三菱・コルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
三菱・コルト
Z21A/23A型
欧州仕様5ドア(前期型)
Mitsubishi Colt Motion front.JPG
日本仕様5ドア(後期型)
Z30 Mitsubishi Colt.jpg
コルトCZC
Mitsubishi Colt CZC front 20080701.jpg
販売期間 2002年11月 - 2013年1月(日本市場)
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック(欧州のみ)
5ドアハッチバック
2ドアカブリオレ(欧州のみ)
エンジン 前期型
4G19型DOHC16バルブ直列4気筒
MIVEC 1.3L 90PS
4G15型DOHC16バルブ直列4気筒
MIVEC 1.5L 98PS
後期型
3A91型DOHC12バルブ直列3気筒
1.1L 75PS(欧州のみ)
4A90型DOHC16バルブ直列4気筒
MIVEC 1.3L 92PS
4A91型DOHC16バルブ直列4気筒
MIVEC 1.5L 105PS
4G15型DOHC16バルブ直列4気筒
MIVEC ターボ 1.5L 154PS(RALLIARTのみ)
変速機 CVT / 5速MT / 6速セミAT(欧州のみ)
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:トーションビーム式(2WD)
  トレーリング車軸式(4WD)
全長 3,885mm
全幅 1,680mm
全高 1,550mm
ホイールベース 2,500mm
車両重量 990kg-1,040kg(日本仕様)
先代 ミラージュディンゴ(事実上)
後継 6代目ミラージュタイ生産)
-自動車のスペック表-

コルトCOLT )は、三菱自動車工業が製造・販売(日本市場向けは2013年1月まで販売)する小型自動車である。

概要[編集]

通称「Zカー」として、三菱自動車とダイムラー・クライスラーによって共同でコンパクトカーの開発が進められた。2002年6月、三菱版Zカーの車名が「コルト」に決定したことが発表された [1]。「コルト」の車名は海外ではミラージュの輸出名として使用されていたものの、日本国内ではコルトギャランで途絶えていたため(「千葉三菱コルト自動車販売」など一部ディーラーに名が残っている)、30年ぶりに復活した形となる[1]

顧客が装備などを細かく選べる「カスタマー・フリー・チョイス」を三菱自動車で初めて採用した。オリビエ・ブーレイによる富士山型のフロントグリル[2](いわゆるブーレイ顔)が賛否両論を呼んだ[3]

プラットフォームを共用する姉妹車として、ダイムラーの「スマート・フォーフォー」があり、欧州向けコルトとともにオランダネッドカーで生産されていた。

2002年発売当初、月間7,000台の販売を計画したが、最もサイズが近いホンダ・フィットを初めとする強力なライバルに対して苦戦を強いられることとなった。2008年、欧州ではフェイスリフトを実行し、近年の三菱車のトレンドとなっている「ジェットファイターグリル」を採用することで精悍になったが、日本では引き続き従来型が販売されていた。2009年、日本においては環境対応車普及促進税制(エコカー減税)や、100万円を切る「Limited」の設定が追い風となり、2009年1月には800台を割り込むまで落ち込んでいた販売台数が、同年10月には前年同月販売実績の2倍以上にあたる2,158台に回復した[4]

モデル末期は車種整理の末、1.5Lの自然吸気エンジン車は消滅した。

初代 Z21A/23A型(2002年-2013年)[編集]

  • 2002年11月11日 - ミラージュディンゴの後継として発表・販売開始。
  • 2002-2003年のグッドデザイン賞の商品デザイン部門を受賞。
  • 2003年8月21日 - 当社の女性スタッフで作るグループ「FM-seeds」からの提案を生かし、専用ボディカラーの設定、本革調シートカバーや白木調アクセントパネルなどを採用した上質なインテリア、UV&ヒートプロテクトガラス、クリーンエアフィルター(脱臭機能付)、アクセサリーボックスを標準装備し機能性を高めた特別仕様車「Bloom Edition(ブルーム エディション)」を発売。
  • 2003年10月8日 - 一部改良。「Bloom Edition」で好評だったUV&ヒートプロテクトガラス、クリーンエアフィルター(脱臭機能付)を一部グレードに標準装備化すると共に、アクセサリーBOXもオプション設定された。また、推奨パッケージの内容を1.3L/1.5L同一にすると共に内容も見直された。ボディカラーはディープピンクメタリックに代わってミディアムオレンジメタリックを追加。また、「1.3 Casual」をベースに三菱電機製のDVDカーナビゲーション(AVN)、セパレートシート(フロント)+ベンチシート(リア)やUV&ヒートプロテクトガラスを採用しながらお買い得価格に設定した特別仕様車「DVD Navi Edition」を発売。
  • 2003年11月11日 - 発売1周年を記念し、カスタマーフリーチョイスで人気が高いアイテムと6種類から選べるアクセントセンターサイドパネルを装備した特別仕様車「1st Anniversary Edition」を発売。2003年12月末までの期間限定販売。
  • 2004年1月31日 - 「1.5 スポーツ バージョン」をベースにディスチャージヘッドランプ・プロジェクターフォグランプ、専用グリル、大型リアスポイラーを装備し、よりスポーティな外観とした特別仕様車「ビームエディション」を発売。
  • 2004年5月20日 - 昨年好評だった「ブルームエディション」にアロマディフィーザー・消臭天井・コーナー&バックセンサーなど、"ストレス・フリー"を目指す装備を追加し再発売。さらに、「1.3 Casual」をベースにブルーを基調としたクール内装とCDプレイヤー・4スピーカーを装備した「ベストセレクトエディション」と、ベージュを基調としたウォーム内装と三菱電機製DVDカーナビゲーションを装備した「ベストセレクトナビエディション」の2つの特別仕様車も発売。
  • 2004年10月25日 - ダイムラー・クライスラーとの共同開発によるエンジンを採用する[5]など大幅なマイナーチェンジを実施してブーレイ顔をやめる。1.5L4G15型MIVECターボエンジン搭載の「RALLIART」追加。また、「1.3 Casual」をベースにCDプレイヤーを標準装備した特別仕様車「Limited Edition」とMMES(2DINタイプのAV一体型DVDナビゲーションシステム)を標準装備した「Limited Navi Edition」も発売。同時に派生のワゴンモデルコルトプラスも発表された。
  • 2004年 - 欧州仕様車も発売開始。日本では引っ込められたブーレイ顔を採用するが、そのデザインは前期日本仕様とは異なる。なお、5ドア(CZ5)の他に3ドア(CZ3)も設定される。
  • 2004年11月11日 - コルト(欧州仕様)がドイツの「ゴールデン・ステアリングホイール賞」(他国ではカー・オブ・ザ・イヤーに相当する)の小型車部門を受賞。
  • 2005年5月17日 - 特別仕様車「ブルームエディション」の第3期モデルを発売。今回は三菱重工業が住宅向けエアコン用に開発した技術をカーエアコン用に応用した世界初の「アレルゲンクリアフィルター」を装備。
  • 2005年11月4日 - 一部改良。バイオクリアフィルターを全車標準装備。同時に「1.3S」「1.3E」「1.3G」「1.5M」「1.5G」「ラリーアート」の6グレードに整理される。また、「1.3E」をベースにMMESもしくはパネル一体型CDプレイヤーを選択できる充実装備の特別仕様車「リラックスエディション」と「ラリーアート」にMMESと4スピーカーを装備した特別仕様車「ラリーアート ナビエディション」を発売。
  • 2006年 - 欧州でクーペカブリオレ(コルトCZC)発売開始。
  • 2006年2月9日 - ご当地ナンバーの「岡崎」認証を記念し、バイオクリアフィルター付オートエアコン、クラリオン製HDDカーナビゲーション、サングラスホルダー・ルーム&マップランプ・プッシュ式カードホルダーを一体にしたオーバーヘッドコンソール、キーレスエントリー用のリモコンキーを2個装備し、打ち上げ花火岡崎城が描かれたオリジナルステッカー、岡崎市の花である「フジ」をモチーフにした「フジパープル(ミディアムパープルメタリック)」を専用色として設定した地域限定特別仕様車「岡崎エディション」を発売(100台限定、愛知中央三菱自動車販売にて販売)。
  • 2006年5月30日 - RALLIART Version-R発売。
  • 2006年11月21日 - コルトプラスと共に一部改良が加えられ、Version-Rと同じくゲトラグマニュアルトランスミッションを搭載した「1.5C」(減速比はVersion-Rと異なる)、「1.3E」にフロントベンチシートやリアプライバシーガラスを標準装備した新廉価グレード「1.3F」、特別仕様車「リラックスエディション」の装備を一部見直してカタロググレード化した「1.3M」、ブラック基調の内装と専用外観を採用したスポーティグレード「1.3/1.5RX」を追加し、グレード体系を見直した。また、CVTのシフトパターンの変更により、一部グレードで平成22年燃費基準+10%または同+20%を達成し、グリーン税制に適合した。
  • 2007年11月14日 - コルトプラス、Version-Rと共に一部改良。既存の「1.3F」と「1.3M」を集約した新グレード「Very」を新設。UV&ヒートプロテクトガラス、撥水フロントドアガラス、オートライトコントロール、間欠リヤワイパーなどを装備する。なお、「Very」にMMESを標準装備した「Very+navi」も用意される。また、既存グレードについてもメッキ付フロントメッシュグリル(「1.5C」を除く)や新シート生地を採用。「RX」は価格も見直された。
  • 2008年5月13日 - 「Very」のボディカラーにサクラピンクメタリックを追加。
  • 2008年10月23日 - 一部改良。フロントデザインを「コルトプラス」と同一のものにすると共に「Very」には親水&ヒーテッドドアミラーと4スピーカーを、「1.3RX」にはディスチャージヘッドランプをそれぞれ追加。また、「Very」の装備にタコメーター、ハイコントラストメーター、本革巻ステアリングホイールやブラック内装を追加した新グレード「COOL Very」を追加。なお、今回の一部変更に伴って「Very+navi」、「G」、「1.5RX」を廃止。
  • 2009年2月4日 - 「Very」をベースに装備を厳選しお買い得価格に設定した特別仕様車「Limited」を発表(2月24日販売開始)。なお、電動格納式リモコンドアミラー(カラード)、カラードドアハンドル&テールゲートドアハンドル、UV&ヒートプロテクトガラス+撥水フロントドアガラス、プライバシーガラス、2スピーカー、マルチモードキーレスエントリーシステム+セキュリティアラーム、フルホイールカバーを追加装備した「コンフォートパック」も設定される。
  • 2009年4月9日 - 一部改良。「Very」、「COOL Very」、「Limited」の2WD車の車両軽量化・エンジンなどの改良により燃費を大幅に向上(19.2km/L→21.0km/L)。これにより「平成22年度燃費基準+15%」を達成すると共に、環境対応車普及促進税制に適合した[6]
  • 2009年7月30日 - 1.3L 4WD車の燃費を向上(17.8km/L→18.4km/L)し「平成22年度燃費基準+15%」を達成。これにより1.3Lの全てのグレード・仕様で環境対応車普及促進税制に適合。
  • 2010年6月3日 - 一部改良。「Very」・「COOL Very」・「1.3RX」において、2WD車は発電制御の導入とオルタネーターの効率アップなどで「平成22年度燃費基準+25%」を達成。既に適合済みの環境対応車普及促進税制における自動車取得税自動車重量税の減税額が50%から75%に引き上げられた。4WD車は点火プラグの変更などにより燃費を向上した。また、ボディカラーはアクアメタリックと入れ替えでチタニウムグレーメタリックを追加、「1.5C」を廃止した。特別仕様車の「Limited」については2WD車で燃費を向上し、「平成22年度燃費基準+20%」を達成、従来設定されていた「コンフォートパック」を廃止する一部改良を行い、販売を継続。さらに、「Very」をベースに、抗アレルゲン加工シート、バイオクリアフィルターを採用し、インパネセンターパネル両サイドに白木目調パネルを採用した特別仕様車「Clean Air Edition」を発売。ボディカラーはRVRで採用されている「カワセミブルーメタリック」を含む4色を設定し、成約プレゼントとして車載用プラズマクラスターイオン発生器が用意される。なお、今回の一部改良モデルより、5年目以降の車検入庫時に保証延長点検(24ヶ月点検相当)を受けることを条件に適用される「最長10年10万km特別保証延長」の対象車種となった。
  • 2011年7月27日 - 一部改良。特別仕様車「Clean Air Edition」の専用ボディカラーだった「カワセミブルーメタリック」の設定グレードを「Very」・「COOL Very」・「1.3RX」にも拡大適応した。
  • 2012年6月 - 日本国内向け生産終了。ニュージーランド向け及びオランダネッドカーのみの生産となる。
  • 2013年1月 - 日本国内向け販売終了。日本国内における実質的な後継車は、タイで生産される6代目ミラージュとなった。

ギャラリー[編集]

車名の由来[編集]

英語で「子馬」を意味する。1960年代に、三菱自動車工業の前身である新・三菱重工業が初めて乗用車に用いた名称を原点に還る意味で再起用している。

生産工場[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 三菱自動車の切り札、今秋発売『Zカー』の正式車名ついに決定!!”. Response. (2002年6月25日). 2011年1月11日閲覧。
  2. ^ 1.5Lの特別仕様車「ビーム・エディション」では、後期型に近いデザインのフロントグリルが採用された。
  3. ^ 後に日本仕様については、マイナーチェンジでブーレイ顔が廃止されている。
  4. ^ 7年前発売の小型車が好調=減税追い風に復活 - 三菱自 - 時事ドットコム 2009年11月22日(2010年1月27日閲覧)
  5. ^ RALLIARTのみ前期型から継承した4G15型エンジン(ターボ付)
  6. ^ オプションの寒冷地仕様又はSRSサイド&カーテンエアバッグを装着した場合の燃費は変更なし。「平成22年度燃費基準+20%」達成

関連項目[編集]