ビクトリア州

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ビクトリア州
旗 紋章
紋章
スローガンおよび愛称:
"Garden State"
"On the Move"
"The Place to Be"
州の標語: 平和と繁栄
位置
他の州と特別地域
州都 メルボルン
政体 立憲君主制
総督 アレックス・チェルノフ英語版
首相 ダニエル・アンドルーズ英語版 (労働党)
選挙区
 - 下院議員 37
 - 上院議員 12
州内総生産 (2010 - 11年[1])
 - 生産高  3056億1500万豪ドル (2位)
 - 一人当たり  5万4774豪ドル/人 (6位)
人口 (2013年3月末[2])
 - 総人口  571.3万人 (2位)
 - 人口密度  24.51/km² (2位)
面積  
 - 総面積  237,629 km² (6位)
 - 陸地 227,416 km²
 - 水域 10,213 km² (4.3%)
標高  
 - 最高標高 ボゴング山
1,986 m
 - 最低標高
時間帯 UTC+10 (+11 夏時間)
コード  
 - 郵便番号 VIC
 - ISO 3166-2 AU-VIC
象徴  
 - 州花 Epacris impressa
 - 州魚 リーフィーシードラゴン
 - 州鳥 Helmeted Honeyeater
 - 州動物 フクロモモンガダマシ
 - 州色 ネイビーブルー & シルバー
公式サイト www.vic.gov.au

ビクトリア州(ビクトリアしゅう、ヴィクトリア州とも[3]: Victoria、略号:VIC)は、オーストラリア連邦の南東部に位置する州。面積は大陸部の州の中で最小であるが、人口は約580万人と、人口密度は同国で比較的高い。州都メルボルン。州人口の70%はメルボルン地域に集中する。

歴史[編集]

1803年、最初の流刑植民団がメルボルン付近のポート・フィリップ湾に入植し、わずか7ヶ月で崩壊した。二十数年後に再び入植が行われ、ニューサウスウェールズ流刑植民地政府の管理下に置かれた。1851年にバララット (Ballarat) で金鉱が発見されゴールドラッシュが生じ、人口が急激に増加したため、同年ビクトリア植民地政府が成立した。「ビクトリア」の名称は、1851年の植民地政府成立時に在位していた女王ヴィクトリアにちなむ。

ゴールドラッシュにより、1950年代だけでも3万人を越える中国人労働者がビクトリア州に上陸。人口バランスが崩れることを恐れた植民地政府は、上陸税を課すなど制限を加えた[4]が、イギリス出身者を中心とした国家運営を目指す政府との軋轢は増し、後の白豪主義への伏線の一つとなった。

1901年オーストラリア連邦成立に伴い州となり、連邦首都キャンベラが選定・建設中、当時オーストラリア最大の都市であったメルボルンに一時的に首都が置かれたこともある。

2018年、中国が提唱する一帯一路構想に州として参画。中国との間で協定を締結した。この協定は2021年豪中関係が悪化する中でオーストラリア政府が破棄を発表している[5]

地理[編集]

州北部で州境のマレー川を挟んでニューサウスウェールズ州と、西部で南オーストラリア州と接する。東南部はタスマン海に面し、南部はバス海峡を隔ててタスマニア島(タスマニア州)を望む。西南部は南氷洋(南大洋)(インド洋)に面する。気候は温帯性。

標準時オーストラリア東部標準時を採用している。また夏時間を10月の第1日曜日早朝から翌年4月の第1日曜日早朝まで採用している。

行政区域[編集]

ビクトリア州は次の9の地域圏(Region)からなる。地域圏単位の行政権はなく、区分の便宜上、用いられる。

  1. 広域メルボルン
  2. ビクトリア西部地方
  3. 中央高地・ゴールドフィールズ
  4. グルバーン・ヴァレー
  5. ビクトリア北東部地方
  6. ジップスランド地方
  7. 西ジップスランド
  8. ウィメラ地方
  9. ザ・マリー地方


  • Melbourne
  • Yarra Valley, Dandenongs & The Ranges
  • Melbourne's Bays & Peninsulas
  • Macedon Ranges & Spa Country
  • Goulburn Murray Waters
  • The Goldfields 
  • The Grampians 
  • The Great Ocean Road
  • Legends, Wine & High Country
  • Phillip Island & Gippsland Discovery
  • Mildura & Murray Outback
  • Lakes & Wilderness
  • The Murray

主要都市[編集]

人口の比較

姉妹州県・提携州県[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

州内の鉄道は南オーストラリア州と同じ広軌(1600mm)で整備されたが、メルボルンのサザン・クロス駅からニューサウスウェールズ州に向かう路線だけは標準軌(1435mm)に改軌されている。

文化[編集]

世界遺産[編集]

教育[編集]

ビクトリア州の教育
教育訓練省
詳細
主要言語: English
管轄: ビクトリア州政府 
プライマリー: 378,385.7
セカンダリー: 237,705.8

概要[編集]

詳細は「Education in victoria」を参照

 オーストラリアのビクトリア州の教育は、州政府の一部である教育訓練省(Department of Education and Training: Department of Education and Training)が監督しており、「教育の実施に関する政策と計画の助言を提供する」ことを目的としている。 同省は、教育省と児童・幼児開発省の2つの州大臣のアドバイザーを務めている。

ビクトリア州の教育は、初等教育(初等学校)、中等教育(中等学校または中等カレッジ)、高等教育(大学およびTAFEカレッジ)の3層構造である。

ビクトリア州では6歳から17歳までは学校教育が義務づけられている。近年では、4分の3以上の学生が中等教育終了時に18歳まで学校に留まることが報告されている。ビクトリア州の生徒の約3分の2が公立学校で教育を受けており、残りの3分の1は独立学校で教育を受けており、その割合はオーストラリアの多くの地域で増加している。

公立学校の17歳までの教育は無料であるが、留学生や入学年の1月1日時点で100歳以上の学生には適用されない。独立系の学校では、宗教系・世俗系を問わず学費が徴収され、連邦政府と州政府からの補助金を受けている。

公立の初等・中等教育機関は無料であるが、35%の生徒が私立学校に通っている。私立校はカトリック系が最も多く、その他は独立系である(「オーストラリアの公教育と私立教育」を参照)。

政府系か独立系かにかかわらず、学校は同じカリキュラムのフレームワークに従うことが義務付けられている。すべての政府系学校の教育は世俗的なものでなければならず、特定の宗教的慣習、宗派、宗派を推進してはならないが、政府系学校でも独立系学校でも、ほとんどの学生は通常、制服を着用する。

義務教育後の教育は、学校、職業教育訓練(TAFE)、高等教育部門(大学)の国家資格を統一したシステムであるオーストラリア資格フレームワーク(Australian Qualifications Framework)の中で規制されている。

ビクトリア州の学年は、通常、初等・中等教育機関およびTAFEカレッジでは1月下旬から12月中旬まで、大学では2月下旬から11月中旬までとなっている。ビクトリア州の学校は4学期制で、祝日は休校となる。大学は英連邦の祝日となっている。

大学[編集]

医療・健康に関連した大学[編集]

医学、歯学、健康科学の学部がある。医師、歯科医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、視能訓練士、心理士、ソーシャルワーカーといった医療従事者を目指すためのコースが存在する。

看護、健康、心理学の学部がある。看護師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士といった医療従事者を目指すコースや生物医学、ヘルスプロモーションといった分野を学ぶコースが存在する。

健康・生物医学の学部がある。生物医学、健康科学、公衆衛生、看護、助産、栄養、理学療法、言語聴覚、心理学、社会福祉、マッサージ、オステオパシー、美容といった分野を学ぶコースが存在する。

TAFE[編集]

ビクトリアTAFEコース

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 5220.0 – Australian National Accounts: State Accounts, 2010–11.
  2. ^ 3101.0 – Australian Demographic Statistics, Mar 2013”. Australian Bureau of Statistics (2013年9月26日). 2013年11月11日閲覧。
  3. ^ オーストラリア連邦政府、同州政府はかな表記では「ビクトリア州」の表記を主に用いている。(外部リンク参照)
  4. ^ 鈴木 清史 (2010年). “オーストラリアの戸惑い : 2つの巨大貿易国のはざまで (日本とアジアの相互の照射 p54  (PDF)”. 静岡大学人文学部アジア研究センター. 2020年12月17日閲覧。
  5. ^ 豪、州政府の中国「一帯一路」参加協定を破棄”. AFP (2021年4月22日). 2021年4月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]