年度

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年度(ねんど)は、特定の目的のために規定された1間の区切り方。

概説[編集]

会計など事務作業を目的としたものが中心で、またその多くは政府機関や業界団体等により決定されている。日本における具体的な年度の例としては、4月1日から翌年3月31日までを括る「会計年度」や「学校年度」などが一般にも用いられる。この区切りは明治時代から続く。

語法[編集]

年度の中には、通常の暦年の上での)と開始点・終了点が一致するものもあるが、そのような期間をあえて「年度」と呼ぶ例は少ない。このため、グレゴリオ暦が採用されている日本では多くの場合、グレゴリオ暦の1月1日以外を開始点とするものが狭義の「年度」とされ、暦年と区別する意味で「年度」と呼んでいる。ただし、単に「○○年の」という意味で「○○年度」という表現が誤って使われている場合もある。

英語では、「年度」を総称する表現はなく、「分野+year」と表す。たとえば、「会計年度」は「fiscal year」、「学校年度」は「academic year / school year」である。日本の英文書類などでは「Japan fiscal year」を略してJFYと書かれることがある。

現在の年度は「今年度」、ひとつ前の年度は「昨年度」「前年度」、ひとつ先の年度は「来年度」「次年度」などと呼ぶ。同様に新しい年度は「新年度」である。また、ある年度の開始を「年度始め」(the beginning of the xxxx year)、終わりを「年度末」(the end of the xxxx year)と呼ぶ。

年度の期間[編集]

ある日付が何年度かは、年度の種類ごとに差異がある。これは、年度の種類ごとに年度初めが異なる事と、その年数で呼ばれる年度の開始がその暦年(当年)の場合と前年の場合とがある事による。当年に始まる年度の開始より前の日付であれば暦年-1、前年に始まる年度の開始以降の日付なら暦年+1、それら以外であれば暦年と同じ、と、年度の表記は都合3種類あり得る。例えば、2001年7月は、2000いも年度、2001会計年度、2002羊毛年度である。詳細は年度の一覧の項の、「日本の年度」の表を参照。

通常は、当年に年度が始まる。前年に始まる年度は、年度が暦年の後半に始まる場合に多い。ただし例外もあり、この条件で判定はできない。例えば、同じ10月始まりの年度でも、前年10月に始まる農薬年度と当年10月に始まる大豆年度とでは、同じ「2001年度」でも1年ずれている。言い換えると、2002農薬年度と2001大豆年度は同じ期間である。

通常、年度は1年間続き、年度が終了した瞬間に翌年度が始まる。しかし、年度が1年を待たず終了し、次の年度が始まるまで、いずれの年度に属さない期間が続くこともある。アメリカなどの学校年度は、9月に始まり、夏休みが始まる直前の5月半ば[1]~6月[2]ごろに終了する。

年数の表現[編集]

YYYY年度[編集]

各年度は「平成13年度」「2001年度」などと表現することが多い。つまり通常の暦法による年表記に「度」を付け加えて年度の表記とする。

YYYY/ZZ年度[編集]

「2001/02年度」「2001/2002年度」のように、年度が属する2暦年を併記することもある。この表現は、年度が前年に始まるか当年に始まるかを考慮する必要がない。

英語ではこの表現が普通で、「xxxx year 2001/02」のように表す。そのため、アメリカなどの年度を扱うときは日本語でも、「2001/02年度」「2001~02年度」などの表現になる。

年度の一覧[編集]

各例には「日本」などと国を限定しているが、それらの国以外での有無について言及するものではない。

+が付いている年度は同じ年数の暦年に開始し、-が付いている年度は前年に開始する。印のない年度は、不明、あるいは、原則として2暦年を併記する。

  • 会計年度 - 会計用の年度。
    • 日本 - 4月開始+。
    • アメリカ - 10月開始。
    • ヨーロッパ、中国 - 1月開始(暦年と同じ)。
  • 学校年度 - 学校における一学年の期間。
    • 日本 - 4月開始+。
    • アメリカ[1]、カナダ、ヨーロッパ、中国 - 9月開始。
    • 韓国 - 3月開始。
  • 農作物・加工品
    • いも年度 - 日本、9月開始+[3]
    • 生糸年度 - 日本、6月開始+[3]
    • 砂糖年度 - 日本、10月開始+[3]
    • 大豆年度 - 日本、10月開始+[3]
    • でん粉年度 - 日本、10月開始+[3]
    • 穀物年度 - アメリカ、9月開始[4]
    • 小麦年度 - アメリカ、6月開始[5]
    • トウモロコシ年度 - アメリカ、9月開始[5]
    • 米穀年度 - 日本、11月開始-[6][3]
    • 麦年度 - 日本、7月開始+[3]
    • わら工品年度 - 日本、11月開始+[3]
    • 綿花年度 - 日本、8月開始-[3]
    • 羊毛年度 - 日本、7月開始-[3]
    • 醸造年度 - 酒造業界用の年度。日本では国税庁が規定した7月開始のものが使われている[7]
  • 工業製品
    • 農薬年度 - 日本、10月開始-[3]
    • 肥料年度 - 日本、6月開始+(2009年度までは7月開始+)[8]
    • 冷凍年度 - 空調・冷却機器業界用の年度。日本では日本冷凍空調工業会が規定した10月開始のものが使われてきた。冷暖房兼用エアコンの普及により平成15年(2003年)秋をもって廃止となり、以降は4月開始の通常の会計年度が用いられている。

以下の表に、日本の年度を記す。なお、暦年より上の行は、年度が前年に始まる。

日本の年度
12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
羊毛年度 B年度 C年度 D年度
綿花年度 B年度 C年度 D年度
農薬年度 B年度 C年度 D年度
米穀年度 B年度 C年度 D年度
暦年 A年 B年 C年
会計年度 A年度 B年度 C年度
学校年度 A年度 B年度 C年度
生糸年度 A年度 B年度 C年度
肥料年度 A年度 B年度 C年度
麦年度 A年度 B年度 C年度
酒造年度 A年度 B年度 C年度
いも年度 A年度 B年度 C年度
砂糖年度 A年度 B年度 C年度
大豆年度 A年度 B年度 C年度
でん粉年度 A年度 B年度 C年度
わら工品年度 A年度 B年度 C年度

脚注[編集]

  1. ^ a b Academic Year - コトバンク栄陽子留学研究所『留学用語集』より)
  2. ^ academic year - weblio研究社新英和中辞典』より)
  3. ^ a b c d e f g h i j k 種類別の年度区分 (PDF) やまがたアグリネット(山形県)、2011年6月13日閲覧。
  4. ^ 米国農務省2012/13年度のトウモロコシの生産見通しを据え置く 世界の飼料穀物の需給動向 - 農畜産業振興事業団
  5. ^ a b 国際価格と需給体制の変化 - 伊東正一
  6. ^ ミニマム・アクセス米に関する報告書 p.17(注1) 農林水産省
  7. ^ [1]
  8. ^ 業界展望 - 10大ニュース”. 全国肥料商連合会. 2013年3月25日閲覧。

外部リンク[編集]