ドール

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ドール
ドール
ドール Cuon alpinus
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svgワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: イヌ科 Canidae
: ドール属
Cuon Hodgson, 1838
: ドール C. alpinus
学名
Cuon alpinus (Pallas, 1811)
和名
ドール
英名
Asian wild dog
Dhole
Red dog

Leefgebied dhole.JPG

ドールCuon alpinus)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科に属する食肉類。本種のみでドール属を構成する。別名アカオオカミ

分布[編集]

インドインドネシアジャワ島スマトラ島)、カザフスタン東部、カンボジアキルギスタイタジキスタン中華人民共和国朝鮮半島ネパールバングラデシュブータンベトナムマレーシアマレー半島)、ミャンマーモンゴルラオスロシア南東部[1][2][3]

形態[編集]

体長75-113センチメートル[2]。尾長28-50センチメートル[2]。肩高42-55センチメートル[2][3]体重オス15-20キログラム、メス10-17キログラム[3]。背面の毛衣は主に赤褐色、腹面の毛衣は淡褐色や黄白色[2]。尾の先端は黒い体毛で被われる[2]

鼻面は太くて短い[1][2][3]。門歯が上下6本ずつ、犬歯が上下2本ずつ、小臼歯が上下8本ずつ、大臼歯が上下4本ずつの計40本の歯を持つ[2][3]。上顎第4小臼歯および下顎第1大臼歯(裂肉歯)には歯尖が1つしかない[1]。指趾は4本[3]。乳頭の数は12-16個[2][3]

分類[編集]

2-10亜種に分かれる[1][2][3]

  • Cuon alpinus alpinus (Pallas, 1811) アムールドール
  • Cuon alpinus dukhunensis
  • Cuon alpinus hesperius Afanasiv & Zolotarev, 1935 テンシャンドール
  • Cuon alpinus laniger
  • Cuon alpinus primaevus - など

生態[編集]

森林などに生息する[2][3]昼行性だが[2]、夜間に活動(特に月夜)する事もある[1][3]。5-12頭からなるメスが多い家族群を基にした群れを形成し生活するが[1]、複数の群れが合わさった約40頭の群れを形成する事もある[2]。狩りを始める前や狩りが失敗した時には互いに鳴き声をあげ、群れを集結させる[1]。群れは排泄場所を共有し、これにより他の群れに対して縄張りを主張する効果があり嗅覚が重要なコミュニケーション手段だと考えられている[1]

食性は動物食傾向の強い雑食で、アクシスジカサンバーガウルニルガイアイベックスマーコールなどの哺乳類爬虫類昆虫果実、動物の死骸などを食べる[1][2][3]。獲物は臭いで追跡し、丈の長い草などで目視できない場合は直立したり跳躍して獲物を探す事もある[1]。横一列に隊列を組み、逃げ出した獲物を襲う[1]。大型の獲物は他の個体が開けた場所で待ち伏せ、背後から腹や尻のような柔らかい場所に噛みつき内臓を引き裂いて倒す[1]。また群れでトラやヒョウなどから獲物を奪う事もある[2][3]

繁殖形態は胎生。妊娠期間は60-70日[2]。土手に掘った穴、岩の隙間、他の動物の巣穴などで、11-翌4月に1回に2-9頭の幼獣を産む[1][2]。繁殖は群れ内で1頭のメスのみが行う[2]。授乳期間は2か月[3]。群れの中には母親と一緒に巣穴の見張りを行ったり、母親や幼獣に獲物を吐き戻して運搬する個体がいる[2]。幼獣は生後14日で開眼する[2]。生後2-3か月で巣穴の外に出て、生後5か月で群れの後を追うようになり生後7-8か月で狩りに加わる[1]。生後1年で性成熟する[1][2]

人間との関係[編集]

生息地では狩りが残忍とみなされたり競合相手として敬遠され、報奨金をかけられたり毒餌で駆除される事もあった[1]

開発による生息地の破壊、駆除、伝染病(狂犬病ジステンパー)などにより生息数は減少している[1][3]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科1 食肉類』、平凡社1986年、66-67、92-93頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、147-148頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、26、141-142頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Durbin, L.S., Hedges, S., Duckworth, J.W., Tyson, M., Lyenga, A. & Venkataraman, A. 2008. Cuon alpinus. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.