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クスクス科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クスクス科
ハイイロクスクス
ハイイロクスクス Phalanger orientalis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 双前歯目 Diprotodontia
亜目 : クスクス型亜目 Phalangeriformes
上科 : クスクス上科 Phalangeroidea
: クスクス科 Phalangeridae
学名
Phalangeridae Thomas, 1888[1]
和名
クスクス科[2]

クスクス科(クスクスか、学名:Phalangeridae)は、双前歯目に分類される科。

分布

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インドネシアオーストラリアニューギニア[2]

形態

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クロフクスクスで体長70センチメートル、尾長50センチメートル、体重5キログラム[2]クマクスクス(クロクスクス)で体長34センチメートル、尾長30センチメートルと広義の有袋類では比較的大型種で形成される[2]。胴体は体毛で密に被われる。尾には体毛で被われない裸出部がある[2]

前肢の指には木に登るのに適した鉤状の爪が生える[2]。後肢第1趾には爪がなく、他の指と対向させることができ枝を掴むのに適している[2]盲腸は植物の葉を消化するため長い[2]

育児嚢は前方に開口する[2]

分類

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以下の分類・英名はMSW3 (Groves, 2005)、和名は川道・小野 (1992)・小原 (2000)・川田ら (2018) に従う[1][3][4]


分子系統解析ではヒメクスクスがフクロギツネ族に含まれずクマクスクスと姉妹群を形成するという結果が得られており、クスクス族と狭義のフクロギツネ族の単系統性も支持されないことから、以下の3亜科とする分類体系が提唱されている[7][8]

生態

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多雨林・疎林・ユーカリ林などに生息する[2]。主に樹上棲だが、セスジクスクスは半地表棲[2]。群れは形成せず単独で生活する[2]。臭腺や糞尿による臭いをつけたり、他の個体と遭遇した時は鳴き声を挙げたり時には争うことで自分の存在を知らせたり巣穴を防衛する[2]

主に木の葉を食べるが、果実樹皮、卵、無脊椎動物なども食べる[2]

人間との関係

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森林伐採による生息地の破壊、食用の狩猟などにより生息数が減少している種もいる[5]

画像

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関連項目

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注釈

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  1. 1 2 3 川田ら (2018) においてPhalanger intercastellanusに対応する和名スタインクスクスは、『動物大百科』ではP. interpositus Stein's cuscusに対応していた。MSW3ではP. interpositusP. vestitusの異名であり、英名も引き継いでいる。一方で『動物大百科』でのキヌゲクスクスP. vestitus Silky cuscusは、MSW3ではP. sericeusに当てられているタクソンである。

参考文献

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  1. 1 2 Colin P. Groves, "Phalangeridae". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, pp. 45-50.
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 Christopher R. Dickman 「クスクス, フクロギツネ」『動物大百科 6 有袋類ほか』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、126-131頁。
  3. 阿部永・小野勇一編著 「有袋目(フクロネズミ目)の分類表2」『動物たちの地球38 哺乳類I 2 カンガルー・コアラほか』、朝日新聞社、1992年、64頁。
  4. 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  5. 1 2 3 4 小原秀雄 「テレフォミンクスクス」「キヌゲクスクス」「クロフクスクス」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、139-140頁。
  6. 小原秀雄 「オビクスクス」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、114頁。
  7. Luis A. Ruedas & Juan Carlos Morales, Evolutionary Relationships among Genera of Phalangeridae (Metatheria: Diprotodontia) Inferred from Mitochondrial DNA, Journal of Mammalogy, Volume 86, Issue 2, 15 April 2005, Pages 353–365.
  8. Robin M.D. Beck, Robert S. Voss, & Sharon A. Jansa, Craniodental Morphology and Phylogeny of Marsupials, Bulletin of the American Museum of Natural History, Number 457, American Museum of Natural History, 2022, 350 pp., 55 figures, 13 tables.