ハブ径
ハブ径(ハブけい)は車のホイールの中心にある穴の直径。センターボアとも呼ばれる。
概要
ハブ径は、例えば車のホイールを交換するときなどに重要となり、交換するホイールのハブ径より車のハブ径が大きくないと装着できない。また、交換するホイールのハブ径と車のハブ径を合わせることにより高い精度で回転中心を出すことができる。特に2pcラグボルトを使用している輸入車ではハブ径を合わせないと高速走行時等にハンドルのブレや振動が発生する場合があるので注意が必要である。
メーカーによってハブ径は異なる。スバルの56mm、フォルクスワーゲンとアウディの57mm、メルセデスベンツの66.5mm、ポルシェの71.6mm、BMWの72.6mm等である。また、同じ自動車メーカーでも車種によってハブ径が異なる場合がある。トヨタの54mmと60mm、ホンダの56mmと64mm、日産の59mmと66mm、マツダの54mmと67mm、三菱の56mmと67mm等である。
多くの社外品ホイールのハブ径は73mmから75mmという大きな値に設定されており、あらゆる車に装着出来るようになっている。またハブセントリックリング(略称ハブリング)と呼ばれるパーツを装着する事により、より高い精度で回転中心を出すことができる。
仕様別車種例(OEM車種を含む)
4穴
- 54.0mm
- 56.0mm
- 58.0mm
- アルファロメオ
- フィアット
- 59.0mm
- 60.0mm
- トヨタ: KP61型スターレットおよびAE85/86型カローラレビン/スプリンタートレノを含むE20~E70型までのカローラ/スプリンターシリーズ(E20型のみ13インチホイール装着車に限る)、トヨタ・タウンエースノア/ライトエースノアの一部グレード、X70型までのマークII/チェイサー/クレスタ、A60型までのセリカなど
- 日産Bプラットフォーム全車: K12系以降マーチおよびマイクラC+C、Z11系以降キューブおよびキューブキュービック、E11型以降ノート、Y12系ウィングロードおよびADバン、C11系ティーダおよびティーダラティオ、G11型2代目ブルーバードシルフィ
- ルノー
- 64.0mm
- ホンダ: ホンダ・プレリュード(BA8.9/BB1.4)、インテグラ(95年から98年1月までのタイプR)、アコードワゴン(CF4/5/6/7)
- 65.1mm
- プジョー・シトロエン
- 66.0mm
- 67.0mm
- 三菱:ギャランΣ/ギャランΛ、ランサーエボリューションⅠ~Ⅲ、ミニカ・ダンガンZZ-4、ブラボーなど
- マツダ: マツダ・3代目カペラ、5代目/6代目マツダ・ファミリア、エチュード、2代目キャロル、AZ-1など
5穴
- 56.0mm
- 57.0mm
- フォルクスワーゲン
- アウディ
- ポルシェ:マカン
- 60.0mm
- 63.4mm
- ボルボ
- ランドローバー:フリーランダー2、レンジローバーイヴォーク
- 64.0mm
- 66.0mm
- 66.5mm
- メルセデス・ベンツ
- ベントレー:コンチネンタルGT
- アウディ:A4(B8/2008年~)/A5(2008年~)/A6(C7/2011年~)/A8(2010年~)/Q5(2009年~)
- 67.0mm
- 70.3mm
- ランドローバー:2代目レンジローバー、2代目ディスカバリー
- 71.6mm
- ポルシェ(マカンを除く)
- 72.6mm
- BMW:4代目5シリーズ(E39)を除く
- ランドローバー:3代目レンジローバー、レンジローバースポーツ、ディスカバリー3
- 73.0mm
- 日産:旧日産車
- 74mm
- BMW:4代目5シリーズ(E39)
6穴
- 100mm
- 日産:E50系エルグランド
- 106mm
- トヨタ: 200系ハイエース
- 164mm
- 中型・大型トラック・バス: JIS方式17.5インチホイール、JIS方式19.5インチホイール
8穴
- 221.2mm
- 中型・大型トラック・バス: 新ISO方式19.5インチホイール、JIS方式19.5インチホイール、JIS方式22.5インチホイール
10穴
- 176mm
- トレーラー: 新ISO方式17.5インチホイール
- 281.2mm
- 中型・大型トラック・バス: 新ISO方式22.5インチホイール
- トレーラー: 新ISO方式22.5インチホイール