機巧少女は傷つかない
| 機巧少女は傷つかない | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー、学園、アクション |
| 小説 | |
| 著者 | 海冬レイジ |
| イラスト | るろお |
| 出版社 | メディアファクトリー |
| レーベル | MF文庫J |
| 刊行期間 | 2009年11月 - |
| 巻数 | 既刊10巻 |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 海冬レイジ(原作) るろお(キャラクター原案) |
| 作画 | 高城計 |
| 出版社 | メディアファクトリー |
| 掲載誌 | 月刊コミックアライブ |
| レーベル | MFコミックス アライブシリーズ |
| 発表号 | 2010年6月号 - |
| 巻数 | 既刊5巻 |
| その他 | Machine-Doll Project第2弾 |
| アニメ | |
| 原作 | 海冬レイジ |
| 監督 | よしもときんじ |
| シリーズ構成 | 柿原優子 |
| キャラクターデザイン | 渡辺敦子 |
| アニメーション制作 | ラルケ |
| 製作 | 機巧少女は傷つかない製作委員会 |
| 放送局 | 未定 |
| 放送期間 | 2013年秋 - |
| テンプレート - ノート | |
| ウィキプロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
| ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『機巧少女は傷つかない』(マシンドールはきずつかない)は、MF文庫J(メディアファクトリー)から刊行されている海冬レイジによる日本のライトノベル。イラストはるろおが担当。2009年11月25日から既刊10巻が刊行されている。2013年1月に公式サイトにてテレビアニメ化が発表された[1]。
目次 |
Machine-Doll Project [編集]
本作でのメディアミックス展開の企画で、このプロジェクトを元にメディアミックスを行っている。第1弾はボーカル・原田ひとみ、とくPプロデュースのイメージCD。第2弾は、高城計によるコミカライズ。第3弾は、文庫4巻に長編ドラマ・ソング、コミック1巻に短編ドラマ・ラジオを収録したCD付き特装版。
ストーリー [編集]
魔術によって人形に生命を吹き込み操る機巧魔術を扱う人形使い、その頂点――「魔王」を決める戦い「夜会」。
機巧都市リヴァプールのヴァルプルギス王立機巧学院で開かれるそれに参加するため、人形使いの少年・赤羽雷真とその自動人形の少女・夜々は日本から留学してくる。しかし、雷真の成績は「下から二番目」であり、「夜会」に参加することはできない。参加資格を得るために雷真たちは動き出すが、学院の裏では自動人形を襲う「魔術喰い」(カニバルキャンディ)の影が蠢いていた。
登場人物 [編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
主要人物 [編集]
- 赤羽 雷真(あかばね らいしん)
- 声 - 下野紘
- 本作の主人公。学院の二回生で「夜会」の参加者。第百位。登録コードは「下から二番目(セカンドラスト)」[注 1]。
- 日本から留学してきた傀儡師の少年。精悍な顔つきをしていて、誠実で優しい性格。自動人形を人間と同じように見ている。好物は蕎麦と天ぷら。
- 人形使いの名門赤羽一門の生き残りであり、一族を皆殺しにした仇を討つべく「夜会」参戦を目指し、軍部と花柳齋の口利きでヴァルプルギス王立機巧学院に留学してきた[注 2]。機転と洞察力に優れ、頭の回転は速く実技はとても優秀であるが、人形使いとなってから日が浅いため[注 3]、機巧魔術の教養は悲惨なほど拙く、試験の成績は1236人中1235位(ただし「下から一番目」のヴェイロンは実力者にも関わらず試験を白紙で出しているため実質雷真は学園最下位)。担任のキンバリーからは「下から二番目」と呼ばれ、追試と補習に追われる日々を送っている。あまりの知識のなさに呆れられることも多く、言葉の壁もある。
- 赤羽一門当主の次男坊だったが、優秀すぎる兄の陰に埋もれる毎日から魔術より武術に傾倒していったため、勘当同然に家を飛び出し、皮肉にも一門皆殺しの惨劇を免れた。そのため、魔術はほとんど初心者で和術や駆け引き、敵の裏をかく戦法を得意とする。自分の人形使いとしての才能を過小評価しているが、硝子曰く彼もまた天賦の才を持っており、タフな肉体と高い身体能力、人並み外れた五感と反射神経も持っている。また、軍事訓練を受けていて射撃能力は高い[注 4]。
- 「魔術喰い」こと「十三人(ラウンズ)」の一人フェリクスを倒したことで、夜会の参加資格を得る。機巧戦闘のみで評価を受けているため序列は第百位。雷真自身も人形使いとしては未熟なため物語の開始当初は「十三人」と互角とは言い切れなかったが、夜会や数々の事件で血肉を削る死線を潜り抜ける度に戦闘経験を吸収し自身の力に変え、また夏季休暇での「迷宮の」魔王グリゼルダとの出会いと修行を大きなきっかけとして編入時とは最早別次元と言えるほどに成長。夜々とのコンビネーションは益々磨きがかかり、<金剛力>と<八重霞>の真の力を理解し<金剛力>の肉体強化を自身にも施すことが可能になり、赤羽一門の奥義である紅翼陣を万全ではないながらも習得し、さらに身につけた技術を習得だけに収まらず少しずつその練度を磨き上げている。現在では夜々単体でも<戦隊>3人までなら対処できるようになり、そして<雪月花>三体を同時に扱いそれぞれの魔術回路の特性を理解した上でそれを完璧に連携・運用することができるようになった。作者曰く、もう少しでマグナスといい勝負ができるようになるとのこと。
- 積極的に甘えてくる夜々には手を焼いているが、彼女のことは相棒として大事に思っている。本人は惚れたら関係ないと言うが年上で巨乳好きの気がある[注 5]。初めは夜々にも隠していたが、土門日輪とは許嫁の関係。しかし、護るべきものも護れなかった復讐鬼の自分に、そんな甲斐性はないと思っているのか、当人にもう結婚する気はなく、異性からの好意にも相当鈍い。寧ろ女性陣らの過激な発言にツッコミを入れることが多い。
- 夜々(やや)
- 声 - 原田ひとみ
- 本作のヒロイン。雷真の自動人形。黒いミニの着物に身を包んだ黒髪の可憐な少女の姿をしている。好物はあんみつ。
- 花柳齋秘蔵の真作「雪月花」の次女「月の乙女」で、軍艦一隻と釣り合う価値のある花柳齋ブランドの最高級人形。雷真を慕い積極的に甘えているが、思い込みも激しく、雷真が他の女子と一緒にいるとすぐに目が光を失い取り乱し、泣き出す、物に当たる、雷真の体を探ろうとする等、度が過ぎて嫉妬に狂ったり既成事実の捏造に走ったりと、日々暴走の激しさを増していくため、雷真は対処に困っている。雷真が自分になびかないのは人間ではないからと考え、人間になることを望んでいるが、シグムント曰く「性格のせい」。現在とは逆に、出会った当初は最高級自動人形である自負から未熟者の雷真を見下しており、彼の相方に任命された不満から寝込みを襲って本気で殺そうとしたこともあったが、互いに本気の死闘を演じた末に、人間も人形も関係なく対等に接してくれる相手として認め、心を開くようになった。
- 雷真を好くあまり嫉妬に狂って雷真に暴力を振るったり、女性の名前が出るたびに関係を疑ったりするが、心よりの信頼において雷真の人形として戦っており、どのような結末でも雷真と運命を共にすることを覚悟している。また、雷真が困った人間にところかまわず手をさしのべることを悩んではいるものの、ある程度は寛容で仲間を助けることには夜々自身も乗り気になる。
- 登場当初は下駄を履いていたが、暴走列車を真正面から止めた際にボロボロになったため、雷真から贈られたブーツに履き替えている[注 6]。
- 結合強度の魔術回路「金剛力(こんごうりき)」を搭載しており、自己領域内の単子を超高度物質化することで、筋力を数千倍まで高め強靭な身体と強大な膂力を生み出す。ただしあくまで攻撃が力押しなため、流体と相性が悪く、戦術的にも単純になってしまうため、雷真もともに戦うことで戦術を複雑にしている。
- 戦術パターンは「吹鳴」「森閑」「光焔」「天嶮」の四つ存在し、雷真の指示により魔力の質が変わる。各パターンはそれぞれ風林火山に対応している。通常、「吹鳴二四衝」「光焔十二結」のように「戦術(魔力の質)+数字(魔力の出力)+陣形」の形で指示を出すが、それとは別に固有の名称を持つ「絶衝」と呼ばれる技が存在する。4巻までに登場した「絶衝」は、「天嶮絶衝〈破却水月〉」「吹鳴絶衝〈ひさぎ太刀影(たちかげ)〉」「光焔絶衝〈乱れ夜桜〉」「森閑絶衝〈神機御雷(しんきみかづち)〉」の4種類だったが、8巻にて「光焔絶衝<月影紅蓮>」という「絶衝」も登場したのを見ると、他にも「絶衝」の技が存在する可能性が高い。
- 禁忌人形でもあり、雷真に生命の危険が迫ると、金色の髪と額に水晶のように透き通る角錐状の角を持った姿に変貌し、普段以上の出力を発揮する謎の機能がある。損傷した際には雷真の魔力だけでなく「生命力」も搾取している(当初は夜々自身も知らなかった)。外見および性格、体組成までもが普通の人間と殆ど変わらない。花柳齋硝子は製作者であるが硝子と呼んでいる。
- 当初は自分の身は護れても雷真の身を護れないことに何度も胸を痛め、一度はアリスの話術によって絶望に追い込まれ、雷真の下から去ろうとしたこともあったが、雷真の成長によって「金剛力」の防御力を雷真自身にも与えることが可能になった。これこそが夜々の能力の真骨頂であり、硝子曰く「『雪月花』の中で一番要人警護に適している」所以である。
花柳齋と「雪月花」 [編集]
- 花柳齋 硝子(かりゅうさい しょうこ)
- クチナシの香気を纏う着物姿の妖艶な美女で、魔力の流れを視認できる特殊レンズ内蔵眼帯とキセルがトレードマーク。
- 人間を作ったとまで噂される、軍部も一目置く当代きっての人形師。日本陸軍近衛師団の「朧富士」「雪月花」の製作者。
- 自他共に認める酒と美少女を好む遊興ぼけとして有名。暑い気候に極端に弱い。
- 雷真の体に流れる「紅翼の血」を欲しており、雷真に「天全への復讐を果たせるか否か」の賭けを持ちかけ、その切り札として夜々を与えた。夜々の自動修復は雷真の生命力を吸い取り賄っていることを仄めかすなど、様々な裏の目的がある様子の謎の多い人物。
- いろり
- 硝子の側仕えを務める銀色の髪に大人びた風貌の少女型人形。「雪月花」の長女「雪の乙女」。禁忌人形。夜々の姉妹機にあたり「いろり姉さま」と呼ばれている。
- 冷気の魔術回路「氷面鏡(ひもかがみ)」を搭載しており、その威力は単独でシンを圧倒するほど。大都市一つを丸ごと凍結させることも可能らしい。その優秀な空間制圧能力によって、三姉妹中最高の戦闘能力を誇る。
- 古き良き大和撫子然とした少女で、誰に対しても礼節を弁え凛とした立ち振舞いをし、特に硝子と雷真には絶対の信服を置き付き従う。しかし、常に落ち着いた態度の反面激情家なところもあり、特に「家族」を傷付ける者には語気が荒くなる。堅い性格で夜々ほど自分の感情を素直に表面に出さないが、とても情の深い女性。また、結構なうぶでありその方面の知識に疎いが、夜々に影響されてるのか物語が進むごとに微妙に言動と行動が過激になっていく。
- 人見知りというわけではないが身内には極めて情が深く、特に夜々、小紫の妹二人に対して顕著。気難しい夜々に対してはお堅い上にうぶなこともあって小言が多いが、夜々の身に少しでも危険があるとわかるとたちまち平常心を無くす心配性で、最早姉バカの様相である。ただし、小紫ばかり可愛がるのに夜々には小言ばかりで、夜々は嫌われていると思い込んでいた。
- 硝子の側仕えをするだけあって家事にも長け、料理が得意。家を失い、また赤羽の家を出奔していた雷真にとっては母の料理以上に「おふくろの味」であり、いろりが名乗らずとも彼女の料理ならすぐにわかるほどに好んでいる。
- 色恋話には奥手な性分だが、様々な窮地に遭遇しては「雪月花」としての自信喪失に悩む妹達を励ましその成長を支え、自分達に人間相手と変わらない態度で接してくれる雷真に、いつしか「大切な恩人」以上の感情を抱いていく。夜々の誘拐事件で一時的な雷真のパートナーとなって以来その心が顕著になっていき、故意にか無意識にか、頻発する雷真を巡る女の戦いにたびたび参戦。夜々とその相手が派手にやりあっているところ、目立たないところで自身も騒ぎに参加していたりする。漁夫の利を持っていくことが多い。
- 夜々(やや)
- 詳細は主要人物#夜々を参照。
- 小紫(こむらさき)
- 紅葉色の髪を左右に結った可愛らしい少女型人形。「雪月花」の三女「花の乙女」。禁忌人形。夜々の姉妹機にあたる。夜々、いろりをそれぞれ「姉さま」と呼び慕う。
- 外見に似つかわしい奔放な小悪魔少女的性格の少女で、堅いいろり、気難しい夜々に比べ、非常に明るく、根が素直で、人懐っこい性格。良くも悪くも裏表が無いが、姉二人に比べるとタメ口がデフォルトになっており、礼儀正しいとは言い難い。色恋沙汰には興味津々であり、夜々へのネタ振りが軽い。
- 夜々は姉に当たるが、「夜々姉さま」と呼びつつも夜々自身の素行や言動からあまり敬っているように見えず、若干ナメている節がある。夜々自身はいろりからよく子供扱いされているため、小紫に対しては姉ぶりたい様子である。しかしいろりと同じく姉妹の絆は固く、夜々の危機には本気で心配する。
- 硝子の屋敷にやってきた雷真と打ち解けるのは三姉妹のうち最も早かった。雷真に対してはとても良く懐いているが、雷真に恋慕している夜々といろりに比べると、その好意は家族に向けるようなものであるようで、今のところは兄妹のような関係。彼女もまた、人と人形を同じように扱う雷真に全幅の信頼を置く。
- 隠形の魔術回路「八重霞(やえがすみ)」を搭載しており、各種センサーから生物の五感まで、あらゆる知覚情報を支配する力を秘めている。その特性は指向性の高いステルス機能に加え、高度な幻術にも応用できるが、直接戦闘には不向きな上、使い手を選ぶ高度な能力だったため、実戦で中々日の目を見ることがなく、長らく姉達の力に対するコンプレックスの種だった。戦闘では<八重霞>の力で自身や味方の姿を隠し、適切な場面で強襲をかける暗殺者スタイル。また要所要所で幻術の力を使い相手を欺き、戦闘を有利な方向へ持っていく。
十三人(ラウンズ) [編集]
- マグナス/赤羽天全
- 銀の仮面で素顔を隠している男子学生。紅い瞳をしている。
- 夜会のトップランカー「十三人」の中で第一位。次期魔王有力候補の筆頭。「機巧技術科」コース所属。
- 魔力も技術もずば抜けており、総合成績歴代一位で学院始まって以来の天才と言われている。優秀な人形師でもあり、彼の少女型人形は彼が作った禁忌人形であるという噂がある。他の学生からは「偉大なる者(マグナス)」「元帥(マーシャル)」と敬意を持って呼ばれている。
- ゴスロリドレスを身に纏う乙女型人形「戦隊(スコードロン)」を6体所持し、複数の自動人形による集団戦闘を得意とする、「ひとり軍隊(ワンマンフォース)」。その戦力は軍艦数隻に匹敵する。
- 雷真からは転入早々から因縁を付けられ、撫子の遺灰を受け取っていたり、雷真の戦闘を何度か見物している。雷真のことを高く評価している。
- その正体は雷真の兄、赤羽天全。赤羽一門始まって以来の天才であり、その才能から鬼神、神童と呼ばれ、赤羽一門の開祖をも越える逸材と目されていた。しかし、突如雷真を除く赤羽一門の全員を皆殺しにする。雷真が夜会入りした理由そのものであり、兄であると同時に妹の仇でもある。その目的は神を造ることらしいが、詳細は不明。
- 本人は自分が天全だとは認めていないが、撫子の中身を元にして造られたと思しき火垂を連れていることと赤羽一族の秘術である紅翼陣を使いこなせることから、ほぼ確実だと思われる。7巻で雷真と交戦した際、雷真が中途半端な紅翼陣を習得したことを指摘し、赤羽の秘術である紅翼陣のことを詳しく口にしたため、雷真からは赤羽天全だと断定された。
- 火垂(ほたる)
- マグナスの乙女型人形。魔術回路は圧力。
- 雷真の妹(赤羽撫子)にそっくりな外見をしている。
- 高い瞬発力に凄まじい耐久力を兼ね備えており、シンとも互角に渡り合うほどの戦闘力を持っている。
- 玉虫(たまむし)
- マグナスの乙女型人形。魔術回路は魔力吸収。対象の自動人形の魔力を奪うドレイン系の魔術回路であり、制御が非常に難しい。
- 鎌切(かまきり)
- マグナスの乙女型人形。魔術回路は空間転移。特定の場所へ瞬間移動する魔術回路で、こちらも扱いが難しい。
- 蜻蛉(かげろう)
- マグナスの乙女型人形。
- 姫蜘蛛(ひめぐも)
- マグナスの乙女型人形。
- 蜜蜂(みつばち)
- マグナスの乙女型人形。
- アスラ・オーエン
- 英国インド領からの留学生。四回生で第二位。登録コードは<三千世界天子(アバタール)>。浅黒い肌の大人びた風貌に理想に燃える少年のような真っ直ぐな黒い瞳を持つ男子学生。貧しい生い立ちから、列強諸国による軍拡競争が世界にもたらす弊害を憎んでいる。
- 『自分が「魔王」となった暁にはその権威を平和を願う同志たちと共に分かち合う』という理想を掲げ、魔術結社<新機関(ノヴム・オルガヌム)>の結成を提唱して下位の手袋持ち達を次々と傘下に加えて行く。弁舌が立ち集団を的確に率いるカリスマもあるが、「自分は周囲が思っているほど清廉でも高潔でもない」と自嘲するなど、どこか影がある。
- インドラ
- 甲冑をまとった武人姿のアスラの自動人形。魔術回路は不明だが、自身や人形使いの体を雷に変換して縦横無尽に移動させる能力を持つ。
- オルガ・サラディーン
- 学院の学生総代。第三位。「金色のオルガ」の異名を持つ精霊使い(ジン・マスタリー)。
- 一度はシャルロットを退けシグムントを破壊するものの、精霊使いの能力を取り戻したシャルロットに敗北して夜会を去る。
- 同じ十三人のオーガスト・ヴェイロンとは恋人である。
- 結社の幹部〈金薔薇〉の孫娘。
- トール
- シグムントと同じ
- フェリクス・キングスフォート
- 学院の風紀委主幹。学院の三回生で第四位。登録コードは「銀槍の乙女(ヴァルキュリア)」。
- 容姿が整った美男子で、女子に人気がある。シャルに慕われていた。雷真に「魔術喰い」を倒すことを条件に参加資格を与える取引を持ちかける。人がよさそうだが、冷徹な人間性の持ち主。
- 彼が「魔術喰い」騒動の犯人であり、夜会を勝ち抜くために多くの自動人形を襲い、魔術回路を奪ってきた。シャルロットを利用して彼女に罪を着せようとしたが雷真と夜々に阻止され倒される。これがきっかけとなり夜会の参加資格を剥奪された。このことで雷真はキングスフォート家の恨みを買う。
- エリザ
- フェリクスの自動人形。ルネサンス期に作られた。
- 魔術回路は「魔術喰い(プレデター)」。喰らった自動人形の魔術回路を自分のものにすることができるが、その能力は使い捨てであるため、一度使用した魔術回路は、再装填することができない。使用回数にも限度があるため、あらかじめ大量に魔術回路を取り込む必要がある。
- シャルロット・ブリュー
- 声 - 高本めぐみ
- 愛称はシャル。学院の二回生で第六位。登録コードは「君臨せし暴虐(タイラントレックス)」[注 7][注 8]。夜会のトップランカー「十三人」にも名を連ねる若き天才魔術師。倫敦のブックメーカーがオッズ三倍をつける程の、次期魔王候補有力株の一角。
- もとは名門貴族だったブリュー伯爵家の令嬢で、ある事件をきっかけにバラバラになった家族や自動人形を取り戻すために魔王を目指している。自分の生まれに確固たる自信と責任を持っており、「私は女王陛下から一角獣の紋章と北の領地を賜った、ブリュー伯爵家のシャルロットよ!」を合言葉に「高貴なる者の義務(ノブリス・オブリージュ)」に従って邁進する。
- 金髪碧眼の美しい少女であるが、胸にはコンプレックスがあり、上げ底。人付き合いはそれほど得意ではなく、むしろ恐れられている[注 9]。このことに加え、夜会は無慈悲な生存競争であるとの考えからシャルロット自身も他人と関わることに消極的だったことなどが相まって友人と呼べる存在はいなかった。しかし、参加資格を奪うために挑戦してきた雷真と知り合い、「魔術喰い」事件の解決後は友人関係になる。それからは雷真に何かとおせっかいをやく[注 10]。当初は雷真に惹かれつつある自分を認められずにいたが、3巻での事件を境に雷真への好意を自覚するようになる。ステーキなどの肉類を好む(成長期に栄養が足りなかった反動で)。BL趣味のきらいがあるらしく、雷真とロキのカップリングを連想させる話題には激しく食いつく。
- シグムント
- 声 - 中田譲治
- シャルの自動人形であり、彼女のよき理解者。彼女の先祖が退治した悪竜から作られた禁忌人形で、四枚の翼を持つ鋼色の鱗のドラゴンの姿をしており、普段はシャルの帽子の上や肩に乗るほどの大きさ。構造上肉を食べないと活動に支障をきたすらしく、好物はチキン[注 11]。150年ほど生きており、思慮深い性格と確かな人を見る目で、孤立した立場から不安や焦燥に駆られがちなシャルに度々助言を与え、心を支えている。意地っ張りな彼女の張り詰めた心をほぐすために茶化すことも多く、それで取り乱したシャルが「お昼のチキンを○○○(御馳走的イメージとは程遠い微妙な食品)にするわよ!」と反目する掛け合いが定番になっている。人形も公正に見ている雷真を気に入り信頼もしている。また、夜々とも仲がよく、彼女の相談相手でもある。
- 宇宙の真理に関わるといわれる秘法、物質の生成・消滅を司る魔術回路「魔剣(グラム)」を搭載しており、戦闘時は全長八メートルにも及ぶ巨大な姿になり、シャルを背中に乗せて戦う。サイズはより小型に抑えて機動性を上げたり、さらに巨大化して力任せに敵を粉砕したりと調節可能。主力武器は物質を光とともに消滅させる(光は物質が消滅する時の副次作用)反物質粒子砲「ラスターカノン」と、その出力を抑えて使い勝手を良くしたショットガン状の砲撃「ラスターフレア」および追尾ミサイル状の砲撃「ラスターセイバー」。
- ロキ[注 12]
- 声 - 岡本信彦
- 学院の二回生で第七位→第九十九位(自主降格)。登録コードは「自ら廻る焔の剣(セイクリッドブレイズ)」。
- 真珠色の髪に紅い眼をした美男子。操作の難しい鋼の自動人形「ケルビム」を自在に操る。
- 実戦演習では負け知らずで、極めて優秀な成績(本人曰くAAA+平均)であり、キンバリーの予想をはるかに上回る速さで禁書の模写を完成させた。マグナスの対抗馬と目されるほど相当な魔力の実力をもつ魔術師であり、ケルビムの設計を一から組み直す所からかなり腕の立つ人形師でもある。周囲からは「剣帝」と呼ばれ、降格後もいまだに「十三人」と同格に見なされている。
- フレイの弟であるが、実力で数段格上のためかやや高圧的な態度をとる。しかし、本心は姉のことを気にかけており、順位を下げたのも、初戦でフレイと当たるはずだった雷真を代わりに倒そうとしたからである。
- 人工的な「約束された子ども(プロミストチルドレン)」として養父のブロンソンにより心臓を機巧化されたサイボーグ魔術師兵の側面を持ち、常に魔力暴走や心停止の危険に晒されている。
- 雷真とは実力を認め合うものの犬猿の仲で、毎度子供じみた口喧嘩を繰り返している。しかしいざとなると雷真の窮地に助け舟を出すなど、仲間としての意識が徐々に芽生えつつある。怒りや愚痴を吐露する際、「俺は謙虚で寛大だが、(どうにも許せないものが三つある)」と前置きをするのが口癖。雷真とは同じ血液型らしい。
- Dワークス事件収束後は、借りを作ったキンバリーに頭が上がらない。フレイとともに、機巧化された心臓をもとに戻すために魔王を目指す[注 13]。
- ケルビム
- ロキの自動人形で、機械的なしゃべり方をする。口癖は「I'm ready」。
- 全身金属製で、鋼板が人型に組み合わさったような外観をしている(雷真曰く「痛そう」なデザイン)。ブレードになっている両腕と、背中からミサイルのように飛来する8本の短剣を駆使して戦う。
- 「熱風操作(ジェット)」の魔術回路を搭載し、熱風を収束した高熱の刃は、硬化した夜々をも切り裂く。風の噴射を利用して、地面を滑るように移動できる。巨大な剣に変形し、ロキが魔術で振り回したり、上に乗って飛行することも可能。
- Dワークスの「エンジェル」シリーズであり、その戦闘能力は「ガルム」をはるかに凌ぐと言われ、整備性も極めて良好であるが自律性が低く、操作が難しい。「剣の結界」という自動防御機能があり、背中の短剣群が術者を中心に円を描き、その円内に踏み込んだ者を自動的に切り裂く[注 14]。
- 6巻最後、新学期の「五十番目の夜」では、更なるチューン(シャルには基本設計からやり直したとも推測される)を施された姿を現す。所々に金色(ルシファーの残骸[注 15])のパーツが使われ、挙動も機械音の無い、なめらかなものになっている。
- 土門日輪(どもんひのわ)
- 学院の二回生で第八位。登録コードは「魔姫(ダークプリンセス)」。
- 名前で分かるように日本人。背丈は夜々と同じほどで、艶やかな桜色の着物に紫色の袴を着ている。
- 雷真の許婚。親同士が決めたことではあるが、彼のことをかなり好いている。雷真の言うことは絶対で、夜々の言うことにも惑わされることがない。その好意は夜々が強敵と認めるほど。学院に入ったのも赤羽天全がいるとの噂を聞きつけ、そこにいけば行方知れずになった雷真に会えると思ったからである。だが、花柳齋の元に雷真がいると聞きつけ日本へと帰り、雷真と丁度行き違いの形になってしまったが、その後雷真を追って祖母から勘当されるのもいとわずに再び学院へ戻ってきた。
- 土門の血の制限ゆえに、知り合いと呼べる相手が殆ど居らずシャルとすぐに仲良くなった。基本的に恥ずかしがり屋だが、雷真のこととなると大胆になることもある。落ち込みやすい気質だが立ち直るのも早く、心は強い。
- 特定の自動人形を所持しておらず、呪符に「神」を下ろし、それを行使するイザナギ流の「式神」使い。「十三人」の一人ということもあり、相当な魔力も持っており、その力は十分の一に制限されても他の「十三人」の攻撃を防ぎきれるほど。
- ソーネチカ・スニートキナ
- <女帝>の異名を持つロシアからの留学生。メリハリの効いた肢体に前世紀の貴婦人めいたデザインの特注学生服をまとう、縦ロール盛髪のド派手な少女。常在戦場の覚悟と淑女の品格を併せ持つ、竹を割ったような武闘派。短絡思考ではないが感性は極めて脳筋で、女帝の名を懸け相争うに相応の気骨有りと評価した同性には、片っ端からライバル認定を下している模様。
- ヨルムンガント
- ソーネチカが従える三体の鋼鉄の単眼巨人。魔術回路は不明。三位一体となって全長約20mの大蛇型自動人形に変形する機能を持つ。
- セドリック・グランビル
- 夜会執行部議長。キングスフォート家と並ぶ英国の重鎮であるグランビル家の御曹司。
- 時計塔破壊にまつわる一連の事件の後に軟禁状態から救出されたとされるが、アリス曰くそれも偽者であり、本人は既に死亡しているとのこと。
- ゼカルロス兄
- 妖精型の自動人形を使用し、土属性の魔術を使用する。
- ゼカルロス弟
- ドロシー・マクガフィン
- 登録コードは<死者の王(ノスフェラトゥ)>。直情径行でオルガに行き過ぎた敬愛を抱く死霊術師の女子学生。16歳とは思えないほど子供っぽい容姿。
- 黒剣の女子学生
- オーガスト・ヴェイロン
- 登録コードは「下から一番目(ラスト・ワン)」
- スレイプニル
- 身にまとって使用する甲冑型の自動人形。魔術回路は「距離操作(ストライド)」。
手袋持ち(ガントレット) [編集]
- リゼット・ノルデン
- 風紀委主幹補佐。「夜会」の参加者でもあり、第三十四位。登録コードは「白い幻霧(ホワイトミスト)」。担当教官は機巧工学のエリアーデ教授。
- 眼鏡をかけた少女。なぜか雷真に対してひどい言葉を吐く(罵倒のレパートリーがなぜか細長い虫に偏っている。例としてサナダムシ、イトミミズなど)。
- 実際には夜会前に殺されており、フェリクスの自動人形にすり替わっている。
- 自動人形(名称は不明)の魔術回路は「白い幻霧」で、人形自身の体を白い霧に変換する。霧の姿でいるときは宙に浮かぶ、流体でありながら物体に纏わりつき拘束する、といったことが可能で、霧には触れた物質を腐食させ崩壊させるという特性がある。フェリクスが利用した際に、「金剛力」で硬化した夜々を傷つけている。
- フレイ[注 16]
- 声 - 阿澄佳奈
- 学院の三回生で第九十八位[注 17]。登録コードは「静かなる騒音(サイレントロア)」。Dワークスの軍用犬型自動人形「ガルム」シリーズの一体、「ラビ」を連れている。「機巧戦術科」コース所属。得意料理(?)はサンドイッチ。
- 真珠色の髪に紅い眼をした少女。体つきは華奢だが胸が大きく、顔立ちも整っている。
- 人工的な「約束された子ども」として養父のブロンソンにより心臓を機巧化された魔術師兵の側面を持ち、常に魔力暴走や心停止の危険に晒されている。
- 本当の両親は優れた人形使いで、機巧人形劇を生業としていたが、フレイとロキの資質に目をつけたブロンソンの裏工作により、劇の最中に事故を装って殺害され、フレイとロキの身柄はブロンソンの手中に落ちた。ブロンソンからは実験体として扱われていた節があり、過酷な訓練を課され、学院へと入学する。ロキとは実の姉弟であるが、フレイは母親の死は自分が招いたと誤解して、そのことでロキに恨まれていると思い込んでいたため、彼の前では萎縮していた。
- 雷真の初戦の相手で、ある理由により雷真を暗殺しようとしていたが、彼女自身が残忍さや狡猾さとは程遠い、優しい上にニブくてドジなヘタレであったため、嫌がらせレベルにしかなっていない[注 18]。
- Dワークス事件収束後は、ロキとの関係も改善し始め、ロキの本心や不器用な優しさに気がつくようにもなった。また、雷真に好意を抱いたようで、積極的なアプローチ[注 19]をしては夜々やシャルロットをヤキモキさせている。雷真と夜々との会話で雷真に許嫁がいることを知っているが、心当たりがあるらしい。
- 当初はラビ一頭だった「ガルム」を新たに四頭戦力に加え、「多重なる騒音(サラウンドロア)」として「夜会」を勝ち進んでいく。なお、戦闘時以外は合わせて十三頭の「ガルム」の面倒を見ており、人探しなどにおいてたびたび雷真を助けている。6巻では夜会が中断される夏休み期間中の猛特訓をへて、十三頭全てを一度に操る程に成長した。
- 「ガルム」シリーズ
- 一般の自動人形とは異なり、生身の犬を機巧で改造して生み出されたDワークス製軍用犬型量産禁忌人形。装甲をつけた犬の姿をしている。自律しているが、中身もほとんど見た目通りの犬で、人語を喋れず、知能もあまり高くない。しかしヨミ曰く「新米魔術師でも扱える」容易な操作性[注 20]が売りで、フレイ一人でもマグナスのように複数体の自動人形による連携攻撃が可能。音の魔術回路「音圧操作(ソニック)」を搭載しており、音を介した索敵や攻撃を行い、優れた隠密性を発揮する音波の相殺による消音能力や、「ガルム」同士の音の共鳴による攻撃力の強化を可能とする。
- ラビ
- フレイが最初に連れていた「ガルム」。犬種は巨大な黒いオオカミ犬。
- リビエラ、ルビー、レビーナ、ロビン
- フレイが新たに夜会に登録した「ガルム」。犬種は順にコリー、グレートデン、シェパード、ダックスフンド。
- アリス・バーンスタイン
- 第八十七位[注 21]。登録コードは「加速の妖精(エルフ・スピーダー)」。
- 銀色の髪をした麗しい姿の少女。並外れた魔力を持ち主。人形使いとしても優秀。
- 他人の不幸を見ることを一番の楽しみにしており、アンリエットを使ってシャルロットに学院長を暗殺させようとしたり、キングスフォード家から護衛を任されているグランビル家のセドリックに化け、彼らの計画を個人の理由で邪魔しようとしたりしている。入学時からセドリックに化け、アリスとセドリックの二重生活を送っていた。ものごとを自分に対して楽しく考えるようにしている。
- 人質であるアンリエットが仮に死んだとしても造ればいいと言い、雷真の首をちぎってシャルロットにプレゼントしようとするなど(本人はお芝居だと言っているが)歪んだ性格の持ち主。頭がよく、かなりの策士でもある。
- 体を機巧化されているため、魔術を使うことができる。幻を操る魔法「虚像(ブロッケン)」の使い手であり、それにより幻影の投射や変身、物質の透明化が可能。雷真との戦闘時にシンにも使用したが、魔活性不協和の原理により、シンの魔術と組みあわせて使うことができない。
- シン
- アリスの執事を務める、生身の人間を機巧化して造られた禁忌人形。銀に近い金髪で色つき眼鏡をしている。
- 完全に近い形で自律しており、人形使いが不在でも魔力を生み出せる。ロキと互角以上に渡り合い、雷真とシャルロットをまとめて圧倒する等、「十三人」クラスと同等かそれ以上の戦闘能力を誇る。
- 「神性機巧(マシンドール)」のモデルケースとして開発された[注 22]、運動方向の魔術回路「完全統制振動(フラガラッハ)」を搭載する禁忌人形「機巧兵士(マシーネンソルダート)」シリーズの完成系「MK4」。肉体の運動方向を分子レベルで自在に操り、慣性を無視した高速移動、ケルビムのブレードがたわむほどの重い攻撃力に加え、シグムントのラスターカノンにすら耐える防御力をも発揮する。おそらく「魔剣(グラム)」同様、宇宙の真理に関わる秘法であると思われる。能力発動中は手に負えない強さだが、魔力を消費して能力を使う以上、魔力供給が追いつかなければ消耗はするため、無制限に無敵というわけではない。
- 主人のはずのアリスに対して、「腐りきった」「歪んだ」「捻じくれ曲がった」等、彼女の人間性を否定する、諌言ぶっちぎりレベルの毒舌を頻繁に振るうが、職務態度は極めて忠実で、自分以外のアリスを悪くいう人間には容赦しない。しばしば「○○の執事は優秀ですが、完全無欠ではありません。ただひとつ難をあげるとすれば…」と前置きして自身のことを「キレやすい」「うっかりさん」「臆病者」と評する等、「優秀」を自負しながらも、不完全故の自身の人間性をも、ある意味肯定的に捉えている。
- ローゼンベルク
- 「十字架の騎士(クロイツリッター)」の主(ヘル)。第七十四位。登録コードは「散らない薔薇(ロサアダマント)」。
- 蜂蜜色の金髪を長く垂らした立派な体格の美青年。常に泰然とした態度を崩さず、性格は慎重。
- シュナイダーと共にフレイを追い詰めるも、気絶から目を覚ましたロキの元に敗れる。
- 後に、ロキと再戦することとなるも、その言動がロキの怒りを買い、魔術師として再起不能となる。
- ソフィア
- ローゼンベルクの自動人形で、小柄でタワーシールドを持った騎士。「機巧兵士MK5」の一体で、魔術回路はシンの物よりも、分子の「静止」に性能が特化した防御型「完全統制振動」。
- 甲冑の中は美しい少女。一年前までは人間だったが、人形に機巧化された。ロキと偶然接点を持ち、その交流の折、自らの境遇を儚み、自身を人間として扱ってくれたロキの手で死ぬことを望み、その願いは果たされることとなる。
- フェニックス
- ロキとの再戦時にローゼンベルクが使用した『伝説級』自動人形[注 23]。変形機構付きの金属製のボディは、鉤爪を備えた巨大な腕の有翼人と、腕が脚部パーツに置き変わった怪鳥の二つの姿を持つ。炎熱の魔術回路(名称不明)を搭載しており、高熱の爪による斬撃、炎の噴射による高機動力に加え、熱を魔力に変換して吸収する機能は、ケルビムの完全な上位互換にして天敵というべき性能を誇ったが、生き血を魔力に変換するロキの機巧心臓と、炎を全て推進力に変えたケルビムとによる捨て身の力押しの前に粉砕される。
- シュナイダー
- 「十字架の騎士」の「V(フュンフ)」。登録コードは「飛来する痛苦(ペインズエアレイド)」。
- 燃えるような赤髪の青年。気性は荒いが、敗北して本国送りになった仲間たちのために怒り、フレイを守る「ガルム」達に敬意を払うなど、結束を重んじる一面もある。
- 自動人形は長身痩躯のクレイモアを武器とする騎士。「機巧兵士MK5」の一体で、魔術回路はシンの物よりも、分子の「進行」に性能が特化した攻撃型「完全統制振動」。一度はロキを追い詰めるも、再戦時に「ガルム」達の消音作戦で聴覚を封じられた隙を突かれ、ケルビムの一撃で倒された。
- ヴァイツゼッカー姉妹
- 「十字架の騎士」の「II(ツヴァイ)」と「III(ドライ)」。登録コードは不明。
- 双子の姉妹。2オン2の野戦演習においては三回生最強。雷真から見て五歳以上年下に見える容姿[注 24]で、性格も無邪気で子供そのもの。
- 二体一対運用型の「機巧兵士MK5」を操り、シャルロットと交戦。魔術回路の共振により自身以外の対象の運動方向をも操作する能力で、シグムントの光線を跳ね返すなどしてシャルロットを追い詰めた[注 25]が、最終的に力任せに押し切られて敗北。夜会参加資格を失う。
- ヴォルタ
- 「十字架の騎士」の「IX(ノイン)」。イタリアの四回生。第八十六位。登録コードは不明。
- 背が低く、線の細い、中性的で甘い顔立ちをした少年。自動人形はシンの旧型に当たる「機巧兵士MK3」。アフマド(インドの三回生)、ロッソ(イタリアの四回生)、シラー(フランスの四回生)らと共に五人がかりでフレイを倒すべく指揮を執るが、乱入してきた雷真とロキに返り討ちにされ、本国に返される。
- シュミット
- 「十字架の騎士」の「IV(フィア)」。登録コードは「粉砕者(ナッツパン)」。
- 褐色の肌の少年。キンバリー曰く、魔力は強いが波形が乱れる癖がある。自身の優位を確信して増長し、形勢が変わると途端に弱気になるなど、やや軽薄な性格。雷真といろりが夜々を取り戻しに動いた隙を狙って「十字架の騎士」四人がかりで花柳齋を襲撃するも、雷真の策によりその場に残っていたいろりとキンバリーによってあっさり返り討ちにされる。
学院関係者 [編集]
- エドワード・ラザフォード
- ヴァルプルギス王立機巧学院学院長。日焼けした顔に口ひげの壮年。好々爺を思わせる笑顔が特徴的。
- 十九世紀最強の魔術師と謳われており、雷真がひるむほどの凄み、軍人を思わせる体躯、化け物のような巨大な魔力の持ち主。ヴァルプルギスの学び舎にラザフォードありと言われるほどである。雷真のことを「将来有望な人形遣い」と評している。雷真曰く「狸ジジィ」
- キンバリー
- 機巧物理学を専門とするヴァルプルギス王立機巧学院の教授。雷真の担任でもある眼鏡をかけた若い女性。
- マジックアイテムや魔術回路の基礎理論をフィールドとして研究している。そのほかにも、他分野にわたる広範な魔術知識を持ち、実戦経験も豊富な、本人曰く「超一流」の魔術師である。しかし、クルーエルによると15年前の彼女は魔術を怖れ、憎み、呪いさえしていた。
- 教師としては厳しいタイプではあるが、公平な成績評価と若めの容姿から男子生徒に人気がある。
- 魔術師協会「ネクタル」の番犬である「灰十字(クルサーダ)」の一員で、仲間からは「鶯」と呼ばれている。雷真のことを「予見」された男と言っているが、その真意は不明である。マグナスと何度か雷真の戦いを見物している。隠形の魔術によって視覚で知覚できないはずの硝子を知覚した。[注 26]
- 元はエイミーという名前だったことをクルーエルはほのめかしている。雷真、シャルロット、ロキなどいろいろな生徒に貸しを作っている。
- 二年前に起きた赤羽一門の事件についても知っていたようである。
- イオネラ・エリアーデ
- 機巧工学を専門とするヴァルプルギス王立機巧学院の教授。17歳でありながら優秀な頭脳を持つ、緑色の髪にエメラルド色の瞳の少女。愛称は「イオ」。
- 研究熱心だが入浴中にアイデアが閃いて裸のまま実験を始めて寝落ちしてしまうなど、生活面では結構ズボラ。少ない魔力で大魔術を使えるような、魔力の変換伝導体の研究をしており、一方で野心的な機巧設計の数々を手掛ける新進気鋭の人形師でもある。自動人形からその部品に至るまでに我が子に等しき愛情を注ぎ、自分の研究を応用して、自動人形が戦争の道具にされない世界を作りたいと願っている。硝子こと「花柳斎」の大ファンで<雪月花>の一体である夜々に入れ込む。
- エヴァンジェリン
- イオネラが製造した自動人形で、容姿はイオネラの生き写し。
- 支配の魔術回路<絶対王権(マルチコントローラー)>と魔力増幅機巧<無限連鎖反応(アルファサイクル)>を搭載しており、魔力を乗せた歌声を介して自動人形の制御を奪う能力を持つ。禁忌人形ならばある程度抵抗できるが、魔術回路の機能は著しく減衰させられる。
- グリゼルダ・ウェストン
- 四年前の夜会の勝者で、現時点で最も若い魔王で、紆余曲折を経て現在は機巧学院の教授に。通り名は「迷宮の魔王(ザ・ラビリンス)」。
- 後頭部に結んだ黒髪と腰の長剣が特徴の女性。シェフィールド近郊の田舎町に住み、そこの地主でもある。魔王でありながら、組織に属さず、何の研究もせずに地代収入で生計を立てており、自分の領地で隠遁生活をする変わり者。
- 血の気が多く、サディスティックな性格をしている。その一方で、雷真の言動を求婚だと勘違いするなどかなり天然で乙女な一面を持つ。また、自分の町と住民を大事にしており、町の方に出てきて警察に代わって無法者や泥棒を退治して治安を維持している。そのため、町の人間からは慕われている。
- 実家のウェストン家は、中世以来の軍人にして魔術師の家系。幼い頃から魔術の修行を重ね、10歳から戦場を経験してきたため、その実力はかなりのもの。10年前、ウェストン家の秘術「アリアドネの糸」を狙って起きたある事件をきっかけに、力と名声を手に入れるために学院へと入学する。その年の夜会を制し、魔王となったが、今度は軍への参加を命じられる。秘術の漏洩を防ぐために軍に入ることも拒んだが、そのために叛乱の意志を疑われ、自動人形や収蔵品などを政府に没収、兵や使用人も削減されていった。それでも政府と事を構えることも軍に参加することもせずに、一人で秘術の秘密と町を守ってきた。
- 「アリアドネの糸」の原理が紅翼陣によく似ていたため、雷真に弟子入りを申し込まれる。雷真の率直な態度や、かつて魔王に師事した自身の経験から弟子入りを認め、彼の師匠となる。それから雷真を厳しく鍛えていたが、突如訪れたライコネンによって軍への参加を強要される。一度は諦めかけるが、雷真と協力してライコネンを退けることに成功する。その後は住民に迷惑をかけないために町を出て、ヴァルプルギス王立機巧学院の史学部の教授に就任する。自分を救ってくれた雷真に好意を抱くようになり、学院に籍を置くことを決めたのも自分を護ってくれる者(雷真)がいることが大きい。そのため、雷真が他の女性と絡むと嫉妬から手を出してしまうことが多い。
- <魔王>の授業として彼女の講義はすぐに席がなくなるほどの人気がある模様。また、引き続き雷真やシャルの教導を行なっており、彼らの成長における大きなウェイトを占めている。
- 秘術「アリアドネの糸」を用いて魔力の糸を体内に送り込み、魔力循環系に干渉することで、魔力の循環の阻害や操作ができる。これによって、相手の動きを封じることや相手の生命活動を危うくすることもできる。他にも、自らの魔力循環系に干渉することで筋力を強化することなどが可能。ただし、人体の魔力の流れは迷宮のように入り組んでいるため、その流れを感知したり、操作したりことは非常に困難で、正確な人体の知識や繊細なコントロールなどが必要となる。学院に戻るまでの間に雷真にアリアドネの糸の刻印を施しており、雷真は自身の技術も併せて不完全ながら制御の取れた紅翼陣を習得している(紅翼陣とアリアドネの糸のハイブリッド)。
- トレードマークでもある剣が示す通り剣術の達人でもあり、自動人形が無くても<アリアドネの糸>と魔術師としてのスキル、そしてその剣技を用いてそこらの魔術師なら瞬殺できるほどの戦闘力を発揮する。
- イプシロン
- グリゼルダの自動人形。金髪碧眼の少女の姿をしており、兜や剣、胸当てなどで武装されている。見た目は人間の少女にそっくりで可愛らしいが、毒舌家。決して安物ではないが、構造的には貧弱そうで、魔力の流れも精密ではない。後にグリゼルダを誘いに来たライコネンによって破壊される。単純で愚直な性格だがそれゆえに揺るぎない忠愛の持ち主で、最期の時までグリゼルダの幸福を願うその生き様は、自信喪失に悩む小紫の闘志を再燃させた。
- ディガンマ&スティグマ
- イプシロン亡き後グリゼルダが手にした新たな自動人形。
- イオネラが制作した純白の機械天使で、Dワークスの機巧技術とドイツの<完全統制振動(フラガラッハ)>を組み合わせて作られた。また、基礎構造はケルビムと同じもので、同様に剣型・盾型に変形が可能。
- <協会>の所持品でグリゼルダに貸与されているが、彼女達は優れた使い手であるグリゼルダの人形であることを望んでおり、二体の名前も『イプシロンの妹達』という意味を込めてグリゼルダが与えたもので、名実共にほぼグリゼルダの所有品。
- クルーエル
- 学院の医師。十年前なら美青年と言われただろう二枚目であるが眼光が鋭く凄みがある。医師としての腕は確かであるが、結構な女好きなようで女子生徒にちょっかいを出している。
- キンバリーとは旧知であり、魔術師協会から金と引き換えに雷真をマークするように言われる。その一方で、変わってしまったキンバリーのことを心配しており、彼女に魔術師協会を抜けるように説得したことがある。
- アンリエット・ブリュー
- シャルロットの妹。シャルロットとは背丈などほぼ同じだが、シャルロットの金髪に対しアンリエットの髪の色は亜麻色で、胸の大きさはアンリエットの方が大きい。常に優秀な姉と自分を比べ、自虐的になっている。ブリュー伯爵家取り潰し事件の引き金となった犬型自動人形の持ち主だった過去がトラウマになっていて、犬が苦手。
- セドリックに変身していたアリスの策略で、学院に突如転入してきて、シャルロットに学院長を暗殺させるための人質とされる。その際には姉への劣等感もあって幾度となく自殺しようとする。しかし、雷真らの尽力により事件は解決し、姉への劣等感は消え去った。やや男性恐怖症だが、自分とシャルロットを助けてくれた雷真には懐いており、シンとの戦闘で雷真が負傷した際には、夜々より先にメイド服で看病した。事件解決後は彼女の入学申請書に虚偽が見つかったため、学籍は取り消しになるが、キンバリーの助手として学院に残ることになる。
- ラヴェンナ
- シャルロットの元ルームメイト。ふざけてシャルロットのいるバスルームに侵入したところ、「乙女の秘密(胸パット)」がバレることを恐れたシャルロットにより窓から突き落とされかけた。時計塔破壊にまつわる事件の際、シャルロットはアリスの魔術によってラヴェンナの姿に偽装されていた。その時には本人は死亡していた様子。
- アヴリル
- 学院長秘書官。黒眼鏡をかけた金髪の美女。腰にはサーベルを携えている。
- 口が悪く、短気な性格をしている。学生のことは「ガキ」と呼び、学院長のことでさえ平気で「ジジイ」呼ばわりして悪態をつく。年齢を気にしているらしく「うら若い女性」として扱われるとあからさまに照れる。男勝りでサド気質な性格が被っていて歳も近いグリゼルダとは仲が悪く、胸のサイズでは負けている。
エドマンド一派 [編集]
- エドマンド
- 大英帝国の王位継承候補筆頭たる第一王子。髪・瞳・服装共黒で統一された妖しい美貌の青年。通称「黒太子(こくたいし)」。
- 機巧魔術万歳の当世を快く思っておらず、国内にありながら、王室に自治権を持つヴァルプルギス王立機巧学院とその主ラザフォードを「邪魔」と断じて憚らない。それを看過する父王や、英国との軍拡競争に明け暮れる各国も侮蔑と共に敵視しており、「英国の王権奪取を足掛かりに世界制服を成し遂げる」と嘯き、エヴァンジェリンの「絶対王権(マルチコントローラー)」で「自動人形エクスポ」に集結した数多の自動人形を手駒とし、機巧都市を血の海に変える大規模テロを巻き起こす。ブリュー家取り潰し事件の当事者でもあり、テロに先駆け、シャルの父・エドガーを利用し、「陸上戦艦」ダイダロスを建造、フランスの出展作品として機巧都市に運び込んでいた。誇大妄想じみた底知れぬ野望と自信に溢れながら、毛嫌いする機巧魔術にも造詣深く、使える物は抜け目なく利用し尽くす周到さを併せ持つ。雷真達の奇策により一度は目論見を潰され逮捕されたが脱走し、現在も暗躍を続けている。
- 敵味方含めて誰よりも雷真の実力を高く評価しており、惚れ込んでいる。<絶対王権>の事件以来何度も雷真の前に姿を現しては自身の側へ引きこもうとしており、その度に断られては悪質なちょっかいを出し続けている。
- 「陸上戦艦」ダイダロス
- ブリュー伯爵設計による空中戦艦型自動人形。硬式飛行船の様に浮力はガス嚢で推力はプロペラ。エドマンドは機巧都市鎮圧のための武力および拠点とした。強力な艦砲は勿論、「イヴの心臓」の知覚能力を利用した高度な魔術プログラムによる、遠方の映像投影や無線傍受の機能を持つ。空間の魔術回路「空間歪曲(フォースディメンジョン)」を搭載しており、一度発動すれば、次元の壁であらゆる砲撃・侵入者を寄せ付けない文字通りの不沈艦と化すが、「絶対王権(マルチコントローラー)」発動中のエヴァンジェリンが乗っていたことで、雷真達に「魔活性不協和の原理」による隙を突かれ、ケルビムの斬撃と夜々の「吹鳴絶衝〈ひさぎ太刀影〉」によって撃沈された。
- イカロス
- 西洋甲冑を思わせる流線型の装甲に覆われた、コバルトブルーの人型ボディを持つ自動人形。ダイダロスの本体であり、魔術回路も同じ「空間歪曲」。次元の壁による回避能力に加え、次元の断層によってどんな強固な物体も切り裂く攻撃力を発揮する。テロ収束後も脱走したエドマンドと行動を共にしている。シグムントがイカロスのことを知っていたことから、本来はブリュー家の所有する自動人形であった可能性がある。
- ライコネン
- 十二年前の夜会を制した魔王。通り名は「焼却の魔王(ザ・クリムゾン)」
- 金髪に貴公子を思わせる整った顔立ちをもつ三十代の男性。若くして中将の地位にいる軍の将軍。同時に、英国の国外専門の諜報機関の設立に携わり、機関の初代長官に目される情報のスペシャリスト。通り名に相応しく炎に関係する魔術を操り、町一つを焼き尽くすことも容易い。また、小紫の高度な幻術を即座に見破る、雷真とグリゼルダの連携でもわずかな手傷を負わせるのがせいいっぱいだったなど桁はずれな実力を持つ。
- 英国軍の中枢にいながらエドマンドとつながりがあり、脱走したエドマンドとよく会っている。エドマンドはライコネンのことを「親友」と呼び、気に入っているようだが、ライコネン自身はエドマンドのことをあまり快く思っていない模様。しかし、自身の意志でエドマンドに忠義し、その覇道を手伝っている。
- グリゼルダが学生の時には、彼女の家庭教師を務め、グリゼルダが魔王になるのに貢献した。グリゼルダを軍に入れるために彼女のもとを訪れ、イプシロンを破壊するなどして脅しをかける。しかし、雷真の策とグリゼルダの抵抗によって不利な状況に追い込まれ、撤退する。
- フリスヴェルグ「すべてを呑み込む者」
- ライコネンの自動人形。ルネサンス後期に製造された伝説級のアンティーク・ドール。固体のボディを持たず、不定形の炎そのもののような存在。
- 熱の魔術回路を搭載しているようで、強力な炎を操ることができる。ただし、ライコネンの身体を炎に変化させるなど単純に熱を操る能力ではないらしく、回路の詳細は不明。
その他の人物および自動人形 [編集]
- 赤羽撫子(あかばねなでしこ)
- 雷真の妹。
- 雷真の回想の中で、中身を抜き取られて殺されていた。雷真が家を出るときに、半ば喧嘩別れのようになっていた。
- 彼女に瓜二つの自動人形をマグナスが所持している。
- 朧富士(おぼろふじ)
- 陸軍近衛師団の自動人形。花柳齋の雷名を天下に知らしめた、富士演習場の地形を変えるほどの「怪物」だが、硝子からは美しくないという理由で失敗作扱いされている。魔術回路は不明。
- ブロンソン
- 新進気鋭の機巧工房Dワークスの社長。
- すらりとした紳士。フレイとロキの後援者であり、一応は義父。学院のOBであり、二十年前の「夜会」でその優勝者と魔王の座を争い、後一歩の所で敗北した。キンバリー曰く、当時は「剣を統べる天使(ソードエンジェル)」(おそらく当時の登録コード)の名で一世を風靡したかなりの実力者。禁忌に精通し、「魔術師は技術の進歩に貢献することを躊躇ってはならない」という持論のもと、法も倫理も逸脱した狂気に走る。雷真とロキの二人相手に圧倒的な実力差を見せ付けたが、雷真の策により敗北。「灰十字」に拘束され、魔術師協会から処刑を言い渡された。
- 性格は極めて酷薄で、自分の目的のためには手段を選ばず、平気で他人を犠牲にする。数々の非合法な手口で孤児を集め、人造の「約束された子ども」の実験台にしていた。今期の夜会はその貴重な成功例であるフレイとロキ、および自社の自動人形のテストを兼ねていた。
- ルシファー
- ブロンソンの自動人形。Dワークスの「エンジェル」シリーズでケルビムの上位機にあたる金色の機体。魔術回路は「熱風操作(ジェット)」。
- ヨミ
- Dワークスの「ガルム」シリーズのプロトタイプであり、ラビの実母。魔術回路は「音圧操作(ソニック)」。
- ラビ達とは異なり、知能が高く会話もできる。「幸か不幸か」が口癖。フレイたちの「孤児院」の施設に繋がれていた。
- 孤児院に潜入した雷真と小紫を案内していたが、途中監視に見つかり、雷真をかばって死亡した。
世界観 [編集]
1900から1910年の英国を舞台にしており、「世界大戦勃発前」を一つのキーワードにしているが、パラレル世界なので、実際の歴史とは一致しない。
この世界での魔術は当たるも八卦、当たらぬも八卦という曖昧なものではなく、「原因Aを与えれば、かならず結果Bが生じる」という確固たるものである。
機巧魔術は錬金術から発生したものとされていて、科学の一分野として認知され、研究されている。
一部の天才魔術師は、反物質や異次元の真理にも無自覚にたどり着いており、重大な発見があればあるほど奥義として秘匿する傾向にある。
用語 [編集]
ヴァルプルギス王立機巧学院 [編集]
- 機巧魔術の最高学府。大英帝国の機巧都市リヴァプールにあり、世界中から優秀な魔術師・人形師が集まっている。
- 雷真の編入時点で1236人の学生が在籍し、いまだにその数は増している。貴族の御曹司・御令嬢が大半で、生徒比率は男:女=3:2。
- 教科は「史学」「理学」「医学」「工学」「法学」の五教科に加え「語学」「体育学」が存在する。三回生に進級するとコース分けされる。校風は「実力主義」の一言に尽き、地位や家柄よりも魔術師としての実力が優先され、学院の卒業資格だけでも出世の材料として十分な武器となる反面、夜会を始めとする厳しいカリキュラムが組まれ、あまりの過酷さに進級も困難な落第生も毎年多数出る。生徒一人一人の所有する自動人形が、国家機密相当の最新鋭技術や世界遺産相当の秘術の結晶であるため、学外への人形の持出しは、所有者の卒業まで禁止されており、学院は堅牢な城壁に囲まれた巨大な監獄の様相を呈している[注 27]。
- 夜会
- 正式名称は「ヴァルプルギスの夕べ」。ヴァルプルギス王立機巧学院において四年に一度に行われる、魔王を選出する一大イベント。学院の成績上位者百名が機巧戦闘を行い魔王(ワイズマン)を目指すというものである。
- 夜会開催前に参加資格を持つ者が持たない者に機巧戦闘で敗れれば、敗者の資格を剥奪し、他の者に与える(実力主義の学院において、そのようなことがあれば夜会執行部も選考をやり直す必要がある)など、実力主義が徹底されている。第一義的には成績上位者百名を対象に、各学科のスコアから偏差値を割り出し、一 - 四回生の全学生の中から選抜される(ただし、機巧戦闘がとくに優秀な学生はその限りではない)。さらにその百人中約半分の四十九位からは戦闘能力の優劣で順位をつけられる[注 28]。魔術師たちが覇を競う、血塗られた闘争の宴と称されている。
- ルール
- 対戦形式はロイヤルランブル(まず一日目に百位と九十九位が戦い、決着の如何を問わず一日毎に次の上位者が参戦していく)で、常に一対一とは限らず、上位者は下位者に対するサボタージュ権を持つ(下位者が交戦フィールドに駐留する一時間以内に現れなければその日はお流れとなる)。勝利条件は相手の手袋の奪取。ただし相手を死に至らしめた場合はいかなる理由をもってしても参加資格を剥奪される。
- 魔王(ワイズマン)
- 四年に一度開かれる夜会で選ばれる、同世代で最も優秀な魔術師の称号。現時点で最も近いといわれるマグナスを含む「十三人」がその有力候補。国際魔術憲章ならびに魔術師倫理規定の埒外となり、禁術の使用、禁書の閲覧などあらゆる制限から解放された多くの権限を持つ。しかしあくまで魔術師論理既定の埒外であって、法の埒外である訳ではなく、禁術のために犯罪行為を犯せば魔王であっても罰せられる。
- 手袋持ち(ガントレット)
- 夜会の参加資格(エントリー)の証として、学院から授与された手袋を持つ学生の呼称。夜会の戦闘中は、手袋の着用が義務づけられる。手袋は、パールホワイトに輝くシルク地に、金糸で登録コードが刺繡される。登録コードは申請者(担当教官や執行部の推薦人)がつけることになっている。手袋の配給は、定期考査のたびに候補者が更新され、最終的に夜会開催の直前期(初夏頃)に渡される。
- 十三人(ラウンズ)
- 「手袋持ち」中上位13名が畏敬の念と共にそう呼ばれる。マグナスを筆頭にシャルやロキなどが「十三人」に名を連ねる。
機巧魔術とその解説 [編集]
- 自動人形(オートマトン)
- 魔術回路を内蔵し、人形使いの魔力を受けて活動する人形。
- 姿は人型に限らず、実に様々な様態の自動人形が存在する[注 29]。内蔵する生命の魔術回路「イブの心臓」によって自律性や知性を有し、一般にはさらに後一つだけ搭載可能な、別の魔術回路を生かした特性を持つ。
- 人形と人形師の腕によっては、知覚の共有をすることができる。負傷した場合、人形使いの近くにいるほど修復が早くなる。
- 魔術回路
- 呪文や印や魔法陣等の、複雑怪奇な魔術儀式を疑似的に再現する機巧。
- 魔力を流すだけで魔術的効果を発揮する。ただし、性能を十分に発揮するためには、使い手の習熟や才能、または回路を搭載した自動人形による制御のサポートや代行が必要。一般的に自動人形は、一つの体に生命の魔術回路「イブの心臓」と別の魔術回路を一つずつ搭載し、最近出回った新術から、宇宙の真理に関わる古の秘法まで、様々な特性を付与されている。
- 機巧魔術(マキナート)
- 錬金術を起源とする、生命の魔術回路「イブの心臓」の発明によって切り開かれた、魔術の概念を塗り変えた近代的詠唱法。
- 魔術回路を内蔵する自動人形と、それを操る人形使いからなるコンビネーションにより、従来よりも遥かに迅速・精確・強力な魔術行使を実現したため、機巧魔術は高度に発達した魔術体系の根幹をなし、魔術の軍事転用により激動の時代が到来した。
- 「イブの心臓」
- 最も普及している魔術回路。生命の魔術回路で、人形に知性を与える。優秀な人形師ならば人間と殆ど変わらない人形を作ることもできる。未だ全容の解明されないブラックボックスで、複製はできても一から作ることは不可能だといわれている。また、「魔活性不協和の原理」の唯一の例外。人形の核であり、これさえ無事なら修復可能だが、破損は人形の死を意味する。
- 魔活性不協和の原理
- 機巧物理学の基礎概念。異なる二種の魔術回路は同一のボディに存在できない。現時点でもそれは解消されていない。
- 強制支配(フォース)
- 基本的には自律している自動人形を、ある程度強制的に操ること。
- 知覚の共有
- 優れた人形使いと、一部の自動人形(ガルムシリーズなど)に可能な魔術。
- コントロール中の自動人形と文字通り知覚を共有することができるが、その間、人形遣いは無防備になってしまう。
- 念動
- 自律性の低い、もしくは無い人形を操る高等魔術。人形使いの魔力だけで、関節、バランス、動きをコントロールしなければならない。相当な鍛錬を積んだ人形使いで無ければ、人形の腕一本動かすことさえできない芸当だが、雷真は初心からこれを稚拙であるもののやってのけた。
禁忌 [編集]
- 禁忌人形(バンドール)
- 生体機巧、つまり、人間など生物の肉体が使われた人形。魔力親和性が高く、ある程度なら自前で魔力を生成できるが、魔術師倫理規定で禁止されている(ただし夜会の参加規約では使用までは禁止されていない)。雪月花やマグナスの戦隊、シグムント、ガルムシリーズ、機巧兵士シリーズがこれにあたる。
- 神性機巧(マシンドール)
- 人形使いからの魔力供給なしでも無制限の魔術行使が可能な人形。自動人形とは異なり、完全に自律している。
- 人形より魔術制御に劣る人間と、人間無しには動けない人形の両方を超えた存在=『機巧(マシン)の人間(ドール)』と言う意味であり、『人間(神)に作られた人間(人形)』。自動人形との決定的な違いは、自身も自動人形を操れるということで、「魔活性不協和の原理」を超越すると言われている。魔術師最大の禁忌である。
- 『機巧魔術関連技術の対機巧戦闘への応用』
- キンバリーが博士号を取ったときの論文。これ以上に無いストレートなテーマで、クルーエル曰く「禁忌に片足突っ込んでいる」らしい。
- 『デ・オルガルム』
- 臓器についての禁書。魔術師協会が厳重に管理していたが、ロキを懐柔するための餌としてキンバリーが持って来た。
- ただし禁書であるため、「魔王」の資格がなければ内容の閲覧も実行もできない。
- 機巧兵士(マシーネンソルダート)シリーズ
- 『神性機巧(マシンドール)は傷つかない』という予言を基に開発された、人体を戦闘用に機巧化し、運動方向の魔術回路「完全統制振動(フラガラッハ)」を組み込んで、肉体の運動方向を分子レベルで操作することで「決して壊れない」ようにした兵士。
- 作中には第3~5世代までが登場している。個々の戦闘能力は高いが、人間だったために、痛みや負傷とは無縁ではいられない。
- MK3
- 旧世代の機巧兵士で未完成品とされている。戦闘能力はMK4の五分の一ほど。
- MK4
- 機巧兵士の完成品。シンがこれにあたる。
- MK5
- テスト運用中の試作品である最新鋭機。基本性能はシンと同じだが、それぞれが能力の一部を特化させてある。
組織 [編集]
- Dワークス
- 「神の(D=ディバイン)御業(ワークス)」を意味する、十年前から名を上げ始めた自動人形の機巧工房。魔術回路の開発もやっており、五年前には「音圧操作(ソニック)」の魔術回路で特許を取り、英国陸軍の次期主力コンペにもノミネートされているが、黒い噂が絶えない。
- 十字架の騎士(クロイツリッター)
- ドイツの名門ローゼンベルクを首魁とする夜会参加者の集団。機巧魔術(マキナート)の実験と他国の技術の情報収集のため、構成員の成績を操作し、七十四位から八十六位までを独占した。構成員の国籍はバラバラだが、ローレンス育英基金を通じて奨学金を受けているという共通点がある。
- アリス・バーンスタインとは協力関係にある様子。
- 薔薇の師団(ばらのしだん)
- 約2000年前に設立された世界最古の魔術結社。作中では〈結社(けっしゃ)〉と呼ばれることが多い。
- 元々はネロ皇帝の弾圧を逃れるために地下に潜ったキリスト教徒の集まりと言われており、機巧魔術が誕生する以前から怪しげな秘術を実践して、今日の魔術世界の礎を作り上げた。特定の指導者は存在せず、議決権を持つ〈薔薇(ばら)〉と呼ばれる十数人の幹部が組織を運営している。
- 設立当初から権力を制御して権力の暴走を止めることを自らの正義として掲げているが、実際は政治を裏から操ることに他ならず、明らかな反政府組織である。常に歴史の影で暗躍を続け、その存在はローマやカトリック教会などの支配を脅かすほどのものであった。現在でもブリュー家の爵位剥奪やエドマンドの暗躍など様々な事件に関与している。こうして現在に至るまで恐怖によって世界を裏から支配しており、そのため作中では結社のことは、「テロリズムの体現者」、「傀儡のエキスパート」と表現されている。
その他 [編集]
- 機巧都市リヴァプール
- 大英帝国にある港湾都市。ロンドンから直通の列車で半日ほどの所に位置する
- マンチェスター市で大量の木線を、世界中に送り出すための前線基地としての役割を果たす。
- 帝国の誇る貿易港にて、ヴァルプリギス王立機巧学院を擁し、いまやケンブリッジ市に次ぐ学術都市としても名を馳せている。
- 赤羽一門
- 雷真の生家。複数の人形を軍団の如く操り戦う、日本における人形使いの名門だが、雷真曰く傭兵まがいの「戦争屋」ゆえに身分が低く、蔑まれることも多かった。もとは陰陽師の家系で、かつて護法や式神を自在に操ったと言われる。紅翼の血(くれつばのち)という遺伝的特質が伝承されており、優れた人形使いを数多く輩出している。二年前、赤羽天全の手によって雷真を除き全滅したと思われる。
- ブリュー家
- シャルロットの家系。自動人形の蒐集家で有名なエドガー・ブリュー伯爵(シャルロットの父親)など、英国が誇る機巧魔術の名門だったが、王太子が客として訪れた時にブリュー家の犬型自動人形が暴走し、怪我をさせてしまったことから、王室から厳しい譴責を受け、爵位は剥奪され一家離散。シャルロット達が家族同然に大事にしてきた数々の自動人形も没収された。
- キングスフォート家
- イギリスの政界における重鎮。国内での人気は非常に高い。諜報機関ともパイプを持つ貴族院の有力議員。
- <神の似姿>と呼ばれるものの共同研究を学院に持ちかけていたようだが、詳細は不明。
- 約束された子ども(プロミストチルドレン)
- 百万人に一人の確率で生まれる、魔力親和性に優れた人間のこと。Dワークスでは孤児を使って人為的にこれを生みだしており、それらは皆、機巧の心臓によって色素が抜けるため真珠色の髪と紅い眼になっている(色素欠乏症・アルビノと同じく、体や髪は白く、眼底色素が薄く瞳の奥の血管の色が透けて見えるため赤い眼となる)。日本では「白神子(しらみこ)」、ドイツでは「白い子ども(ヴァイセンキンダー)」などと呼ばれる。
テレビアニメ [編集]
2013年秋より放送予定。
スタッフ [編集]
- 原作 - 海冬レイジ(MF文庫J『機巧少女は傷つかない』/メディアファクトリー刊)
- キャラクター原案 - るろお
- 監督 - よしもときんじ
- シリーズ構成 - 柿原優子
- キャラクターデザイン - 渡辺敦子
- プロデュース - ジェンコ
- 制作 - ラルケ
- 製作 - 機巧少女は傷つかない製作委員会
作品 [編集]
小説 [編集]
機巧少女は傷つかない
- 1. Facing "Cannibal Candy"(2009年11月30日初版発行)ISBN 978-4-8401-3085-1
- 2. Facing "Sword Angel"(2010年3月31日初版発行)ISBN 978-4-8401-3245-9
- 3. Facing "Elf Speeder"(2010年7月23日初版発行)ISBN 978-4-8401-3452-1
- 4. Facing "Rosen Kavalier" (2010年11月25日初版発行)
- ドラマCD(side-A)付き特装版 ISBN 978-4-8401-3580-1
- 通常版 ISBN 978-4-8401-3579-5
- 5. Facing "King's Singer"(2011年3月31日初版発行)ISBN 978-4-8401-3854-3
- 6. Facing "Crimson Red"(2011年7月25日初版発行)ISBN 978-4-8401-3973-1
- 7. Facing "Genuin Legends"(2011年12月22日初版発行)ISBN 978-4-8401-4336-3
- 8. Facing "Lady Justice"(2012年4月25日初版発行)ISBN 978-4-8401-4549-7
- 9. Facing "Star Gazer"(2012年9月21日初版発行)ISBN 978-4-8401-4820-7
- 10. Facing "Target Gold"(2013年1月24日初版発行)ISBN 978-4-8401-4959-4
漫画 [編集]
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『月刊コミックアライブ』にて2010年6月号より連載中。作画は高城計。それにあわせて、「機巧少女倶楽部」という記事ページも連載している。
- 第1巻通常版、2010年11月30日初版発行(2010年11月22日)、ISBN 978-4840133784
- 第1巻ドラマCD(side-B)付き特装版、2010年11月22日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4840133777
- 第2巻、2011年3月31日初版発行(2011年3月23日)、ISBN 978-4-8401-3768-3
- 第3巻、2011年10月31日初版発行(2011年10月22日)、ISBN 978-4-8401-4049-2
- 第4巻、2012年3月31日初版発行(2012年3月23日)、ISBN 978-4-8401-4433-9
- 第5巻、2012年9月30日初版発行(2012年9月21日)、ISBN 978-4-8401-4726-2
イメージCD [編集]
ドラマCD [編集]
2010年11月25日発売の原作4巻に長編パート(side-A)を、コミックス1巻には短編パート(side-B)をそれぞれ特装版に収録。
- スタッフ
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- 原作・脚本 - 海冬レイジ
- 音響監督 - 亀山俊樹
- 制作 - メディアファクトリー
- 制作協力 - タブリエ・コミュニケーションズ
脚注 [編集]
注釈 [編集]
- ^ この登録コードはキンバリーが勝手に申請したものであり、雷真本人は気に入っていない。
- ^ 公式には、あくまで軍の標榜活動の一環であり、夜会に潜り込み、列強の最新機巧秘術を探るのが目的。
- ^ 硝子の元で修行してからまだ二年しか経っていない。
- ^ 暗がりの発砲にもかかわらず、敵の人形使いに全弾命中させている。
- ^ 硝子やキンバリーのことをいい女と言っており、夜々に巨乳好きを指摘されて動揺している。
- ^ このブーツは、女物に詳しくない雷真にかわってシャルロットが代わりに選んであげた物。
- ^ 学生からは「暴竜(Tレックス)」と略されている。
- ^ オルガに勝利した後は「ヴァリアントレックス」と呼ばれる。
- ^ 入学早々上級生五人を病院送りにしたり、ルームメイトを窓から突き落とそうとするなどして。
- ^ 防御印の入ったペンダントをプレゼントしたり、夜会参加者の情報を教えたりなどしている。
- ^ シャルロットがお家再興の資金繰りに悩む苦学生であるため、一番安上がりな食事として食べている可能性も。
- ^ フレイと同じく、ロキという名前は識別コードであり、そう名乗ることを姉弟で決めたようである。
- ^ 普段もバイオ関係の秘術・奥義書を調べまわっているらしく、ドラマCDでは持出禁止の文献を借りようとして、騒ぎの遠因を招く。
- ^ この機能によりロキはマグナスの対抗馬と言われている。
- ^ Dワークスの創意工夫を明かすことを条件にキンバリーに譲られる。
- ^ フレイという名前は本名ではなく、両親が死んだことで孤児となった際の彼女の識別コード。
- ^ もともとは第百位だったが、「魔術喰い(カニバルキャンディ)」事件でのフェリクス脱落により第九十九位に、その後のロキの自主降格によって第九十八位に繰り上がった。
- ^ 毒入りサンドイッチを贈ろうとしたが、薬が調達できず大量の塩をいれる、自分がはまるのが怖くて深さ30㎝の落とし穴しか掘れない等。
- ^ 基本的にこれまたサンドイッチの差し入れだが、媚薬代わりの大量のラム酒や謎の薬等、結局妙な材料入りで雷真は食べるのを躊躇っている。
- ^ 硝子は「処分」された人工の「約束された子ども」達が生体部品として再利用されていると睨んでいる。
- ^ 序列のわりにシンの実力は桁外れで、本人の口振りからして八十七位になったのは何か企みがあってのことだと思われる。
- ^ キンバリーには出来損ないと言われた。
- ^ ソロモン72柱の37番目の魔神の名でもあるため、本来は『レメゲトン』に収録されるべき機体であったと思われる。
- ^ ただし、胸はシャルロットより大きいらしい。
- ^ ただし2体協同で反射効果を生み出しているため、1体では防御しかできない。
- ^ ただし、聴覚の欺瞞には気付いたものの知覚することは不可能であった。おそらく唇の動きを見て欺瞞に気付いたものだと思われる。
- ^ そのため、雷真はDワークス事件で夜々を連れ出すために小紫の「八重霞」で警備の眼を欺いている。
- ^ シャルやロキのような「十三人」入りの二回生は珍しく、逆に四回生で五十位以下の参加者はシャル曰く「たいしたことない奴」らしい。
- ^ 人形師の趣味で伝説上の怪物や生き物をモチーフにされることが多く、街中の一般的な自動人形はブリキ人形のような姿をしている。
出典 [編集]
- ^ “TVアニメ化決定! アニメプロジェクト始動”. MF文庫J『機巧少女は傷つかない』公式サイト. メディアファクトリー (2013年1月22日). 2013年1月22日閲覧。
外部リンク [編集]
- MF文庫J『機巧少女は傷つかない』公式サイト
- BEAT GO OVER - 高城計の個人サイト。
- 担当さんには見せられない - 海冬レイジによるブログ。
- 機巧少女(マシンドール)は傷つかない (mdk_anime) - Twitter
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