キンシコウ

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ゴールデンモンキー
ゴールデンモンキー
ゴールデンモンキー
Rhinopithecus roxellana
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: サル目 Primates
: オナガザル科 Cercopithecidae
亜科 : コロブス亜科 Colobinae
: シシバナザル属 Rhinopithecus
: ゴールデンモンキー
R. roxellana
学名
Rhinopithecus roxellana
(Milne-Edwards, 1870)
シノニム

Pygathrix roxellana

和名
ゴールデンモンキー
英名
Golden snub-nosed langur
Golden snub-nosed monkey

Golden Snub-nosed Monkey area.png

キンシコウ(金糸猴、Rhinopithecus roxellana)は、哺乳綱サル目(霊長目)オナガザル科シシバナザル属に分類されるサル。

分布[編集]

中華人民共和国甘粛省湖北省四川省陝西省[1][2][3][a 2]

形態[編集]

2011 Rhinopithecus roxellana.JPG

体長66-76センチメートル[1][3]。尾長56-72センチメートル[1][3]体重オス16.4キログラム、メス9.4キログラム[2]。背や尾の毛衣は暗褐色[1][3]。腹面の毛衣は黄白色や橙白色[1][3]。顔の周囲や胸部、四肢の毛衣は橙色[1]

種小名roxellanaは、鼻が上向きだったとされるスレイマン1世の後宮ロクセラーナに由来する[2]。眼の周囲や鼻上部は淡青色で、口吻は白い[1][2]

分類[編集]

  • Rhinopithecus roxellana roxellana (Milne-Edwards, 1870)
  • Rhinopithecus roxellana hubeiensis Wang, Jiang & Li, 1998
  • Rhinopithecus roxellana qinlingensis Wang, Jiang & Li, 1998

生態[編集]

標高1,200-3,000メートル以上にある森林に生息する[3]。1頭のオスと数頭のメスからなる群れを形成し群れが集合した100-300頭に達する大規模な群れを形成することもあるが、昼間は小規模な群れに分散する[1][3]

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に植物の葉を食べるが、樹皮、果実種子地衣類昆虫鳥類の卵なども食べる[1]

人間との関係[編集]

骨が薬用とされる[1]

開発による生息地の破壊、毛目的や食用、薬用の乱獲などにより生息数は減少している[1][3]

  • R. r. roxellanaR. r. hubeiensisR. r. qinlingensis

ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1(2001))[a 2]

Status iucn3.1 EN.svg

雑学[編集]

西遊記』に登場する孫悟空のモデルとなったサルとして知られているが、これは1980年代に日本のサル研究者がテレビ番組中でそうかもしれないと言った一言が一人歩きしたもので、『西遊記』の研究者からは否定的な見解が出されている。しかし、更に他の見解では、インドの叙事詩ラーマーヤナ』に出てくる、ハヌマーン神という金の肌に、朱色の顔面を持ち、丈の長い尾を動かし、さまざまな神通力を操る猿の御神がその元ではないかと言う見解もあり[要出典]、また『西遊記』の登場人物である玄奘三蔵法師がインドへ旅立ったことからも何かしらの影響を受けた可能性があることと共に上記の見解を全否定はできず、諸説が混在している状態といえる[要出典]。『封神演義』の「梅山七怪」の「袁洪」のモデルになったとも言われている[要出典]

中国名「金絲猴」は本種を指す(金丝猴、金线猴など表記)。

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 伊谷純一郎監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科3 霊長類』、平凡社1986年、113-114頁。
  2. ^ a b c d 岩本光雄「サルの分類名(その3:コロブスモンキー、ラングールなど)」『霊長類研究』vol.3 No.1、日本霊長類学会、1987年、66頁。
  3. ^ a b c d e f g h 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、25、139-140頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ a b c The IUCN Red List of Threatened Species