真山勇一

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真山 勇一
まやま ゆういち
2021年10月、横浜駅前にて
生年月日 (1944-01-08) 1944年1月8日(80歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都墨田区
出身校 東京教育大学文学部
前職 日本テレビ報道キャスター
所属政党自由民主党→)
みんなの党→)
結いの党→)
維新の党→)
無所属(民進党・新緑風会→)
民進党江田G)→)
(無所属→)
旧立憲民主党→)
立憲民主党菅G
称号 旭日中綬章
公式サイト 参議院議員 真山勇一

選挙区比例区→)
神奈川県選挙区
当選回数 2回
在任期間 2012年12月14日 - 2016年6月21日
2016年7月26日 - 2022年7月25日

当選回数 1回
在任期間 2007年 - 2010年
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真山 勇一(眞山 勇一[1]、まやま ゆういち、1944年1月8日 - )は、日本政治家ニュースキャスター立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。元調布市議会議員(1期)。キャスター時代の所属事務所はエクステンション血液型B型

来歴[編集]

東京都墨田区生まれ[2]東京都立小石川高等学校東京教育大学文学部ドイツ文学科卒業[2]

日本テレビ時代[編集]

1968年日本テレビに入社。入社同期はアナウンサー芦沢俊美小早川正昭報道局報道部(現在は 社会部政治部に分割)に所属し、遊軍記者として、警視庁自治省通産省各クラブを担当し、選挙開票特番の司会進行役も務めた。1979年からは報道局外報部(現在の国際部)に所属し、イランの首都テヘランに駐在してイラン・イラク戦争の取材に従事した[2]。4年後の1983年からは 米ニューヨークに赴任し、5年間の海外特派員[2]を経て、1988年4月からNNNきょうの出来事キャスター、1990年4月からおもいッきりテレビ情報特急便キャスター[2]1992年10月から桜田順子のち木村優子とともにNNNニュースプラス1のキャスターを務めた[2]2002年11月より報道局解説委員長[2]2004年に定年を迎えた後、調布市保護司の仕事を務めつつ、日本テレビに特別待遇で在籍して2007年2月に退社した[2]

政界入り・自民党時代[編集]

2007年3月、調布市議会議員選挙へ立候補が報じられ[3]、4月22日投開票の調布市議選に無所属で立候補し、自由民主党の推薦でトップ当選した[4]。市議会で自民党系の会派に所属し、第21回参議院議員通常選挙で自民党の政見放送に出演した。

自民党離党・みんなの党時代[編集]

2010年4月に自民党を離党し、7月10日の第22回参議院議員通常選挙みんなの党公認で比例区から立候補したが、落選した[5]

繰り上げ当選・結いの党時代[編集]

2012年12月13日、比例区選出の参議院議員である小熊慎司上野宏史桜内文城の3人が日本維新の会から第46回衆議院議員総選挙に出馬するため、みんなの党を離党し、参議院議員を辞職する。これに伴い、真山、藤巻幸夫山田太郎の3人が繰り上げ当選した[6]2013年12月9日、みんなの党に離党届を提出し、江田憲司を党首に結成した結いの党に参加[7]する。

維新の党・民進党時代[編集]

2014年9月21日、結いの党・日本維新の会の合流により、維新の党に参加する。

2016年3月27日に民主党と維新の党が合流して民進党を結党したが、比例選出議員の政党の移動を原則禁じた国会法の規定で、真山ら5人の参議院議員は民進党に入党できず、無所属のまま参議院の会派「民進党・新緑風会」に所属[8]した。第24回参議院議員通常選挙で民進党の公認を受けて神奈川県選挙区から立候補するため、6月21日に参議院議員を辞職して[9]民進党へ入党[10]した。民進党は神奈川県選挙区に真山と金子洋一の2人を擁立し、真山が得票数3位で当選したが金子は得票数6位で落選した[11][12]

民進党離党・立憲民主党時代[編集]

2018年5月7日に民進党を離党し、8日に院内会派「立憲民主党・民友会」に無党籍の議員として入会した[13]。12月25日に立憲民主党に入党した[14]

2019年10月4日、参議院国家基本政策委員長に就任[15]した。

2020年9月15日、旧立憲民主党、旧国民民主党などが合流し、新「立憲民主党」が設立[16]。真山も新党に参加。

2021年に同党の篠原豪衆議院議員に自身が渡したIR反対派署名名簿を篠原が選挙運動に不正利用したことが問題になった際に「これはプライバシーの問題もあり、本当はあってはいけないことです。が、議員の宿命として、支持してくれる人、有権者を一人でも多く獲得したいという気持ちが動いてしまったのだろうと感じています。」としている[17]

同年10月31日の第49回衆議院議員総選挙で立憲民主党は議席を「109」から「96」に減らし、11月2日、枝野幸男代表は引責辞任を表明[18]。枝野の辞任に伴う代表選挙(11月30日実施)では西村智奈美の推薦人に名を連ねた[19]

2022年夏の第26回参議院議員通常選挙に向けては、1月26日に立憲民主党県連が前回同様に神奈川県選挙区での真山の擁立を決定[20]。しかし、直後の健康診断で前立腺がんが判明したため、2月28日に選挙区での公認を辞退したことを明らかにした。真山は3月末まで治療に専念し、同年夏の改選には比例区への転出も視野に検討するとしていた[21][22]が、第208回国会が閉幕した6月15日には「政治はひと区切り」と述べ、参院選には立候補せず政界を引退する意向を示した[23]

2022年11月3日の秋の叙勲旭日中綬章を受章した[1]

政策・主張[編集]

議員連盟[編集]

発言・行動[編集]

国勢調査の黒塗り解答の推奨発言

2020年10月6日、twitter上で、政府に対する抗議行動として、国勢調査の解答用紙を黒塗りにした状態で送付する話題をとりあげ、真山は「こういう黒塗り文書を幾度となく出された側として、この怒りに100%同感する。」と発信した[32]。国勢調査の妨害行為は統計法違反に該当する、罰金刑の既定もある違法行為であり「国会議員が法律違反を推奨するのか」と批判を受けた[33]

不祥事[編集]

2016年3月、当時所属していた維新の党の解党直前に参院選の「公認料」として党から2000万円の資金を受けたが、政治資金収支報告書に記載していなかった。真山は取材に対し「関連団体の収支報告書に記載した。ミスだ」と説明した[34]

担当番組[編集]

過去[編集]

報道・情報番組(フリー後も含めて)

期間 番組名 役職
1987年10月 1988年3月 NNNライブオンネットワーク 平日メインキャスター
1988年4月 1990年3月 NNNきょうの出来事 月~木曜日メインキャスター
1990年4月
2004年6月
1992年10月
2006年3月
午後は○○おもいッきりテレビ 『情報特急便』担当キャスター
1992年10月 2002年9月 NNNニュースプラス1 平日メインキャスター
2003年4月 2004年3月 さきどり!Navi[35] メイン司会
2004年6月 2006年3月 ザ・ワイド 『NEWS撮って出し』担当キャスター
フリー転身後 情報ライブ ミヤネ屋読売テレビ 不定期でのコメンテーター

その他

ゲスト出演[編集]

映画[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『官報』号外第235号1頁、令和4年11月4日
  2. ^ a b c d e f g h 真山勇一 プロフィール
  3. ^ “元日テレキャスターの真山勇一氏、調布市議選に出馬へ”. 朝日新聞. (2007年3月19日). https://www.asahi.com/senkyo2007t/news/aTKY200703190317.html 2018年1月13日閲覧。 
  4. ^ “東京・調布市議選 元キャスターの真山氏がトップ当選”. 朝日新聞. (2007年4月22日). https://www.asahi.com/senkyo2007t/news/TKY200704220151.html 2018年1月13日閲覧。 
  5. ^ “元キャスター真山勇一さん落選…みんなの党”. 読売新聞. (2010年7月12日). https://web.archive.org/web/20100714172800/http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news/20100712-OYT1T00331.htm 2018年1月13日閲覧。 
  6. ^ “参院、5氏繰り上げ当選 衆院くら替え立候補受け”. 朝日新聞. (2012年12月13日). http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/news/TKY201212130943.html 2018年1月13日閲覧。 
  7. ^ “結いの党に参画した15人の一覧と役職”. 産経新聞. (2013年12月18日). http://www.sankei.com/smp/politics/news/131218/plt1312180001-s1.html 2018年1月13日閲覧。 
  8. ^ “【酒井充の野党ウォッチ】無所属なのに党役員ってどういうこと? こんな脱法行為を是とする民進党に立憲主義を掲げる資格があるのか”. 産経新聞. (2016年4月12日). https://www.sankei.com/article/20160416-DTWC7NQ5NRJG7BTYAKKKD2G2TI/ 2018年1月13日閲覧。 
  9. ^ “【参院選・神奈川】真山勇一氏が辞職 民進党公認で出馬へ”. 産経新聞. (2016年6月21日). https://www.sankei.com/article/20160621-I4HIZELH7BL3NHDWRK6XSMEAPI/ 2018年1月13日閲覧。 
  10. ^ “真山氏が参院議員辞職”. 東京新聞. (2016年6月22日). http://www.tokyo-np.co.jp/senkyo/kokusei201607/zen/CK2016062202000199.html 2018年1月13日閲覧。 
  11. ^ “神奈川で民進・真山勇一氏が当選…旧維新出身”. 読売新聞. (2016年7月11日). http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2016/news/20160711-OYT1T50016.html 2018年1月13日閲覧。 
  12. ^ “2016参院選 神奈川”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/senkyo/24san/area/?aid=B14000 2018年1月13日閲覧。 
  13. ^ まっとうな政治取り戻すため結束誓う 「立憲民主党・民友会」参院議員総会”. 立憲民主党. 2018年5月14日閲覧。
  14. ^ 長浜氏ら4参院議員が立民入党”. 日本経済新聞 (2018年12月25日). 2018年12月25日閲覧。
  15. ^ “臨時国会開会、新たな常任委員長決まる”. Qnewニュース. https://qnew-news.net/news/2019-10/2019100711.html 2019年10月18日閲覧。 
  16. ^ 横山大輔、木谷孝洋 (2020年9月16日). “新「立憲民主」衆参150人で結党 野党第一党、枝野氏「選択肢示す」”. 東京新聞. 2021年3月16日閲覧。
  17. ^ 立憲民主党・篠原豪氏 横浜市民の署名簿を自らの政治活動に不正流用! 元秘書が明かす“手口”(SmartFLASH)”. Yahoo!ニュース. 2021年10月26日閲覧。
  18. ^ 立民 枝野代表 辞任の意向表明 衆院選 議席減で引責”. NHK (2021年11月2日). 2021年11月2日閲覧。
  19. ^ “立憲代表選、4陣営の推薦人は計90人 国会議員の7割固まる”. 朝日新聞. (2021年11月19日). https://www.asahi.com/articles/ASPCM46VPPCMULEI002.html 2021年11月19日閲覧。 
  20. ^ “参院選神奈川選挙区 立民県連、現職の真山勇一氏擁立へ”. 神奈川新聞. (2022年1月27日). https://www.kanaloco.jp/news/government/electiondata/article-815336.html 2022年2月26日閲覧。 
  21. ^ “立民・真山氏が参院選出馬辞退”. 読売新聞. (2022年2月23日). https://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20220222-OYTNT50108/ 2022年2月26日閲覧。 
  22. ^ “立民・真山参院議員、がん判明「振り出しに戻った…申し訳ない」選挙区公認辞退”. 読売新聞. (2022年3月2日). https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20220301-OYT1T50204/ 2022年6月16日閲覧。 
  23. ^ “政界引退の真山氏、テレビ復帰示唆 那谷屋氏は教えの道へ”. 神奈川新聞. (2022年6月16日). https://www.kanaloco.jp/news/government/article-917418.html 2022年6月16日閲覧。 
  24. ^ a b c d e f g “2016参院選 民進 神奈川 真山 勇一”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/senkyo/24san/meikan/?mid=B14000002002 2018年1月13日閲覧。 
  25. ^ “秘密保護法 みんなの3氏が造反”. 日本経済新聞. (2013年12月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0605K_W3A201C1PP8000/ 2018年1月13日閲覧。 
  26. ^ “朝日新聞2016年参院選候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2016/asahitodai/ 2018年1月13日閲覧。 
  27. ^ 参議院議員選挙のタバコ対策の政党・候補者アンケート201607”. 日本禁煙学会 (2016年6月16日). 2018年8月18日閲覧。
  28. ^ 第196回国会 参議院 本会議 第32号 平成30年7月4日”. 国会会議録検索システム (2018年7月4日). 2021年9月25日閲覧。
  29. ^ “対策は「不十分」 政府に再考要求 受動喫煙防止で真山氏”. 神奈川新聞 (神奈川新聞社). (2018年7月5日). https://www.kanaloco.jp/news/government/entry-32569.html 2021年9月25日閲覧。 
  30. ^ “[== 政策・主張 == 原口一博 - Twitter]”. 2021年4月1日閲覧。
  31. ^ 真山勇一 - Twitter”. 2021年4月7日閲覧。
  32. ^ 真山勇一 参議院議員 on Twitter: "こういう黒塗り文書を幾度となく出された側として、この怒りに100%同感する。… "”. archive.is (2020年10月7日). 2020年10月7日閲覧。
  33. ^ 立憲民主党の真山勇一参議院議員、国勢調査用紙"黒塗り"に賛同し批判の声”. ニフティニュース. リアルライブ (2020年10月7日). 2020年10月7日閲覧。
  34. ^ “維新の党、解党直前に「公認料」や寄付、計1億8000万円 1議員あたり最高2500万円”. 産経新聞. (2017年12月8日). https://www.sankei.com/article/20171208-E6BGA2XK7FO6LFJF3MKJKO3D2Q/ 2022年5月17日閲覧。 
  35. ^ 真山勇一 - オリコンTV出演情報

外部リンク[編集]

議会
先代
礒﨑哲史
日本の旗 参議院経済産業委員長
2020年
次代
有田芳生
先代
鉢呂吉雄
日本の旗 参議院国家基本政策委員長
2019年 - 2020年
次代
古川俊治
党職
先代
柴田巧
維新の党参議院国会対策委員長
2015年 - 2016年
次代
(解党)
先代
井田由美が単独)
平日夕方のNNNニュース
男性メインキャスター
1987年1988年
NNNライブオンネットワーク
次代
徳光和夫
※「NNNニュースプラス1