三菱・パジェロミニ

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パジェロミニPajero Mini )は、三菱自動車工業が過去に生産・販売していたSUV枠の軽自動車である。

概要[編集]

パジェロの名を持つにふさわしい外観を持つが、ミニキャブコンポーネントを流用していることもあり、背の高いモノコックボディのオンロード車といった趣もある。

発表当時、「人気車パジェロの弟分」として、車名を一般公募したことでも話題となった[1]

歴史[編集]

初代 H51/56A型(1994年-1998年)[編集]

三菱・パジェロミニ(初代)
フロント
Mitsubishi Pajero Mini 001.JPG
リア
Mitsubishi Pajero Mini 002.JPG
販売期間 1994年 - 1998年
乗車定員 4人
ボディタイプ 3ドアSUV
エンジン 4A30型659cc直列4気筒SOHC16バルブ
4A30TwinT型659cc直列4気筒DOHC20バルブICツインスクロールターボ
最高出力 4A30型52ps/7,000rpm
4A30TwinT型64ps/7,000rpm
最大トルク 4A30型6.0kg・m/5,000rpm
4A30TwinT型9.9kg・m/3,000rpm
変速機 3AT/5MT
駆動方式 FR/イージーセレクト4WD
サスペンション F マクファーソンストラット式コイルスプリング
R 5リンク式コイルスプリング
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,630mm
ホイールベース 2,200mm
車両重量 780kg - 930kg
-自動車のスペック表-
1994年12月
パジェロの技術を最大限に凝縮した、軽自動車を発売。
1気筒5バルブの直列4気筒DOHC20バルブエンジンを搭載することで、力強い動力を実現した本モデルの車体は、ラダーフレームのようにプレス加工された部材をフロアパンに溶接した、ビルドインフレームのモノコック構造である。さらに40km/h前突時乗員障害値規制や1994年安全強化規制をクリアしたり、4輪ABS/SRSエアバッグシステムを装備するなど、高い安全性と安定性を両立した。駆動方式はFRと、イージーセレクト4WDと名付けられたパートタイム式四輪駆動の2種類があり、四輪駆動のトランスファーにはHi/Low2段の副変速機が備わる。
本車をベースに、1.1Lの4気筒4A31型SOHC 16バルブエンジンを搭載し、オーバーフェンダーを装着したモデルがパジェロジュニアである。
また、ディーラーオプションにて、トムとジェリーのキャラクターを描いたスペアタイヤカバーが存在した(実際にCMにも登場)。
搭載エンジン
水冷直列4気筒4A30型


2代目 H53/58A型(1998年-2013年)[編集]

三菱・パジェロミニ(2代目)
前期型・ロゴマーク色変更後(1999年10月-2005年12月)
Mitsubishi-Pajero mini-2nd 1998-front.jpg
後期型(2008年9月-2013年1月)
Pajeromini2ndkouki.jpg
Mitsubishi Pajero mini VR rear second version.jpg
販売期間 1998年10月 - 2013年1月
乗車定員 4人
ボディタイプ 3ドアSUV
エンジン 4A30型659cc直列4気筒SOHC16バルブ
4A30TwinT型659cc直列4気筒DOHC20バルブICツインスクロールターボ
4A30T型659cc直列4気筒SOHC16バルブICターボ
最高出力 4A30型52ps/6,500rpm
4A30TwinT型64ps/7,000rpm
4A30T型64ps/6,000rpm
最大トルク 4A30型6.3kg・m/4,500rpm
4A30TwinT型10.2kg・m/3,000rpm
4A30T型9.0kg・m/4,000rpm
変速機 4AT/5MT
駆動方式 FR/イージーセレクト4WD
サスペンション F マクファーソンストラット式コイルスプリング
R 5リンク式コイルスプリング
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,635mm
ホイールベース 2,280mm
車両重量 850kg - 990kg
-自動車のスペック表-
1998年10月
軽自動車規格の変更に対応してフルモデルチェンジ。1気筒5バルブの直列4気筒DOHC20バルブ方式のエンジンに、ツインスクロールターボを装着。これは、三菱の環境ミニエンジン「リーンバーンMVV」によって縦渦層状吸気を行うことで、安定した希薄燃焼を実現し、低燃費を記録した本モデルの安全性は、独自のモノコック高剛性ボディを基にし、衝突時のエネルギーを吸収して緩和する「クラッシャブルボディ構造」などを採用したり、緊急時のブレーキをサポートする「ブレーキアシスト機構」などを装備し、優れた安定性などを実現させた。充実した装備で、もとのコンセプトは先代と変わらないが、よりオンロードを重視したイメージ戦略、商品構成となり、若者向けにフロントデザインをアレンジした「リンクス」や「デューク」といった派生車種の存在からも窺える。駆動系についてはエンジンの改良により、ターボ、自然吸気仕様ともにトルクが向上したほか、ATについては先代の3速に対して全車が4速化された。また、タコメーターはパワーウィンドウやセンタードアロックが付かない自然吸気2WDの「S」にも標準装備された。登場以来、軽自動車の衝突安全性能総合評価においては、ホンダ・ゼストが現れるまで他の軽自動車を押さえて一番であった。
2002年9月
マイナーチェンジ。排出ガス規制およびグリーン税制の強化に伴い、ターボモデルに搭載される4A30型DOHC20バルブターボ仕様が廃止され、代わりに同型SOHC16バルブターボに差し替えとなった。また、グレードもターボ仕様は「V」系から「VR」系へ、自然吸気モデルは「X」系から「XR」系へと変更された。
2008年2月27日
同年秋頃日産自動車OEM供給されることで両者が合意に達したことが発表された(参照1参照2)。同年9月30日にキックス(KIX)の名称で販売される事が発表され(参照3)、10月30日に販売を開始した。
2008年9月3日
外観と内装を大幅に変更。フロント周りを兄貴分のパジェロ譲りのデザインへ変更した。リア周りはスペアタイヤの位置が右よりから車体中央付近に移動。同時にナンバープレートはバンパー左側に移動された。駆動系に関してはエンジンの制御が見直され、オルタネーターの発電量を可変式とし、またAT車には減速時におけるロックアップ機能を追加することによって、全グレードで燃費を改善した。このほか、リアボディ上のハイマウントストップランプがリアガラス内側に移設され、ナビ装備モデルではリアクオーターウインドウにTVアンテナを内蔵している。インテリアではダッシュボード造形の一新によってカップホルダーなどを新設し、視認性や収納力、質感を向上させた(グローブボックスやステアリングコラム周りは従来通り)。メーターパネルにも高級感を演出するシルバーリングが施された。シートには落ち着いたブラウン系カラーのメッシュ生地を採用した。コスト削減の一環か、従来用意されていたリヤ機械式LSDがオプションリストから削除されている。
2009年5月7日
「VR」の4AT車をベースに、本来はオプションカラーである「ホワイトパール」を専用カラーに設定すると共に、フロントとリアのバンパー、スペアタイヤケースをホワイトパールで統一。さらに、フロントフォグランプ、本革巻ステアリングを追加装備し、寒冷地仕様化した特別仕様車「ホワイトパールセレクト」を発売。
2009年8月19日
「XR」をベースに、装備を簡略化した特別仕様車「Limited」を発売。
2009年12月3日
マイナーチェンジ。「EXCEED」に装備されている2DINオーディオを仕様変更(MD機能を廃止し、AUX端子を新搭載)すると共に、「VR」と「XR」は「EXCEED」と同じ2DINオーディオに変更。「Navi Edition VR」、「Navi Edition XR」に装備されているMMESを耐衝撃性に優れたSSDに変更するとともにSDカードスロットやUSB端子を新たに搭載した。また、「EXCEED」のドアミラーをつや消しのメッキ仕様に変更。ボディカラーも入れ替えを行い、モノトーンカラーにオプションカラーとして「ラズベリーレッドパール」と同年5月に発売された「ホワイトパールセレクト」の専用色だった「ホワイトパール」を追加し(「EXCEED」と「Limited」を除く)、モノトーンカラーの「ホワイトソリッド」と「レッドソリッド」並びに2トーンカラー全色を廃止した。特別仕様車「Limited」は好評につき、販売を継続する。
2010年8月5日
マイナーチェンジ。メーター部分に低燃費運転をサポートするECOランプを追加。また、「Navi Edition VR」と「Navi Edition XR」には撥水フロントガラス、メッキ&親水ドアミラー、ABS(「Navi Edition XR」のみ)を新たに標準装備した。さらに、5年目以降の車検入庫時に保証延長点検(24か月定期点検相当)を受けることを条件に適用される「最長10年10万km特別保証延長」の対象車種となった。
2010年12月20日
「VR」をベースに、ルームミラーに内蔵された3.3インチカラー液晶ディスプレイが後方の様子を映し出し、安全な駐車をサポートするリアビューモニター付きルームミラー(自動防眩機能付)、本革とスウェード調ファブリックを組み合わせた専用シートと本革巻ステアリングホイール、撥水ドアガラス、親水メッキドアミラー、フォグランプを装備した特別仕様車「Premium Selection」を発表(2011年1月7日販売開始)。
2012年3月22日
同年6月をもって生産を終了することを発表。エコカー減税非対応などで販売数が最盛期の1/10に落ち込んでいること、独自プラットフォームのため他車種との共用によるコスト削減が困難であることが理由とされている[2]。生産終了に先立ち、2011年1月に発売された特別仕様車「Premium Selection」をベースに、フルカバータイプのスペアタイヤケース、ルーフレール(シルバー塗装)、寒冷地仕様を追加し装備の充実を図った特別仕様車「Premium Selection ~Final Anniversary~」を発表(3月26日販売開始)。ボディカラーは3ウェイ2トーンカラー2色を含む4色を設定する(ラズベリーレッドパールは3ウェイ2トーンカラーのクールシルバーメタリック/ラズベリーレッドパール/クールシルバーメタリックに置き換わる)。
2012年6月
生産終了。以降は在庫のみの販売となる。
2013年1月
販売終了。これと同時にホームページの掲載も終了した。


搭載エンジン
水冷直列4気筒4A30型
  • 最高出力・最大トルク:
    • 64ps/7,000rpm、10.2kg・m/3,500rpm(DOHC 20バルブ ツインスクロールターボ、2002年9月まで)
    • 64ps/6,000rpm、9.0kg・m/4,000rpm(SOHC 16バルブ ターボ、2002年9月以降)
    • 52ps/6,500rpm、6.3kg・m/4,500rpm(SOHC 16バルブ 自然吸気)
  • 使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン

備考[編集]

  • サンルーフ仕様の設定が存在した。
  • X系は自然吸気エンジン、V系はターボエンジンを搭載する。
  • Rはターボエンジン、扁平タイヤ、ローダウン、エアロのオンロードスポーティモデル。スヌーピーエディションはスヌーピーがボディなどに描かれた。

脚注[編集]

  1. ^ 「ル・ボラン」1995年2月号より。1994年10月7日付の全国紙の一面で公募を告知した。
  2. ^ 軽乗用車 『パジェロミニ』 の特別仕様車「Premium Selection ~Final Anniversary~」を発売 - 三菱自動車 ニュースリリース 2012年3月22日

関連項目[編集]