清水公園

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座標: 北緯35度57分35.43秒 東経139度50分59.51秒 / 北緯35.9598417度 東経139.8498639度 / 35.9598417; 139.8498639

清水公園
Shimizu Kouen
Noda Chiba Simizu Kouen 1.jpg
花ファンタジア近辺
分類 民営公園(風致公園
所在地
面積 280000 m2
前身 聚楽園
開園 1894年4月3日
運営者 株式会社 千秋社
設備・遊具 フィールドアスレチック、アクアベンチャー等
駐車場 約800台
バリアフリー 車椅子を無料で貸出[1]
事務所所在地 〒278-0043
千葉県野田市清水906
備考 定休日は年末年始(12月30日~1月1日)
公式サイト 公式ホームページ
清水公園のつつじ
水上コース

清水公園(しみずこうえん)は、千葉県野田市に所在する面積280,000平方メートル[2]東京ドーム6個分)の敷地を有する民営の自然公園である。 野田の醤油醸造業柏屋5代目の茂木柏衛により1894年(明治27年)4月3日に開園。現在は株式会社千秋社が管理運営をしている。キャッチコピーは「自然とともだち」。開園から約120年の間、地域密着・自然志向路線を貫いており、園内にある各種施設と豊かな自然が、地域住民の安らぎの場として四季を通じて親しまれている。

概要[編集]

当公園の設立主旨は、かつてこの地で暮らしていた縄文人達の自然生活の姿を、現代の人たちにも園内の自然を通して体感し、安らぐ場を提供することを目的として造られたものである[2]。また、縄文時代は、この辺り一帯は奥東京湾の入り江であったと推測される案内板があり(縄文海進[2]、これは現在も周辺に貝塚などの縄文遺跡が分布する事からも分かる。

当公園は江戸川および支流の座生川沿いの開析谷の低地及び下総台地の縁辺が複雑に入り組む場所に立地しているため、園内は緑が多く起伏もある。 春の花見の名所として知られ、財団法人日本さくらの会より「日本さくら名所100選」に選定されているの名所でもあり、ソメイヨシノを中心に約50種類2000本の桜が植栽され、桜の季節にはたくさんの桜が咲く。開花期には桜まつりが開催され、花見客でにぎわう。園内のみならず清水公園駅から公園まで続く参道や、公園外周にも桜が植栽され、花の回廊をつくりだしている。 また、関東有数のつつじの名所で、70000 m2の敷地に100品種、20000株のツツジが植栽されている。特にオオムラサキが多く、園内の至る所に植樹されている。毎年4月下旬から5月上旬の開花期にはつつじまつり開催される。樹齢300年を超えるヤエキリシマの古木が自然樹形のままで植えられている他、 特筆すべきは関東では当公園でしか見ることのできないといわれている希少なヤマツツジであるアズマカノコを観察することができる[3]。他にも、秋には約800本のイロハモミジを始めとした落葉樹が一斉に色づく紅葉の名所で[4]、四季を通じて美しい景観を堪能することができる。

園内にあるフィールドアスレチックは日本最大級(100ポイント)の規模であり、特に池の上に作られた「水上コース」は人気がある。 ここには水飛沫が噴き上がる世界初の噴水迷路「アクアベンチャー」もあり[5]、ここも人気スポットとなっている。

入園料は無料、駐車場及び各施設利用の場合は有料である。 自然が数多く残されているため、近隣の幼稚園や小学校の遠足の行き先としても親しまれている。

沿革[編集]

大正末頃の清水公園
清水公園ボート乗り場。奥に江戸川の堤防が望まれる。(1961年)

清水公園の歴史は古く、1894年(明治27年)1月に野田醤油(現・キッコーマン)初代社長の父である茂木柏衛が、金乗院(1398年開山)の門前の林地5千5百坪(約18,200平方メートル)を借地料1000円を前納して50年契約で借地して造園した庭園(現・第一公園)および迎賓館(現・聚楽館)を同年4月3日に町の人々に解放したのが、この公園の起源である[6][7]。開園当時は「聚楽園(しゅうらくえん)」を名乗っていたが、所在地が清水だったことから通称として「清水公園」と呼ばれるようになりその名前が定着した[7][8]。 その後、1929年林学博士である東京大学本多静六教授による指導の下に改良され、同年5月に第二公園を拡張開園して今日に近い形に整備され、 近年公園西側の座生川沿いの低地を拡張造園し、2002年3月26日に総面積70,000平方メートルのフラワーガーデンが開園し現在に至っている。

  • 1894年(明治27年) 1月、金乗院の林地を借地し、庭園を造園[6]
  • 1894年(明治27年) 4月3日、聚楽園として一般町民に開放する。開園式挙行。
  • 1925年(大正14年) 5月、「合名会社千秋社」を発足した。清水公園の経営権を茂木家より引き継ぐ。
  • 1927年(昭和2年) 桜を園内に植栽。
  • 1929年(昭和4年) 5月、第2公園が新たに拡張開園した。披露宴開催。
  • 1937年(昭和12年)3月、大集会場「座生荘」を開設した[9]
  • 1944年(昭和19年) 7月、「株式会社千秋社」と改組を行った。
  • 1955年(昭和30年) 10月、野田市教育委員会により園内に万葉植物教材園ができる[10]
  • 1969年(昭和44年) 乗り物公園が開園される。
  • 1970年(昭和45年) キャンプ場が開設される。
  • 1976年(昭和51年) 3月、フィールドアスレチック開場。
  • 1981年(昭和56年) 9月、ポニー牧場グリーンフィールド開場。
  • 1986年(昭和61年) 10月、野田青年会議所が中心となってホンドリス(ニホンリス)オスメス各五頭が園内に放され、「リスの森」がスタートした[11]。全国初の自然環境下の放し飼いにおける繁殖の成功例となった[8][注 1]
  • 1987年(昭和62年) 3月、乗り物公園の跡地に巨大迷路ピラビリンスが開設される。
  • 1990年(平成2年) 3月3日、日本さくらの会より「日本さくら名所100選」に選定される。
  • 1990年(平成2年) 7月、ピラビリンスの一部に噴水迷路を導入し、アクアベンチャーとして改修される。
  • 1991年(平成3年) 3月、ハーブガーデンが開設される。
  • 1993年(平成5年) 4月、ジャイアントスロープ開場。
  • 1994年(平成6年) キャンプ場内にマス釣り場が開設される。
  • 2000年(平成12年) 4月10日、樹木医が清水公園の桜並木を診察[12]
  • 2002年(平成14年) 3月26日、フラワーガーデン「花ファンタジア」が園の西側に拡張開園した。
  • 2005年(平成17年) 6月1日、都市計画道路(清水公園駅前線)整備に伴い、ジャイアント・スロープが閉場される[13][注 2]
  • 2007年(平成19年) 5月3日、花ファンタジアの入場者50万人達成
  • 2008年(平成20年) 3月29日、園内を横断する市道、清水公園駅前線が整備される。公園の分断を避けるため半地下構造の道路となった[14][注 3]
  • 2012年(平成24年) 3月26日、フラワーガーデン「花ファンタジア」が10周年を迎える。記念イベントを開催。
  • 2013年(平成25年) 7月9日、野田市より「緑地レクリエーション地区」の指定を受ける[15][16]
  • 2014年(平成26年) 4月3日、開園120周年を迎える。野田市役所にて写真展が開催された[17]
  • 2014年(平成26年) 4月26日、キャンプ場およびマス釣り場がリニューアルオープンする。オープニングセレモニーが4月23日に行われた[18][19]
  • 2015年(平成27年) 9月28日、フィールドアスレチックの全面的な改修工事を開始する[20]
  • 2016年(平成28年) 3月18日、12時よりフィールドアスレチックをリニューアルオープンする[21]。クラブハウスおよび入口が第二公園広場がある西側に移転された。
  • 2016年(平成28年) 7月1日、草花が停滞期とされている夏季(7-8月)および冬季(12-2月)の花ファンタジアの営業を休止する(但し場内のレストランは営業)[22]

花ファンタジア[編集]

公園西側の座生川沿いの湿地を造園し、総面積70,000平方メートルのフラワーガーデンが開園した。開園式は2002年3月26日午後に行われた。 フラワーガーデンの名称は一般公募したところ2,777通の応募があり、討議した結果、「夢があり覚えやすく、印象深い」等の理由により、「花ファンタジア」に決定した[23]。 2012年3月26日フラワーガーデン「花ファンタジア」が10周年を向かえ、園内のリニューアルが行われ、6月2日から10日までの約1週間にかけて記念イベントが開催された[24]

花の咲き具合により入園料が変動するので公式サイト[1]を確認のこと。

各施設[編集]

有料施設[編集]

営業中の施設
  • フラワーガーデン「花ファンタジア」
  • フィールド・アスレチック (対象年齢小学生以上[注 4]、雨天およびコース不良の場合は休場)
    • ファミリーコース
    • 冒険コース
    • 水上コース(未就学児の入場禁止)
    • お弁当広場
  • 噴水迷路「アクアベンチャー」(旧、立体迷路「ピラビリンス」)
  • ポニー牧場「グリーンフィールド」 - ポニーサラブレッドなど動物とふれあう牧場 (雨天休場)
    • 遊具コーナー
  • キャンプ場(完全予約制)
    • バンガロー(6帖・8帖、宿泊のみ)
    • オートキャンプ場(日帰り・宿泊)
    • デイキャンプ場(日帰りのみ)
    • バーベキュー場(日帰りのみ)
    • 松風苑バーベキューガーデン - バーベキューレストラン
  • マス釣り場 - ニジマス釣り堀
  • ボート池(冬季休業)
  • 子供のりものコーナー
終了した施設
  • ジャイアント・スロープ - 人工芝の坂を滑り降りるソリゲレンデ。年齢や体格に応じて40メートルと50メートルの2つのコースが選べた[25]


無料施設[編集]

現在の施設
  • ツツジ園(7haの敷地に100品種2万株のツツジ)
  • 梅園(100本の梅)毎年2月の上旬から1ヵ月間梅祭りが行われる
  • もみじ谷
  • ハーブガーデン
  • 公園広場
    • 第一公園広場
    • 第二公園広場
  • 管理事務所 - 売店を兼ねる
  • トイレ・多目的トイレ
終了した施設
  • 乗り物公園 - 乗り物の展示施設(後述
  • 園芸ショップ[22][26]

旧跡など[編集]

仁王門とその脇の梅
  • 慈光山能延寺金乗院 - 1398年(応永5年)開山 真言宗豊山派寺院
  • 清水開運不動尊(金乗院境内)
  • 劫初の桜(金乗院境内) - 樹齢140年のソメイヨシノ
  • 仁王門 - 1711年(正徳元年)頃(300年前)建立。金乗院開基600年を期に1998年8月に全面修復され、建立当時のニカワの丹塗りが再現された。また、2体の金剛力士(仁王像)も復元彩色された。
  • 聚楽館 - 大正時代に建てられた茂木利平の書院。現在は有料で貸席として、または一般市民の集会所として利用。
  • 旧花野井家住宅(国の重要文化財) - 江戸時代前期の古民家。千葉県流山市から1971年移築。野田市郷土博物館が管理。
  • 座生荘 - キャンプ場内にある集会所(1937年3月開設)
  • 浅間山 - 1876年(明治9年)に造営された富士塚
  • 花人の石碑

祭事[編集]

  • 蝋梅まつり(1月中旬~2月)
  • 梅まつり(2月中旬から3月上旬) - 「聚楽館」をお休み処として開放。
  • さくらまつり(3月下旬から4月上旬)
  • つつじまつり(4月下旬から5月上旬)
  • ローズフェスタ(5月下旬から6月上旬) - 花ファンタジア内

その他[編集]

  • 現在のアクアベンチャーがある場所は、「乗り物公園」と呼ばれる鉄道車両軍用機などの乗り物の展示施設であった。鉄道車両は東急デハ200形電車のデハ206号と国鉄C57形蒸気機関車の129号機が静態保存で展示されていた。また軍用機はF86DT-6テキサンが静態保存で展示されていた。他にも1970年(昭和45年)まで川間駅で使用されていた初代野田市駅の駅舎が移築保存されていた[27]。展示されている車両は部品の盗難が目立ち、さらに露天展示で状態が悪化したため、解体・撤去された。跡地には巨大迷路(ピラビリンス)が開設された。駅舎の方も老朽化のため巨大迷路開設後の1990年(平成2年)に取り壊された。駅舎の部材は野田市教育委員会によって保存されている[27]
  • 当公園オリジナルのご当地キティ(地域限定キティ)として「桜アフロヘアーのハローキティ」がある[28]。モチーフは清水公園の桜とフィールドアスレチックである。
  • 千葉県民の日を初めとして、年に数日、有料施設が割引となる日がある。

交通[編集]

鉄道

風景[編集]

周辺[編集]

野田貝塚(2012年12月)

縄文遺跡の他「高梨本家」など、醤油産業に関わる近代化産業遺産が周囲に今なお残る。

  • 野田市総合公園 - 当公園のすぐ北に隣接する野田市が管理運営している都市公園
    • 野田市総合公園体育館
    • 野田市総合公園陸上競技場
    • 野田市総合公園プール
  • 座生沼 - 当公園のすぐ西側に隣接する。
  • 野田貝塚 - 県指定史跡。当公園のすぐ東側に隣接する。
  • 岩名古墳 - 市指定史跡
  • 髙梨氏庭園 - 国の名勝
  • 市民会館(旧茂木佐平治邸) - 国の登録有形文化財
  • 野田の醤油発祥地 - 市指定文化財
  • 愛宕神社 - 県指定有形文化財
  • キッコーマンもの知りしょうゆ館(予約制)
  • キッコーマン(株)野田工場製造第三部れんが蔵
  • キッコーマン御用蔵
  • 野田市郷土博物館(旧茂木佐平次邸)
  • サイクリングロード

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 園内にリスの姿は、2000年以降確認されていない。
  2. ^ なお因果関係は不明だが広島県立びんご運動公園に同名同様の施設があり、2004年10月に死亡事故を起こした。
  3. ^ 清水公園トンネル道路を考える会 当道路整備については反対運動もあったようである。
  4. ^ 未就学児の入場禁止ポイントが100ポイント中69ポイント存在し、保護者同伴であっても不可のため。

出典[編集]

  1. ^ 詳細は公式ホームページの「よくあるご質問」を参照。
  2. ^ a b c キッコーマングループ 環境保全活動事例集 VII. 自然保護 (PDF) - キッコーマンホームページ
  3. ^ 清水公園-つつじまつり - 野田市広報 .(2014年5月2日)、2016年8月15日閲覧。
  4. ^ 清水公園の紅葉情報 - 紅葉特集2014(Yahoo! JAPAN)
  5. ^ 何でもランキング GWは巨大迷路で頭も体もリフレッシュ - 日本経済新聞社(NIKKEI STYLE). (2016/4/23)、2016年8月13日閲覧。
  6. ^ a b 詳細は公式ホームページの「清水公園の歴史」を参照。
  7. ^ a b 『遠ざかる風景 野田市制施行40周年記念記録写真集』90頁。
  8. ^ a b 清水公園 - 野田市 .(2015年1月29日)、2016年8月14日閲覧。
  9. ^ 『遠ざかる風景 野田市制施行40周年記念記録写真集』94頁。
  10. ^ 野田市のあゆみ - 野田市ホームページ
  11. ^ “公園のリスが消えた 理由は不明、飼育団体解散へ 千葉”. アサヒ・コム (朝日新聞社). (2002年4月12日). オリジナル2002年10月7日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20021007221451/http://www.asahi.com/nature/news/020412a.html 2016年8月9日閲覧。 
  12. ^ 都市計画道路 清水公園駅前線整備計画について - 野田市ホームページ
  13. ^ 公式ホームページの2005年5月23日付のアーカイブキャッシュより。
  14. ^ 野田市の道路整備について-都市計画道路 清水公園駅前線整備計画- - 野田市
  15. ^ 野田市特別用途地区内における建築物の制限の緩和に関する条例 - 野田市ホームページ
  16. ^ 清水公園ニュース 2014年1月2日 - 清水公園ホームページ(2014年3月2日付のアーカイブキャッシュ)
  17. ^ 清水公園ニュース 2014年4月1日 - 清水公園ホームページ(2014年7月30日付のアーカイブキャッシュ)
  18. ^ 30年ぶりリニューアル バーベキュー場が屋根付きに 野田・清水公園キャンプ場”. 千葉日報社(千葉日報ウェブ) (2014年4月24日). 2014年5月3日閲覧。
  19. ^ 清水公園花遊楽- 公式ツイッター
  20. ^ フィールドアスレチック休業のお知らせ”. 清水公園 (2015年9月6日). 2015年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月13日閲覧。
  21. ^ いよいよ明日、リフレッシュオープンです - 清水公園(清水公園花遊楽). (2016年3月17日)、2016年8月13日閲覧。
  22. ^ a b 花ファンタジアと園芸売店について - 清水公園、2016年8月3日閲覧。
  23. ^ 公式ホームページの2001年11月30日付のアーカイブキャッシュより。
  24. ^ 10周年記念・感謝祭 - 清水公園(清水公園花遊楽). (2012年6月2日)、2016年8月14日閲覧。
  25. ^ ジャイアントスロープ”. 清水公園. 2005年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月13日閲覧。
  26. ^ ごあいさつと見ごろの花 - 清水公園(清水公園花遊楽). (2016年6月30日)、2016年8月3日閲覧。
  27. ^ a b 45 東武鉄道野田市駅 - 千葉県立現代産業科学館
  28. ^ 好評発売中!! - 清水公園花遊楽. (2010年3月24日)、2016年9月8日閲覧。
  29. ^ 清水公園公式発行物(A4四つ折り程のリーフレット)

参考文献[編集]

  • 野田市役所秘書広報課 『遠ざかる風景 野田市制施行40周年記念記録写真集』 野田市、1990年3月31日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]