プラグコード

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プラグコード(英語: Spark Plug Cord)は火花点火内燃機関点火プラグに高電圧の点火電流を供給するための電線である。ハイテンションコード(: high tension Cord)と呼ばれる場合もある。英語圏では"High tension lead"や"high tension cable"と呼ばれることが一般的である。

概要[編集]

イグニッションコイルディストリビューター点火プラグを結線するためのコードであり、原理的にはただの導線なので、一般的な電気配線用のコードで代用することも可能であるが、スパークノイズ対策が全く講じられていないコードを用いるとノイズによる弊害が大きいため、通常は専用に設計されたものが用いられる。純正品は心線にカーボンを用いてゴムで被覆されたものが多い。通常は各シリンダーにつき1本ずつプラグコードが使用され、シリンダー総数が直接プラグコードの必要本数となるが、ディストリビューターを用いる点火装置の場合にはイグニッションコイルとディストリビューターを結線するセンターコードも必要となり、総シリンダー数+1本という構成になる。また、1つのシリンダーにつき2本の点火プラグを配置するツインプラグの場合には気筒数の倍の本数のプラグコードが必要となる。

プラグコードは点火火花の強さと安定性を直接左右する部品であるが、抵抗が余りにも小さすぎる場合にはスパークノイズがカーオーディオや電子制御式燃料噴射装置などに悪影響を与える場合があるため、純正品ではプラグコードそのものに16kΩ/m程度の抵抗が持たせられているものが多い。しかし、モータースポーツチューニングにおいては極限の効率向上を求めて心線を銅線、被覆をシリコンとして抵抗低下を図った製品や、心線を二重としたものが用いられる場合もある。また、電気のアースを強化する目的で、被覆に銅製の網線を巻いてアーシングを行う製品も存在する。

近年ではダイレクトイグニッションの普及により、プラグコードが用いられるエンジンは減ってきているが、ディストリビューター・レス・イグニッションを用いる軽自動車オートバイなどの小型エンジンでは未だにプラグコードは広く用いられている。

関連項目[編集]