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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=3075 GAZOO.com トヨタ セリカ カムリ(初代)] |
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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=3028 GAZOO.com トヨタ カムリ(2代目)] |
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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=3029 GAZOO.com トヨタ カムリ(3代目)] |
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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=5542 GAZOO.com トヨタ カムリ(4代目)] |
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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=5543 GAZOO.com トヨタ カムリ(5代目)] |
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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=5544 GAZOO.com トヨタ カムリグラシア] |
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* [http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=8445 GAZOO.com トヨタ カムリ(7代目)] |
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2011年9月21日 (水) 13:56時点における版
編集する前に:車と深く関わっている場合を除きCM関係の記述は原則としてしないで下さい。(プロジェクト:乗用車での合意に基づく) |
トヨタ・カムリ (CAMRY) は、トヨタ自動車で生産されている乗用車である。日本国内仕様の生産は堤工場が担当。取扱いディーラーはトヨタカローラ店[1]。
概要
元々は中型車として登場し[2]、トヨタカローラ店においてはカローラの上位車種という位置づけであった。
現在ではマークXと同格車種として扱われているが[3]、海外での販売を主眼に置いた開発がされているため、車幅は国内販売を主とするマークXや上位車種のクラウンより大きく設計されており[4]、最小回転半径は5.5mである。EセグメントのBMW・5シリーズやメルセデス・ベンツ Eクラスと同格寸法で、より大きな室内空間を意識した設計となっており、FFセダンのなかで最も売れているトヨタグループの世界戦略車である。
かつて国内でも6気筒のグレードを持っていたが、現在の国内仕様は4気筒のみである。機敏なドライブフィールを重視するFRのマークXと後席居住性を重視したカムリとで販売チャネルと客層を分けている。
2006年1月のフルモデルチェンジでウィンダムと統合されたため、現在はカローラ店専売車では最上級車種となっている。
日本市場では販売台数がそれほど多くないため見かける機会が比較的少ないが、世界市場における人気は絶大であり、特に北米市場では、連続してクラストップの販売実績を誇り、日産自動車のアルティマや本田技研工業のアコードと共に人気は高い。また、オセアニア・東南アジア地区での人気も高い。全世界で累計1,000万台以上を販売しているトヨタのベストセラーカーであり、同社の屋台骨を支える世界戦略車でもある。
国際的にメジャーな車にも関わらず国内販売が振るわない理由として、FRで6気筒のマークXと同じ価格帯のため割高に感じられる点、「カムリ」という車名のイメージ[5]と運転時の取り回し、道路や車庫スペース等が狭いという国内事情が影響している点が挙げられるが、トヨタグループではゆったりした直進安定性と居住性を鑑みロングクルージングを意識したFFセダンをコンセプトに開発された車である。
車名を変えた後継車種の案も出たが、国際戦略車としてのネームバリューを国内で向上するという思惑と「カムリ」という従来からのイメージの打破を目指し、車名を継続した。
日本国内向けは2011年発売の9代目モデルよりハイブリッド専用車種となった(後述)。
歴史
初代 A40/50型(1980年 - 1982年)
トヨタ・セリカカムリ(初代) A40/50型 | |
---|---|
概要 | |
販売期間 | 1980年 - 1982年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン |
12T-U型 1.6L OHV 13T-U型 1.8L OHV 3T-EU型 1.8L OHV 21R-U型 2.0L SOHC 18R-GEU型 2.0L DOHC |
変速機 | 4速AT/3速AT/5速MT/4速MT |
前 |
前 - マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後 - ラテラルロッド付4リンクコイルスプリング 3T-EU型・21R-U型・18R-GEU型エンジン搭載車はセミトレーリングアーム式独立 コイルスプリング |
後 |
前 - マクファーソン・ストラット式コイルスプリング 後 - ラテラルロッド付4リンクコイルスプリング 3T-EU型・21R-U型・18R-GEU型エンジン搭載車はセミトレーリングアーム式独立 コイルスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,500mm |
全長 | 4,445mm |
全幅 | 1,645mm |
全高 | 1,395mm |
車両重量 | 1,125kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
データモデル | 2000GT 5速MT(後期型) |
- 1980年1月セリカのセダン版として登場。正式には「セリカ・カムリ (CELICA CAMRY) 」と名乗り、サブネームとしてセリカの車名を名乗っていた。2代目セリカと2代目カリーナの姉妹車であった[6]。加えて1980年3月にクレスタ発売と同時にトヨタビスタ店がオープンすると、クレスタの下級車種としてビスタ店でも併売された。当時トヨタは、2代目カムリ/初代ビスタたるV10型をカローラ店/ビスタ店で発売するべく開発中であったが、当時のカローラ店取扱のセダンはカローラが最高クラスであり、それ以上はカローラ店の顧客には馴染みが無かった。その為、できるだけコストを掛けず[7]に市場を開拓するために急遽、この初代カムリが市場投入されたものと思われる。歴代カムリの中では最初で最後のFRモデルでもあり、生産期間が2年強とかなり短命なモデルだった。
- 型式・グレード
- 1600 - 「TA41」・1600LT、1600XT
- 1800 - 「TA46」・1800LT、1800XT、1800XTスーパーエディション
- 1980年8月 - 1800SX・2000SE・2000GTを追加。この3車種にはカリーナのセダンとの違いに4輪独立懸架[8](フロントはマクファーソン・ストラット式コイルスプリング、リアはセミトレーリングアーム式コイルスプリング)、4輪ディスクブレーキを装備。
2代目 V10型(1982年 - 1986年)
トヨタ・カムリ(2代目) SV10/CV10型 | |
---|---|
セダン(前期型) | |
概要 | |
販売期間 | 1982年 - 1986年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
1S-U型 SOHC →1S-iLU型 SOHC 2S-ELU型 SOHC 3S-GELU型 DOHC 1C-TL型 SOHC ディーゼルターボ →2C-TL型 SOHC ディーゼルターボ |
変速機 | 5速MT / 4速AT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,600mm |
全長 | 4,440mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,395mm |
車両重量 | 1,045kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:ディスク 後:ドラム |
データモデル | セダン2000ZX 5速MT(前期型) |
- 1982年3月登場。前輪駆動化され、セリカのサブネームが外れる。また、姉妹車のビスタが登場。このため、カローラ店専売車種となる。FF化によって“(当時の)クラウンより広い”と評された、広い室内が売りであった。当初は1800ccエンジン(1S-LU)に5速マニュアルミッションのみの設定だった。このモデルからコロナに代わり、トヨタを代表するミドルセダンとなり、米国をはじめ世界各地へ輸出される。(コロナがセリカ/カリーナの兄弟車種になりポジションが入れ替わる)とりわけ米国では後にベストセラーカーとなる。国内向けのカムリは4ドアセダンのみであったが、輸出仕様のカムリはビスタにあった5ドアリフトバックもラインナップされた。米国仕様は法規制のため角型4灯式ヘッドランプだった。
- 1982年7月 - OD付き4速オートマチック車が追加設定された。
- 1982年8月 - 2.0L(2S-ELU)車が追加された。
- 1983年4月 - ドアミラーを設定。
- 1983年8月 - 1.8Lのターボディーゼル(1C-T)車が追加された。
- 1984年6月 - マイナーチェンジでフェイスリフトと同時にドアミラーを可倒式に変更/2000ツインカム16(3S-GELU)車を追加[9]/1.8Lガソリン車(1S)は電子制御セントラルインジェクション化(Ci 1S-iLU)/特別仕様のXTサルーンはカタログモデル化され従来のSEと特別仕様車SEサルーンはXEに統一。一方、従来最上級のZXには標準であった後席3点式シーベルトが2点式に変更され、クロームメッキの装飾が増えた。米国仕様も後期型から異型2灯式ヘッドランプとなる。
- 1985年8月には、ターボディーゼル車のエンジンは2.0Lの2C-T型に変更。
-
セダン(北米仕様・後期型)
-
ハッチバック(北米仕様)
3代目 V20型(1986年 - 1990年)
トヨタ・カムリ(3代目) SV20/VZV20/CV20型 | |
---|---|
セダン(前期型) | |
セダン(後期型) | |
概要 | |
販売期間 | 1986年 - 1990年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ |
4ドアセダン 4ドアハードトップ 5ドアステーションワゴン(日本未発売) |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
1S-i型 SOHC →4S-Fi型 DOHC 3S-FE型 DOHC 3S-GE型 DOHC 1VZ-FE型 DOHC 2C-T型 SOHC ディーゼルターボ |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,600mm |
全長 | 4,520mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,390mm |
車両重量 | 1,220kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
データモデル | セダン2000GT 5速MT(前期型) |
- 1986年8月登場。エンジンは、2.0Lのみトヨタ初となるハイメカツインカム(3S-FE型)エンジンが搭載された。ほかに1.8L(1S-i型)と2.0Lターボディーゼル(2C-T型)、更に先代から引き続き2.0Lスポーツツインカム(3S-GE型、2.0GTのみ)が用意された。エクステリアは、カリーナEDや2代目ソアラから始まった当時のトヨタデザインのトレンドに沿い、角と丸を巧みに融合させたもので、モールやメッキ類の採用で車格感も高められている。インテリアは先代の比較的シンプルなものから一転し、上位車種であるマークIIに匹敵する豪華なものとなった。一部の上級グレードではCDプレーヤーやクルーズコントロールがオプションで選べるなど、装備の面でもこれらに劣らない豪華さを誇った。その一方、当時の流行に倣ってフロントウインドウの傾斜はきつくなり、先代のような圧倒的な室内の広さは実感できなくなり、初のFF中型車として実験的な色彩が感じられた先代とは違う、トヨタ車としてごく普通の車となった。日本国外向けはフロントグリルがビスタと同様のものとなっている。また、ステーションワゴンも存在したが、日本市場向けラインナップに追加されることはなかった。
- 1987年4月 - 新開発された1VZ-FE型2.0LV6エンジンを搭載した『プロミネント』(VZV20型)も登場。バンパーが大型化(北米仕様と同タイプ)され、フロントグリルの形状が異なり、豪華装備がさらに追加される点などが4気筒モデルとの違いであった。プロミネントのエンジンは2.0L V型6気筒DOHCの1VZ-FE型で、最高出力は103kw(140ps)/6000rpm・最大トルクは174Nm(17.7kg・m)/4600rpmを発揮。
- 1987年10月 直列4気筒2.0L(3S-FE型)モデルにはセンターデフ+ビスカスカップリング方式のフルタイム4WDも追加され、バリエーションが豊富になった。
- 1988年8月のマイナーチェンジでは1.8Lもハイメカツインカム化された(1S-i型OHCエンジンから4S-Fi型DOHCエンジンに換装)。プロミネントシリーズにのみ4ドアハードトップが追加。又、2.0L 4WD車にATが追加された。ハードトップのプロミネントは、北米でレクサスが発足した当初、ES250として販売された[10]。
-
カムリ(日本仕様)
-
カムリプロミネント/ハードトップ
-
セダン(北米仕様)
-
ステーションワゴン(輸出仕様)
-
ステーションワゴン
(北米仕様) -
初代レクサスES
4代目 V30型(1990年 - 1994年)
トヨタ・カムリ(4代目) SV30/VZV30/CV30型 | |
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セダン(後期型:1992年 - 1994年) | |
概要 | |
販売期間 | 1990年 - 1994年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン / ハードトップ |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
4S-FE型 DOHC 3S-FE型 DOHC 3S-GE型 DOHC 1VZ-FE型 DOHC 4VZ-FE型 DOHC 2C-T型 SOHC ディーゼルターボ |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
全長 | 4,600 - 4,670mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,380 - 1,410mm |
- 北米仕様の詳細はトヨタ・セプターを参照
- 1990年7月登場。日本国内に導入されたこのモデルは国内専用車となる[11]。この代より北米仕様は3ナンバーボディーとなり、日本では「セプター」として販売された。セダンはプレスドアを採用し、先代よりも丸みが強調されたが、初代セルシオのデザインを5ナンバーサイズに縮小したような張りのあるボディとなった。セダンには1800cc(4S-FE型)、2.0Lの直列4気筒ハイメカツインカムガソリンエンジン(3S-FE型)、ツインカムの3S-GE型と2.0Lディーゼルターボ(2C-T型)が用意された。駆動方式はFFとフルタイム4WDの2種類。FFには4WS設定モデルも存在した。バブル期に開発されたモデルであるため装備品をはじめとする内外装のクオリティは非常に高い。このモデルでもV6搭載モデルの「プロミネント」は存在した。ボディは4ドアハードトップのみ[12]。エンジンは当初は従来型と同じV6・2.0Lのみだった。
- 1991年5月 - プロミネントにV6・2.5Lモデルを追加。同時にV6・2.0Lモデルは「プロミネントEタイプ」のみとなる。
- 1992年6月 - マイナーチェンジ。フロントグリルが大型化されエアコンはオートタイプを全車に標準装備した上に代替フロン仕様となった。同時に、スポーツツインカムの3S-GE搭載のGTとV6・2.0Lモデルの「プロミネントEタイプ」は廃止され、GTの代わりにZXツーリングパッケージが登場、プロミネントはV6・2.5Lに一本化。
-
前期型(1990年-1992年)
-
前期型(リア)
5代目 V40型(1994年 - 1998年)
トヨタ・カムリ(5代目) SV40/CV40型 | |
---|---|
後期型 | |
概要 | |
販売期間 | 1994年 - 1998年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
4S-FE型 DOHC 3S-FE型 DOHC 3C-TE型 ディーゼルターボ |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
全長 | 4,625mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,410 - 1,435mm |
- 1994年7月登場。当初は、北米カムリとの部品の共通化率を高めた3ナンバーモデルとして計画されていたが、バブル崩壊に伴う乗用車市場の冷え込みもあり、設計途中で5ナンバーサイズへと変更された。トヨタでは他にビスタアルデオの全高を試作途中に150mmも高めた例もあるが、このような開発末期の大きな設計変更は、全てのメーカーができるものではなく、資金力に勝るトヨタならではのエピソードとなっている。前述のとおりモデルチェンジの時期がバブル崩壊と重なった事も影響し、大幅なコストダウンを強いられたために装備やインテリアが先代と比較してかなり簡素なものになり、特に前期型にはフロントグリルのエンブレムがないという、徹底したものであった。ラインアップも削減され、このモデルよりプロミネントは消滅(後継はウィンダム)し、セダンのみの設定になった。排気量はガソリンエンジンが、1.8L(4S-FE型)と、2.0L(3S-FE型)、ディーゼルターボエンジンは2.2L(3C-T型)に拡大された。当初はガソリン2.0Lモデルにのみフルタイム4WDの設定があったが、後に2.2Lディーゼルターボにも設定された。
- 1996年6月にマイナーチェンジを実施。ヘッドランプがマルチリフレクター式に変更された。また、フロントグリルにはカムリのエンブレムが復活している。ABSとデュアルSRSエアバッグは全車標準装備。
- 姉妹車であるビスタは、1998年のフルモデルチェンジで5ナンバーサイズを維持し独立した車種となったが、日本国内専用カムリはこの代をもって消滅し、それ以降はセプターの後を受け、北米カムリを日本向けとした1996年12月登場のカムリ・グラシアに引き継がれた。
-
前期型
6代目 XV20型(1996年 - 2001年)
トヨタ・カムリ(6代目) SXV20/MCV20型 | |
---|---|
アジア仕様・前期型 | |
概要 | |
販売期間 | 1996年 - 2001年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ |
4ドアセダン 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
変速機 | 4速AT / 5速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,670mm |
全長 | 4,760mm |
全幅 | 1,785mm |
全高 | 1,420 - 1,430mm |
- 1996年12月にセプター(北米カムリ)の後継車種として、またV6エンジン搭載車のグレード名であった「プロミネント」の名を事実上変更して付け加える形で「カムリ・グラシア (CAMRY GRACIA) 」の名前で登場[13]。3ナンバーサイズとなり、エンジンもセプターと同じ直列4気筒の2.2L(5S-FE)とプロミネント以来のV6エンジン搭載車でもある2.5L(2MZ-FE)を搭載する。この代をもって、フロントにあったカムリ専用エンブレムが廃止される。4年連続北米乗用車販売台数1位。100カ国以上で販売された。[14]ボディタイプはセダンとステーションワゴン[15]の2種類。従来のセプターに設定されていたクーペは日本では不評のため廃止された。ただし、北米市場には後継車種がカムリ・ソラーラとして投入されている。また、日本仕様はこの代からAT車のみとなった。カムリグラシアワゴンにはトヨペット店向けの姉妹車としてマークIIクオリスが発売された。
その間、特別仕様車も設定され、「REMIX」(セダンのみ)は北米仕様のバンパーとドアモールを装備した特別仕様、「アメリカンビレットバージョン」(こちらはセダン・ワゴン共に設定された)はエスティマやカローラワゴン同様、ビレットグリルを内蔵した大型バンパー/フロントグリル等でドレスアップされた特別仕様だった。
- 1999年8月 マイナーチェンジ。セダンは名称が「カムリ」に戻り、ワゴンのみが「カムリグラシア」と呼ばれるようになる。セダンはリヤコンビネーションレンズが上下方向がやや大型化され、視認性が向上。一方、ワゴンのリヤコンビネーションレンズもクリア部分が若干アンバーに着色され、フロントグリルの中央はCIマークから「GRACIA」のエンブレムに差し替えられた。共通の内容としては、バンパーデザインの変更、内装の質感向上などが挙げられる。
尚、このモデルよりセダンがダイハツ工業へ「アルティス」として2000年3月からOEM供給され、2010年2月まで10年間供給が続いた。
-
セダン
(北米仕様・前期型) -
セダン
(北米仕様・後期型) -
セダン
(前期型) -
ワゴン
(前期型)
7代目 XV30型(2001年 - 2006年)
トヨタ・カムリ(7代目) ACV30型 | |
---|---|
北米仕様・前期型 | |
概要 | |
販売期間 | 2001年 - 2006年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF / 4WD |
プラットフォーム | トヨタ・Kプラットフォーム |
パワートレイン | |
変速機 | 4速AT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,720mm |
全長 | 4,815mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,490 - 1,500mm |
- 2001年9月27日登場。セダンのみとなる。日本仕様はV6エンジン搭載車が廃止され、直列4気筒2.4L(2AZ-FE)のみとなった。ウィンダムと共通の新プラットフォームを使用する。形式は本来はXV30型だが、トヨタ車の形式の法則でX+Z=CとなるためACV30、MCV30(北米向けV6仕様)となる。
- 2004年7月6日 一部改良(プレマイナーチェンジ)。内外装を変更。北米仕様のV6エンジンは3.3Lの3MZ-FEが追加され、5速ATが組み合わされた。
-
後期型
-
東南アジア仕様
-
東南アジア仕様(リア)
8代目 XV40型(2006年 - 2011年 )
トヨタ・カムリ(8代目) ACV40型 | |
---|---|
前期型 | |
後期型 | |
概要 | |
販売期間 | 2006年 - 2011年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF / 4WD |
プラットフォーム | トヨタ・Kプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
日本仕様 2AZ-FE型 直4 DOHC 16バルブ 2.4L 北米仕様 2GR-FE型 V6 DOHC 24バルブ 3.5L |
変速機 | 5速AT / 4速AT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,775mm |
全長 | 4,815mm |
全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,470 - 1,480mm |
- 2006年1月30日に登場。目標月間販売台数は国内では1,000台、北米では30,000台と発表されている。エクステリアデザインは今までのカムリのイメージを覆すスタイリッシュでアグレッシブなものとなる。2005年末をもって生産終了されたウィンダムを統合する役目もあるため、今回のモデルではさらに上質感に磨きをかける。日本仕様はベージュ内装でエアロパーツの設定もないが、北米仕様にはSE、オセアニア仕様にはスポルティーボと呼ばれるスポーティなモデルが存在しており、3本スポークステアリングを装備し、内装色もブラックである。また、横幅がセルシオ並みに拡大され、エンジンは従来と同じ直列4気筒2.4Lだが、馬力が159馬力から167馬力となった。北米仕様にはV型6気筒3.5L仕様やハイブリッド仕様も設定されたが、日本では販売されなかった。シフトは5速AT(4WDは4速AT)。北米仕様のV6モデルには6速AT(シーケンシャルシフト付き)が採用されているほか、中近東、ニュージーランド仕様などには5速MTも設定されている。最上級グレードGディグニスエディションは本革シートを標準装備する。オセアニア仕様は日本同様、直列4気筒エンジンのみの設定である。ただし、カムリをベースに前後デザインを変更した上級車種がオーリオン(Aurion)として発表されており、こちらはV6のみの設定となる。また、アジア仕様(中国、台湾、東南アジア諸国に投入)のデザインもオーリオンにほぼ準じたものとなっており、日米版カムリとは大きく異なる。なお、北米向けのトヨタ車のリアエンブレムは、1989年にトヨタが現在のトヨタマークを導入した以降も、これまではトヨタマークと「TOYOTA」のローマ字が併用されてきたが、この8代目カムリ以降のピックアップトラックやSUVを除くトヨタ車からは、「TOYOTA」のエンブレムが外され、日本仕様同様にトヨタマークのみとなった。直4エンジンの形式は7代目と同様の理由でACV40となるが、V6仕様はGRエンジンのため、R+X=SとなるためGSV40となる。
- 2007年4月から、北米にある富士重工業(スバル)の保有する工場の生産ラインを使用し、北米向けカムリの生産が行われている[16]。
- 2007年7月に外装色ラインナップと内部インパネまわりの色調が変更された。
- 2009年1月13日にマイナーチェンジ。フロント周り(グリル・バンパー・ヘッドランプなど)を一新すると共に、フォグランプ・リアガーニッシュなどにはメッキ加飾を施したほか、ボディカラーにはベージュメタリックとダークグリーンマイカを追加。内装ではオーディオ・ヒーターコントロールパネルの色調をホワイトに変更し、シートデザインも変更。また、新デザインのサイドターンランプ付ドアミラー(トヨタ・iQと同一型番のものを流用)やVSC・TRC(4WD車を除く)が標準装備化されたほか、自動防眩インナーミラー(一部グレード)やバックモニターも新たに採用され安全性も向上されたが、一部グレードでは助手席用のパワーシートが手動式になる等の装備の簡素化も行われた。
- 2009年10月20日 韓国トヨタを介して韓国での発売を開始。ラインナップは2.4Lと同ハイブリッドの2種。
9代目 XV50型(2011年-)
トヨタ・カムリ(9代目) AVV50型 | |
---|---|
フロント | |
リヤ | |
概要 | |
販売期間 | 2011年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
プラットフォーム | トヨタ・Kプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
日本仕様 2AR-FXE型 直4 DOHC 16バルブ 2.5L |
モーター | 2JM型 交流同期電動機 |
変速機 | 電気式無段変速機 |
前 |
前:ストラット 後:ストラット |
後 |
前:ストラット 後:ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,775mm |
全長 | 4,825mm |
全幅 | 1,825mm |
全高 | 1,470mm |
- 2011年6月30日 社長の豊田章男自らが出演するディザー動画をネット上で公開。この中で新型カムリを2011年秋に北米市場に投入することを明言[17]。
- 2011年8月23日 北米市場向けカムリをフルモデルチェンジ。同年10月より発売開始すると発表。2.5L直4と3.5LV6、2.5Lハイブリッド(直4+モーター)の3種のエンジンを用意。ガソリンエンジン車には6速AT、ハイブリッドにはCVTが組み合わされる。
- 2011年9月5日 日本国内向けカムリをフルモデルチェンジ。エクステリアについて上述の海外仕様とは若干の違いがある。従来まで設定されていたガソリン車に代わり、縮小傾向にあるセダン市場に特徴を盛り込むため、新開発のアトキンソンサイクルエンジン・2AR-FXE型を採用したリダクション機構付THSIIを搭載したハイブリッド車のみの設定とした。
Cd値を0.28としたことで空力性能を向上させるとともに、車体も先代比で約100kgの軽量化、ハイブリッド化に伴う重量増を考慮しても約40kgの増加に抑えられている[18][19]。結果、JC08モード燃費でアッパークラスのセダンで最高値となる23.4km/Lを実現し、「平成27年度燃費基準」を達成。同時に「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」の認定も取得しており、環境対応車普及促進税制に適合した。
Kプラットフォームは先代からのキャリーオーバーで、ボディサイズも先代とほとんど変わらないが(ホイールベースに至っては同寸)、内外装は居住性や空力性能を保ちつつ、高級感や存在感のあるセダンスタイルを追求したデザインとなり、ハイブリッドシステムの圧倒的な静粛性に加え、風切音を低減した高遮音性ウィンドシールドガラスを採用するなど、走行中でも会話がしやすい静粛性能を実現。 尚、先代で設定のあった4WDとプリクラッシュセーフティシステムは廃止されている。
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コクピット
オーストラリア製カムリ・ハイブリッド
トヨタ自動車のオーストラリアは2009年12月、同国ビクトリア州のアルトナ工場において、カムリハイブリッドの生産を開始した。同モデルはオーストラリアにおいて2010年2月から販売開始される。生産は年間10,000台が予定され、うち300台はニュージーランドへ輸出される計画である[20]。詳細は未公表であるが、内外装のデザイン始めとして、独自の仕様となっている[21]。
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車内
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スポルティーボ
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8代目カムリ(前期型・リア)
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カムリハイブリッド(北米仕様)フロント
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カムリハイブリッド(北米仕様)リア
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アジア仕様
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アジア仕様(リア)
レース出場
2007年からカムリをベースにしたマシンで、現在アメリカで最も人気のある自動車レース・NASCARの最高峰クラスであるネクステルカップ(現・スプリントカップ)とブッシュシリーズ(現・ネイションワイドシリーズ)に参戦している。ちなみに、2007年はトヨタ北米進出50周年でもあった。
2008年からは、NASCARの有力チームのひとつであるジョー・ギブス・レーシングがカムリを使用することを発表。チーム所属の人気レーサーであり、年間王者の経験もあるトニー・スチュワートらが乗った。2008年3月9日、スプリントカップシリーズ第4戦がジョージア州のアトランタ・モーター・スピードウェイで行われ、スチュワートのチームメイトであるカイル・ブッシュが外国車メーカーとしては1954年のジャガー以来、日本車メーカーとしては史上初となる優勝をもたらした。
レース出場マシンではないが、2012年のデイトナ500ではカムリがペースカーとして使用される予定[22]。
また、レース活動ではないが中東地区ではドリフト仕様のベース車として、XV30型、XV40型を中心に日本でいうところのAE86レビン/トレノ同様人気がある→サウジドリフト[23]。
車名の由来
脚注
- ^ 初代モデルに限り、全国のトヨタビスタ店でも取り扱っていた。また、愛知県では登場時から1988年12月まで名古屋トヨタディーゼルでも取り扱っていた。
- ^ 初代はカリーナ(現:アリオン)の姉妹車であった。
- ^ 直接の姉妹車という訳ではない。
- ^ マークXは1775mm、現行クラウンは1795mmであるのに対し、現行カムリは1820mmである。
- ^ 日本ではこのクラスには相応の高級感を求めるユーザーが多いが、カムリはマークXと比べて高級感が薄いというイメージがある。
- ^ 元来セリカのセダン版がカリーナなのである。
- ^ 実際にデザインされたのはリヤ周りのみでフロント側は輸出用カリーナの流用だった。
- ^ 4輪独立懸架車はA50型。
- ^ なお、スポーツツインカムで知られる3S-GE(LU)型DOHC16バルブエンジンがトヨタ製の乗用車で初めて搭載されたのもこの車種である。また、日本車初のFF横置きDOHCエンジン搭載車もこのV10型カムリである。
- ^ フロントグリルなどが同時に登場したLS400(初代セルシオ)に似せた造形になっているのが国内仕様との違いであった。また、ES250のエンジンは2.5L V型6気筒DOHCの2VZ-FE型で、最高出力は116kw(158ps)/5800rpm・最大トルクは206Nm(21kg・m)/4600rpmを発揮。
- ^ 後に中古並行という形でロシア等日本国外に流出している
- ^ 1996年12月のカムリグラシアが久々のセダンのV6エンジン搭載車になる
- ^ 後のマイナーチェンジでセダンのみグラシア名が外れる
- ^ 日本向けのV6エンジン搭載車はこの代が最後
- ^ 日本国内向けのカムリとしては最初で最後のステーションワゴンであった。
- ^ スバル北米工場で「トヨタ・カムリ」生産、トヨタのハイブリッド技術をスバルに提供
- ^ トヨタ カムリ 次期型、豐田章男社長が太鼓判 - CarView、2011年7月3日
- ^ 【トヨタ カムリ 新型発表】約100kgの軽量化レスポンス 2011年9月7日
- ^ 100kgについては先代の海外仕様に設定されていた「カムリハイブリッド」との比較で、40kgについては先代「2.4G」との比較
- ^ トヨタ自動車、豪州でカムリハイブリッド ラインオフ式を実施 (トヨタ自動車によるプレスリリース) 2009年12月11日
- ^ http://response.jp/article/2009/02/23/120819.html
- ^ トヨタ カムリ 新型、デイトナ500ペースカーに指名 - CarlifeNavi、2011年8月26日
- ^ なお、この中東でのドリフトでカムリ以外にしばしば目にする車両は同じく大型FFセダンのホンダ・アコード/インスパイア、ヒュンダイ・ソナタ(EF型後期/NF型)が代表的である。
- ^ トヨタには他にもクラウン(王冠)やカローラ(花冠)といったネーミングの車種が既に発売されており、これらの流れを汲んだ命名であるとされる。
関連項目
- トヨタ自動車
- トヨタ・セリカ
- トヨタ・カムリソラーラ
- トヨタ・ウィンダム
- トヨタ・セプター
- トヨタ・カリーナ - 初代の姉妹車
- トヨタ・ビスタ - 2代目~5代目の姉妹車
- レクサス・ES250 - 3代目の姉妹車
- トヨタ・マークIIクオリス - カムリグラシアワゴンの姉妹車
- ダイハツ・アルティス - 姉妹車。2010年2月まで販売されていた。
外部リンク