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2015年12月23日 (水) 14:59時点における版
熊本市動植物園 Kumamoto City Zoological and Botanical Gardens | |
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施設情報 | |
専門分野 | 総合 |
所有者 | 熊本市 |
管理運営 | 熊本市 |
所在地 |
〒862-0911 熊本県熊本市東区健軍5丁目14-2 |
位置 | 北緯32度46分28.5秒 東経130度44分52.0秒 / 北緯32.774583度 東経130.747778度座標: 北緯32度46分28.5秒 東経130度44分52.0秒 / 北緯32.774583度 東経130.747778度 |
公式サイト | http://www.ezooko.jp/ |
熊本市動植物園 (くまもとしどうしょくぶつえん)は、熊本県熊本市東区健軍5丁目14番2号にある、熊本市営の動物園・植物園。遊園地を併設している。
概要
植物園や遊園地を併設する憩いの場となっている。
昭和33年までは水前寺にあった。昭和の初め、各地の動物園の成功により熊本市でも設置の気運が高まったため、水前寺成趣園との相乗効果や、水前寺まで運行していた熊本市電の利用促進を兼ねて水前寺成趣園の東側に開園した。
戦後の復興や高度成長に伴うレクリエーション形態の変化に伴い、手狭になった敷地からの移転が検討され、江津湖と一体となった「水辺動物園構想」により現在地へ移転した。園内南門より水前寺江津湖公園に抜けることができる。
施設情報
動植物園共通
- 住所:熊本県熊本市東区健軍5丁目14番2号
- 開園時間:9時-17時(入園は16時30分まで)
- 休園日
- 月曜日(祝日または第4月曜日の場合は開園し、次の平日が休園)
- 年末年始(12月30日-1月1日)
- 入場料
- 大人・高校生:300円
- 小・中学生:100円
- 乳幼児:無料
- 団体(30名以上)の場合は2割引
動物施設
- 飼育動物数
- 哺乳類 - 44種、284頭
- 鳥類 - 63種、617頭
- 爬虫類 - 17種、115頭
- 合計 - 124種、1016頭
- 鳥類
- オウム科 - モモイロインコ、キバタン
- インコ科 - セキセイインコ、ルリコンゴウインコ、アカコンゴウインコ、ベニコンゴウインコ、ヤマブキボタンインコ
- カモ科 - コクチョウ、コブハクチョウ、クロエリハクチョウ、カナダガン、エジプトガン、ホオジロオナガガモ、アメリカオシ、オシドリ、インドガン
- キジ科 - ニホンキジ、ニジキジ、ハッカン、ミヤマハッカン、サンケイ、オナガキジ、キンケイ、キンイロキンケイ、ギンケイ、アオミミキジ、インドクジャク、シロクジャク(インドクジャクの白化個体)、ホロホロチョウ、ベニジュケイ
- シジュウカラ科 - シジュウカラ
- ダチョウ科 - ダチョウ
- ヒクイドリ科 - ヒクイドリ
- ツル科 - タンチョウ、シロエリオオヅル、ホオジロカンムリヅル
- ハト科 - キンバト、キンミノバト、ムネアカカンムリバト、オウギバト
- フクロウ科 - フクロウ
- メンフクロウ科 - メンフクロウ
- フラミンゴ科 - チリーフラミンゴ、ベニイロフラミンゴ
- サイチョウ科 - カササギサイチョウ
- サギ科 - アオサギ
- ペリカン科 - モモイロペリカン
- ペンギン科 - フンボルトペンギン
- ハヤブサ科 - ハヤブサ、チョウゲンボウ
- 哺乳類
- アシカ科 - オタリア
- クマ科 - エゾヒグマ、ホッキョクグマ、ウマグマ
- アライグマ科 - アライグマ
- ネコ科 - ライオン、クロジャガー(ジャガーの黒化個体)、アムールトラ
- カピバラ科 - カピバラ
- ウマ科 - ポニー、ミゼットポニー、グラントシマウマ
- サイ科 - シロサイ
- カバ科 - カバ
- ラクダ科 - フタコブラクダ、ラマ
- シカ科 - シロダマジカ(ダマジカの白化個体)、シフゾウ、ニホンジカ
- キリン科 - マサイキリン
- ウシ科 - シロオリックス、トカラヤギ、ミミナガヤギ、サフォーク
- クスクス科 - ブチクスクス
- カンガルー科 - アカカンガルー
- オオコウモリ科 - ルーセットフルーツコウモリ
- キツネザル科 - ワオキツネザル、エリマキキツネザル
- オマキザル科 - リスザル、クロクモザル
- オナガザル科 - アンゴラコロブス、ニホンザル、マンドリル、シシオザル、キンシコウ
- ゾウ科 - アフリカゾウ
- 爬虫類
遊園地施設
- 観覧車(料金200円)
- チェーンタワー(料金200円)
- ティカップ(料金200円)
- メリーゴーランド(料金200円)
- 新幹線(料金200円)
- 子ども列車(料金200円)
- モノレール(料金200円)
- ミラーハウス(※料金100円)
- バイキング(料金200円)
- ドルフィンパラダイス(料金200円)
- ディスク・オー(※料金300円)
植物施設
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- 植物施設には日本庭園や樹木見本園などがあり、四季折々の花が楽しめる。
- 植物施設正面の「花の休憩所」には大温室や洋らん室などを備え、熱帯・亜熱帯植物を展示しているので一年を通じて花と緑に触れ合える。
- 「緑の相談所」を開設し、花と緑に関する相談や指導も行っている。
交通アクセス
- 熊本市電
- 動植物園入口電停から約800m(動物ゾーン側入口)
- 九州産交バス・熊本バス・熊本都市バス
- 動植物園入口バス停から約800m(動物ゾーン側入口)
- 熊本都市バス
- 動植物園前バス停から約300m(動物ゾーン側入口)
- 動植物園西口バス停から約200m(植物ゾーン側入口)
- 画図橋バス停から約200m(植物ゾーン側入口)
駐車場
- 料金
- 平日 :無料
- 土日祝日 :有料
- 1台1回につき、軽・普通・中型自動車 200円
- 大型自動車(定員30名以上) 1,000円
- 収容台数 普通車1,225台、バス58台
歴史
- 1928年(昭和3年) - 建設承認、各地の動物園を視察
- 1929年(昭和4年)7月 - 水前寺成趣園の東側に開園。敷地面積9,900m²
- 1931年(昭和6年) - 園地を2,000m²拡張
- 1943年(昭和18年) - 第二次世界大戦の戦況悪化に伴い、空襲時に猛獣が脱出する恐れがあったために、翌1944年までにトラ・ライオン・クマ・ヒョウ・オオカミなど猛獣に該当する動物9種15頭を殺処分した。ニシキヘビ、カバ、ゾウは職員らの主張により殺処分を免れたが、カバは栄養失調により死亡し、ニシキヘビは凍死した。なお、ワニは冬眠中だったため軍部に存在を隠したことにより、終戦まで生き延びた。
- 1945年(昭和20年)3月31日 - 第6師団による接収を受けて閉園。4月27日、軍の食糧とするためにゾウのエリーが感電死させられた。
- 1947年(昭和22年)10月 - 開園
- 1958年(昭和33年) - 熊本市東部地区開発既成会発足、江津湖周辺を観光地として整備する構想
- 1963年(昭和38年) - 移転候補地の検討、江津湖畔への移転を決定
- 1966年(昭和41年) - 水辺動物園建設準備室設置
- 1969年(昭和44年)2月28日 - 閉園(水前寺)
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 開園(水辺動物園)。敷地面積102,000m²
- 1977年(昭和52年) - 国内で初めてヒクイドリの人工孵化に成功する。
- 1982年(昭和57年) - 国内で初めてシベリアオオカミの人工保育に成功する。
- 1985年(昭和60年) - パプアニューギニアからブチクスクス来園。
- 1986年(昭和61年) - 緑と水の祭典第4回全国都市緑化くまもとフェア「グリーンピック'86」開催。熊本動物園は「アニマル広場」として会場の一部となる。
- 1986年(昭和61年) - 「グリーンピック'86」閉幕後、植物ゾーン跡地をそのまま「植物園」として加える事になり、のちに名称も熊本動物園から熊本市動植物園に改称することになる。
- 1987年(昭和63年) - 国内で初めてブチクスクスの繁殖に成功する。
- 1993年(平成5年) - 中国からキンシコウ来園。
- 1997年(平成9年) - キンシコウ繁殖。
- 2005年(平成17年) - タッチ愛ランドが完成。
- 2008年(平成20年) - サルたちの森が完成。
- 2010年(平成22年) - 1971年の憲法記念日に生まれたため、「ケンポウ」と名付けられたカバが亡くなり、愛媛からやってきた若い「モモコ」がカバ舎の跡を継いだ。
- 2011年(平成23年) - 週末や行楽シーズンには駐車場は満車状態になり、ゴールデンウィークなどの大型連休ピーク時には、動植物園入口から国道57号(東バイパス)付近まで、約900mの渋滞が発生していたため、動植物園北側の散策路を駐車場に変える工事を開始。整備後の駐車台数は、現在の約1・6倍の1394台に拡充。北側一帯で計1029台分を確保。さらに、東側の1カ所と西側2カ所で計365台分を整備。総事業費は約3億2千万円(うち国補助1億5千万円)。駐車場整備の中心となる散策路は、水路や芝生のスペースがあり、熊本市は水路部分を残し、舗装も最低限にとどめて「可能な限り緑の空間を維持する」とした。[1]
- 2012年(平成24年) - 雄のアムールトラ「トモオ」が亡くなる。15歳11カ月で、人間でいえば70歳代だった。
- 2012年(平成24年) - ワオキツネザルの赤ちゃんが、昨年に続き2匹誕生。アカカンガルーも2匹赤ちゃんが誕生し、シバヤギも3匹が新たに誕生した。
- 2012年(平成24年) - 昨年度からの駐車場の拡張工事が終わり、土曜日・日曜日・祝日に限り、駐車場が有料化された。軽・普通・中型自動車は1台1回200円、大型自動車(定員30名以上)は1,000円となっている。なお、平日の駐車料金は無料。
- 2013年(平成25年) - 2000年に多摩動物公園(東京都)で生まれ、2003年12月に来園した雄のユキヒョウのマイケルが亡くなった。12歳4カ月で、人間でいえば60〜70歳程度だった。ユキヒョウの寿命は15年くらいで、同園のユキヒョウは雌のスピカ(7歳)だけとなった。野生のユキヒョウはヒマラヤ山脈など山岳地帯に生息する絶滅危惧種[2]。
動植物園へ移動時のエピソード
竹田 斎(ひとし)元熊本動物園園長の著書から[3]
*1961年(昭和36年)-1962年(昭和37年)のころは「広い敷地に移転して若返りを」の声が市役所や議会で大きくなりました。移転候補地としては熊本城と山なら西山地区に立田山、そして水辺の江津湖が有力になります。江津湖を選んだのは1965年(昭和40年)2月12日と13日に上野動物園の初代園長の古賀忠道さんを呼んで候補地を調査した時に、古賀さんに「ここがいい」と推薦してもらったから。1965年(昭和40年)の12月に用地買収がまとまった。最初はぶかぶかの湿田で閉口した。水路と道路で池を作り、島と島をつなぐ橋を架け、予定した外形ができあがって色々な施設を作っていった。動物の移動で一番大変だったのは猛獣です。
脚注
- ^ [1]熊本日日新聞・くまにちコム・2011年8月17日閲覧
- ^ [2]熊本日日新聞・くまにちコム・2013年1月12日閲覧
- ^ 竹田 斎(ひとし)『動物大移動ものがたり』熊本日日新聞社、2008年11月。ISBN 978-4-877553265 。
参考文献
- 「熊本動物園60周年記念 動物園ものがたり」熊本動物園 1989年
- 「動物大移動ものがたり」竹田 斎(ひとし)著 熊本日日新聞社 2008年