道さ故に、事実上「無頭竜」の独占供給状態となっていた。
なお、このブースターは残留思念の影響か、一つにつき一種類の魔法しか使えず、その種類の決定は脳の摘出直前に苦痛などの一定の強い感情を与えることで、ある程度コントロール可能だと推測されている。
フラッシュ・キャスト
洗脳技術の応用で記憶領域に起動式をイメージ記憶として刻みつける、四葉家の秘匿技術の一つ。
CADの代わりに記憶領域から起動式を読み込み、起動式の展開・読み込み時間を省略できる。CADを用いずに迅速な魔法の発動を可能にするが、人道上の問題が大き過ぎるため正規の軍隊ではまず採用されない技術である。また、強力な魔法師はフラッシュ・キャストのスピードに頼る必要がなく、あくまで低レベルの魔法師を強化する技術にすぎないという面もある(起動式展開後のスピードは本人の能力に左右され、事象改変の速度が増すわけではないため)。
人造魔法師である達也の場合は、意識領域内に演算領域を持つという特性を活かしてさらに発展させており、魔法式をイメージ記憶として蓄えることで魔法式を展開するプロセスまでも省略し、自身の処理速度の遅さを補っている。達也はこの技術が適用可能なのは5工程の魔法まで、と詳細を伏せて美月に自己申告している。
魔法力
魔法師の持つ才能である、魔法の「処理速度」「演算規模(キャパシティ)」「干渉強度」の3種を総合して評価したものが「魔法力」である。魔法師にとって国際的な評価基準となる。
A級からE級のライセンス査定に用いられるだけでなく、達也を始めとする二科生(ウィード)を一科生(ブルーム)と分け隔てる物差しにもなっている。
魔法技能師
略称は「魔法師」。魔法が実用レベルで使用できる人間を指す。多くの国で魔法師はライセンス制によって管理されているが、古式魔法の伝承者達の中には、自らを「魔法師」と称するのは避け、「忍術使い」といった独自の呼び方を好むケースもある。
日本国内では、実用レベルの魔法を使用できる中高生は年齢別の人口比でおよそ0.1%で、成人後も実用レベルを維持している者は更にその10%以下(年齢別で10,000人につき1人以下)とごく僅かである。中でも「実戦」レベルの魔法力を持っている者は更に少ない。そのため、ライセンスを持った魔法師は社会的ステータスが高いエリートとされる。なお、日本で魔法を学んでいる高校生・大学生と魔法を職業にした成人の合計数は現在30,000人程度と言われている。
魔法工学技師
魔法師の中でも、魔法機具の作成や調整等を行う技術者を特にそう呼ぶ。略称は「魔工師」または「魔工技師」。
魔法技能師に比べて社会的なステータスは低いものの、CADの調整一つ取っても魔工師の存在は不可欠であり、一流の魔工師の収入は一流の魔法師をも凌ぐほどである。
BS魔法師
先述したBS魔法(超能力)に特化した魔法師を指す。BS能力者、或いは先天的特異能力者、先天的特異魔法技能者とも呼ばれる。
固有の異能以外の魔法に適性がないため、「BSの一つ覚え」などと陰口を叩かれやすいが、特性が職務と上手く合致すれば通常の魔法師よりも遥かに優れた功績を残す者も多い。達也もまた、人造魔法師になる以前はBSに分類される魔法師だった。
戦略級魔法師
都市、または艦隊を一撃で壊滅させることが可能な威力を持つ戦略級魔法の使い手を指す。
一個人で戦略兵器に匹敵する力を持つ戦略級魔法師は各国の関心の的であり、2095年4月段階で、国家によって公表されている戦略級魔法師は13人で、この13人は「十三使徒」と呼ばれている。
秘匿、および未発見の戦略級魔法師も存在し、公表されている十三使徒を含めれば総数は50人未満とされ、達也は秘匿されている戦略級魔法師の一人である。
調整体魔法師
遺伝子調整技術により製造された魔法師を指す。魔法の素質は遺伝的素因による所が大きく、魔法師の開発の初期には、人工授精と遺伝子操作による魔法師の開発が行われた。だが魔法師の能力を左右する遺伝子が特定されたのちは、血統交配と遺伝子検査によって見付けられた潜在能力者の能力開発が主流となり、調整体魔法師(とその次世代魔法師)は日本国内では2割に満たない。残りの8割が血統交配と潜在能力開発型である。
作中ではドイツで開発された「ブルク・フォルゲ」シリーズ、日本で開発された「桜」シリーズなどが登場している。なお、ドイツは遺伝子調整技術を最初に実用化した国家でもある。
エレメンツ
数字付きが開発される前に日本で最初に作られようとした魔法師。伝統的な魔法分類である「」「」「」「」「」「」といった元素エレメント)の属性に基づいて開発が進められた。開発の過程で、権力者への服従を促す因子を遺伝子に組み込まれており、子孫にはかなりの高い確率で主人への依存癖がみられる。
四系統八種の体系が確立された後、開発は中止された。作中ではその末裔として、光のエレメンツの家系である「光井」、風のエレメンツの家系である「風祭」が登場している(なお、両家とも末の血統には依存癖が発現している)。
系統外魔法
物質的な現象ではなく精神や心霊に関わる現象を操る魔法の総称。現代魔法と古式魔法を含み、分類は多岐に渡る。
精神干渉系魔法
現代魔法ではあずさの「梓弓」や深雪の「コキュートス」、深夜の「精神構造干渉魔法」、黒羽一族の「毒蜂」などがある。特に、英語圏では精神を直接攻撃する魔法を「ルーナ・マジック」と総称しており、これは比較的ポピュラーな精神攻撃魔法である「ルナ・ストライク」の名に由来している。
SB魔法
古式魔法の一種であり、精霊式神使い魔霊獣等の非物質存在を使役する系統外魔法の総称。SBは「Spiritual Being(心霊存在)」の略で、心霊存在使役魔法、または精霊魔法とも呼称する。
SBや精霊と呼ばれる心霊存在とは、「存在」を離れてイデアの海を漂っている、独立した非物質存在となった情報体とされ、「孤立情報体」とも呼ばれる。精霊を介した事象の改変は「世界」からの抵抗を受けにくく、限定された効果ならば現代魔法よりも少ない力で大規模な現象を起こすことができる。
精霊の本体はプシオンによって構成されており、非活性状態で潜伏している精霊を、現代魔法の魔法師が発見するのは非常に困難である。
作中に登場したものでは、九校戦で無頭竜が妨害工作に用いた「電子金蚕」がSB魔法である。有線回線を通じて電子機器に侵入し、高度技術兵器を無力化する遅延発動型の術式で、かつて大亜連合が日本軍に使用していた。プログラム本体ではなく電気信号の出力に干渉して改竄する性質を持つため、OSの種類やアンチウイルスプログラムの有無に関わらず電子機器の動作を狂わす。
知覚系魔法
いわゆる、超心理学ESPと呼ばれる知覚能力。作中では、真由美が持つ「マルチ・スコープ」などがある。
霊視能力である「霊子放射光過敏症」も魔法として制御可能なものとされている。また、基本的に魔法師はサイオン粒子への知覚訓練を受けているだけでなく、魔法式によるエイドスの改変や干渉する対象に関する感受性を持っている。精神干渉系魔法の使い手が「精神体」への認識力を持つように、適性のある事象であるほど認識力も強い。
対抗魔法
相手の魔法的な干渉を妨害する魔法の総称。その効果と種類は多岐に渡る。
情報強化
対象物のエイドスの一部もしくは全部を複写し、それを魔法式として対象に投写しエイドスの可変性を抑制する対抗魔法。情報強化を施されたエイドスは、強化された属性(例:位置情報など)に対する改変の影響を受け難い。この複写したエイドスを「エイドス・スキン」と呼ぶ。
魔法師は無意識のうちに自らの体をエイドス・スキンで覆っているために、魔法師の肉体構造そのものに魔法をかけて損傷させるのは極めて難しい。
領域干渉
一定領域に対して「自分がその領域に干渉している」「事象が改変されない」という定義内容のみを持たせた魔法式を作用させ、その領域内で他者の魔法の発動を妨害する対抗魔法。領域干渉内では、その魔法師を上回る干渉力があれば魔法を発動できるため、必然的に、領域干渉の術者には高い干渉力が要求される。
また、一定範囲の領域干渉を、自身を中心に固定して移動可能にしたものを「干渉装甲」と呼ぶ。
サイオン粒子塊射出
展開し終える前の起動式にサイオン粒子の塊を撃ち込み、魔法式の構築を阻害する無系統魔法。後述の「術式解体」のように魔法発動後の魔法式を無効化することは難しいが、大量のサイオンがなくとも射出が可能である。
術式解体(グラム・デモリッション)
名称は「魔法の記録(マギグラム)を粉砕(デモリッシュ)する」という意味。圧縮したサイオンの塊をイデアを経由させず、砲弾のように対象物へ直接ぶつけて爆発させ、そこにある起動式や魔法式を吹き飛ばす対抗魔法。
サイオンの砲弾は物理的作用ではなく、魔法式でもないため、物理的な障碍物でも領域干渉や情報強化でも防げない。また、砲弾自体の圧力がキャスト・ジャミング(後述)も寄せ付けない。強力なサイオン流で迎撃するか、サイオンの壁を何層にも重ねた防御陣を築いてようやく無効化できる。
射程の短さ以外に欠点らしい欠点が無く、現在実用化されている対抗魔法の中では最強と称されているが、並の魔法師が一日かけても搾り出せないほどの大量のサイオンを要求するため、使い手が極めて少ない超高等対抗魔法とされる。
術式解散(グラム・ディスパージョン)
魔法式を意味の無いサイオン情報体に分解し、ありとあらゆる魔法を無効化する幻の対抗魔法。
魔法式は、その性質上その情報構造が露出しているため、魔法式そのものを対象とした干渉は防げるものではなく、術式解体と並ぶ最強の対抗魔法とされる。だが、魔法式を分解するためには発動までのコンマ数秒でその情報構造を把握しなくてはならず、ただのデータの塊にすぎない魔法式を一瞬で読み取り把握するなど通常不可能である。それゆえに、予め使用される術式が判明している実験ならともかく、実用化は不可能だというのが一般的な考えである。
達也は対象の情報構造を把握する「精霊の眼」を持っているため、「分解」の照準を直接魔法式に合わせることでこの対抗魔法を行使できる。
キャスト・ジャミング
魔法式が対象物のエイドスに働きかけるのを妨害する無系統魔法で、無意味なサイオン波を大量に散布してそのプロセスを阻害する。ただしジャミングの発動には四系統全ての魔法を阻害できるサイオンのノイズを発生させることが必要不可欠であり、「アンティナイト」と呼ばれる特殊な稀少鉱物を利用しなければその条件を満たすサイオンノイズは作り出せない。
理論上はアンティナイトを用いない発動も可能とされてはいるが、諸々の条件から現実的には不可能と考えられている。加えてアンティナイトが現代の技術では再現不可能な一種のオーパーツであり、産出地が極めて限定されている事実から、一般的な魔法師には縁のない対抗魔法である。ただし、非魔法師であってもアンティナイトにサイオンを注入さえすれぱキャスト・ジャミングは使用可能であり、魔法師にとっての脅威となる。
達也は二つのCADを同時に使用する際、この理論を元にした「ジャミングもどき」の技術を偶然発見している。CAD同士の干渉を利用するため、アンティナイト無しでも発動できるが、特定の魔法しか妨害できず、発動させにくくするだけである。その上、妨害対象に向けて無系統魔法として放つ技術にも才能が必要。
キャスト・ジャマー
USNAが開発したCADの機能を阻害するサイオンのノイズを放つ。
仮装行列(パレード)
元は古式魔法の幻術に由来する九島家の秘術。情報強化の応用で自身のエイドスの「色」、「形」、「音」、「熱」、「位置」に関する情報を複写・加工して本体と異なる姿を映し出し、ダミーの情報体を作り上げる対抗魔法。
魔法式を投射するためには五感の情報を元に対象の座標を特定しなければならないため、ダミーの情報体を認識して魔法式を投射しても、魔法は不発に終わる。なお、対抗魔法としてだけではなく変装の効果もある。
剣術
日本の刀剣術と魔法を組み合わせた魔法戦闘技術。特に、「剣の魔法師」と呼ばれる千葉家が体系化した技術を指す。日本陸軍の歩兵部隊や、警察の機動隊に所属する魔法師の多くが千葉一門の剣術を学んでいる。
魔法師の世界では「剣術」と「剣道」が区別されており、魔法を併用するものを剣術と呼ぶ。そのため、第一高校には「剣術部」と「剣道部」が別々に存在している。
マーシャル・マジック・アーツ
魔法を併用した近接戦闘技術で、USNA軍の海兵隊にて開発された。略して「マジック・アーツ」とも。日本では徒手格闘競技として普及しており、魔法科高校にもクラブ活動が存在する。
パラサイト
「Paranormal Parasite(超常的な寄生体)」の略称で、古式魔法の世界における国際定義のひとつ。生物寄生し変異させる魔性であり、各国で妖魔や悪霊デーモンなどと呼ばれている存在。一説には、精神に由来する情報生命体と目されている。
作中で遭遇したパラサイトの場合、プシオンを核としサイオンの触手を手足とした情報構造体である。USNAで行われたマイクロブラックホール生成・蒸発実験により次元の壁が揺らぎ、この世界に入り込んだとされる。このケースのパラサイト本体には生存本能以外の自我はほとんどなく、寄生した宿主によって行動原理が決定する。人間に寄生した場合は、その宿主の最も強い想念(「祈り」と呼ばれるもの)によってその自我を形成する。
このパラサイトは複数で個別の意思を持ちながらも意識を共有しており、一定範囲なら仲間の位置も特定できる。「生き延び、仲間を増やす」という同一の目的に従い、宿主となる可能性がある人間に自らの一部を送り込み増殖を図ろうとした。しかし対象の衰弱死による失敗が続き、被害者らが血を一定量失うことから「吸血鬼」と呼ばれ世間を騒がせた。
一科生と二科生
魔法科高校は国から予算が交付されている国策学校であり、一定の成果を求められている。しかし魔法の才能は心理的な理由によって容易に失われてしまい、思春期では特にその傾向が顕著である。毎年それが原因で少なくない魔法科高校の生徒が魔法力を失い退学してゆく。そのための彼らの補欠要員が二科生であるとされている。
二科生は一科生とは違い、教師から魔法実技の個別指導を受けられない。一科生は二科生よりも、平均的に見れば魔法の成績が優秀であり、このような制度も相まって、一科生は二科生に対して差別を行うケースがある(一科生全てがそうではなく、中には真由美や摩利、ほのかや雫のような例がある)。
ただし、一科生と二科生の区別はあくまでも実技の授業の都合上、成績で分けているだけである。その二科生制度自体も、実際は初期の魔法科高校において、年度途中に追加募集された生徒を指導するための十分な数の教師を確保できなかったことから、苦肉の策として進級するまでは集中的に理論を教え、実技を二年生以降から教えるという枠組だった筈が、「補欠」だと誤解されたままになっているだけなのだが、この事実を知る人間は極めて少ない。
ウィード
第一高校内での二科生への蔑称。一科生の制服の胸と肩には八枚花弁のエンブレムがあるが、二科生の制服は無地であるため、一科生は自らを花の形から「ブルーム」と呼び、二科生をの開かない雑草と揶揄して「ウィード」と呼ぶ。二科生に対する差別発言として、風紀委員の摘発対象である。また「紋無し」という異称もあり、これも差別発言として風紀委員の摘発対象になり得るという指摘もある[14]
なお、この蔑称の由来となっているエンブレムが二科生の制服に無いのは、年度途中から募集をかけて集められた追加の生徒用の制服が、発注ミスによりエンブレムが無地の状態で用意されてしまったため。これも知る者の少ない真相である。

組織[編集]

日本国内[編集]

数字付き(ナンバーズ)
日本では、優れた魔法的素質を持つ魔法師の家系は慣例的に数字を含む名字を持っている。数字の大小が実力に直結する訳ではないが、家名に数字が入るかどうかは、血筋が大きくものを言う魔法師にとって力量をある程度推測する目安となる。そのため、数字を冠した姓を持つ下記の十師族および師補十八家、並びに百家本流は総称して「数字付き」の隠語で呼ばれている。
十師族(じゅっしぞく)
日本で最強の魔法師集団。表立った権力を放棄する代わりに、国家の裏で不可侵に等しい権力を手にしている。
後述する「魔法技能師開発研究所」出身の魔法師で構成されており、計28ある家系が4年ごとに行う「師族会議」で改選される。「その時代に強力な(優秀な、ではない)魔法師を数多く輩出している」順に選ばれた10の家系が「十師族」を名乗り、選ばれなかった残りの18の家系が師補十八家(しほじゅうはっけ)となって十師族を補佐する。
現在の十師族は、「一条」「二木」「三矢」「四葉」「五輪」「六塚」「七草」「八代」「九島」「十文字」から構成されている。一から十までの数字が並んでいるのは、十師族という枠組みが結成されて初めてで、かつては一から十の数字に欠番および重複が存在した。現在の十師族では、四葉家と七草家の二家が特に高い発言力を有しており、十文字家がその二家に次ぐ3番目に有力な家である。
なお、現在の師補十八家は「一之倉」「一色」「二階堂」「二瓶」「三日月」「五頭」「五味」「六角」「六郷」「六本木」「七宝」「七夕」「七瀬」「八朔」「八幡」「九鬼」「九頭見」「十山」の18家。正式な名称ではないが、十八家と十師族を合わせて「二十八家」と呼ぶケースもある。
百家(ひゃっけ)
十師族に次いで優秀な魔法師を輩出している家系の総称。
百家という名称は100の家系を総称しての呼称ではなく、単純に「十の位」の次は「百の位」という一種の言葉遊びで、「十師族に次ぐ位の家柄」を意味している。
本流と支流に分かれており、本流を構成する家系は姓に11以上の数字が入っている。十三束、廿楽(廿の字は20を意味する)、五十里、百山、千代田、萬谷などが百家本流。数字の入っていない渡辺や森崎などが支流である。
数字落ち(エクストラ)
「エクストラ・ナンバーズ」の略称。
かつて魔法師が兵器であり実験体であった頃に、「成功例」として数字を与えられながら、「成功例」に相応しい成果を上げられなかったとして数字を剥奪された魔法師に捺された烙印。現在では「数字落ち」という名称自体の使用は公式に禁じられており、「数字落ち」である点を理由に差別的扱いをするのも魔法師のコミュニティにおいて重大な非違行為とされている。現在作中で確認されている「数字落ち」は、「七倉」から落ちた「名倉」と、「一花」から落ちた「市原」の二家のみ。
魔法技能師開発研究所
略して「魔法師開発研究所」とも。日本が魔法師の実験開発を目的に設けた研究機関であり、第一研究所から第十研究所まである。その半数は現在閉鎖されているが、前述した二十八家を生み出す元となっている。非人道的な研究内容を含み、事実を知る者も少ない現代魔法史の暗部とされるようになった。
2031年から2039年にかけて設立され、研究所の番号はその設立された順による。それぞれ「第一研」などと略して呼ばれ、各研究所には特徴的な設立目的がある。
第一研究所
「一条」「一之倉」「一色」を輩出し、数字落ちに「一花」がある。研究テーマは対人戦を想定した「生体への直接干渉」。
旧石川県金沢市にあった跡地は現在「金沢魔法理学研究所」となっている。地理的には第三高校に近い。
第二研究所
「二木」「二階堂」「二瓶」を輩出。研究テーマは無機物に干渉する魔法の開発。淡路島に設立され、現在も稼働中。地理的には旧兵庫県にある第二高校に近い。
第三研究所
「三矢」「三日月」を輩出した他、「三枝」が「七草」と名を変えて第七研に移動している。多種類多重魔法制御を研究テーマとし、他の研究所にも研究成果を開放していた点でも珍しい性格を有している。
旧神奈川県厚木市に設立され、現在も稼働中。地理的には東京都の第一高校に近い。
第四研究所
「四葉」のみを輩出。「精神干渉魔法による魔法演算領域そのものの強化」を目指していたとされる。魔法師としての強さのみを追求し、「死の魔法師工場」の異名で呼ばれていた。第四研は特別に秘密主義が強く、四葉家もまた自主独立傾向の一族となる(たとえば、分家と四葉家のつながりが秘匿されているなど)。血統的な特徴として、精神干渉系魔法か、特異かつ強力な魔法のいずれかを身に付けやすい。
現在は第四研そのものが四葉家になっている。跡地(現在の四葉家本邸)は旧山梨県の北西部にあるが、外部には旧東京都との県境付近という推定しかされていない。国とは別のスポンサーによって設立され、第一研以前から運営されていたという噂がある。
第五研究所
「五輪」「五頭」「五味」を輩出。研究テーマは物質の形状に干渉する魔法の開発で、大質量の水に干渉する移動系魔法「深淵(アビス)」の他、USNAとの共同開発による「バハムート」という2種の戦略級魔法を開発した。
旧愛媛県の宇和島市に設立され、現在も稼働中。地理的には旧高知県にある第七高校に近い。
第六研究所
「六塚」「六角」「六郷」「六本木」を輩出。研究テーマは基礎研究機関の色彩が強い。旧宮城県の仙台市に設立され、現在も稼働中。地理的には第五高校に近い。
第七研究所
「七草」「七宝」「七夕」「七瀬」を輩出した他、数字落ちに「七倉」がある。研究テーマは首都防衛を兼ねた対集団戦であり、群体制御魔法の開発に繋がる。なお第三研出身の七草家は、第三研の多種類多重魔法制御と第七研の群体制御の技術を共に有している。
東京に設立され、現在は閉鎖。地理的には第一高校に近い。
第八研究所
「八代」「八朔」「八幡」を輩出。第六研以上に基礎研究機関の色彩が強い。旧福岡県北九州市に設立され、現在も稼働中。地理的には旧熊本県にある第九高校に近い。
第九研究所
「九島」「九鬼」「九頭見」を輩出。古式魔法の再体系化を研究テーマとする。
旧奈良県にあった跡地は現在「第九種魔法開発研究所」となっているが、魔法師の間ではいまだ「旧第九研」と呼ばれている。地理的には旧兵庫県にある第二高校に近い。
第十研究所
「十文字」「十山」を輩出。研究テーマは大火力に対する領域防御魔法。中でも十文字家の「ファランクス」は第三研の研究成果を利用して開発されている。東京に設立され、現在は閉鎖。地理的には第一高校に近い。
国防陸軍一〇一旅団
一〇一は「イチマルイチ」と読む。霞ヶ浦基地に本部があり、佐伯広海少将を旅団長とする部隊。陸軍の通常の編成とは別系統で、魔法装備を主兵装とした実験的な組織である。沖縄防衛戦の直後、佐伯少将のプランにより創設された。
独立魔装大隊
一〇一旅団の中でも更に、新開発された武装のテスト運用を担う部隊。風間玄信少佐を隊長とする。
佐伯少将が十師族から独立した魔法戦力を備える目的で創設したため、古式魔法師の比率が高い。その性質上、機密の度合いが通常の軍事機密よりも更に5、6段階ほど跳ね上がっている。
フォア・リーブス・テクノロジー
通称、FLT(Four Leaves Technology)。秘密裏に四葉家が出資し設立した魔法工学機器メーカー。CAD完成品はサジタリアス・シリーズなども生産していたものの、元々は完成品よりも魔法工学部品で知られた企業であり、トーラス・シルバーが開発したシルバー・モデルと飛行デバイスの発表によってCADメーカーとしての知名度を増した。
なお、四種の系統魔法にちなんで「Four Leaves(四葉)」を意味する言葉を冠した社名は魔法関連企業ではありふれているため、社名自体が四葉との繋がりのカモフラージュになっている。

世界各国[編集]

北アメリカ大陸合衆国
通称はUSNA(United States of North Americaの略)、もしくは「アメリカ」や「ステイツ」。USAカナダメキシコなどの北米国家を併合した連邦制国家であり、列強を代表する覇権国の一つ。日本とは同盟関係にある。
3名の戦略級魔法師を公的に抱え、内1名は国外のジブラルタル基地を拠点にしている。
スターズ
USNA軍統合参謀本部直属の魔法師部隊で、海兵隊から分離する形で成立している。軍隊内でも秀でた力を持つ魔法師が所属し、USNA軍の魔法戦闘の主軸となる。「世界最強の魔法部隊」を自称し、USNA最強の魔法師を総隊長の「シリウス」にすると定められている。その人物が軍属でなかった場合は謀略を用いてでも軍に引き込み、シリウスの地位に据える。
その編成は軍組織としては変則的で、地位と階級がリンクしていない。現在12人いる隊長の内6人が大尉だが、残りの6人は現総隊長と同じく少佐の階級である(ただし隊長の階級が総隊長より上回るケースは今までない)。隊員は正規の戦闘員である「一等星(スター・ファースト)級」、「二等星(スター・セカンド)級」、「星座(コンストレーション)級」と、後方スタッフや非合法工作員である「惑星(プラネット)級」、「衛星(サテライト)級」に分かれている。
USNA軍の魔法師全員がスターズに配属されるわけではなく、スターズにならなかった魔法師は、国内外の基地や、スターズ同様に統合参謀本部直属の魔法師部隊である「スターダスト」などに配属される。
マクシミリアン・デバイス
Maximilien Device、通称は「マクシミリアン」。世界トップメーカーの座をローゼン・マギクラフト社と争う、USNAの大手CADメーカー。
大亜細亜連合
大亜連合とも。中国が周辺諸国を征服して生まれた連合国。構成国の中心は「大亜連合中華」であり、各衛星国は「大亜連合高麗」(元は朝鮮)、「大亜連合吐蕃」(元はチベット)などの名称となっている[15]
日本とは、第三次世界大戦終結後も講和条約や休戦協定も結んでおらず、大亜連合軍は2092年に沖縄侵攻、2095年に横浜侵攻を作戦している。横浜侵攻作戦では、公的に抱える1名の戦略級魔法師を投入した。
大漢
大亜連合が現在の形になる前に、中国政府は南北分裂を経験している。2063年に南側の「大漢」は内部崩壊した後、現政府側に吸収された。消滅した大漢は中国における現代魔法研究の中心であったため、大亜連合は現代魔法師の開発が遅れ、伝統的な古式魔法を主流にしている。
新ソビエト連邦
略称は「新ソ連」。ロシアウクライナベラルーシを再吸収して成立した連邦国家。日本に対しては、大亜連合の沖縄侵攻に同調して非公式に佐渡島へ侵攻している。
2名の戦略級魔法師を公的に抱える。
ローゼン・マギクラフト
Rosen Magicraft、通称は「ローゼン」。ドイツにある大手のCADメーカーで、日本にも支社を持つ。ローゼン家が経営する同族会社であり、新しく日本支社長となったエルンスト・ローゼンも本家の出身。エルンストのおじは親族の反対を押して日本に移住しており、千葉エリカの祖父(母親のアンナ・ローゼン・鹿取の父親)でもある。
国際魔法協会
第三次世界大戦の勃発から一年後、2046年に設立された国際的な魔法師の団体である。放射能により地球環境を回復不能なまでに汚染する熱核兵器の使用阻止が、世界中の魔法師にとって最優先される義務とする「国際魔法協会憲章」を軸としている。
下部組織として、日本には「日本魔法協会」がある。本部を京都に構え、副本部的な位置づけの関東支部が横浜ベイヒルズタワーにある。
ブランシュ
世界各国で魔法師排斥運動を行う反魔法組織。七賢人であるジード・ヘイグを総帥とし、日本支部のリーダーを司一が務めていた。いくつかの下部組織を持ち、そのうちの一つである「エガリテ」に司一の義弟・司甲や彼に誘われた多くの一高生が所属していた。2095年4月に第一高校襲撃を実行し、達也たちによって阻止される。さらに達也たちによる掃討戦において日本支部は崩壊した。
無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)
魔法を使い犯罪行為を行う華僑の犯罪シンジケート。首領はリチャード=孫。対抗組織や認められた部下以外には、粛清の際にも首領が姿を見せない様子から「頭の無い竜」と呼ばれ今の組織名がつけられた。
九校戦の最中、独立魔装大隊によって日本拠点が崩壊し、同時にリチャードの情報を入手したことで日本の国防軍が首領を抹殺した。現在は彼の養女である孫美鈴が新たな首領となっている。さらに、彼の甥の従兄弟であるロバート=孫が少数の兄弟分を連れて別グループを率いている。
七賢人
エシュロンIIIに潜む、追加拡張システム「フリズスキャルヴ」へのアクセス権を持つ7人の総称。
フリズスキャルヴはバックドアを利用するためにエシュロンIIIのメインシステムよりも情報収集効率が極めて高いが、7人のうち誰かがそれで情報を収集すれば、履歴が残ってしまい他の6人にそれが知られるというリスクがある。アクセス権を得る基準は完全にランダムであり、学生であるレイモンドやブランシュのリーダーであるジードが持ったりと極めてバラバラである。このように一つの組織というわけではなく、各個人が別個の考えで動いている。

その他[編集]

二十年世界群発戦争
2045年から2065年にかけて20年続いた、第三次世界大戦。二十年戦争とも呼ばれ、世界的な寒冷化による食糧難を主要原因として始まった。
USNAや大亜連合、新ソ連などが国土を拡大し、欧州連合は東西に分裂し、アフリカや南米では国家が消滅ないし分立するなどの激変を世界にもたらした。
HAR(ハル)
ホーム・オートメーション・ロボットの略で、先進国で普及している自動家事システム。セキュリティ管理を始めとして料理、食器洗浄などを行い、移動マニピュレーターや人型端末(後述の3H)があれば配膳・食器の片付けも可能である。
3H(Humanoid Home Helper)
「人型家事手伝いロボット」であるピクシーは、本来HARの遠隔制御端末(音声認識インターフェース)として開発されている。「手伝いロボット」としての単体の性能はあくまでHARのオプションであり、サイズ的制約から高度なセンサーは搭載されておらず、精密作業には向いていない。現在は家庭への普及が始まったばかりの技術で、第一高校のピクシー(3H-P94)も、HARの大手メーカーからモニター目的で貸し出されている。
女性型機械兵(F-type machanical soldier)
軍事用に開発されたガイノイド。軍事目的ならば非ヒューマノイド型ロボットの方が費用対効果が高いという結論で開発がストップしていたはずだったが、2096年時点でパラサイトを利用した兵器「パラサイドール」の試作体に九島家が利用している。
キャビネット
電車線を利用した、2095年の日本で主流の公共交通機関。中央管制されたリニア式小型車両で、通常2人乗りと4人乗りが運行している。高度に発達した交通管制システムによって満員電車は解決されており、短距離路線だけでなく都市間路線もキャビネットに置き換えられている。

漫画[編集]

魔法科高校の劣等生
きたうみつな(作画)、林ふみの(構成)、石田可奈(キャラクターデザイン)。原作の「入学編」に相当する。月刊Gファンタジー2012年1月号から2013年10月号まで連載された。
魔法科高校の優等生
司波深雪を主人公とした、森夕作画によるスピンオフ漫画。月刊コミック電撃大王2012年6月号より連載開始。
なお、1巻については、発行レーベルの変更により、電撃コミックスの旧版と電撃コミックスNEXTの新装版がある。内容は同一でカバーイラストが異なる。
魔法科高校の劣等生 九校戦編
きたうみつな(作画)、林ふみの/長岡千秋(構成)、石田可奈(キャラクターデザイン)。原作の「九校戦編」に相当する。月刊Gファンタジー2013年11月号より連載開始。
魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編
天羽銀(作画)、石田可奈(キャラクターデザイン)。原作の「横浜騒乱編」に相当する。月刊Gファンタジー2013年11月号より連載開始。
魔法科高校の劣等生 追憶編
依河和希(作画)、石田可奈(キャラクターデザイン)。原作の「追憶編」に相当する。月刊コミック電撃大王2014年4月号より連載開始。

既刊一覧[編集]

巻数 タイトル 初版発行日付 ISBN
1 魔法科高校の劣等生(1) 入学編〈上〉[16] 2011年7月10日付 ISBN 978-4-04-870597-4
2 魔法科高校の劣等生(2) 入学編〈下〉[17] 2011年8月10日付 ISBN 978-4-04-870598-1
3 魔法科高校の劣等生(3) 九校戦編〈上〉[18] 2011年11月10日付 ISBN 978-4-04-870998-9
4 魔法科高校の劣等生(4) 九校戦編〈下〉[19] 2011年12月10日付 ISBN 978-4-04-870999-6
5 魔法科高校の劣等生(5) 夏休み編+1[20] 2012年4月10日付 ISBN 978-4-04-886522-7
6 魔法科高校の劣等生(6) 横浜騒乱編〈上〉[21] 2012年7月10日付 ISBN 978-4-04-886700-9
7 魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編〈下〉[22] 2012年9月10日付 ISBN 978-4-04-886701-6
8 魔法科高校の劣等生(8) 追憶編[23] 2012年12月10日付 ISBN 978-4-04-891158-0
9 魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編〈上〉[24] 2013年3月10日付 ISBN 978-4-04-891423-9
10 魔法科高校の劣等生(10) 来訪者編〈中〉[25] 2013年6月7日付 ISBN 978-4-04-891609-7
11 魔法科高校の劣等生(11) 来訪者編〈下〉[26] 2013年8月10日付 ISBN 978-4-04-891610-3
12 魔法科高校の劣等生(12) ダブルセブン編[27] 2013年10月10日付 ISBN 978-4-04-866003-7
13 魔法科高校の劣等生(13) スティーブルチェース編[28] 2014年4月10日付 ISBN 978-4-04-866507-0

オーディオドラマ[編集]

  • オーディオドラマDVD 『魔法科高校の劣等生』(2012年12月20日発売、ASIN: B0098RH28Y)
「魔法科高校の劣等生 追憶編」(佐島勤脚本)を収録。また、佐島勤書き下ろしの短編小説「十一月のハロウィンパーティ」が同梱されている。

テレビアニメ[編集]

2014年4月より放送中。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「Rising Hope」
作詞 - LiSA、田淵智也 / 作曲 - 田淵智也 / 編曲 - 堀江晶太 / 歌 - LiSA
第1話ではエンディングテーマとして使用。
エンディングテーマ「ミレナリオ」(第2話 - )
作詞 - zopp / 作曲 - しほり / 編曲 - 佐々木裕 / 歌 - ELISA

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 アクション作監 メカ作監 総作画監督
第1話 入学編 I 菅原雪絵 小野学 松村政輝 吉川真帆 富岡隆司 ジミー・ストーン 石田可奈
第2話 II 木澤行人 祝浩司 金田貞徳 熊膳貴志、高炅楠
石田可奈
岩瀧智 宮前真一
第3話 III 中本宗応 熊澤祐嗣 中津環 香月邦夫、河田泉 吉川真帆
石田可奈

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
事前特番『第一高校入学ガイダンス』
東京都 TOKYO MX 2014年3月28日 金曜 24:00 - 24:30 独立局 リピート放送あり
栃木県 とちぎテレビ 2014年3月29日 土曜 24:30 - 25:00
群馬県 群馬テレビ
日本全域 BS11 2014年4月5日 土曜 24:30 - 25:00 BS放送 ANIME+』枠
本放送
東京都 TOKYO MX 2014年4月5日 - 土曜 24:30 - 25:00 独立局 E!TV
栃木県 とちぎテレビ
群馬県 群馬テレビ
近畿広域圏 毎日放送 土曜 26:58 - 27:28 TBS系列 アニメシャワー』第3部
埼玉県 テレ玉 2014年4月6日 - 日曜 25:00 - 25:30 独立局
千葉県 チバテレビ
神奈川県 tvk
愛知県 テレビ愛知 日曜 26:05 - 26:35 テレビ東京系列
福岡県 TVQ九州放送 2014年4月7日 - 月曜 26:30 - 27:00
北海道 テレビ北海道 2014年4月8日 - 火曜 26:05 - 26:35
日本全域 AT-X 2014年4月9日 - 水曜 23:30 - 24:00 CS放送 リピート放送あり
ニコニコ生放送 2014年4月12日 - 土曜 23:00 - 23:30 ネット配信
ニコニコチャンネル 土曜 23:30 更新
BS11 土曜 24:30 - 25:00 BS放送 『ANIME+』枠
dアニメストア 2014年4月13日 - 日曜 12:00 更新 ネット配信
バンダイチャンネル 2014年4月27日 -

BD / DVD[編集]

発売日 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版 DVD通常版
入学編 1 2014年7月23日予定 第1話 - 第2話 ANZX-11301/02 ANZB-11301/02 ANSB-11301
2 2014年8月27日予定 第3話 - 第4話 ANZX-11303/04 ANZB-11303/04 ANSB-11303

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 2014年2月現在、1,3,5,7話を林、2,4,6話を長岡が担当。
  2. ^ なお、このコメントの時点では2編だったものが統合されて1編減少しているが、ここでは数えられていない短編集の「夏休み編+1」を数に入れると合わせて15編となる。

出典[編集]

  1. ^ 『魔法科高校の劣等生』2巻あとがき。
  2. ^ 電撃Girl's Style』2013年12月号、『きゃらびぃ』vol.308(【新文化】 - 連載 第11回 - 衝撃ネット小説のいま”. 新文化通信社. 2014年1月31日閲覧。)。
  3. ^ 『魔法科高校の劣等生』1巻。
  4. ^ 『魔法科高校の劣等生』放送直前特番「第一高校入学ガイダンス」(TOKYO MX、2014年3月28日放送)
  5. ^ 『アニメージュ』2014年3月号。
  6. ^ 『ダ・ヴィンチ』2012年7月号。
  7. ^ 書籍化後は累計5000万PVも達成している。株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|魔法科高校の劣等生(3) 九校戦編<上>”. 2013年11月5日閲覧。
  8. ^ お礼とお詫び - 佐島勤の活動報告」小説家になろう2011年12月13日
  9. ^ Web小説版『魔法科高校の劣等生』は12月一杯で削除」テンプルナイツ2011年12月14日
  10. ^ 電撃文庫『魔法科高校の劣等生』”. Twitter (2011年11月7日). 2013年10月26日閲覧。
  11. ^ 『魔法科高校の劣等生』11巻あとがき。
  12. ^ 電撃文庫『魔法科高校の劣等生』”. Twitter (2013年3月11日). 2013年10月24日閲覧。
  13. ^ 電撃文庫『魔法科高校の劣等生』”. Twitter (2011年8月8日). 2013年10月8日閲覧。
  14. ^ テレビアニメ第3話での風紀委員の発言より。
  15. ^ 電撃文庫『魔法科高校の劣等生』”. Twitter (2011年8月18日). 2013年10月16日閲覧。
  16. ^ 魔法科高校の劣等生(1) 入学編〈上〉 2013年10月11日閲覧。
  17. ^ 魔法科高校の劣等生(2) 入学編〈下〉 2013年10月11日閲覧。
  18. ^ 魔法科高校の劣等生(3) 九校戦編〈上〉 2013年10月11日閲覧。
  19. ^ 魔法科高校の劣等生(4) 九校戦編〈下〉 2013年10月11日閲覧。
  20. ^ 魔法科高校の劣等生(5) 夏休み編+1 2013年10月11日閲覧。
  21. ^ 魔法科高校の劣等生(6) 横浜騒乱編〈上〉 2013年10月11日閲覧。
  22. ^ 魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編〈下〉 2013年10月11日閲覧。
  23. ^ 魔法科高校の劣等生(8) 追憶編 2013年10月11日閲覧。
  24. ^ 魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編〈上〉 2013年10月11日閲覧。
  25. ^ 魔法科高校の劣等生(10) 来訪者編〈中〉 2013年10月11日閲覧。
  26. ^ 魔法科高校の劣等生(11) 来訪者編〈下〉 2013年10月11日閲覧。
  27. ^ 魔法科高校の劣等生(12) ダブルセブン編 2013年10月11日閲覧。
  28. ^ 魔法科高校の劣等生(13) スティーブルチェース編 2014年3月10日閲覧。

外部リンク[編集]