空燃比計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

空燃比計は、内燃機関において燃料空気の混合度を示す空燃比を指示する計器、測定器である。

自動車オートバイなどの内燃機関を搭載するもののうち、空燃比が特に重要な意味を持つ車両に装備され、操作者が現在の空燃比を把握するのに用いられる。

以下では特に、自動車、オートバイの空燃比計に関して記述する。

概要 [編集]

エンジンにとっては空燃比は排ガス浄化や燃焼効率の多寡を示す重要な要素の一つである。 空燃比を把握しないまま走行を続けると、何らかの原因(多くはユーザーによる吸排気系統の改造に起因する)で空燃比が極端に変化した場合、最悪の場合は触媒やエンジンの破損を招く場合もある。

走行中の空燃比の急激な変化、特にリーン方向への急激な変化は燃料系統の重大な異常を示す物であり、エンジンの状態を示す指標ともなるため、現在では多くの車種に排気温度警告灯という形で搭載されている。(空燃比が異常に薄くなると、多くの場合排気温度が異常な上昇を示す)

空燃比の測定は燃料噴射装置の登場と触媒の実用化と共に一般的となり、マフラーや触媒に備えられたO2センサーの抵抗値の上下動によって、エンジンコントロールユニットに空燃比が伝達される。現在は空燃比は回転数に応じて触媒の排ガス浄化に適した数値に適宜変更することが理想とされており、純正装着されている燃料噴射装置キャブレターはほとんどが工場出荷状態で最適の値にセッティングされているため、空燃比計が純正装着されている車両は極めて少なく、ほとんどの場合は空燃比計の代わりに排気の異常高温を示す排気温度警告灯で代用されている。 当然ながら、空燃比計は法律上必要な装備とはされておらず、空燃比計の有無や動作状況に関わらず、車検に影響することはない。

競技・スポーツ装備としての空燃比計 [編集]

モータースポーツ競技においては、空燃比の変化は燃料供給系統の何らかの異常を示す要素の一つとなる。 また、車両の改造度合い、特に燃調の変更や過給圧の変更などにより極端な変化を示す傾向があるため、キャブレターエンジンコントロールユニット燃料噴射装置過給器の改造を施す者にとっては、理論空燃比に沿った理想的な燃調セッティングを施す上で重要な装備の一つとなっている。

関連項目 [編集]